ベースと仕上げ [ヤマト2202 製作記]
今回で製作記は最終回です。
PICの取り付け、ベースの製作、仕上げの様子をご紹介します。
今回もPICを使って波動砲を撃ったりエンジンを明減させたりしています。
どこにどんな回路で接続するのか、回路図を書いて設計していますが、あまり公開した事はありません。
作りながら変更したり、追加したりするので、メモ帳に手書きで済ませているから、とても汚いのです(^_^*)
今回は勇気を出して、回路図をアップしてみます。
【修正2020.06.01】回路図を清書しました。
ヤマトに組み込んだ電飾は、全てPICに接続しています。
同じタイミングで点灯出来れば良い部分、例えば展望室や尾翼の翼端灯などは、1本の出力ピンから並列に分岐してしまって、出力ピンの数を減らしています。
プログラムも楽になりますし、配線の数も減らせるので、作業効率がよくなります。
大変便利なつなぎ方ですが、1つの出力ピンで20~25mAを越えない事、PORT全体で100mAを越えない事が条件です。
LEDなら2個~3個までなので、やってみる場合は注意して下さいね。
PICは16F1827を使っています。
少し前までは16F88を使っていたのですが、出力ピンが1本多い事と、値段が安いので乗り換えました(^_^;)
保護抵抗は、LEDに直接付けたところもありますので、基盤はとてもスッキリしています。
本来、別売の電飾ユニットが収まる空間にPICの基盤を取り付けました。
第三艦橋が付く、底のパーツを取り外せば、いつでもPICへアクセスできます。
波動砲の詳細が、このキットを作っている段階では不明だったので、とりあえず2199版のシーケンスをそのまま書き込んでいますが、後から2202版の発射シーケンスへ書き直す事も可能です。
プログラム次第で柔軟に対応できる、マイコンを使う事のメリットでもありますね。
ベースは100均のトレーをひっくり返して使用しています。
金属のアングルで横から支える構造ですので、ベースにはある程度の強度が必要です。
プラスチック製のトレーを逆さまにして、アングルをビスでガッチリ固定しました。
波動砲の発射スイッチも取り付けています。
元々は透明なトレーでしたので、缶スプレーで塗装しました。
ちょっと離れた位置から吹き付けて、飛んでいく間に溶剤を揮発させ、ダマをわざと作るドライスプレーという方法で質感を加えています。
電源として、ヤマトには5Vを給電します。
12Vから5Vを作る電圧コンバータは、これまた100均のアイテムを使いました。
A 車のシガーライターソケットからUSB電源を取るアイテムを利用します。
スマホの充電が車内で出来るので便利ですね。
B これを分解したところです。
小さな回路が出てきますが、これがスイッチング式で電圧を変換してくれる
装置で、100円で収まっているのが信じられないコスパ最高のアイテムで
す。
C 不要なUSBソケットやLEDを取り外しました。
5Vの電源を作るには、レギュレーターが一般的ですが、電圧差を熱で放出す
るので、模型には不向きです。
その点、この回路は発熱が無く、しかも元の電圧が変わっても安定した5Vを
作ってくれます。
D と、いうわけで、9Vの電池でも動作する様にしました。
コンセントが無い場所でも電飾を楽しめます。
さて、ヤマトは基本塗装が済んでいますので、スミ入れや各部の塗りワケを行います。
A スミ入れはエナメルで、薄いこげ茶色を流しています。
スミ入れすると引き締まりますね
B 探索灯は、シルバー下地にクリアーグリーンを筆塗りで仕上げました。
よく、何故割れる事があるエナメルを使ってスミ入れするのですか?と
聞かれるのですが、この画像の赤とグレーの境目に注目して下さい。
微妙なグラデーションが出ているのがお判りでしょうか?
