ベースの製作 3 [Naboo StarFighter 製作記]
ベースの製作の様子です。
壁の装飾品を製作しています。
ナブー・スターファイターは、柱の根元にある半円状のガントリーで支えられて駐機しています。
このガントリーは左右に必要なので、今回の作例では8個必要だったのですが、キットのベースにもパーツとして付属しており、今回はそれを複製して使用しました。
実は自分でもスクラッチしていたのですが、精度がイマイチだったので捨て、キットのパーツを使っています(^_^*)

A キットのパーツをそのままプラ板に貼り付け、型想いで型を取りました。
そこへポリパテを詰めて複製し、貼り合せて製作しています。
ポリパテは気泡が出来やすいのですが、型に詰める時に爪楊枝で押し込んであげると
気泡を最小にする事が出来ます。
次のポリパテを詰める時に、先に取り出した成型品の気泡を埋めて、効率良く複製して
います。
B 支えの半円部分は1ミリのプラ板をヒートプレスして自作しました。
ちょうど手持ちのボールペンがファイターのエンジンと同径でした。
C 組み立てた様子です。
柱の上の部分に付くガントリーは、下半分がありませんのでカットしています。
D ポリパテで複製したので精度はイマイチですけど、このパーツは黒に近いグレーで塗装
するので、多少の成型不良も目立ちません。
本当はちゃんとレジンで複製するべきだったのですが、時間が無かったし、多少の成型不良はごまかせるし、比較的簡単に複製できるので失敗も少ないという利点から、ポリパテで複製してしまいました(^_^*)
同様の理由で、半円にへこんだ壁にズラリと並ぶメカもポリパテで複製しています。

A このメカもファイターのしっぽが刺さる大きなメカが四個、その左右には小さなメカが
4個×左右2×4箇所で32個必要です。
同じものを精度をキープして32個作るなんて無理ですから、複製する事にしました。
B まずはプラ板の積層から基本形状を削り出し、ディテールを付けて原型を作りました。
この原型だけはキッチリ作って置かないと複製品が困った事になります(^_^;)
C やはり型想いとポリパテで複製しています。
メカの後ろは壁に添って湾曲しているので、型も裏側のあるフタが必要です。
D 複製の様子です。
流れ作業でどんどん複製していますが、32個と4個を複製するには2週間の時間が
必要でした。
効率良く複製するために、3個の型を用意して順番に複製作業を進めて行きます。
1 成型品を取り出し、変形した部分をカッターやヤスリで成型します。
2 次のポリパテを混合して型に詰めますが、爪楊枝の先で小刻みに押し込みながら
気泡を抜いて詰めて行きます。
3 パテが回りにくい場所は、やってみればすぐわかりますので、次からは気泡を
最小にできます。
4 余ったパテで、先ほど修正したものの気泡を埋めます。
5 20分程度で硬化しますので、また次を型から取り出します。
つまり、3つの型をローテーションして、効率よく複製していくわけですね(^_^*)
もちろん、硬化待ちの20分の間は他の部分を製作しています。
製作に没頭していると時間を忘れてしまうので、スマフォにタイマーアプリをダウンロードして時間を無駄にしない工夫をしていました。
複製が終了したの図。

型がヘタって来て、壁に密着する部分がボロボロになってしまったモノもあります。
その場合はプラ板を貼って綺麗に形を出してあげたりしています(^_^;)
この複製には、膨大な時間が掛かると予想されたので、製作開始直後から複製を開始していました。
毎日毎日複製を進めましたが、全てそろったのは2週間後であり、ちょうどベースの塗装が終了した頃でした。
早めにスタートしておいて良かったです(^_^*)あぶねー
汗と涙の結晶を塗装して、メカを付け足し、壁に配置してみました。

A 劇中ではブラックみたいですけど、せっかくのディテールを見せたいのでネービーブルー
で塗装しました。
小さいメカの縦の2本ラインは、アルミテープをクリアーイエローで塗装したものを細切りに
して貼り付けています。
本当はここは電飾したかった部分なので、少しでもキラリとして欲しかったのです。
その下の四角は普通にシルバーを塗装しただけです。
B 小さいメカの下には、2本のパイプで繋がった四角いボックスが付きます。
パイプの長さがキッチリ揃っていないとメカらしさが無くなってしまうので、治具を作って
同じ形状になる様に製作しています。
C 四角の部分には、黄色のトゲが規則正しく並んでいます。
サイズ的にディテールを再現するのは無理なので、黒地に黄色の水玉模様を印刷した
テープを貼り付けて再現してみました。
貼り付けにはジェルメディウムを使用しています。
D ズラリと並んだメカがやっとお目見えしました(^^♪
このメカが無いとハンガーになりませんので、苦労した甲斐がありました。
本当は中央のメカにはアンテナが付いたり、しっぽが刺さる部分はシャッターになっていたりするのですが、ここもスケジュールの都合で見送っています。
ここまで形になっていれば、ジオラマの背景としては充分だと判断しました。
もちろん、時間があればもっと作り込みたかったのですがねー(;一_一)
先に完成していたアナキン機を置いてみました。

