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ガルントの製作 [ダロルド 製作記]

ゲルバデス級 航宇戦闘母艦「ダロルド」の製作記を連載開始しました(^^)/

今月のホビージャパン誌さんに掲載して頂いたダロルド。もうご覧になって頂けたでしょうか?
もう発売されてから1ヶ月以上経っているので、既に完成している方も多いでしょうね(^_^;)
今月はモデルグラフィック誌さんにもViper Mk.Ⅱの作例を掲載して頂いたのですが、どちらかと言うとダロルドの方が旬だと思いますので、タイムリーな製作記としてこちらを先に連載させて頂きます(^^)/
TV放送も終わってしまった(劇場版はありますが)ので、公開するのは今がチャンスですし(^_^;)
もちろん、バイパーの方も順次公開させて頂きますので、良かったら見て下さいね(^^♪
モデルグラフィック誌には、竹下さんのダロルドも掲載されていて、電飾はもとよりプロップばりの更にカッコ良くなる方向に仕上げられています。必見です(^^)/

さて、作るのが間に合わない程のリリースラッシュとなっているヤマト2199シリーズですが、さすがバンダイさんだけあって、劇中の勇姿を的確に再現してくれています。
まずは仮組みしてみました(^^♪
仮組み1.jpg
過去にも「戦闘空母」としてヤマトには登場してきましたが、双胴の船首・アングルドデッキの飛行甲板・回転式の砲台など、しびれる要素をたくさん持っているにも関わらず、デザインはイマイチでした(+_+)
今回の2199版では、旧作の特徴を踏まえつつ、超カッコ良くリニューアルされていますよね(^^)/
仮組み2.jpg
全通になる飛行甲板やエレベーター付きのハンガーデッキなど、実用的なアイディアも盛り込まれて、兵器としてのリアリティーもアップしています。
仮組みして思ったのは、随所が複雑な曲面で構成されており、甲板部分をスパッと切り取ったみたいなシルエットが、とても美しいと感じました(^_^*)
この曲面のシルエットを活かしつつ、劇中に登場する勇姿を再現してみようと思います。

もちろん、電飾バリバリで仕上げますが、仮組みしてみていくつか気になった部分があります。
まず、回転式の砲台は、キットでは差替えで再現されています。
差替え甲板.jpg
さすがに精度や工作の難易度の関係で、実際に劇中の様な回転式にするのは難しかったみたいですね(+_+)
工作の難易度は高いのですが、ここは実際に回転する甲板に改造してみたいと思います(^^♪

ガミラス艦の特徴である目は、全部がクリアーではありません。
目は不透明.jpg
この目は真っ先に電飾したいと思う部分なのですが、残念ながら底の丸い部分だけにクリアーパーツが用意されていました(-_-;)
ここも何とか、くぼんでいる部分全体を光らせたいところです。

ハンガーデッキのディテールは全くありません。
ハンガーデッキ.jpg
せっかくオープン式のハンガーデッキを新設したのに、内部にはディテールが全くありません(+_+)
しかも、強度確保のためなのか、壁があって全通式になっていません。
ここは内部にディテールを追加して、壁も取り払いたいと思います(^^♪

合わせ目が気になる部分があります。
全通甲板の合わせ目.jpg
砲甲板を支えるマストとの接合部に合わせ目が出来ます。
ここはパテ埋めしたいところですが、艦橋の電飾のメンテナンスのためには接着する事が出来ません。
この部分の合わせ目を消すのはあきらめるしか無さそうです(-_-;)
他には、船首バルバスバウに劇中には無い分割線が出来ますので、ここは綺麗なシルエットにするためにパテ埋めしたいと思います。
合わせ目が目立つ部分としてはこんなところで、さすがバンダイですね(^_^;)
これだけ複雑な曲面が組み合わさっている形状なのに、ほとんど合わせ目が出ないのはスゴイです。

艦橋の窓がクリアー化されていません。
艦橋も不透明.jpg
艦橋にはハニカム状の窓枠があり、ここも電飾ポイントなのですが、クリアー化はされていません(-_-;)
何とかクリアー化して、発光させてみたいと思います。

