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アナキン機の製作 1 [Naboo StarFighter 製作記]

もうそろそろ全国の書店に行き渡った頃だと思いますので、製作記をスタートしたいと思います(^^♪

月刊Model Graphix 2012.04 No.329 に掲載された、ナブー・スターファイターの製作記です。
キットは既に店頭に並んでいる頃だと思いますので、入手されている方も多いと思います。
ボクはテストショットを送って頂いて製作していましたが、仮組みしてみると美しい流線型のラインがこのキットの最大の特徴であると感じます(^_^*)
もちろん、合いの良さや、適切なパーツ分割による塗装のやり易さも素晴らしいのですが、原型を製作した高橋清二氏も綺麗なラインを大切に造形されたという事で、とても優雅で気品あるプロポーションにまとまっています。
デザインは、「50年代のアメ車のテールフィンをモチーフにした」との話も納得ですね(^^♪
今回の作例では、美しく優雅で、気品のある仕上がりに重点を置いて製作させて頂きました。

今回はアナキンの乗る飛行状態と駐機状態の2機を製作しました。
まずはアナキン機の製作から着手しましたが、電飾王子としては、やはり発光ギミックを取り入れたいところです(^_^*)
エンジンの青白い発光を再現したいので、まずは主翼に配線を通さなくてはなりませぬ。
美しい外観を一切壊さずに配線を通したいので、主翼の合わせ目を利用しました。
主翼に溝.jpg
あ、使用したのはテストショットなので、この段階での成型色は全てグレーでした(^_^*)
A 製品では黄色に成型されている主翼の後半部分です。
  主翼の前半部分とは重なり合う部分がありますので、これを利用して配線を通しました。
  0.3ミリのラインチゼルを使って溝を彫っています。
  配線には0.26ミリのラッピングワイヤーを使うので、塗膜の厚さを考慮しても、深さは
  0.3ミリあれば充分です。
B エンジンポッドに差し込まれるダボに、配線を逃がすための切り込みを入れました。
  細い配線材料を使うので、無理な力が掛からないための工夫です(^_^*)
C 前半の主翼の合わせ目にも溝を彫りました。
  LEDにはプラスとマイナスの配線が必要なので、2本の配線を通す必要があります。
  溝は合わせ目の両端を通るので、ショートする危険もありません。
D 前半の配線を逃がすための切り込みも必要になりますが、これは合わさる部分の
  ダボを0.3ミリカットしておく事で確保しています。

エンジンポッドの噴射口には、光が通る空間を作ります。
噴射口の加工.jpg
左がキットの状態、右が加工したものです。
A コーンを取り付ける基部を残して、円形に開口しました。
  出来るだけ大きく開口したいところですが、コーンを保持出来なくなってしまうので、
  四方向に支えを残してあります。
  ピンバイスでたくさん穴を開けて、デザインナイフで繋ぐオーソドックスな方法です。
B コーンの基部もナナメに削って、光の通る空間を作りました。
  噴射口の隙間はわずかですので、発光する面積もちょっとだけになります。
  出来るだけ光が通りやすくなるように工夫したワケですね(^_^*)

後半の主翼を先に接着してしまいます。
主翼を接着.jpg
前部分の主翼を仮組みした状態で、主翼の後半部分(製品では黄色)を接着しました。
瞬着も使ってガッチリと接着しています。
この主翼の後半部分は、機体表面に合わせ目が出来てしまうので、パテで埋めてしまうためです。
美しいラインを再現するために、どうしても合わせ目はパテ埋めする必要がありました。
主翼のパテ埋め.jpg
A 合わせ目はこの部分に出来ます。
  エポキシパテで埋め、なだらかな曲面になるように成型しました。
B 成型後の状態です。
  そのままでは、とても目立つ部分に合わせ目が出来てしまうのですが、キットの魅力で
  ある美しい(?)曲面になりました。

イエロー部分を塗装します。
イエロー塗装.jpg
イエローは下地にホワイトを吹いて置くと発色が良くなるのですが、今回はグレーサフに直接吹きました(^_^*)
ちょっと赤みの入ったイエロー、FS13538を使用しています。
テストショットは製品版と違って表面が磨かれていなかったため、この時点ではちょっと光沢感がありません。

続いて、メッキ部分も塗装しちゃいます(^^♪
まずは下地として、遮光を兼ねたウィノーブラックを吹きました。
ブラック下地.jpg
こちらのパーツもテストショットのため、光沢になっていませんでした。
イエロー部分は後でクリアーのトップコートをすればツヤが出せますけど、シルバーの部分にはトップコートできないので、本当は磨いてから塗装すれば良かったです(+_+)
薄めたウィノーブラックを何度も重ね吹きして、出来るだけ光沢仕上げにしましたけど、イマイチな感じです。
製品版ではピカピカになっていますので、サフ無しでグロスブラックを吹けば充分だと思います。
その際、薄めに溶いて全体に一気に吹く塗装を何度も重ねる事で光沢仕上げにして下さいね(^_^;)
この下地の処理でメッキ部分の仕上がりが決まってきます。

