次元転移装置 [デロリアン製作記]
今回は、次元転移装置の製作です。
次元転移装置は、タイムトラベルの心臓部で、Y字型の光電管に光が流れ込んでおり、次元転移する時は眩く光り輝きます。
キットでもパーツ化されていますが、Y字のモールドが入っているだけですし、ちょっと小さく感じます。
また、取り付ける位置も実物よりも上にあり過ぎて、余程覗き込まないと見えないため、全部自作して取り付け位置も下に移動させる事にしました。
まずは、光が流れる光電管を作ります。
プラ板に5mmにカットした、1mmのプラ丸棒を貼り付けて、おゆまるで型を取ります。
LEDを配線します。
1608(1.6×0.8mm)電球色チップLEDにポリウレタン線をハンダ付けして、配線を横に向けておきます。
もっと小さな1005(1.0×0.5mm)タイプのLEDにすれば、更に小さく出来るのですが、やってみたら光が弱くてイマイチでしたので、1608タイプを使いました。
UVレジンで封入します。
おゆまるの型にチップLED2個を入れて、UVレジンで封入します。
5mmしか長さがないので、1.6mm2個で3.2mm使ってしまうため、LED同士を接触させない様に埋める位置の調整がシビアです。
型から外して成型します。
余分なバリを落として、表面に#400で細かいキズを付けました。
光を拡散させるのとLEDの位置をボカすのが目的でしたが、LED丸見えですね。
これと同じものを3本製作します。
次元転移装置は、キットのパーツを使わず自作します。
キットのBOXでは小さ過ぎるので、映像から採寸して1/24にスケールダウンしました。
縦12.5mm、横9.5mmと、電飾を仕込むにはキビシイ大きさです。
0.5mmのプラ板で箱組みして、窓があるフタを付けます。
ガラスは0.2mmの透明プラ板です。
真ん中に3mmの穴を開けて、裏から白色LEDを差し込める様にしました。
塗装して、組み立ての準備です。
BOXは一度全体をブラックで塗装して、遮光を完璧にしてからニュートラルグレーで塗装しました。
底だけファントムグレーで塗装しています。
窓のフチはゴムのパッキンが入っていますので、ブラックで筆塗りしました。
内部には、2mmのプラ丸棒で電極が付く端子を3個取り付けて、0.8mmの穴を開けてあります。
この穴からLEDの配線を裏へ逃がします。
LEDを取り付けました。
中央の3mmの穴に、削って平らにした白色LEDを差込み、先端に1608電球色LED1個を取り付けます。
Y字に配置した端子から光電管を渡して、エポキシ接着剤で固定しました。
5mmの光電管がギリギリのサイズですが、何とか収まりました。
裏側は中央のLEDのおしりをエポパテで埋め、ブラックで遮光しました。
光電管からは2個のLEDのプラスとマイナスで4本づつ配線が引き出されています。
回路図です。
今回は、出来るだけ小さくしたかったので、SOPパッケージのPICを使います。
しかも、ちょっとクセのあるPIC16F676(=PIC16F630)を採用しました。
I/O端子は通常8本ありますが、こちらはRA6本、RC6本で、RA3は入力専用という変わったPICです。
レジスタも変わっていて、普通のCONFIGでは動かないジャジャ馬です。
その代わり、I/Oが12本なので、1822(5本)では足りないけど、1827(16本)では多すぎる、今回の様な場合にバッチリ合います。
RC0~5を光電管に、RA0を中央の電球色に、RA1を裏の白色LEDに割り当てました。
保護抵抗は4.7kΩと値を大きくして、通常時の光量を抑えて自然な発光にしています。
中央裏の白色LEDだけは明るく発光して欲しいので、330Ωの抵抗を使いました。
RA3は、次元転移モードになった時、他のPICから信号を受ける端子です。
この信号で次元転移モードのデモ発光へ移行する様にプログラミングしました。
実際に製作した回路です。
保護抵抗もチップを使ったので、かなりコンパクトです。
回路図を見て頂くと判りますが、LEDのマイナスは全て繋がっていますので、全部マイナスとしてまとめてしまえば残りの配線は8本で済みます。
それでも、結構グチャグチャになってしまいました。
回路はまとめられて、電源のプラスとマイナス、それに次元転移モードの信号を受ける配線の3本が出てきます。