他にも仮組みで見えてきた部分がたくさんあったのですが、それは追々記事の中で紹介して行きたいと思います(^^♪
さて、連載1回目がキットの紹介とダメ出しだけでは申し訳ないので、今回はガルントの製作を記事にさせて頂きます(^^)/
まずは仮組みして、改修のポイントを検討することからスタートです。
ガルント改修ポイント.jpg
A コックピット下には4本のヒゲがありますが、キットでは「トホホ」なディテールだったので
  真っ先に切り飛ばしました(^_^*)
B ドリルミサイルのドリル部分は、刃のディテールが全く付いていません。
  これでは劇中の様に波動砲口に食い込む事が出来ませんので、ディテールを追加した
  いところです。
C 着陸脚のカバーは、キットでも再現されていますが、スケール的に厚過ぎです(^_^;)
D 主翼の上面には、着陸脚を取り付けるダボが出てしまいますので、塗装が必要になりそ
  うです。
E 着陸脚は、劇中通り再現されていますけど、やはりスケール的に太過ぎます。
F 主翼もちょっと厚みがあり過ぎると感じました。
G 両翼端にあるユニットは、上下貼り合せですけど、何故かインテークにスキマが出来ます
  実際のスリットと違いますので、パテ埋めします。

と、まぁ色々と改修ポイントを書きましたが、劇中の様子は大変良く再現されています(^^♪
素組みでも、ちゃんと塗装してあげれば、かなりカッコ良く仕上がると思います(^^)/

仮組みで気になった部分を手直ししてみます。
ガルントの工作.jpg
A 両翼端のユニットにあるインテークはパテ埋めして、隙間を繋ぎました。
  爪楊枝でスリットを造形したのですが、うっかり仕上げをしないまま塗装してしまいました
  スキマがそのままよりはマシになったので、まぁいっか。(^_^*)
B 主翼は強度が確保できるレベルまで薄々攻撃しています。
C キットのままの着陸脚です。
  やはり太さが気になりますので、薄く削り出しました。
D シェイプアップした着陸脚です(^_^;)
  基部もロッドが別れているハズですので、削り込んで別パーツ感を出してみました。
E 機体に取り付けた様子です。
  カバーもキットのパーツでは厚すぎるので、0.3ミリのプラ板で自作したパーツに置き換
  えています。

ドリルミサイル(特殊削岩弾)にも手を入れてみました。
ドリルミサイル.jpg
A ドリル部分に「刃」のディテールが無いので、エポキシパテを薄く盛って、エッチングソー
  の刃の部分を押し当てて表現してみました。
  実際の刃はこんなに大袈裟ではありませんが、劇中のイメージには近くなったかと思い
  ます(^_^;)
B 内部にはネオジウム磁石を取り付けて置きました。
  甲板に置くだけで固定するために取り付けたのですが、後で別な用途に使う事になりま
  した(^_^*)
C サフを吹いたところです。
  ドリルがトウモロコシみたいですね(^_^*)
D コックピット下のヒゲも、プラ板で自作したものに置き換えます。

塗装しまーす(^^♪
サフのままシャドー.jpg
ガルントのランナーだけ、ちょっと透明っぽい昔のプラモデル的な材質です(^_^;)コストダウンかなぁ
薄々攻撃した主翼が透けてしまうのはマズイので、黒から立ち上げました。
それから赤を吹きますけど、下地が黒のままでは赤が透過してしまって暗くなってしまいます。
なので、更にサフを吹き直してグレーの下地を作り、ブラックで軽くシャドーを入れてから赤を吹きました。

塗装はGSIクレオスさんのダロルド専用カラーから、ガルント色を使用しています。
ガルント 塗装 裏.jpg
ちょっと朱色っぽい赤で、ダロルドより明度が高いです。
それから細部を筆で塗りわけましたが、透過率の高い黄色の部分は、下地に白を塗ってから塗装しています。
チョー面倒クセーのですが、発色が全然違ってきますので手間を惜しんではいけませぬ(-_-)b
インテーク部分はミドルストーン、ドリル部分はイエローFS13538、噴射口や着陸脚はエクストラダークグレーに赤を混ぜて紫に振った色で、脚格納庫内部はルマングリーンです。
着陸脚は、主翼の表に出る部分を機体色に塗装して置きました。