右上のガントリー部分には、駐機状態のファイターを置く予定になっていました。
ここだけ中央のメカのしっぽが刺さる部分を開口しています(^_^;)
予定通りに駐機状態のファイターが納まってくれそうなので、ホッとしました。
ちなみに、この高い位置にあるファイターへ、どうやって乗り込むのかは謎です(-_-;)
最後の壁に付くメカを仕上げます。

フック状のメカや、扉の上にあるダクトなど、これまた図面を起こしてから製作しています。

A 図面に添ってプラ板でフック状のメカを自作しました。
この3つは正面の壁に付くメカになります。
aの部分にある四角のヘコミは、マイナスドライバーを押し付けてモールドを作りました。
B 扉の横にあるフックメカのみ、ちょっと形が違っています。
読み取れる形状の範囲で、違いも再現してみました。
C 左の壁には、換気用のダクトかな?みたいなヘンテコな形のメカが見えます(^_^;)
プラ棒にコトブキヤのダクトを貼り付けて、パテで埋めたものを成型して自作しました。
なだらかに削り出したので、コレだけ確認のサフが吹かれています。
D 扉の上に付く四角のダクトです。
プラ板の箱組みにフィンを取り付けて自作しました。
一応、劇中と同様に4:3の比率をほぼ守って製作しています。
取り付けてみたの図。

塗装はガントリーと同じネイビーブルーで塗装しています。
フック状のメカは、下の四角に黄色の部分がありますが、コレはなんとマスキングテープの細切りです(^_^*)
黄色で塗装するには、発色を良くするためにホワイトの下地を作ってから黄色を塗る必要がありますが、ぶっちゃけ面倒臭いのでマスキングテープの黄色をそのまま活かしています。
そんな手抜きをしつつ、ハンガーの様子が仕上がりました(^^♪
まだ小物が配備されていませんが、劇中の雰囲気がだいぶ出て来てくれたと思います。
すみません。ベースの製作はもうちょっと続きます(^_^*)
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壁の装飾品を製作しています。
ナブー・スターファイターは、柱の根元にある半円状のガントリーで支えられて駐機しています。
このガントリーは左右に必要なので、今回の作例では8個必要だったのですが、キットのベースにもパーツとして付属しており、今回はそれを複製して使用しました。
実は自分でもスクラッチしていたのですが、精度がイマイチだったので捨て、キットのパーツを使っています(^_^*)

A キットのパーツをそのままプラ板に貼り付け、型想いで型を取りました。
そこへポリパテを詰めて複製し、貼り合せて製作しています。
ポリパテは気泡が出来やすいのですが、型に詰める時に爪楊枝で押し込んであげると
気泡を最小にする事が出来ます。
次のポリパテを詰める時に、先に取り出した成型品の気泡を埋めて、効率良く複製して
います。
B 支えの半円部分は1ミリのプラ板をヒートプレスして自作しました。
ちょうど手持ちのボールペンがファイターのエンジンと同径でした。
C 組み立てた様子です。
柱の上の部分に付くガントリーは、下半分がありませんのでカットしています。
D ポリパテで複製したので精度はイマイチですけど、このパーツは黒に近いグレーで塗装
するので、多少の成型不良も目立ちません。
本当はちゃんとレジンで複製するべきだったのですが、時間が無かったし、多少の成型不良はごまかせるし、比較的簡単に複製できるので失敗も少ないという利点から、ポリパテで複製してしまいました(^_^*)
同様の理由で、半円にへこんだ壁にズラリと並ぶメカもポリパテで複製しています。

