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A-WINGの塗装 [バンダイ A-WING 製作記]

A-WINGを塗装します。

まず、黒で立ち上げて、微妙なシャドー部分を作り、立体感を加えます。
黒立ち上げ.jpg
組んだ時に奥になる部分には、グラデーションを付けておきます。
エンジンの噴射口周辺には、遮光のためにしっかりと吹いてあります。
側面の細長いスリット内部も、しっかりと吹き付けておきました。

白い部分を塗装します。
ホワイト.jpg
軽く影を残しながら、少し黄色が入っているグレー、FS36622を吹きました。
エッジにどのくらい黒を残すかによって、完成時の雰囲気がかなり変わります。
ボクはあまり強く表現せず、ほんのりと残っている程度が好きです(^^♪

赤で塗装するパーツにも、白を吹いちゃいます。
ついでに下地.jpg
赤は、下地の影響を強く受ける色ですので、発色を良くするために白い下地を作ります。
こちらも黒を残す感じで吹き付けておきましたが、微妙な残し方でも赤の発色には充分効果が表れてくれます。
赤を吹きました。
赤の塗装.jpg
赤はキットの成型色よりも、少しだけ明るめにして、この後の汚しで明度が落ちる分をフォローします。
あずき色に黒を少量加えた色ですが、画像ではグラデーションが無くなっているみたいに見えますね(^_^;)
実際には、ちゃんと黒い部分が見えています。

パネルを塗り分けます。
パネル塗りワケ.jpg
塗り分ける部分は、そんなに多くありません。
ただ、薄いグレーの部分と、濃いグレーの2種類があるみたいです。
どちらも青が強いグレーですので、薄いグレーの部分は306番を、濃いグレーの部分には、ニュートラルグレーを吹きました。
小さなパネルですが、一応ムラを付けて単調にならない様にしてあります。
ニュートラルグレーの部分には、機体色FS36622を重ねて、青いグレーに発色させます。
なじませる.jpg
薄いグレーよりは濃いグレーになる様に発色させました。
この、後から機体色を吹き付けて青いパネルを作る方法は、実際のプロップでも行われている塗装方法です。
最初から青いグレーを吹き付けるよりも深みが出せるのがメリットで、デカールを貼った作品とは仕上がりが全然違ってきますから、出来るだけ塗装で仕上げる様にしています。

赤い部分にも、塗りワケポイントがあります。
ブラウン.jpg
微妙な差なんですけど、機体先端の右半分と、飛び出したパネル、それとエンジンの横に、オレンジ色になっている部分があります。
オレンジでは差がわからないので、ブラウンを吹いて塗り分けました。

塗りワケ終了です。
汚し前.jpg
スミ入れも、汚しも加えていない、塗り分けただけの状態です。
ブラックから立ち上げた効果で、同じ色でも微妙な変化があり、単調になっていません。

スミ入れして、退色表現を加えます。
スミ入れと退色.jpg
スミ入れはエナメルで、白い部分にはフラットアースとニュートラルグレーの混色を、赤い部分にはフラットブラックとフラットアースの混色を使いました。
どちらも薄く溶いた状態で流していて、あまりハッキリと発色させない、けど、色は出ているという濃さです。
更に、赤い部分には、退色表現として機体色を薄く吹きました。
全体に吹くのではなく、部分的に少しだけ吹くのがポイントです。

ダメージ跡を書き込みます。
ダメージ跡.jpg
A エナメルのフラットブラックをチョン置きします。
B 溶剤をしみ込ませた綿棒でチョンチョンとたたき、ボカシます。
C 再度、ブラックをチョン置きして完成です。
D パネルから滲み出した汚れも、同様の方法で描きました。
エナメルは何度でも書き直しが出来るので、納得の行くまでいじる事が出来ます(^^♪

ハゲチョロを加えました。
ハゲチョロ.jpg
エナメルのホワイトを、面相筆の先を使ってチョンチョンと置いていき、ハゲチョロを加えました。
気分で描くのではなく、プロップの画像をよく見て同じ位置に同じ大きさで書き加えています。
エナメルなので、全く同じにはできませんけど、出来るだけプロップに似せて描いてみました。

下面には、サビを加えています。
裏にサビ.jpg
なぜか下面にだけ、サビが描きこまれていますので、エナメルのオレンジで描き加えてみました。

マーキングは、塗装で表現しました。
マーキング.jpg
製作している時点では、まだデカールが出来ていなかったので、マーキングは塗装で表現しました。
白地に赤い三角のマーキングは特に目立つので、出来ればデカールを使いたかったのですが、サイズが合うデカールが見付かりませんでした(ーー;)
仕方無く、マスキング塗装でそれらしく塗装してバックレています。
機首先端にも三角のマーキングがあるのですが、こちらもマスキング塗装です。
キットが発売されている現時点では、絶対にデカールの方が良いと思います(^_^;)