スミ入れして、デカールを貼って完成です(^^)/
ガルント 完成 前から.jpg
エナメルで暗めのこげ茶色を作ってスミ入れしています。
バンダイさんのプラはエナメルに弱いので、軽く流すのがコツです(^_^;)
ガルント 完成 後ろ.jpg
ガミラス目はディトナグリーンで塗装してみました。
劇中ではずっとグリーンのままでしたので、もしかして、ここはガミラス目じゃなかったのかな?(^_^;)
ガルント 完成 裏側.jpg
ガミラス目は下にもありますので塗りワケています。
最後につや消しでトップコートして完成です(^^)/
ガルント 完成 あおり.jpg
ガルントは不恰好なカニみたいなデザインで、あんまりカッコ良くはありませんけど、味がありますよね(^_^*)
ダロルドに乗っている姿はミスマッチな感じで、いかにも急遽間に合わせ的に用意したという背景を、上手く表現していると感じました(^_^;)

と、言う訳で、キットレビューとガルントの製作からご紹介しました。
初回からかなり長文になってしまってすみません(^_^;)←文才が無いんだね
次回からはもうちょっとコンパクトになるように努めます(+_+)

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コメント(14) 

コメント 14

batora

今回も楽しく拝見させていただきます^^

最近気が付いたのですが、センスや技術は前々から凄いと思ってましたが
作業速度も凄いですね^^;
本当に憧れちゃいます!
by batora (2013-10-04 08:39) 

SOL

改修ポイントの目の付け所が凄いです♪
勉強になります♪

キットでは再現できない細かなディテールアップが職人芸ですね♪


by SOL (2013-10-04 11:58) 

どろぼうひげ

batora さん、こんにちは(^^♪
いつもブログを見て頂き、ありがとうございます(^^)/
良く手が早いと言われますが、自分ではそんなに早いと思っていないですよ(^_^;)
夜行性なので、みんなが寝てるときに作業しているから早く感じるのかな?
とはいえ、ちょうどこの時期は作例が2つと、DORO☆OFFの準備もあったので、いつもよりはちょっぴりキツかったです(+_+)

by どろぼうひげ (2013-10-04 17:36) 

どろぼうひげ

SOLさん、こんにちは(^^♪
劇中で見たダロルドをそのまんま立体化したい!というコンセプトでしたので、改修ポイントは映像との違いに集中しています(^_^*)
あんまり活躍しないうちにヤラレちゃう(しかも自分のドリルミサイルで)ので、資料が少なくて困りました(+_+)

by どろぼうひげ (2013-10-04 17:41) 

みお

こんばんは、みおです(^^)v 待ってましたよ!作例の舞台裏。 私、まだ買えていないので参考になります!(電飾は…)
by みお (2013-10-12 17:54) 

つれづれびと

はじめまして、毎回丁寧で正確無比な制作、感嘆の声も出ません。

この前なつかしの宇宙戦艦ヤマトの2199版のプラモデルが売っていたので
衝動買いしましたが、初プラモ組み故に全然上手く塗装ができませんでした。
ですが、どろぼうひげさんの作例を参考に墨入れや陰影塗装を行ったら、
見違えるように「戦艦」っぽい感じにできました!

ワタシは20代ですが、父は小学生の私にヤマトを見せていた位
モロなヤマト世代ですので、誕生日にこのヤマトをプレゼントするつもりです!
ですので本当に助かりました!

毎回解説まで丁寧で分かり易くて本当に有り難いです!
どろぼうひげ提督に敬礼!長文失礼しました m(_ _;)m
by つれづれびと (2013-10-12 18:29) 

どろぼうひげ

みおさん、こんばんは(^^♪
誌面では伝えきれない製作の様子を、こちらで補完して行きたいと思います(^^)/
ダロルドもカッコイイので、是非作ってみて下さいね(^^♪

by どろぼうひげ (2013-10-14 19:31) 

どろぼうひげ

つれづれびと さん、こんばんは(^^♪
ブログを活用して頂けて嬉しいです(^^)/
このブログはあんまり初心者向けではありませんけど、頑張って作っている人を応援する事が出来ればいいなーと思っています(^^♪
お父さんもヤマト世代なんですね!きっと喜びますよー(^_^*)
またいつでも遊びに来て下さいね(^^)/

by どろぼうひげ (2013-10-14 19:43) 

