パトカーと塗装 [はしご車 製作記]
パトカーの電飾と塗装です。
消防車は、1台毎にオーダーメードで製作されており、同じ仕様はありません。
キット化された「東はしご1」は、滋賀県大津市に実在する消防車を、徹底的にリサーチされて作られています。
ジオラマにはパトカーを配置したいのですが、ここまで拘って製作されているキットなので、パトカーも同じ地域のものを用意してあげたいと思いました。
ネットで検索して、滋賀県警察のパトカーがあることを突き止めたものの、ショップではどこも在庫切れ。
何とかオークションで見つけて落札する事ができました(^^♪

A 入手した滋賀県警察のパトカーです。
ホンダのフィットですが、実際に滋賀県警察に配属されているのかは不明です。
ダイキャスト製のミニカーですが、縮尺は1/72なので、そのまま使えます。
ドアには、一応ブラックでスミ入れをしておきました。
B パトランプを点滅させたいので、取り外して裏側を削り、くぼみを作りました。
チップLEDが収まればOKなので、1.6mm×0.8mmの穴です。
C チップLEDを取り付け、透明なエポキシ接着剤で埋めました。
配線はマイナスを共通にして、3本の線で済ませています。
マイコンからの信号で点滅させます。
D 車体に戻して点灯テストです。
やはりパトカーはパトランプが光るとカッコイイですね
ついでにヘッドライトも点灯させ、マイコンを仕込みます。

A ヘッドランプはクリアーパーツですので、取り付けの穴部分に白色チップLEDを
取り付けました。
エポキシ接着剤で包んで、ブラックで遮光塗装しようと思いましたが、フロントガラス
をマスキングするのが面倒だったので、アルミテープを貼って、更にエポキシ
接着剤でコーティングすることで遮光しました。
B マイコンはPIC12F675のSOPパッケージを使いました。
5ミリ程度しかありませんが、通常の12F675と同機能です。
コンパクトに収めるために、電流制御用の抵抗もチップ抵抗を使いました。
ヘッドライト用の電源も用意して、あとは5Vの電源を繋ぐだけで完結する回路に
してあります。
C マイコンは後部カーゴの下の空間に収めました。
最小のマイコンを使っても、収めるにはギリギリのサイズです。
D パトランプの点滅は、色々と試してみて、結局交互に明減する動きになりました。
単純な光り方の方が、しっくりくる事がよくあります(^_^;)
無事、ヘッドライトも点灯して、パトカーが完成しました。
消防車の方は、塗装を進めます。

A シャーシはファントムグレーです。
ブラックよりもディテールが引き立つし、堅そうに見えます(^_^;)
シルバーで塗装する部分は、ウィノーブラックでつや有りの下地を作りました。
B 車体は赤から塗装しました。
後からシルバーで塗装する部分をマスキングしています。
まずは全体をクールホワイトで塗装して、発色を良くする下地を作ります。
続いて赤ですが、実は消防車は赤では無く、朱色と決められています。
標準色もありませんので、各車で微妙に赤の濃さが違っていたりします。
今回は赤と朱色の中間として、シャインレッドとスーパーイタリアンレッドを半々
に混合し、更にホワイトを少し加えた色で塗装しました。
C ヘッドライトが付く部分は、実車ではシルバーではありません。
メタリックグレーで塗装して、チップLEDを取り付ける穴を開口してあります。
D ハシゴやカーゴなど、シルバーの部分も下地をブラックで塗装してから、
シャインシルバーを吹き付けています。
8番シルバーより光沢があり、メッキシルバーほどギラギラしていない
シルバーです。
シルバーを塗装します。

A マスキングした部分は、予めブラックを塗装してありましたので、黒い下地が
出来ています。
またマスキングして、今度はシルバーを塗装しました。
B シルバーはシャインシルバーです。
マスキングが面倒ですけど、赤とシルバーの部分を一気に塗り分けて、細部
を筆塗りで仕上げていく方法が、一番工数が少なくて済みます。
C タイヤはプラ製ですが、カウリング色で塗装してから、エナメルのフラットアースを
薄くランダムに置いて、つや消しでトップコートするとゴムらしく仕上がります。
実車のホイールはメッキでしたので、プレミアムメッキシルバーで塗装しました。
D シャーシのシルバー部分も塗りわけ、タイヤを付けてみた状態です。
シャーシは、エナメルのフラットアースで、軽く汚しを入れています。
トラック系の場合は、荷台を接着するとシャーシがゆがむ事がありますので、
タイヤを接着するのは一番最後にします。
タイヤボックスの隙間から、チラ見えする範囲は塗装しましたけど、細部の塗り
わけは行っていません。
細部を塗り分けていきます。