エナメルが塗膜に染み込んで、周辺の影を表現する事が出来るのです。
ただのカッチリした線より、リアルになってくれます。
C 書き忘れていたので補足です(^_^*)
ロケットアンカーですが、取り付け基部のダボをちょっとだけ削って
取り付けています。
アンカーが船体に密着してくれますので、良く見る前からの俯瞰の図で
も、浮いて見えなくなります。
D 司令塔の後ろにある後方展望室は、今回電飾しませんでした。
代わりに、シルバー下地にクリアーブルーでキラキラにしています。
これでとりあえず塗装終了です。
今回は紫色にかなり振ったので、今までのヤマトとは違った雰囲気になりました。
でも、全体が単調で、ちょっとオモチャっぽい感じがします(-_-)
しゃーない。汚しを加えました。
A エナメルのこげ茶で、たてのスジをたくさん描き込みました。
下に行く程スジが濃くなっていく感じでふき取っています。
新造艦なので、汚しは加えないつもりでしたが、これによって「高さ」
が出てくるので、加えて良かったかも知れません。
本当に微妙な表現なので、誌面では見にくいかも知れませんが(^_^;)
B デカールを貼って、更に汚しを微調整しています。
艦首はフェアリーダーの下に影を多くして、おおきくエグれている感じ
を強調しています。
C 逆に、胴から船尾にかけては太くマッシブになりました。
ここは縦のスジ汚れを多くして、湾曲した面を強調しています。
D 甲板のデカールは板の間が浮きますね。
ここは乾燥してから板の間をナイフでカットして、再度ソフターで密着
させると、デカールの浮きを無くせます。
これで完成です。
実は、この時期はスケジュールパンパンで、完成画像を撮影しておりません(^_^*)
ボクが撮影するより、紙面の写真の方が断然カッコイイので、そちらでお楽しみ頂ければ幸いです。
これでヤマト2202の製作記は終了です。
長い間お付き合い頂き、ありがとうございました(^^)/
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PICの取り付け、ベースの製作、仕上げの様子をご紹介します。
今回もPICを使って波動砲を撃ったりエンジンを明減させたりしています。
どこにどんな回路で接続するのか、回路図を書いて設計していますが、あまり公開した事はありません。
作りながら変更したり、追加したりするので、メモ帳に手書きで済ませているから、とても汚いのです(^_^*)
今回は勇気を出して、回路図をアップしてみます。
【修正2020.06.01】回路図を清書しました。
ヤマトに組み込んだ電飾は、全てPICに接続しています。
同じタイミングで点灯出来れば良い部分、例えば展望室や尾翼の翼端灯などは、1本の出力ピンから並列に分岐してしまって、出力ピンの数を減らしています。
プログラムも楽になりますし、配線の数も減らせるので、作業効率がよくなります。
大変便利なつなぎ方ですが、1つの出力ピンで20~25mAを越えない事、PORT全体で100mAを越えない事が条件です。
LEDなら2個~3個までなので、やってみる場合は注意して下さいね。
PICは16F1827を使っています。
少し前までは16F88を使っていたのですが、出力ピンが1本多い事と、値段が安いので乗り換えました(^_^;)
保護抵抗は、LEDに直接付けたところもありますので、基盤はとてもスッキリしています。
本来、別売の電飾ユニットが収まる空間にPICの基盤を取り付けました。
第三艦橋が付く、底のパーツを取り外せば、いつでもPICへアクセスできます。
波動砲の詳細が、このキットを作っている段階では不明だったので、とりあえず2199版のシーケンスをそのまま書き込んでいますが、後から2202版の発射シーケンスへ書き直す事も可能です。
プログラム次第で柔軟に対応できる、マイコンを使う事のメリットでもありますね。
ベースは100均のトレーをひっくり返して使用しています。
金属のアングルで横から支える構造ですので、ベースにはある程度の強度が必要です。
プラスチック製のトレーを逆さまにして、アングルをビスでガッチリ固定しました。
波動砲の発射スイッチも取り付けています。
元々は透明なトレーでしたので、缶スプレーで塗装しました。
ちょっと離れた位置から吹き付けて、飛んでいく間に溶剤を揮発させ、ダマをわざと作るドライスプレーという方法で質感を加えています。
電源として、ヤマトには5Vを給電します。
12Vから5Vを作る電圧コンバータは、これまた100均のアイテムを使いました。
A 車のシガーライターソケットからUSB電源を取るアイテムを利用します。
スマホの充電が車内で出来るので便利ですね。
B これを分解したところです。
小さな回路が出てきますが、これがスイッチング式で電圧を変換してくれる
装置で、100円で収まっているのが信じられないコスパ最高のアイテムで
す。
C 不要なUSBソケットやLEDを取り外しました。
5Vの電源を作るには、レギュレーターが一般的ですが、電圧差を熱で放出す
るので、模型には不向きです。
その点、この回路は発熱が無く、しかも元の電圧が変わっても安定した5Vを
作ってくれます。
D と、いうわけで、9Vの電池でも動作する様にしました。
コンセントが無い場所でも電飾を楽しめます。
さて、ヤマトは基本塗装が済んでいますので、スミ入れや各部の塗りワケを行います。
A スミ入れはエナメルで、薄いこげ茶色を流しています。
スミ入れすると引き締まりますね
B 探索灯は、シルバー下地にクリアーグリーンを筆塗りで仕上げました。
よく、何故割れる事があるエナメルを使ってスミ入れするのですか?と
聞かれるのですが、この画像の赤とグレーの境目に注目して下さい。
微妙なグラデーションが出ているのがお判りでしょうか?
