ベースの製作 2 [Naboo StarFighter 製作記]
ベースの製作の続きです(^^♪
ちょっと寄り道してしまって、製作記が中断してすみませんm(__)m
現在発売中のModelGraphix誌に掲載して頂いた、ナブー・スターファイターの製作記の続きです。
ベースの基本的な形状が仕上がりましたので、塗装へとシフトします(^_^;)
シードのメインハンガーは、巨大な石を積み上げて作られています。
劇中の映像を見ると、とても複雑な色彩をしており、これを塗装で表現するにはエアブラシだけでは力不足であると思われます(-_-;)
色々とテストしてみて、一番石らしく仕上がる方法で塗装してみました。
もっと他にも方法があると思いますけど、時間が限られていますので、少ない塗装の経験を活かして何とか仕上げなければなりませぬぞよ(^_^*)
まずはサフ状態へブラックグレーでランダムな暗い部分を作りました。

ブラックグレーは黄色系のグレーですので、この後の石の色にもマッチしてくれます(^^♪
主に「くすみ」を出すのが狙いで、この時は石の境目は全く意識していません。
床との境界部分や突起物の周辺などに多く吹き付けています。
ここへ、ブラウン系の色を重ねて行きます。

今回は3種類のブラウンを使用しました。
明るい色としてNo.51肌色、中間色として城CK4、そして暗い色としてNo.119サンドイエローです。
まずはNo.51肌色を、ランダムに吹き付けました。
次に、城シリーズよりCK4です。

そして最後に、No.119サンドイエローを重ねました。

どれもランダムに吹き付けてあり、重なった部分が入り混じって複雑な濃淡になります(^^♪
ちょっと面倒臭いのですが、単一のブラウンを吹いただけでは得られない微妙な色の変化が得られます。
石の質感に近付けたいのですが、雰囲気は出てきたものの、エアブラシではこれが限界ですね(-_-;)
もっと粒状感を加えるため、更にブラウンを重ねてみます。
なお、この時点では更に重ねる事を想定していたので、かなり明るめに仕上げてあります。
キムワイプを使って、粒状感を追加しました。

キムワイプとは、業務用のホコリの出ないティッシュで、繊維がほどけない加工がしてあるものです。
エアブラシの洗浄等に使うと、ニードルが詰まらないので重宝します(^^♪
また、通常のティッシュよりも表面がザラザラしており、今回の様な粒状感を加えたい場合にも助かります。
これをエアブラシ用に薄めたブラウンに浸し、ポンポンとチョン置きして行きます。
力の加減や置く場所に変化を付ける事により、自然な粒状感を表現できます(^^♪
こちらも3種類のブラウンを重ねて行き、単調にならない様に変化を付けました。
暗い部分を作ります。

ウェザリングマスターの「スス」と「サビ」を使って、暗い部分を作ります。
スジ彫りに添ってメモ用紙を当てて置き、下方向への流れを付けて書き加えました。
暗い色が入る事で、重そうな質感を加えています。
ブラックとブラウンの相性も良いので、より暗いブラウンも表現する事が可能です(^^♪
突起物のエッジや、床との境目にも軽く加えて、メリハリも付けてみました。
最後に、ホワイトでスミ入れしました。

石と石の境目は暗い色だけでなく、白が入ると一段低くなっている様に見えるので、積み上げた雰囲気が自然に表現できます(^^♪
ウェザリングマスターの「スス」をエッジにすり込み、エナメルのホワイトを濃い目にして流しました。
これで石壁の塗装が終了ですヽ(^。^)ノ
石の質感が上手く表現できたのかわかりませんけど、自分の技術の範囲で精一杯表現してみました。
もう少し自然に仕上げたかったのですが、また別の機会があれば挑戦してみたい塗装です(^_^*)
続いて、床の塗装です。

床も石で出来ていると思われますが、明るい色の石と暗い色の石が組み合わされているみたいです。
まずは明るい石床を作るため、少々紫色の入ったグレーを吹きました。
A おおよそのマスキングする位置を下書きしてから、明るいグレーを吹きました。
劇中ではもっと暗い色だったのですが、ロイヤルな雰囲気を出したかったので紫色に
調色したグレーにしています。
暗い色の方が映りこみが良くなりますが、あまり映り込まれて欲しくない事情もありま
した(^_^;)
B 明るいグレーを残す部分にマスキングしました。
劇中の映像では、よくわからない塗りワケ部分がありましたので、適当にアレンジした
部分もあります。
ここへ、今度は暗いグレーを吹き付けます。