A ホースは、実車では白いラインが入ってましたので、一度ホワイトで塗装して
から、マスキングテープの細切りを貼り、ブラックを塗装しました。
留め金の赤やジョイントのシルバーは、後から筆塗りです。
B 操作パネルや合わせ目のジュラルミン部分も筆塗りでチマチマと塗装しました。
多少はみ出しても目立ちませんけど、キッチリ塗り分ければ精度がアップします。
C 面相筆を使って、細かい部分を塗り分けて行くのですが、段々と消防車らしく
なっていって、塗りの面白さを堪能できますね(^^♪
D 最後に、エナメルのブラックでパネル部分にスミ入れを行いました。
通常は、パネルラインのスミ入れにブラックは使いませんが、今回の様な真っ赤な
車体には、ハッキリとしたスミ入れが似合うと思います。
デカールを貼り、トップコートしました。

デカールは1/72の模型にしては大量に用意されています。
説明書の貼り付け位置をひとつひとつチェックしながら、根気良く貼り付けていきます。
とても細かい部分まで再現されていますので、全て貼り終わると雰囲気が全く変わってきます。
貼り終えたら、乾燥機に放り込んで一晩換装させ、クリアーでトップコートします。
スーパークリアーを5回程吹き重ね、乾燥機で2~3日換装させました。
1/72というサイズなので、研ぎ出しは行っていません。
それでも、充分な光沢が得られます(^^)/
次回は消防車の仕上げまでご紹介したいと思います。
現在、2つのブログランキングへ参加しています。
1日1回、応援のワンクリックをぜひお願いしますm(__)m

消防車は、1台毎にオーダーメードで製作されており、同じ仕様はありません。
キット化された「東はしご1」は、滋賀県大津市に実在する消防車を、徹底的にリサーチされて作られています。
ジオラマにはパトカーを配置したいのですが、ここまで拘って製作されているキットなので、パトカーも同じ地域のものを用意してあげたいと思いました。
ネットで検索して、滋賀県警察のパトカーがあることを突き止めたものの、ショップではどこも在庫切れ。
何とかオークションで見つけて落札する事ができました(^^♪

A 入手した滋賀県警察のパトカーです。
ホンダのフィットですが、実際に滋賀県警察に配属されているのかは不明です。
ダイキャスト製のミニカーですが、縮尺は1/72なので、そのまま使えます。
ドアには、一応ブラックでスミ入れをしておきました。
B パトランプを点滅させたいので、取り外して裏側を削り、くぼみを作りました。
チップLEDが収まればOKなので、1.6mm×0.8mmの穴です。
C チップLEDを取り付け、透明なエポキシ接着剤で埋めました。
配線はマイナスを共通にして、3本の線で済ませています。
マイコンからの信号で点滅させます。
D 車体に戻して点灯テストです。
やはりパトカーはパトランプが光るとカッコイイですね
ついでにヘッドライトも点灯させ、マイコンを仕込みます。

A ヘッドランプはクリアーパーツですので、取り付けの穴部分に白色チップLEDを
取り付けました。
エポキシ接着剤で包んで、ブラックで遮光塗装しようと思いましたが、フロントガラス
をマスキングするのが面倒だったので、アルミテープを貼って、更にエポキシ
接着剤でコーティングすることで遮光しました。
B マイコンはPIC12F675のSOPパッケージを使いました。
5ミリ程度しかありませんが、通常の12F675と同機能です。
コンパクトに収めるために、電流制御用の抵抗もチップ抵抗を使いました。
ヘッドライト用の電源も用意して、あとは5Vの電源を繋ぐだけで完結する回路に
してあります。
C マイコンは後部カーゴの下の空間に収めました。
最小のマイコンを使っても、収めるにはギリギリのサイズです。
D パトランプの点滅は、色々と試してみて、結局交互に明減する動きになりました。
単純な光り方の方が、しっくりくる事がよくあります(^_^;)
無事、ヘッドライトも点灯して、パトカーが完成しました。
消防車の方は、塗装を進めます。