A このメカもファイターのしっぽが刺さる大きなメカが四個、その左右には小さなメカが
4個×左右2×4箇所で32個必要です。
同じものを精度をキープして32個作るなんて無理ですから、複製する事にしました。
B まずはプラ板の積層から基本形状を削り出し、ディテールを付けて原型を作りました。
この原型だけはキッチリ作って置かないと複製品が困った事になります(^_^;)
C やはり型想いとポリパテで複製しています。
メカの後ろは壁に添って湾曲しているので、型も裏側のあるフタが必要です。
D 複製の様子です。
流れ作業でどんどん複製していますが、32個と4個を複製するには2週間の時間が
必要でした。
効率良く複製するために、3個の型を用意して順番に複製作業を進めて行きます。
1 成型品を取り出し、変形した部分をカッターやヤスリで成型します。
2 次のポリパテを混合して型に詰めますが、爪楊枝の先で小刻みに押し込みながら
気泡を抜いて詰めて行きます。
3 パテが回りにくい場所は、やってみればすぐわかりますので、次からは気泡を
最小にできます。
4 余ったパテで、先ほど修正したものの気泡を埋めます。
5 20分程度で硬化しますので、また次を型から取り出します。
つまり、3つの型をローテーションして、効率よく複製していくわけですね(^_^*)
もちろん、硬化待ちの20分の間は他の部分を製作しています。
製作に没頭していると時間を忘れてしまうので、スマフォにタイマーアプリをダウンロードして時間を無駄にしない工夫をしていました。
複製が終了したの図。

型がヘタって来て、壁に密着する部分がボロボロになってしまったモノもあります。
その場合はプラ板を貼って綺麗に形を出してあげたりしています(^_^;)
この複製には、膨大な時間が掛かると予想されたので、製作開始直後から複製を開始していました。
毎日毎日複製を進めましたが、全てそろったのは2週間後であり、ちょうどベースの塗装が終了した頃でした。
早めにスタートしておいて良かったです(^_^*)あぶねー
汗と涙の結晶を塗装して、メカを付け足し、壁に配置してみました。

A 劇中ではブラックみたいですけど、せっかくのディテールを見せたいのでネービーブルー
で塗装しました。
小さいメカの縦の2本ラインは、アルミテープをクリアーイエローで塗装したものを細切りに
して貼り付けています。
本当はここは電飾したかった部分なので、少しでもキラリとして欲しかったのです。
その下の四角は普通にシルバーを塗装しただけです。
B 小さいメカの下には、2本のパイプで繋がった四角いボックスが付きます。
パイプの長さがキッチリ揃っていないとメカらしさが無くなってしまうので、治具を作って
同じ形状になる様に製作しています。
C 四角の部分には、黄色のトゲが規則正しく並んでいます。
サイズ的にディテールを再現するのは無理なので、黒地に黄色の水玉模様を印刷した
テープを貼り付けて再現してみました。
貼り付けにはジェルメディウムを使用しています。
D ズラリと並んだメカがやっとお目見えしました(^^♪
このメカが無いとハンガーになりませんので、苦労した甲斐がありました。
本当は中央のメカにはアンテナが付いたり、しっぽが刺さる部分はシャッターになっていたりするのですが、ここもスケジュールの都合で見送っています。
ここまで形になっていれば、ジオラマの背景としては充分だと判断しました。
もちろん、時間があればもっと作り込みたかったのですがねー(;一_一)
先に完成していたアナキン機を置いてみました。

右上のガントリー部分には、駐機状態のファイターを置く予定になっていました。
ここだけ中央のメカのしっぽが刺さる部分を開口しています(^_^;)
予定通りに駐機状態のファイターが納まってくれそうなので、ホッとしました。
ちなみに、この高い位置にあるファイターへ、どうやって乗り込むのかは謎です(-_-;)
最後の壁に付くメカを仕上げます。

フック状のメカや、扉の上にあるダクトなど、これまた図面を起こしてから製作しています。

A 図面に添ってプラ板でフック状のメカを自作しました。
この3つは正面の壁に付くメカになります。
aの部分にある四角のヘコミは、マイナスドライバーを押し付けてモールドを作りました。
B 扉の横にあるフックメカのみ、ちょっと形が違っています。
読み取れる形状の範囲で、違いも再現してみました。
C 左の壁には、換気用のダクトかな?みたいなヘンテコな形のメカが見えます(^_^;)
プラ棒にコトブキヤのダクトを貼り付けて、パテで埋めたものを成型して自作しました。
なだらかに削り出したので、コレだけ確認のサフが吹かれています。
D 扉の上に付く四角のダクトです。
プラ板の箱組みにフィンを取り付けて自作しました。
一応、劇中と同様に4:3の比率をほぼ守って製作しています。
取り付けてみたの図。