C 暗いグレーはNo.301です。
少々ランダムに吹いてみました。
D マスキングを剥がしてから、最後に、ライトグレーをランダムに吹き付けています。
これによって、石の質感を追加したつもりです(^_^*)
劇中では、あまり粒状感が感じられなかったので、この程度の表現で収めました。
クリアーでトップコートしました。

床はピカピカに磨かれていますので、クリアーでトップコートしました。
壁や柱が映り込むまで、何回かに分けて少しずつ吹き重ねていますが、完全に映り込んでしまうと柱や壁が途中で切れてしまっているのがバレます(^_^*)
柱や壁の周辺はクリアーを多く吹き付けて、バッチリ映り込んでくれるようにピカピカに仕上げていますが、広い床の部分は弱めにコートしてあまり映らないようにコートしてみました。
周辺の光に影響を受けるので、ある程度のコントロールして出来ませんが、ほど良い映り込み具合に調整できたと思います(^^♪
塗装が一段落したので、柱の装飾品を製作します。

A 劇中でも確認できる、照明のようなディテールです。
こちらも事前に簡単な図面を書いて、寸法と材料を吟味してから製作に入っています。
B 5ミリのプラ棒を軸として、プラ板を巻き付けたり、スジ彫りしたりしてスクラッチしました。
同じものが3個必要なので、寸法に違いが出ないように気をつけています。
C 塗装して完成です。
ここも電飾しようか迷いましたが、劇中では光っているのか判別できなかったので、
何かのメカであろうと判断しました。
別に光っていても違和感はありませんが、工作の手間を考えると悩ましい部分なので
ごじゃるな(^_^*)
2本のパイプや突起物の中も自作しています。

柱1本に2本付くパイプですが、市販のプラパイプにはちょうど良い太さのものがありません(>_<)
100均のプラ編み棒をカットして流用してみました。
この編み棒は数種類の太さがそろっていますので、太いパイプをスクラッチしたい時に重宝します(^^♪
穴の中のメカは、もうちょっとエレガントな形をしているのですが、ちょうど良い流用パーツが見付かりません(+_+)
自作するにも6個同じものが必要になるので辛そうです。
仕方無く、1/700艦船の3連砲を加工して取り付けました。
他にも形状が確認できるメカは全て追加して、できるだけ劇中のセットと同じ形になる様にしてみました(^_^*)
柱の完成です。

色々な装飾品が追加されて、劇中の柱らしく仕上がって来ました(^^♪
中央の柱にはファイターを固定する支柱が付きますが、この時点では全く考えていませんでした(^_^*)テヘぺろ
だいぶ長文になってきたので、今回はここで区切ります。
できるだけ簡潔にまとめようとしているのですが、つい説明が長くなってしまいます(>_<)
ベースの製作はもうちょっと続きそうですが、よろしくおねがいしますm(__)m
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ちょっと寄り道してしまって、製作記が中断してすみませんm(__)m
現在発売中のModelGraphix誌に掲載して頂いた、ナブー・スターファイターの製作記の続きです。
ベースの基本的な形状が仕上がりましたので、塗装へとシフトします(^_^;)
シードのメインハンガーは、巨大な石を積み上げて作られています。
劇中の映像を見ると、とても複雑な色彩をしており、これを塗装で表現するにはエアブラシだけでは力不足であると思われます(-_-;)
色々とテストしてみて、一番石らしく仕上がる方法で塗装してみました。
もっと他にも方法があると思いますけど、時間が限られていますので、少ない塗装の経験を活かして何とか仕上げなければなりませぬぞよ(^_^*)
まずはサフ状態へブラックグレーでランダムな暗い部分を作りました。

ブラックグレーは黄色系のグレーですので、この後の石の色にもマッチしてくれます(^^♪
主に「くすみ」を出すのが狙いで、この時は石の境目は全く意識していません。
床との境界部分や突起物の周辺などに多く吹き付けています。
ここへ、ブラウン系の色を重ねて行きます。

今回は3種類のブラウンを使用しました。
明るい色としてNo.51肌色、中間色として城CK4、そして暗い色としてNo.119サンドイエローです。
まずはNo.51肌色を、ランダムに吹き付けました。
次に、城シリーズよりCK4です。