塗装が完了しましたー(^^)/
塗装完了 前.jpg
あ、尾翼とリングの周辺には、ブラックを吹いています。
ただし、リングは汚れていないので、マスキングして吹き付けました。
塗装完了 後ろ.jpg

次回は、エンジンの電飾の仕込みと、ターボレーザーをご紹介します。

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コメント(8) 

コメント 8

まうんてんし~ぷ

どろぼうひげさん、こんばんは。いつもながらの素晴らしい塗装術ですね。特に赤色部分の色あいにしびれました!まさにプロップです。それにしても、マスキングいらずのキットは凄いですね。塗装が楽しくなっちゃますね。
どろぼうひげさんもプロップ見に行かれてたんですね。スターデストロイヤーやエグゼクターの本物に大騒ぎしてました!(笑)。最近のスターウォーズ展は絵とかがメインでプロップ展示が殆どなくなってしまったのが悲しいです(ToT)
by まうんてんし~ぷ (2016-06-05 19:17) 

どろぼうひげ

まうんてんし~ぷ さん、こんばんは(^^♪
ありがとうございます!
このキットも完璧に色分け部分がパーツ分割されていて、塗装がメッチャ楽です(^^♪
SWのプロップを直接見れた事は、その後の模型製作にとても影響しています。
やはり実物を見る事は大事ですね(^^)
by どろぼうひげ (2016-06-06 00:38) 

ネオ

すごいです!
デカールの部分を塗装するなんてびっくりです。
退色表現やダメージの書き込みは本当に参考になります。僕もパイロットを1/48に改造し、後部のリングを削り込むところまでしました。それでなんですが、機体色はデッキタンでも良いでしょうか?もう少し薄くしたらいい、などあれば教えて下さい。
by ネオ (2016-06-06 20:47) 

どろぼうひげ

ネオさん、こんばんは(^^♪
デカールは、間に合わなくて仕方なく塗装しましたが、デカールがあるなら使った方が絶対に良いです(^_^;)
製作記を参考にして頂き、ありがとうございます!
リングはもうちょっと薄くしたかったのですが、強度を考えると限界かなー
機体色ですが、確かに撮影当時よりも現在のプロップは黄ばんでしまってはいますが、デッキタンでは黄色が強すぎると思います。
白だけど、ほんのりと黄色いくらいで、クロニクルに載っているA-WINGが、撮影当時の本当の色だと思います。

by どろぼうひげ (2016-06-06 22:01) 

せんざき

どろぼうひげさん、こんばんは!
いつも楽しく拝見しております。電飾はまだどろぼうひげさんレベルだと僕にはハードルが高めな技なんですが、塗装は大いに参考になります。誌面では読み取れない部分まで丁寧に解説いただきありがとうございます!
by せんざき (2016-06-07 23:38) 

どろぼうひげ

せんざきさん、こんにちは(^^♪
誌面では、ページの都合で書ききれなかった事を、こちらで補完できればと思います(^^)
実際に塗装するとき、ここはどうしたんだろう?ってところがありますよね。
本当に知りたいところは、その辺だろうと思いまして、一応発表した作例は全て、製作記を書くようにしています(^^)/
お役に立ってくれたら嬉しいです!
by どろぼうひげ (2016-06-09 09:59) 

アリス

はじめまして!いつも楽しく読ませていただいております!
私はプラモデルを始めたばかりなのですが、たくさんの画像と丁寧な解説で本当に感謝しております^^
Aウィングの塗装カッコイイです!
使用したカラーなどの情報も詳しく書いてくださってるのでありがたいです
私も近々挑戦してみようと思います!
電飾はまだまだ修行が足りないのでずっと先になりそうですが・・・^^;
by アリス (2016-06-11 00:05) 

どろぼうひげ

アリスさん、はじめまして(^^♪
いつもブログを見て頂き、ありがとうございます!
製作記は、誌面では紹介し切れなかった部分を詳しく解説しています。
これから製作してみようと思っている方々に、少しでもお役に立ってくれれば嬉しいです(^^♪
電飾はあくまで表現方法のひとつでしかありませんから、無理しないで作る事を楽しんで下さい(^^)/
by どろぼうひげ (2016-06-12 02:04) 

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