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(2) スジ彫り [ノストロモ号 製作記]

宇宙船の表面装甲は、何枚ものパネルを組み合わせてあるのが普通です。
このキットにもパネルラインがモールドされているのですが、彫りが甘くておそらく塗装で埋まってしまうでしょう。
実際、ネットで検索した作例でもパネルラインは全く見えなくなっています。
そこで、パネルラインを彫り直す事にしました。
現実感を出すには効果テキメンなのですが、恐ろしく手間と時間がかかります。
しかも、この後サフを吹きますのでヘタをすると埋まってしまい努力も水の泡になるかも知れません。
約30分悩んだ末、決行することにしました。

自家製のケガキ針を使って、元のモールドに添って慎重にケガいていきます。
ソフビなので簡単に彫れますが、その分行き過ぎて失敗する可能性も高いです。
ある程度失敗する事は覚悟して、はみ出したところはプラ板を貼って隠す事にしました。

右の写真がケガキ後のものです。
写真ではイマイチなのですが、上の加工前との違いがわかるでしょうか?
これ以上作業すると、慣れてきて失敗が多くなってきますし、手が疲れて力が入らなくなってしまいます。
これをすべての面に施すのですが、かなり時間がかかると思います。
コツコツと地道にやっていくしかありません。

パネルラインを彫り進んでいるうちに、前に彫った部分が浅くなっている事に気が付きました。
ソフビはやわらかいので、自然に戻っているみたいです。
このままだと、せっかく彫ったラインが無くなってしまうので、エッチングのこを使って再度彫りなおしました。
とはいえ、なんだか本当に彫れているのか不安になってきたので、確かめてみる事にしました。
まず、ホワイト・サーフェイサー(以後サフ)を吹いて、ソフビをコーティングします。
一度に吹くとせっかくのスジが埋まってしまうので、薄く何度も重ねてある程度の塗膜をつくります。
サフは2000番を使いたかったのですが、手持ちがなかったので1000番をつかってみました。
次に、エナメル系のフラットブラックを溶剤で薄めてから隙間に流し込みます。
スミ入れというより、戦車などで汚れを表現する時に使う、ウォッシングという技法に近いです。
本番では、フラットブラックの他にジャーマングレーやウッドブラウンなどを更にスミ入れしてより現実感を出すのですが、今回はテストなのでブラックのみで行ってみました。
完全に乾いてから、溶剤を含ませた綿棒でふき取りますが、わざと汚れた綿棒を使い続けて、表面の汚れを表現してみました。

パネルラインも出てますし、モールドもカチッと浮き出てきました。
ソフビにエナメルを使うとベタベタ感がいつまでも残ってしまうのですが、最初にサフでコーティングしたのでかなり少ないです。
使い古された感じが出て良いのですが、プロップではもう少しトーンが暗いです。
暗いといっても黒ではなく青に近い感じですので、本番ではグレーに塗装してからスミ入れになります。
テストの結果には満足なので、筋彫りを進めていく事にしました。
前にも説明しましたが、スジ彫りを長くやっていると慣れてきて適当になってきます。
一日で2時間程度にしてじっくり行うしかありません。
時間と手間は相当かかりますが、確実に効果が出ますので頑張ってやり遂げたいと思います。

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