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点滅回路 使用パーツ [電飾しましょ]

点滅回路を作るために必要なパーツをご紹介します。
前回ご紹介したトランジスタ以外にも、必要なパーツがあります(^_^;)

【抵抗】

まずは抵抗というパーツです。
抵抗という名前の通り、負荷をかけて電気を通りにくくします。
ナゼわざわざ通りにくくする必要があるのだろうと思われるかも知れませんね(^_^;)
電気を少しずつ流して動作を遅くしたり、流れ易い方向を作ってあげる役割があります。
LEDの保護抵抗の様に、電流を下げてパーツを保護する役目もあります。
電子回路では、必ず登場するといっても良いくらい必要なパーツです(^^♪

「 外観 」

外観はこんな形をしています。
抵抗.jpg
ご紹介するのはカーボン皮膜抵抗で、耐圧によって、1/8W(ワット)、1/4W等があります。
当然1/8Wの方が小さいのですが、12VのACアダプタを使う事から、1/4Wのものが適当だと思います。
大きさは約6ミリで、この大きさなら模型に組み込む時でも問題にならない大きさだと思います。
極性は無くて、どちら向きに繋いでも同じです。

「 抵抗の値 」

抵抗の値には規格がありまして、よく使う値で売られています。
欲しい値が無い場合、近い値の抵抗を選ぶ事になりますが、ピッタリ同じ値でなくても問題になる事はほとんどありませんのでご安心ください(^^♪
抵抗の値は、カラーコードで表示されています。
これは覚えておくと便利ですので、ボクが使っている語呂合わせをご紹介しておきますね(^_^*)
色 値   語呂           乗倍
黒 0  黒いレイ服           1
茶 1  茶をイッ杯           10
赤 2  赤いニんじん         100 
橙 3  第サン者           1000
黄 4  きシ回生           10000
緑 5  緑ゴけ            100000 
青 6  青二才のロクでなし    1000000 
紫 7  紫シチ部          10000000
灰 8  ハイヤー          100000000
白 9  白いクモ          1000000000

金    ±5%誤差
銀    ±10%誤差

他にも色々と語呂合わせがあって、みなさん工夫して覚えているみたいです。
たくさん種類を買った時に、このカラーコードが読めないと抵抗値が判らないし、後から出来上がった回路を見て何オームの抵抗を使っているのか判らないのも不便ですから、変換表みたいなものを作って置いても良いかも知れません(^_^;)

「 抵抗値の読み方 」

このカラーコードを使って、画像の抵抗を読んでみますね。
画像のAは、右から [ 赤 黄 茶 金 ]と並んでいますので、数値は
2 4 1 ±5% となりまして、24×10の10乗オーム、誤差は0.5%となります。
つまり、240Ω(オーム)の抵抗になりますヽ(^。^)ノ
このように最初の2つの数字で値を、3つ目の数字で10の何乗倍するかで抵抗値を表しています。
ちなみに誤差は、日本で手に入る抵抗ならほとんど金ですから、無視しても構いません。
金と銀は、今となっては読む方向を表すためのマークになっています。

もう一つ、Bの抵抗も読んでみましょう。
右から [ 緑 茶 橙 金 ] となっていますので、
5 1 3 ±5% となり、51×10の3乗オームなので、51000オーム。つまり51KΩの抵抗となります。
こんなに抵抗値が違うのに、カラーコード以外の見た目は全く同じですよね。
つまり、このカラーコードが読めないと、抵抗値が全く判りません(+_+)
覚えられないうちは、メモを手元に置くなど、工夫が必要だと思います。

【その他の抵抗】

抵抗の値を自由に変えられるパーツもあります。
アンプのボリューム等もそうですが、回す事で抵抗値を変えられるようになっています(^^♪
模型に組み込む場合、大きなボリュームが収まらないので、小さな半固定抵抗というパーツを使います。
半固定抵抗.jpg
大きさが1センチも無い角型のパーツですが、中心に精密ドライバーなどで回す事が出来る部分があります。
後ろ側に足が3本出ていますが、両端の足は抵抗そのままで、中央になる足から変化する抵抗値が出てきます。
抵抗値は、側面に103と書いてあります。
これは、10×10の3乗倍、10000オームで、10KΩと読みます。
このように、電子パーツは10の何乗倍という表現が多いので、パーツ屋さんでちょっと混乱する事がよくあります(^_^;)
点滅の周期を調整できるように、もしかしたら使うかもしれないパーツなのでご紹介しました。

【コンデンサ】

次にご紹介するのは、コンデンサというパーツです。
今回点滅回路で使用するのは、電解コンデンサという種類のものです。
コンデンサ.jpg
他にも、セラミックコンデンサ、マイラーコンデンサなど、材質や用途によって、実にたくさんの種類があります。
高周波を扱う場合は精度の高いもの、電圧を安定させるには耐圧にマージンのあるものと、それぞれ適したコンデンサを使い分けています。
とりあえず、今回は電解コンデンサというパーツを使用しますので、混乱を避けるため、それだけを説明しますね。
電解コンデンサは、画像の様に数値が印刷されているので、容量を読むのはとっても楽です(^^♪
ただし、+と-の極性がありますので、注意が必要です。
と、言ってもマイナスは白い帯で表記されていますので、気をつけていれば間違う事は少ないでしょう。
また、単位はµF(マイクロファラッド)という表現になります。
あまり聞き慣れない単位ですので、覚えにくいですよね(-_-;)
なお、耐圧は16Vか25Vを選んでおけば問題ありません。