動作確認後、エポキシ接着剤で固めてしまって、不用意に触ってしまってもダメージを受けない様に封印しました。
この回路は、背面パネルの裏側に付いています。
背面パネルに付くリアのメカモールドの空間を利用して、うまく潜り込ませています。
あまり内部に空間がありませんので、ちょっとしたスキマも活用しなくてはなりません。
完成した次元転移装置です。
表から見ると、裏のゴチャゴチャは全く見えません。
光電管の付く端子には、黄色のコードを付け、赤いキャップをエポパテで追加しました。
ガラスの表面とカバー上部には赤いレタリングも追加しています。
何しろ小さいので、デティールが実物に及ばないところはご容赦下さい。
動作の様子は、YouTubeに上げていますので、動画でご覧頂くのが一番かと思います。
完成したらあまり目立たないかも知れませんが、とりあえず出来上がってよかったです。
次は俗称「クリスマスツリー」と呼ばれるインジケーターですね。
この記事の最初に貼った画像の、緑・黄・赤のバーインジケータの部分です。
これまたミクロな製作になりそうで、どこまで再現出来るか不安ですけど、何とか頑張ってみたいと思っています。
よろしくお付き合い下さい。
次元転移装置は、タイムトラベルの心臓部で、Y字型の光電管に光が流れ込んでおり、次元転移する時は眩く光り輝きます。
キットでもパーツ化されていますが、Y字のモールドが入っているだけですし、ちょっと小さく感じます。
また、取り付ける位置も実物よりも上にあり過ぎて、余程覗き込まないと見えないため、全部自作して取り付け位置も下に移動させる事にしました。
まずは、光が流れる光電管を作ります。
プラ板に5mmにカットした、1mmのプラ丸棒を貼り付けて、おゆまるで型を取ります。
LEDを配線します。
1608(1.6×0.8mm)電球色チップLEDにポリウレタン線をハンダ付けして、配線を横に向けておきます。
もっと小さな1005(1.0×0.5mm)タイプのLEDにすれば、更に小さく出来るのですが、やってみたら光が弱くてイマイチでしたので、1608タイプを使いました。
UVレジンで封入します。
おゆまるの型にチップLED2個を入れて、UVレジンで封入します。
5mmしか長さがないので、1.6mm2個で3.2mm使ってしまうため、LED同士を接触させない様に埋める位置の調整がシビアです。
型から外して成型します。
余分なバリを落として、表面に#400で細かいキズを付けました。
光を拡散させるのとLEDの位置をボカすのが目的でしたが、LED丸見えですね。
これと同じものを3本製作します。
次元転移装置は、キットのパーツを使わず自作します。
キットのBOXでは小さ過ぎるので、映像から採寸して1/24にスケールダウンしました。
縦12.5mm、横9.5mmと、電飾を仕込むにはキビシイ大きさです。
0.5mmのプラ板で箱組みして、窓があるフタを付けます。
ガラスは0.2mmの透明プラ板です。
真ん中に3mmの穴を開けて、裏から白色LEDを差し込める様にしました。
塗装して、組み立ての準備です。
BOXは一度全体をブラックで塗装して、遮光を完璧にしてからニュートラルグレーで塗装しました。
底だけファントムグレーで塗装しています。
窓のフチはゴムのパッキンが入っていますので、ブラックで筆塗りしました。
内部には、2mmのプラ丸棒で電極が付く端子を3個取り付けて、0.8mmの穴を開けてあります。
この穴からLEDの配線を裏へ逃がします。
LEDを取り付けました。
中央の3mmの穴に、削って平らにした白色LEDを差込み、先端に1608電球色LED1個を取り付けます。
Y字に配置した端子から光電管を渡して、エポキシ接着剤で固定しました。
5mmの光電管がギリギリのサイズですが、何とか収まりました。
裏側は中央のLEDのおしりをエポパテで埋め、ブラックで遮光しました。
光電管からは2個のLEDのプラスとマイナスで4本づつ配線が引き出されています。
回路図です。
今回は、出来るだけ小さくしたかったので、SOPパッケージのPICを使います。
しかも、ちょっとクセのあるPIC16F676(=PIC16F630)を採用しました。