エナメルが塗膜に染み込んで、周辺の影を表現する事が出来るのです。
ただのカッチリした線より、リアルになってくれます。
C 書き忘れていたので補足です(^_^*)
ロケットアンカーですが、取り付け基部のダボをちょっとだけ削って
取り付けています。
アンカーが船体に密着してくれますので、良く見る前からの俯瞰の図で
も、浮いて見えなくなります。
D 司令塔の後ろにある後方展望室は、今回電飾しませんでした。
代わりに、シルバー下地にクリアーブルーでキラキラにしています。
これでとりあえず塗装終了です。
今回は紫色にかなり振ったので、今までのヤマトとは違った雰囲気になりました。
でも、全体が単調で、ちょっとオモチャっぽい感じがします(-_-)
しゃーない。汚しを加えました。
A エナメルのこげ茶で、たてのスジをたくさん描き込みました。
下に行く程スジが濃くなっていく感じでふき取っています。
新造艦なので、汚しは加えないつもりでしたが、これによって「高さ」
が出てくるので、加えて良かったかも知れません。
本当に微妙な表現なので、誌面では見にくいかも知れませんが(^_^;)
B デカールを貼って、更に汚しを微調整しています。
艦首はフェアリーダーの下に影を多くして、おおきくエグれている感じ
を強調しています。
C 逆に、胴から船尾にかけては太くマッシブになりました。
ここは縦のスジ汚れを多くして、湾曲した面を強調しています。
D 甲板のデカールは板の間が浮きますね。
ここは乾燥してから板の間をナイフでカットして、再度ソフターで密着
させると、デカールの浮きを無くせます。
これで完成です。
実は、この時期はスケジュールパンパンで、完成画像を撮影しておりません(^_^*)
ボクが撮影するより、紙面の写真の方が断然カッコイイので、そちらでお楽しみ頂ければ幸いです。
これでヤマト2202の製作記は終了です。
長い間お付き合い頂き、ありがとうございました(^^)/
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2017-12-19 12:02
コメント(10)
まいどまいどこの点滅ってどうなっているのか
聞きたかったのですが
そういったプログラムの入った奴が売っているんですね・・・
てっきりひげ様が打ち込んでいるのかと
もうなにから聞いたらいいのかわからないぐらいの
オタンコナスですみません
電飾しましょも何度も読んではいるのですが
チンプンカンプンで^^;
知らない言葉がでてくるたびに検索してます
by don (2017-12-19 19:32)
don さん、こんばんは(^^♪
いえいえ、PICは自分でプログラムを組んでいます。
自由自在に点灯出来ますので、便利ですねー
電飾しましょっ!を読んで頂き、ありがとうございます。
出来るだけ専門用語を使わないで説明したつもりでしたが、すみません。
by どろぼうひげ (2017-12-19 22:22)
お返事ありがとうございます
予備知識が少なすぎる自分が悪いので
あまり気にしないでくださいね^^;
by don (2017-12-21 18:23)
こちらこそ、ありがとうございます(^_^;)
by どろぼうひげ (2017-12-22 00:21)
相変わらず電飾に適応する場所・量の適度さがすばらしい。
塗装もぬかり無く!
良いですねぇ~
by ぴろんちょ (2017-12-23 15:39)
電飾の配線図。私もイマイチ何の事やらで(?_?;
学校の技術の時間に習ったはずなのに
クリスマスツリーの電飾を模型に使えないかな?と。
サイズ的にどうよ?何ですが、如何でしょうか?
来年も益々のご活躍を期待します!
by 澪 (2017-12-23 16:48)
ぴろんちょ さん、こんばんは(^^♪
ありがとうございます!
2202のヤマトは、あまりアチコチ光らないんですよね。
波動砲もあっさりしてるし(^_^;)
でも、2199よりマッシブでかっこいいんですよ。
機会があれば是非製作してみて下さい(^^)/
by どろぼうひげ (2017-12-25 17:41)
澪 さん、こんばんは(^^♪
回路図は自分が判れば良い図面なので、汚くて読みにくくてすみません(^_^*)
クリスマスシーズンは電飾にとって旬ですね
今のうちに材料をそろえておくのも良いかと(^^♪
by どろぼうひげ (2017-12-25 17:43)
こんにちは、私はどろぼうひがさんブログを見てやってみたいなあと思い、
60過ぎのじいさんが、PICというものに挑戦してみようと、電飾しましょう!入門、PIC編を購入、
PIC編を参考に夜な夜な実践し、点灯、点滅、までのプログラムはできるように(何回も失敗しながら)なったように思います。
しかし、PICいっこで数種類の電飾を行うようにプログラムを組んでみたのですがうまくいかない日々です。
この、ヤマト2202でのプロづラムはどんな感じになるのか、なあと試行錯誤しています。
出来るものなら、プログラムの掲載をお願いしたいのですが?
出来ないとは思いますが、藁をもつかむ思いで投稿してみました。
電飾しましょ!3の出版をお待ちしています。
by スギちゃん (2020-07-21 14:39)
スギちゃんさん、こんばんは^^
レスが遅くなってしまって申し訳ございません。
PIC編のご購入、ありがとうございます^^
前向きに挑戦するお姿は素晴らしいと思います
微力ながらお力添えしたいと思いますが、プログラムの公開は出来ません。
何卒ご理解下さい。
by どろぼうひげ (2020-09-04 22:50)