そして最後に、No.119サンドイエローを重ねました。

どれもランダムに吹き付けてあり、重なった部分が入り混じって複雑な濃淡になります(^^♪
ちょっと面倒臭いのですが、単一のブラウンを吹いただけでは得られない微妙な色の変化が得られます。
石の質感に近付けたいのですが、雰囲気は出てきたものの、エアブラシではこれが限界ですね(-_-;)
もっと粒状感を加えるため、更にブラウンを重ねてみます。
なお、この時点では更に重ねる事を想定していたので、かなり明るめに仕上げてあります。
キムワイプを使って、粒状感を追加しました。

キムワイプとは、業務用のホコリの出ないティッシュで、繊維がほどけない加工がしてあるものです。
エアブラシの洗浄等に使うと、ニードルが詰まらないので重宝します(^^♪
また、通常のティッシュよりも表面がザラザラしており、今回の様な粒状感を加えたい場合にも助かります。
これをエアブラシ用に薄めたブラウンに浸し、ポンポンとチョン置きして行きます。
力の加減や置く場所に変化を付ける事により、自然な粒状感を表現できます(^^♪
こちらも3種類のブラウンを重ねて行き、単調にならない様に変化を付けました。
暗い部分を作ります。

ウェザリングマスターの「スス」と「サビ」を使って、暗い部分を作ります。
スジ彫りに添ってメモ用紙を当てて置き、下方向への流れを付けて書き加えました。
暗い色が入る事で、重そうな質感を加えています。
ブラックとブラウンの相性も良いので、より暗いブラウンも表現する事が可能です(^^♪
突起物のエッジや、床との境目にも軽く加えて、メリハリも付けてみました。
最後に、ホワイトでスミ入れしました。

石と石の境目は暗い色だけでなく、白が入ると一段低くなっている様に見えるので、積み上げた雰囲気が自然に表現できます(^^♪
ウェザリングマスターの「スス」をエッジにすり込み、エナメルのホワイトを濃い目にして流しました。
これで石壁の塗装が終了ですヽ(^。^)ノ
石の質感が上手く表現できたのかわかりませんけど、自分の技術の範囲で精一杯表現してみました。
もう少し自然に仕上げたかったのですが、また別の機会があれば挑戦してみたい塗装です(^_^*)
続いて、床の塗装です。

床も石で出来ていると思われますが、明るい色の石と暗い色の石が組み合わされているみたいです。
まずは明るい石床を作るため、少々紫色の入ったグレーを吹きました。
A おおよそのマスキングする位置を下書きしてから、明るいグレーを吹きました。
劇中ではもっと暗い色だったのですが、ロイヤルな雰囲気を出したかったので紫色に
調色したグレーにしています。
暗い色の方が映りこみが良くなりますが、あまり映り込まれて欲しくない事情もありま
した(^_^;)
B 明るいグレーを残す部分にマスキングしました。
劇中の映像では、よくわからない塗りワケ部分がありましたので、適当にアレンジした
部分もあります。
ここへ、今度は暗いグレーを吹き付けます。

C 暗いグレーはNo.301です。
少々ランダムに吹いてみました。
D マスキングを剥がしてから、最後に、ライトグレーをランダムに吹き付けています。
これによって、石の質感を追加したつもりです(^_^*)
劇中では、あまり粒状感が感じられなかったので、この程度の表現で収めました。
クリアーでトップコートしました。

床はピカピカに磨かれていますので、クリアーでトップコートしました。
壁や柱が映り込むまで、何回かに分けて少しずつ吹き重ねていますが、完全に映り込んでしまうと柱や壁が途中で切れてしまっているのがバレます(^_^*)
柱や壁の周辺はクリアーを多く吹き付けて、バッチリ映り込んでくれるようにピカピカに仕上げていますが、広い床の部分は弱めにコートしてあまり映らないようにコートしてみました。
周辺の光に影響を受けるので、ある程度のコントロールして出来ませんが、ほど良い映り込み具合に調整できたと思います(^^♪
塗装が一段落したので、柱の装飾品を製作します。