I/O端子は通常8本ありますが、こちらはRA6本、RC6本で、RA3は入力専用という変わったPICです。
レジスタも変わっていて、普通のCONFIGでは動かないジャジャ馬です。
その代わり、I/Oが12本なので、1822(5本)では足りないけど、1827(16本)では多すぎる、今回の様な場合にバッチリ合います。
RC0~5を光電管に、RA0を中央の電球色に、RA1を裏の白色LEDに割り当てました。
保護抵抗は4.7kΩと値を大きくして、通常時の光量を抑えて自然な発光にしています。
中央裏の白色LEDだけは明るく発光して欲しいので、330Ωの抵抗を使いました。
RA3は、次元転移モードになった時、他のPICから信号を受ける端子です。
この信号で次元転移モードのデモ発光へ移行する様にプログラミングしました。
実際に製作した回路です。
保護抵抗もチップを使ったので、かなりコンパクトです。
回路図を見て頂くと判りますが、LEDのマイナスは全て繋がっていますので、全部マイナスとしてまとめてしまえば残りの配線は8本で済みます。
それでも、結構グチャグチャになってしまいました。
回路はまとめられて、電源のプラスとマイナス、それに次元転移モードの信号を受ける配線の3本が出てきます。
動作確認後、エポキシ接着剤で固めてしまって、不用意に触ってしまってもダメージを受けない様に封印しました。
この回路は、背面パネルの裏側に付いています。
背面パネルに付くリアのメカモールドの空間を利用して、うまく潜り込ませています。
あまり内部に空間がありませんので、ちょっとしたスキマも活用しなくてはなりません。
完成した次元転移装置です。
表から見ると、裏のゴチャゴチャは全く見えません。
光電管の付く端子には、黄色のコードを付け、赤いキャップをエポパテで追加しました。
ガラスの表面とカバー上部には赤いレタリングも追加しています。
何しろ小さいので、デティールが実物に及ばないところはご容赦下さい。
動作の様子は、YouTubeに上げていますので、動画でご覧頂くのが一番かと思います。
完成したらあまり目立たないかも知れませんが、とりあえず出来上がってよかったです。
次は俗称「クリスマスツリー」と呼ばれるインジケーターですね。
この記事の最初に貼った画像の、緑・黄・赤のバーインジケータの部分です。
これまたミクロな製作になりそうで、どこまで再現出来るか不安ですけど、何とか頑張ってみたいと思っています。
よろしくお付き合い下さい。
2021-06-07 22:39
コメント(14)
こんばんは。
次元転移装置の移り変わりさすがです!!
僕もやりたかったことですが結局順送り点灯で精一杯でした。
ディテールも余念がなくとても良いですね。
by はねまる (2021-06-07 23:28)
流石ですね。
私は単純に点滅させるだけでしたが、しっかり作り込んだ成果を拝見して、作り直そうかと思ったくらいです。
中央のLED発光も実に効果的ですね。
バーインジケータの電飾も楽しみにしております。
by Ganpon (2021-06-08 00:29)
はねまるさん、こんにちは^^
ありがとうございます^^
ここは見せ場のひとつだと思って、ちょっぴり頑張りました
まだまだ工作する部分はたくさん残っているので、もうちょっぴり頑張ります^^
by どろぼうひげ (2021-06-09 17:42)
Ganponさん、こんにちは^^
ありがとうございます
超面倒臭い工作ですので、オススメしにくいのですが、ぜひ(^_^*)
中央の発光は意外に効果的でラッキーでした
次も頑張ります^^
by どろぼうひげ (2021-06-09 17:45)
細部へのこだわりが凄すぎる。ほとんど見えない箇所
まで作りこむのはモデラーの性ですね。
いつか電飾箇所満載のゴーストバスターズ2に登場するECTO-1A(主人公達の車)の製作記も見たいです。
by ドロイデカ (2021-06-12 12:54)
どろひげさん、前から疑問に思っていたことがあるので
お尋ねさせてください。
PICからLEDへの配線や、宇宙船の噴射エンジン発光部などで円形に
配置されたLEDの配線などが、絡まったような状態で固定されて
いるのですが、こういった状態でショート等、何か問題などは起きないので
しょうか?
