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格納庫の電飾 [護衛艦あきづき 製作記]

今回は格納庫の電飾とシーホークの製作です。
チップLEDのハンダ付けの方法もご紹介します(^^)/

格納庫はシャッターを閉じた状態でも製作出来ますが、今回はLEDの使い方テクニックのご紹介ですから、ここはやっぱし電飾でしょう(^^♪
格納庫内部.jpg
A キットの格納庫パーツです。
  なんとこんなに複雑な多面体が、一発成型です(^_^;)
  ディテールがやや大振りですけど、素晴らしい再現度ですね。
B 内部もある程度は再現されています。
  ただ、電飾するとなると全くディテールが足りていません。
C プラ板やプラ角材、伸ばしランナーなどを使って内部を再現しました。
  組み立ててしまうと入り口からしか見られなくなりますので、壁の裏など
  見えない部分は省略しています。
  実はもっと複雑なダクトや小物があるのですが、作ってもうるさくなるだけ
  なので、ある程度簡略化しました。
  全てを正確に作るより、模型としてはリアルになる場合が良くあります。
D 塗装しました。
  遮光とシャドー付けのために、一度ブラックを吹いてから塗装しています。
  グレーが主体の内装で、照明が入ると白飛びしちゃって立体感が無くなり
  ますので、スミ入れはブラックで凹凸をハッキリさせています。
  黒立ち上げのおかげで、奥になった部分が暗くなり、手すりなどの細かい
  ディテールが見えやすくなっています。

ここにLEDを取り付けますが、3ミリの砲弾型ではとても収まりませんので、チップLEDを取り付けたいと思います。
しかも、スペース的に1608(1.6mm×0.8mm)サイズのLEDじゃないと収まりません(ーー;)
配線材料もポリウレタン線を使って、配線がディテールの邪魔をしないようにします。
このチップLEDとポリウレタン線のハンダ付けは、自書「電飾しましょっ!」でも詳しく解説していますが、ハンダ付けの手順を簡単にご紹介したいと思います(^^)/
チップハンダ付け1.jpg
A ポリウレタン線です。
  袋入り20mが一般的ですが、ボクは大量に使うのでロールで購入しています。
  太さは色々ありますが、細過ぎると断面抵抗が大きくなり発熱しますので、0.15
  以上のものがオススメです。
B ポリウレタン線は、銅線にポリウレタン樹脂がコーティングされているものです。
  樹脂をハンダの熱で蒸発させて銅をむき出しにして使います。
  コテの先にハンダの玉を作って、その中に線をくぐらせて樹脂を溶かします。
  2ミリ程度溶かしてあげれば充分にハンダ付けできます。
C 次に、両面テープにチップLEDを固定して、端子にハンダを乗せます。
  コテの先にハンダを乗せて、端子にちょっと触れてあげるとハンダの玉が出来ます。
  ハンダは大量に乗せる必要はありません。画像の様に、盛った程度で充分です。
  両方の端子にハンダを乗せておきます。
D ポリウレタン線を乗せます。
  線の先端には、既にハンダが乗った状態ですので、ピンセットを使って端子の
  位置に合わせて線を乗せます。
  線は両面テープで固定されますので、しっかりと位置を合わせてください。
  皮膜が剥けている一番奥の部分が端子の上に来る様に位置決めします。
  先端が飛び出していても気にしないで下さい。

いよいよハンダ付けしますよー
チップハンダ付け2.jpg
A 端子と線の横をコテでサッとなぞります。
  線を置いた上からなぞると位置がズレますので、チップと線の横から
  なぞるのがコツです。
  コテと接触するのは、時間にして0.5秒程度です。
  ハンダが溶けた時、線が端子と密着する様に、ちょっと線を抑えながら
  行うと良い場合があります。
B もう一本の線も同様にハンダ付けします。
  両端の端子がハンダで繋がっていないことを確認してください。
  ハンダは表面張力で線と端子の間に染み込み、余分なハンダはコテの方に
  くっついて行きますので、一見するとちゃんと付いていないように見えます。
  線をピンセットなどで軽く引っ張ってみると、ちゃんと付いたか確認できます。
C 余分な線をハサミでカットします。
  極細の銅線なので、普通のハサミでアッサリ切れます。
  ちゃんとカットしておかないと、後でショートして泣きます(^_^*)
D 反対側の端子の被服も溶かして、ボタン電池に挟んで点灯テストです。
  ちゃんと点灯するのか、必ず確認しておく事が大事です。
  ハンダ付けがしっかり出来ていないと、この確認作業の時に大抵外れます。

ハッキリ申し上げて、チップLEDのハンダ付けは電子工作に慣れた方でも難しい作業です。
でも、模型を電飾する上で、このチップLEDのハンダ付けが出来ると、強力な武器になります。
何度でも説明いたしますので、ぜひとも習得して頂きたいです(^^)/