A シャーシはファントムグレーです。
ブラックよりもディテールが引き立つし、堅そうに見えます(^_^;)
シルバーで塗装する部分は、ウィノーブラックでつや有りの下地を作りました。
B 車体は赤から塗装しました。
後からシルバーで塗装する部分をマスキングしています。
まずは全体をクールホワイトで塗装して、発色を良くする下地を作ります。
続いて赤ですが、実は消防車は赤では無く、朱色と決められています。
標準色もありませんので、各車で微妙に赤の濃さが違っていたりします。
今回は赤と朱色の中間として、シャインレッドとスーパーイタリアンレッドを半々
に混合し、更にホワイトを少し加えた色で塗装しました。
C ヘッドライトが付く部分は、実車ではシルバーではありません。
メタリックグレーで塗装して、チップLEDを取り付ける穴を開口してあります。
D ハシゴやカーゴなど、シルバーの部分も下地をブラックで塗装してから、
シャインシルバーを吹き付けています。
8番シルバーより光沢があり、メッキシルバーほどギラギラしていない
シルバーです。
シルバーを塗装します。

A マスキングした部分は、予めブラックを塗装してありましたので、黒い下地が
出来ています。
またマスキングして、今度はシルバーを塗装しました。
B シルバーはシャインシルバーです。
マスキングが面倒ですけど、赤とシルバーの部分を一気に塗り分けて、細部
を筆塗りで仕上げていく方法が、一番工数が少なくて済みます。
C タイヤはプラ製ですが、カウリング色で塗装してから、エナメルのフラットアースを
薄くランダムに置いて、つや消しでトップコートするとゴムらしく仕上がります。
実車のホイールはメッキでしたので、プレミアムメッキシルバーで塗装しました。
D シャーシのシルバー部分も塗りわけ、タイヤを付けてみた状態です。
シャーシは、エナメルのフラットアースで、軽く汚しを入れています。
トラック系の場合は、荷台を接着するとシャーシがゆがむ事がありますので、
タイヤを接着するのは一番最後にします。
タイヤボックスの隙間から、チラ見えする範囲は塗装しましたけど、細部の塗り
わけは行っていません。
細部を塗り分けていきます。

A ホースは、実車では白いラインが入ってましたので、一度ホワイトで塗装して
から、マスキングテープの細切りを貼り、ブラックを塗装しました。
留め金の赤やジョイントのシルバーは、後から筆塗りです。
B 操作パネルや合わせ目のジュラルミン部分も筆塗りでチマチマと塗装しました。
多少はみ出しても目立ちませんけど、キッチリ塗り分ければ精度がアップします。
C 面相筆を使って、細かい部分を塗り分けて行くのですが、段々と消防車らしく
なっていって、塗りの面白さを堪能できますね(^^♪
D 最後に、エナメルのブラックでパネル部分にスミ入れを行いました。
通常は、パネルラインのスミ入れにブラックは使いませんが、今回の様な真っ赤な
車体には、ハッキリとしたスミ入れが似合うと思います。
デカールを貼り、トップコートしました。