LEDやPICの組み込みで、ショートをしないように(互いに接触しないように)
配線をすることにいつも頭を悩ませています(面倒くさい)。
どろひげさんのように絡むような配線はまだ試したことが
ありません。ショートの危険がないのであれば、やってみようと
思います。配線を考えるのも楽になりますので。
どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m
by 初心者 (2021-06-15 04:28)
はじめまして、こちらからいきなり申し訳ありません!
鳥山とりを様のシンゴジラのジオラマを見て、一目惚れしてしまい自分でも制作してみようかと思っているのですが、あの時の電飾の販売は可能でしょうか?
いきなりの質問申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
by 壹岐誠也 (2021-06-17 17:12)
ドロイデカ さん、こんにちは
次元転移装置はデロリアンの心臓部ですから、気合入れて製作しました
ゴーストバスターズの車も電飾ピカピカで面白そうですね^^
by どろぼうひげ (2021-06-20 18:10)
初心者さん、こんにちは
細かい部分に良く使うポリウレタン線は、表面に樹脂がコーティングされていますので、線同士が接触してもショートしたりしません
ビニール線と同じ感覚で使用できます
安心して絡ませてください^^
by どろぼうひげ (2021-06-20 18:15)
壹岐誠也さん、こんにちは
鳥山さんと製作させて頂いたジオラマをご覧頂き、ありがとうございます^^
電飾部分の販売は考えておりません。
たとえ回路だけあっても完成させることはできないでしょう
組み込むための加工、透明レジンへの置き換え、配線処理など、鳥山さんの高度な技術が組み合わさり、何度も打ち合わせを繰り返すことで実現できた作品です
ご理解の程、よろしくお願い致します
by どろぼうひげ (2021-06-20 18:28)
電飾しましょ2でわからないところがあります。
お聞きしてもよろしいでしょうか?
by おっさんモデラー (2021-06-29 08:14)
おっさんモデラー さん、こんばんは^^
返信が遅くなってしまってすみません
どういったご質問でしょうか?
by どろぼうひげ (2021-07-04 19:25)
ウレタン線の件、ありがとうございました。線の込み入ったヵ所に
試してみようと思います。
ところで、「電飾しましょ3」掲載の、アナログ入力でPWM制御・
LED調光のくだりは、当方では敷居が高すぎて、残念ですが
手を付けない方が(今のところ)懸命と判断しております(泣)
ただ、LED調光については、ヤマトの波動砲などの表現は
いつかやってみようと思っているところです。
そこで教えていただきたいのですが、どろひげさんが行っている、
特に、ヤマトの波動砲やガミラス艦(ダロルド)の目の部分の
発行部分の色の変化などは、
(1)電飾しましょ3記載のプログラムのように
されているのでしょうか?
(2)それとも、電飾しましょ2記載の、ループを使ったPWMの応用でしょうか?
(3)それとも別の方法?
以上、御教授いただけますと幸いです。
よろしくお願いします。m(_ _)m
by 初心者 (2021-07-21 22:14)
初心者さん、こんにちは^^
すっかり返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。
申し訳無いついでにお願いしますが、デロリアンの製作に関係の無いご質問は、ここでは無く例えば「電飾しましょ」のカテゴリーでお願いします。
ここはデロリアンを製作する方が参照する場所ですので、何でもOKではございません。
ご理解とご協力をお願いいたしますm(__)m
ご質問の件ですが、基本的には「電飾しましょっ!2」の明減プログラムの応用になります。
段々明るくなる/暗くなる を組み合わせて使っております。
by どろぼうひげ (2021-09-18 17:28)