てりー

こんにちは

何回もアドバイスありがとうございます。

ガルント製作にかかりました。
ヒゲとインテークの加工は上手くいきました。
印象が随分変わりますね。

・・・が、問題はドリルミサイルでして、

最初は手元にあったポリパテでやってみましたが、後加工で溝を掘ろうとしたらパリパリ剥がれ作例どおりエポパテを買ってリトライ中です。

結構粘り気があって大変ですね。
薄く盛ってコロコロ転がして何とか形が出来ました。

溝加工は固まり始まる5,6時間後でしょうか?
直後にやろうかと思ったのですが、ベタついて難しそうなので・・・

こんな事もやってみないと分からないもんですね。

エッチングナイフも買ってみましたが、曲線のプラゲージを作って押し当てようかと思ってます。
by てりー (2013-11-08 12:17) 

どろぼうひげ

てりーさん、こんばんは(^^♪
ガルントも良く出来ていますので、ちょっと手を入れてあげると更にカッコ良くなってくれますね(^^)/
ドリルミサイルの溝は、ボクの作例では失敗作ですね(^_^*)
まるでトウモロコシみたいになっちゃったので、もっと溝を浅くするとよろしいかと思います。
パテの粘り気は、水を付けると楽になりますので、すぐに造形できますよ(^^♪
頑張って下さいね!完成を楽しみにしています(^^)/

by どろぼうひげ (2013-11-08 18:06) 

てりー

ありがとうございます。

ちょっと思いついてヤスリの上をコロコロ転がしてみたら、いい感じに溝が出来ました。
塗装してみないと分かりませんが。

ところで電飾についてですが、並列はやっぱりマズいですかね?

電源はソーラーライト(太陽電池でボタン電池を充電する懐中電灯)を改造して給電するつもりなんですが。
(以前、砲弾型LED2個を並列つなぎで作ってみました)
見たい時だけ点灯させる程度(1回1分くらいなので、大丈夫かなとは思うんですが・・・

ガミラス目に砲弾型2個(色はS/W切り替えで+2個)、ファイバー用に砲弾型1個の計3個

可能なら回転甲板にチップLED*8個

エンジンノズルは諦めてますorz

by てりー (2013-11-08 19:00) 

どろぼうひげ

てりーさん、こんばんは(^^♪
ヤスリの上!なるほどナイスアイディアですね!
今度パクらせて頂きます(^_^*)←ちゃっかり
ソーラーライトですが、どれくらいの出力があるのか判らないので何とも言えません(^_^;)
とりあえず、3個繋いでみて、ちゃんと点灯できるか試してみてはいかがでしょうか?
つなぎ方は、逆に並列じゃないとマズイと思います。
甲板に8個のLEDは、ボタン電池程度の電流値が出ているなら、たぶん赤なら暗くなるけど点灯できると思います。
これも実験してから加工する事をオススメします(^^)/


by どろぼうひげ (2013-11-10 02:39) 

てりー

こんばんわ。
てりーです。

ダロルド「どろぼうひげモデル」コピー品 完成しました。
苦労した甲斐があり80%くらいの完成度までにはなったと思います。

(とはいえ艦橋のブレードアンテナ頂部、艦底部、艦橋下右の紫の灯火は組立てる時に光ファイバー切れてしまいました。修復は大変なのでこれはそのまま)

素人モデラーがどの程度やれるのか見てやってくださいm(u_u)m



完成アルバムはこちら
 ttp://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000088380443&owner_id=30461201

製作記はこちら
 ttp://mixi.jp/view_diary.pl?id=1919274657&owner_id=30461201

製作記とは言っても、制作方法はそのまんまですので、ブログで読み取れなかった難しさだけ書いてます。
by てりー (2014-01-05 00:27) 

どろぼうひげ

てりーさん、こんばんは(^^♪
完成、おめでとうございます(^^)/
リンクを拝見させて頂きましたが、初めての電飾とは思えない完成度ですね!
工作技術も素晴らしくて、高いポテンシャルをお持ちで感服致しました(^^♪
モノ作りは失敗するほど身に付くものだと思いますので、ぜひまた挑戦してみて下さいね!
製作記を最大限に活用して頂けて、ボクも嬉しいです(^^♪
ありがうございました!
んで、お疲れ様でしたー(^^)/

by どろぼうひげ (2014-01-07 01:21) 

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