デカールは1/72の模型にしては大量に用意されています。
説明書の貼り付け位置をひとつひとつチェックしながら、根気良く貼り付けていきます。
とても細かい部分まで再現されていますので、全て貼り終わると雰囲気が全く変わってきます。
貼り終えたら、乾燥機に放り込んで一晩換装させ、クリアーでトップコートします。
スーパークリアーを5回程吹き重ね、乾燥機で2~3日換装させました。
1/72というサイズなので、研ぎ出しは行っていません。
それでも、充分な光沢が得られます(^^)/
次回は消防車の仕上げまでご紹介したいと思います。
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2016-08-09 21:12
コメント(9)
滋賀のモデラーながら店頭で見かけてないのを理由にバックレちゃってますw。
フィットのパトカー、私は見た事がありません~。
by ぎゃんご・ふぇっと (2016-08-10 00:24)
ぎゃんご・ふぇっとさん、こんばんは(^^♪
あらら。
せっかく地元の消防車がキット化されたのに、もったいないですよー
ボクなら、取材させてもらえないかお願いに行くんですけどね(^_^;)
フィットのパトカーは、やっぱりありませんか・・・
そんな事だと思いました
by どろぼうひげ (2016-08-10 18:36)
ひゃー、このサイズのミニカー、光らせるだけでも一苦労なのにマイコンまで埋め込んじゃうって、、、凄い。
パトランプが点滅して光ると男の子ゴコロをグッとくすぐられますね。
って、消防車のコメントじゃなくてスミマセン。
by せんざき (2016-08-11 10:36)
せんざき さん、こんばんは(^^♪
ありがとうございます
子供の頃、持っていたミニカーが光ったらいいのになーと思っていました
この歳になって、想いを実現できたみたいで、ちょっぴり嬉しいです
よく考えたら、ボクの作るものって、みんなそんな感じです(^_^*)
by どろぼうひげ (2016-08-11 18:18)
初歩的な質問ですみません。
マイコンの信号で点滅、というのは配線無しでLEDを光らせることができるという意味ですか?
以前お聞きしたゾイドの曲がる角のように、配線すると切れてしまうほど可動角度の広い部分に仕込みたい場合、リード線無しの遠隔点滅で対処すればよろしいのでしょうか。
またロボットケーブルなるワイヤーが普通の赤黒線より曲げに強いと聞いたのですが、遠隔点灯の敷居が高そうなら曲げても切れにくいロボットケーブルとやらを使って見るのも手かな・・・と思うのですけど模型に入るスペースのものはありますか?
元々は工事車両のアームに使うような頑丈な極太ワイヤーらしいので模型用サイズがあるか分からないのですが、スリムロボットケーブルとかいうのが業界断面直径最小とか、ケーブル内の芯の本数の違いもあるらしく、2芯のロボットケーブルが一番細いということで合っていますか?
2芯で4芯などより細い=ロボットケーブル内では一番もろい、と思うのですがそれでも田宮から発売されている赤黒配線コード、ホームセンターの白など様々な色がある配線コードよりは頑丈と考えてよろしいですか?
色々と質問ごめんなさい。アーム部分が複雑可動するロボ系の配線寿命を少しでも延ばしたくて悩んでいます。
by 神威 (2016-08-14 02:56)
書き忘れ失礼しました。
遠隔点灯と言うのはリモコンでテレビを付ける(光らせる)ようにロボの胴体内に送信機を搭載し、ねじ切れやすくて配線不能な部分に配線なしでLEDのみ仕込んだものを電波なり赤外線なりで光らせる、という意味です。
by 神威 (2016-08-14 03:03)
神威さん、こんにちは(^^♪
まず、マイコンの信号で点滅というのは、無線で光らせるという事ではありません。
配線せずに(電気を使わず)、離れた場所のLEDを発光させるのは無理です。
そんな技術があるなら、みんなとっくに使っています。
モデラーレベルで実現できる発光でしたら、ブラックライト+UVライトくらいでしょうか。
ロボットケーブルは、存在自体は知っていますが、使ったことはありません。
ここで質問されても、答えようがありません。
お役に立てず、申し訳ございません。
by どろぼうひげ (2016-08-14 09:09)
どうも答えてくださりありがとうございます。
そして数々の的外れな質問にお時間を取らせてしまい失礼致しました。
後から勉強し、まだ合ってるかわかりませんがマイコン信号というのはLEDを点滅させるための(有線の)回路のことみたいですね。
遠隔点灯ならガイアの蛍光クリアに紫外線LEDを当てて擬似発光、が一番近そうですね。ブラックライト専門店で6Vで動くブラックライトLEDを購入し試しましたが照射距離と照射角、蛍光塗料に当てたときの発光輝度が凄かったです。これならいけそうです。
可動範囲が紫外線照射角を越えてしまうモデルの広範囲可動アームに仕込むためのロボットケーブルも今日届きました。直径3ミリで配線としては太いですが通すアーム部分を大型化したものを自作して対処しようと思います。
スペース的にここ光らせるの無理だろ、という部分も工夫で限界までフル電飾できるよう頑張ろうと思います。
色々ありがとうございました。UVの話も参考になりました。
by 神威 (2016-08-19 21:05)
神威さん、こんばんは(^^♪
UVライトの案がお役に立てた様で、良かったです。
色々な難題をクリアしていく事で、表現の幅を広げて行く事は、すばらしい事だと思います。
頑張って下さいね
by どろぼうひげ (2016-08-19 23:23)