「コンデンサの働き」

コンデンサは、電気を貯める働きをします。
貯めた電気を放出する事もあるので、ちょっとした電池みたいなものですね(^_^;)
点滅回路では、LEDが消えている間にコンデンサに電気を貯めて、その貯まった電気を使ってLEDを発光させたりします。
コンデンサは、他にも電圧を安定させたり、ノイズを消したりするアブソーバーの様な使い方もあります。
今回は電池の代わりとして使う事を覚えておいて下さい。

【基板】

パーツを組み立てるには、ベースとなる基板が必要になります。
実は点滅回路程度なら、ラグ板と呼ばれる端子の集まりに組み立てる事が可能です。
でも、模型の中に組み込むには、出来るだけ小さく作る事が大切ですから、ラグ板は使えません(+_+)
そこで、ユニバーサル基板(万能基板とも呼びます)というものを使います。
基盤.jpg
ごめんなさい。カットしちゃったものしか手元にありませんでしたm(__)m
こちらは、サンハヤトというメーカーのユニバーサル基板で、ICBシリーズの破片です(^_^;)
基板にも色々な種類があり、ガラスエポキシ、スルーホールと用途に合わせて選択の幅が用意されています。
でも、今回使用するのはそんなに高価なもので無くても十分で、ベークライト製の片面だけにハンダ付けができるもので十分です。
多分、大きさが同じなら一番安いと思います(^_^;)
この後、トランジスタを使わないICを使った点滅回路もご紹介したいと思っていますので、もし購入する場合はICピッチのものを選んで置いて頂けると助かります。
模型に組み込むために、基板をカットして使うのがほとんどですので、大きさはさほど必要ではありません。
かといって、何を買ってよいのか判らないと思いますので、一応オススメの型番だけは伝えて置きます。

サンハヤト ユニバーサル基板 ICB-504  9.5センチ×14.5センチ 約400円
通販の場合は、LEDパラダイスなどで入手できます。
http://www.led-paradise.com/product-list/23

これだけの大きさがあれば、しばらくは購入しなくても良いでしょう(^_^;)

以上、今回はトランジスタ以外に使用するパーツをご紹介しました。
色々な数値や単位が登場してきたので、ややこしくなってきましたね(^_^;)
LEDを光らせるだけならあんなに簡単だったのに、点滅させようと思うと一気に難しくなってしまいます(+_+)
次回は、このパーツを使った回路をご紹介して、どのような仕組みで点滅させるのかを説明したいと思っています。
今回の要点をまとめて置きます。
 
・抵抗は1/4Wのもの。
・抵抗はカラーコードを知らないと困る。
・半固定抵抗というパーツもある。
・コンデンサは充電できる電池みたいなもの。
・基板に組み立てる。

一応、パーツの説明が理解できなくても点滅回路が組めるようにカリキュラムを組んで行くつもりです。
でも、パーツの知識や回路の原理を知らないと、それ以上の応用が出来なくなります。
ボクとしては全て理解して、更に自分で回路に改良を加えていけるようになって欲しいと思っています。
よろしくお願いしますね(^^♪

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コメント 4

キャベツ太郎

一気に読みました!
抵抗のゴロ合わせ、面白い!
口に出して読んで、一応覚えました~!
ここからは読むだけでなく、身に付ける努力が必要ですね~

しかし、すごい記事。
読みやすいし、分かりやすいし、
何より、電子回路を身近に感じれるところが素晴らしいです。
深い知識から模型用にピックアップしているのが良いんでしょうね。
すごいなぁ~

by キャベツ太郎 (2009-11-15 16:54) 

ぴろんちょ

抵抗って無極性、、、忘れていたのか知らなかったのかすら忘れてる。
ボリュームは使ってみたいですね。眼鏡用のドライバーでグリグリと回したい。
by ぴろんちょ (2009-11-15 19:57) 

どろぼうひげ

キャベツ太郎さん、こんばんは(^^♪
いつも応援、ありがとうございますm(__)m
抵抗値の読み方はみなさん色々と工夫されていますが、覚えて置くと便利なのは間違いありません(^_^;)
今回の企画では、模型のための説明に特化しているので、不要な説明は省略しちゃっています。
いづれもっと高度な工作をしたくなった時、今回の記事がお役に立てれば良いなーと思います。
これからもよろしくお願いしますね(^^♪

by どろぼうひげ (2009-11-15 22:47) 

どろぼうひげ

ぴろんちょ さん、こんばんは(^^♪
電子回路は中学で習うんでしたっけ?
オームの法則とか、右手の法則とか?ボクはそれすら忘れています(^_^;)
ボリュームで点滅速度が変わるのは、ちょっと感動モノですよん(^^♪

by どろぼうひげ (2009-11-15 22:49) 

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