格納庫内部に取り付けてみます
チップLED取り付け.jpg
LEDは、入り口の上天井に取り付けました。
普通に考えれば、天井の真ん中に取り付けたくなりますよね。
でも、その位置では、入り口から見た時、角度によってはLEDが見えてしまいます。
また、影の部分が多くなって、ディテールがわかりにくくなります。
視線の途中である入り口天井から光を当ててあげれば、LEDは見えないし、影は視線の反対側にしか出来ませんので、ディテールの隅々まで見える様になります。
実物とは違う位置になりますが、LEDの位置を工夫するのは、模型をより効果的に照らすテクニックのひとつです(^^)/

実際の点灯の様子です。
点灯テスト.jpg
奥や裏まで良く見えて、影も自然な位置に落ちていると思います。
ちょっと手すりなどが曲がっていますけど、後で修正します(^_^*)
この格納庫パーツは、船体にガイドがあって組み合わさる構造になっていますので、合わせ目から光が漏れる事もありません。
もし、合わせ目から光が漏れる様でしたら、今のうちに一段高い壁を作っておいて遮光を完璧にしておきます(^^♪

次に、シーホークの製作です。
SH-60K.jpg
A キット付属のエッチングには、ペラや尾翼のパーツも付いています。
  プラパーツより薄さと精度がアップしますので、これを使わない手はありません。
B テールローターのパーツもエッチングが付いています。
  こちらはちょっと羽の幅が太くて迷いましたが、やはり薄さの魅力に負けて使って
  みました(^_^;)
  尾翼も薄くてモールドまで入っているので、期待できそうです。
C SH-60本体は一発抜きですが素晴らしい再現度です。
D 車輪や安定翼のパーツも解像度が高く、珠玉の出来です(^^♪

塗装しましたよー
SH-60K完成.jpg
A まぁ、特にテクニック的な事はありませんので、いきなり完成です(^_^*)
  強いて言えば、主ローターにピッチアーム?を付けたくらいです。
  窓はエナメルのシーブルーで、外側に寄せてボカシを入れてみました。
B キットにはデカールも付属していて、日の丸や海上自衛隊の文字まで
  識別できるレベルです。
C 1/700という大きさは、人差し指の上にチョコンと乗ってしまうサイズです。
  それでも、下側を暗くする事で大きく見せる努力をしてみました。
D 船体に乗せてみました。
  実際に着陸しているとこんな感じなんだー(^^♪
  模型だから味わえる楽しみ方ですよね
  でも、格納庫の明かりがスケール的に強すぎる気がします。
  ちょっとLEDの表面をブラックで筆塗りして、光量を落としておきました。
  光の強さだって、リアリティには重要な要素なんです(^_^)b

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コメント(4) 

コメント 4

まうんてんし~ぷ

どろぼうひげさん、こんばんは。いよいよモデルアートにも進出ですね!自分も帝国日本海軍の艦船大好きですが、現用艦には正直手が伸びていませんでした。どろぼうひげさんの製作記を見ていると、ダロルドやランベアと共通する部分(隙間から見える電飾など)も見られ、大変興味深く拝見しております。
願わくは、帝国日本海軍空母赤城などもフルディテールアップで見せて欲しいなぁなんて思っちゃいました!
by まうんてんし~ぷ (2016-03-03 18:20) 

どろぼうひげ

まうんてんし~ぷさん、こんばんは(^^♪
恥ずかしながら、スケールモデルを作らせて頂いています。
光を効果的に見せるための方法はたくさんありますので、今回もまた違った効果を楽しんで頂ければと思います。
赤城もいつかは作ってみたいのですが、昔のニチモのヤマトみたいな憧れの存在ですので、もっと修行を重ねてから挑戦したいと思っています。
今はエッチングなどのアフターパーツが充実しているので、面白そうですよねー(^_^*)
by どろぼうひげ (2016-03-03 23:59) 

チキンモデラー

ポリウレタン線の記述ありがたいです

「初心者用電飾模型工作入門 電飾しましょっ!」に掲載されているのは、
この為だけにしか使わそうなので正直、腰が引けてました!

これなら安価でできますねw 
目で見て剥離できたか判断できないのが少々私には難義ですね

格納庫のチップLEDの位置も絶妙ですね。全体に光がやんわり当たっててリアルになってますね

by チキンモデラー (2016-03-07 15:26) 

どろぼうひげ

チキンモデラー さん、こんばんは(^^♪
ちょっと前半の意味がわからないのですが・・・(^_^;)
画像では一方向からしか撮影していませんので、先端の様子がわかりにくいかも知れません。
実際に溶かしてみると、光り方が違いますので一目瞭然です(^^♪
LEDの位置については、ちょっと工夫するだけで印象が大きく変わりますので、光らせてからのテクニッとしてご紹介できて良かったです(^^)/
by どろぼうひげ (2016-03-07 20:44) 

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