塗装はガントリーと同じネイビーブルーで塗装しています。
フック状のメカは、下の四角に黄色の部分がありますが、コレはなんとマスキングテープの細切りです(^_^*)
黄色で塗装するには、発色を良くするためにホワイトの下地を作ってから黄色を塗る必要がありますが、ぶっちゃけ面倒臭いのでマスキングテープの黄色をそのまま活かしています。
そんな手抜きをしつつ、ハンガーの様子が仕上がりました(^^♪
まだ小物が配備されていませんが、劇中の雰囲気がだいぶ出て来てくれたと思います。
すみません。ベースの製作はもうちょっと続きます(^_^*)
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2012-03-12 22:13
コメント(9)
作例などの〆切期限のあるモデリングはほんと大変そうですね~^^;
昔友人からの依頼でプラモを作った事がありますが、依頼主が気ごころ知れた友人でさえプレッシャーがあったのを思い出しました><
そんなのとは比較にならないプレッシャーのなか、これだけの作品を製作されるんですからどろぼうひげさんってホント凄いです!
by ピコ (2012-03-12 23:22)
ピコさんもおっしゃっていますが、期限付きの製作にもかかわらず、最大限クオリティを上げてこの極上仕上がり!!
期限なしならどんな凄いのができたんでしょう??
想像すらできません!
いつかはトライしてみたい複製術!!
いつも詳しく説明されているのでありがたいです!!
by SOL (2012-03-13 14:49)
ピコ さん、こんばんは(^^♪
作例の場合は締め切りがありますが、プレッシャーを感じながら製作すると作品に表れてしまうので、出来るだけ考えない様にしています(^_^*)
事前にスケジュールを綿密に立ててから取り掛かる事で、まずは自分が楽しみ、ストレスを感じないように製作できるように工夫していますよ(^^♪
by どろぼうひげ (2012-03-13 18:15)
SOLさん、こんばんは(^^♪
時間的な制約で、やりたかった事が出来ない場合もありますが、作例の場合は読者にキットの魅力を感じて頂くのが目的で、技術を見せ付ける事ではありません(^_^*)
完成させる事が最優先ですが、製作スピードが速い程、多くのアイディアを盛り込める事になりますので、それこそ寝る間を惜しんで取り組みます(^_^;)
複製をポリパテにしてクォリティを落としたのも、そんな理由からでした。
今回ご紹介した方法は、最も簡単に複製できる方法だと思いますので、是非試してみてください(^^♪
by どろぼうひげ (2012-03-13 18:24)
↑改めて読むと、上のコメントはカッコ付け過ぎですね(^_^*)
要するに、自分が楽しみながら、時間いっぱい頑張るって事なんです(^_^;)
本当はそんなに真面目に考えていませんよ^_^;テヘぺろ
by どろぼうひげ (2012-03-13 19:00)
いやはや、いやはや、、、サスガ!気合いの入ったベースはスゴイです!!!
注意して見ると、複雑な形状のパーツの組み合わせ!(←ちゃんと見ろっ!)
ナイス!
by ぴろんちょ (2012-03-13 22:37)
はぁ~・・・スゴイなぁ(=´▽`=)
モデグラで拝見したときも「美しい~!」と思いましたけど
(もちろん買いましたよ(^^)♪
制作記を読むと、これほどの労力をかけて制作されていたのかと・・・
ベースだけでもこんなに手間がかかっているんですね!
雑誌で完成写真をいきなり見てしまうのが、なんだかもったいないくらい。
すごいです。それ以外の言葉が見つかりません。
ところでさっき静岡HSの記事にもコメント入れたんですけど
失敗してしまったみたいで(>_<)
ブースの獲得、おめでとうございます!
今年も見に行けるといいなぁ。
酸素ボンベ背負って見に行きますね~♪
by ぴあにしも (2012-03-14 11:49)
ぴろんちょ さん、こんばんは(^^♪
キットそのものよりも、明らかにベースの方に力が入っていますよね(^_^*)
ハンガー内は、よくみると複雑な形状をしていて、途中で何度か挫折しそうになりました(-_-;)
by どろぼうひげ (2012-03-14 17:41)
ぴあにしも さん、こんばんは(^^♪
お買い上げ、ありがとうございますm(__)m
ここは格納庫なのに、さすが宮殿内の設備だけあって雅な雰囲気ですよね(^_^*)
そんなロイヤルな雰囲気が出てくれていれば嬉しいです(^^♪
静岡のブース獲得もうれしいですヽ(^。^)ノ
DORO☆OFF設立から、トントン拍子に進んでいて怖いくらいです。
お忙しいみたいですけど、今年もこれるといいですねヽ(^。^)ノ
宇宙服を着ている人を見かけたら、絶対声を掛けますね(^^♪
by どろぼうひげ (2012-03-14 17:49)