A 劇中でも確認できる、照明のようなディテールです。
こちらも事前に簡単な図面を書いて、寸法と材料を吟味してから製作に入っています。
B 5ミリのプラ棒を軸として、プラ板を巻き付けたり、スジ彫りしたりしてスクラッチしました。
同じものが3個必要なので、寸法に違いが出ないように気をつけています。
C 塗装して完成です。
ここも電飾しようか迷いましたが、劇中では光っているのか判別できなかったので、
何かのメカであろうと判断しました。
別に光っていても違和感はありませんが、工作の手間を考えると悩ましい部分なので
ごじゃるな(^_^*)
2本のパイプや突起物の中も自作しています。

柱1本に2本付くパイプですが、市販のプラパイプにはちょうど良い太さのものがありません(>_<)
100均のプラ編み棒をカットして流用してみました。
この編み棒は数種類の太さがそろっていますので、太いパイプをスクラッチしたい時に重宝します(^^♪
穴の中のメカは、もうちょっとエレガントな形をしているのですが、ちょうど良い流用パーツが見付かりません(+_+)
自作するにも6個同じものが必要になるので辛そうです。
仕方無く、1/700艦船の3連砲を加工して取り付けました。
他にも形状が確認できるメカは全て追加して、できるだけ劇中のセットと同じ形になる様にしてみました(^_^*)
柱の完成です。

色々な装飾品が追加されて、劇中の柱らしく仕上がって来ました(^^♪
中央の柱にはファイターを固定する支柱が付きますが、この時点では全く考えていませんでした(^_^*)テヘぺろ
だいぶ長文になってきたので、今回はここで区切ります。
できるだけ簡潔にまとめようとしているのですが、つい説明が長くなってしまいます(>_<)
ベースの製作はもうちょっと続きそうですが、よろしくおねがいしますm(__)m
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2012-03-11 22:16
コメント(6)
この作品も一目で膨大な作業量がうかがえます!
なので「手短に」というよりも、今まで通り丁寧で分かりやすい記事の方が見ていて勉強になりますし、何より自分が製作する時の「教科書」として重宝させてもらってたり^^;
そして個人的に、低い目線から見た床の光沢がたまりません!
早く御三方にセイバーをふるってほしいなぁ^^
by ピコ (2012-03-11 22:41)
壁の塗装、工夫された成果がでてますね、石組にしか見えません♪ こだわりの床への映り込みも初めて見たときから魅せられました! 編み棒…いつもながらの100均マスター(^^)やっぱり目的意識が良いものを探し当てるんですね!
by MACK (2012-03-12 00:11)
なるほど!
以前「編み込み棒はパイプにつかえますよ!」とコメントしていだだいた事を
思い出しました。
この事だったんですね!!ふむふむつながった!!ヽ(^。^)ノ
重ね多重塗装で見事に石材を表現!!
またクリアーコートで写り込む床面の表現!!
スキル全開で凄いです!!
ピコさんも「教科書」と言われていますが、私も模型制作の教科書として毎度このブログで勉強させていただいております。
電飾もここで学びました!!(#^.^#)
どろぼうひげさんは私の憧れであり目標なんです!
これからも勉強させていただきます!!
by SOL (2012-03-12 00:46)
ピコ さん、こんばんは(^^♪
いつも長文になってしまいますが、どうしても説明しておきたい事を書いていると、いつの間にか長くなってしまうんですよ(^_^*)
教科書とはいかないまでも、何かしら製作のお手伝いが出来れば嬉しいです。
床の光沢は、そんなに気を使ったわけでは無かったので、反響が大きくてビックリしています(^_^;)
by どろぼうひげ (2012-03-12 20:13)
MACK さん、こんばんは(^^♪
石の壁に見えてくれて嬉しいですヽ(^。^)ノ
壁も床も、こんなんで大丈夫かなぁと、撮影するまでドキドキしていました。
100均はヒマさえあればウロウロしていますので、お店の人より詳しいかも知れません(^_^*)
by どろぼうひげ (2012-03-12 20:16)
SOL さん、こんばんは(^^♪
ちょうど編み棒を使ったばかりだったので、ついオススメしてしまいました(^_^*)
いつも偉そうに製作記を書いていますけど、自分のやった事をオープンにする事が何かのお役に立てると信じています(^_^;)
ボクもたくさんのサイトから勉強させて頂いたので、今度は自分が発信者になりたいと願っています。
ここ数年で身の回りが激変しましたけど、このスタンスはブログ開設当初から変わっていません(^^♪
by どろぼうひげ (2012-03-12 20:23)