そしてメッキ部分の塗装です。
メッキシルバー.jpg
メッキ部分は、クレオスのメッキシルバーNEXTを使いました。
この塗料は薄めたりしないで、直接エアブラシのカップにあけて使用します。
コツは良く振って攪拌しておく事と、一度に重ねすぎない事で、細吹きでちょっと吹いたら乾燥させ、またちょっと吹いて乾燥を繰り返すと一番自然に金属感が出せると思います(^^♪
ボクの場合は、下地の黒が見えているのかな?程度が一番良い発色となりました。
ボクは下地の処理が甘かったのでイマイチな仕上がりですが、製品版ではもっと綺麗に塗装できると思います。
クリアーでトップコートすると輝きが鈍るので出来ませんが、塗膜はしっかりしているので心配はありません。
メッキ塗装状態.jpg
こんな甘い下地処理でも、このように映り込むほどの金属感が得られます(^^♪
他にもメッキ仕上げのシルバーは存在しますが、どれも高価だったり専用の溶剤が必要だったりします。
メッキシルバーNEXTは、低価格で手軽に使用でき、効果も充分だと感じました。
今までメッキ塗装を敬遠していた方でも、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうかヽ(^。^)ノ

このキットは、パテ埋め、メッキ塗装、光沢仕上げ、キャノピーマスキングと、色々な塗装方法がちょっとずつ楽しめる好キットです(^^♪
今までやった事の無い塗装へのスキルアップには最適なキットではないでしょうか。
この機会に、ぜひチャレンジしてみる事をオススメしまーすヽ(^。^)ノ
ちなみに、ボクはファインモールドさんの回し者ではありませんので、念のため。(*^_^*)

と、軽くオチが付いたところで、だいぶ長文になってきましたので、今回はここで一旦終了します(^_^;)
しばらくナブー・スターファイターの製作記が続きますが、よろしくお願いしますm(__)m

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コメント(8) 

コメント 8

カーク船長

まさかここまで映画のワンシーンを再現されるとは、驚きの一言です!!
就職活動が終わったら作りたいと思っているので、その時は制作記をフルに参考にさせて頂きますね。
by カーク船長 (2012-02-27 22:52) 

SOL

ヤタさんも製作されていますが、各制作者の個性が出る題材かもしれませんね~

金メッキ部分の塗装、電飾配線、フォルムへのこだわり・・・・

そこがまた観ていて面白いところであり、勉強になるところです。

しかしこのジオラマも凄いっすね~

オビワン達も戦ってるし・・・(^○^)



by SOL (2012-02-28 01:11) 

ヤタ

MG誌を読んだ時に真っ先に気になったのは翼内の配線でした。
んでなるほど!
なーんで思いつかなかったんだろーって(^ ^;
すごいです、コロンブスの卵ですね!
次やる時はこの配線方法だなって思いました!

次があるのかはちょっと置いといて。
by ヤタ (2012-02-28 12:41) 

どろぼうひげ

カーク船長さん、こんばんは(^^♪
ありがとうございますm(__)m
あちこち手抜きしていますけど、劇中のシーンを感じて頂ければ幸いです(^_^*)
この製作記がお役にたてるといいなー(^^♪
就職活動、頑張って下さいo(^_^)o

by どろぼうひげ (2012-02-28 17:53) 

どろぼうひげ

SOL さん、こんばんは(^^♪
ヤタさんも一貫したポリシーで素晴らしい製作をされていますねヽ(^。^)ノ
せはり製作者のカラーを表現できるのが、模型の楽しさだと思います。
この製作記も、こう作って欲しいというものではなく、ご自分が製作する時に役立ってくれる事を願っています(^^♪

by どろぼうひげ (2012-02-28 17:56) 

どろぼうひげ

ヤタ さん、こんばんは(^^♪
そういえば、お会いした時は例の部分に終止してしまい、この部分のお話はしていませんでしたね(^_^*)
次はぜひお試し頂ければと思いますヽ(^。^)ノ
って、次もあるの?(^_^;)

by どろぼうひげ (2012-02-28 18:00) 

ピコ

やっとMG拝見しました!凄いです~!!
そして製作記まで拝見できるとは^^

キットが届いてから、配線の取り回しをどうしようかと考えておりましたがなるほど・・・0.26ミリのラッピングワイヤー!
できるかどうがは別として、とりあえず同じモノをネットで注文しようかな^^;
by ピコ (2012-02-29 13:34) 

どろぼうひげ

ピコ さん、こんばんは(^^♪
ありがとうございますm(__)m
製作記も順次公開して行きますので、MGと合わせてお楽しみくださいねヽ(^。^)ノ
ラッピングワイヤーは、ビーコレ等の小さい模型を電飾する際に便利ですので、この機会にぜひ(^_^*)
エナメル線にはもっと細いものがありますが、これ以上細いと配線の断面容量に不安が出てきますので、こちらをオススメします。

by どろぼうひげ (2012-03-01 21:40) 

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