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リアメカの製作 [デロリアン製作記]

原子炉に引き続き、リアハッチ内のメカを製作しています。

まずはデロリアンの特徴とも言える、排気口周辺です。
排気口周辺.jpg
原子炉冷却通気口となっていますが、こんなにコンパクトに作れる技術があったら素晴らしいです。
キットのパーツでは左右貼り合わせになっていて、すぐ底の壁が見えてしまいますのでカットしました。
側面やフィンの断面を削って、薄く見せる加工をしてから組み立てて、合わせ目を消しました。
この部分のエッチングパーツが付いたキットも発売されていて、完成品も見たことがあるのですが、ごめんなさい。薄すぎてここだけ違和感を感じました。
手間はかかりますけど、ボクは敢えてプラパーツから製作しています。
せっかくプラから製作したので、表面をヤスリで荒らしてから塗装する事で、ステンレスの板を曲げて作った感じに仕上げています。
原子炉の後ろにトレーみたいなパーツが付いていますので、プラ板で自作しました。
せっかくエルボ配管に溶接痕を付けたのに、全く見えなくなりました(泣)
排気口の内部には、メッシュ付きの筒があります。
プラパイプにエッチングのメッシュを貼ったものを仕込みました。
劇中では、加速するときに排気口の中が光りますけど、LEDを仕込むなら、この筒を無くすか形状を変えなくてはなりません。
光れば楽しいのかも知れませんが、デティールを犠牲にするなら電飾はしない方が良いとういのがボクのポリシーです。
どうせ、これも覗かないと見えませんけどね。

ホースや配管を追加しました。
ホースなど.jpg
原子炉からバックパネルへ伸びる配管を加えました。
2mmプラ棒を曲げてエルボ配管を作り、メッシュホースを繋いだものです。
これはED-209を製作した時に購入していたメタルホースを使用しました。
蒸気分離器を繋ぐ均圧管は、中央のバンドだけ0.1mmプラペーパーを巻いて、キットのパーツをそのまま使っています。
全体をシルバーで塗装してからクリアーブルーを重ねて、メタリックな質感に仕上げています。

引き続き、左側のリアピラーメカの工作に移ります。
ここから出ている配線があるので、まずはここから作らないと配線が引けないのです。
左側完成まで.jpg
穴が開いた外板の下に配管が通っている粒子貯蔵タンク予熱器は、3層構造で製作しました。
キットのパーツを切り取って開口し、外板は準備してありました。
ぐにょぐにょ曲がった配管は、0.18mmのポリウレタン線です。
真鍮線では曲がった部分が綺麗に出来なかったので、柔らかいポリウレタン線を使いました。
取り付けベースに配管を浮かせるリブを付けて、配管には外板を浮かせるリブを付け、サンドして製作しました。
そんな面倒くさい工作をしたのに、完成したらほとんど見えない、悲しい結果はいつも通りです。
その隣に3個並んだキャニスターは、キットのパーツにちょっと切り欠きを入れただけです。
中央付近からメッシュホースが伸びているので追加しました。
その奥にある赤いメタリックなコンデンサーの様なパーツもキットのまま塗装しただけです。
配線は0.08mmのポリウレタン線を着色して追加していますが、実車ではもっと本数が多いです。
コンデンサーの間にあるエルボ配管はキットでは再現されていなかったので、2mmプラ棒を曲げて自作したエルボを取り付けています。
ここから配線が数本出てきます。

配線を追加しました。
配線も追加.jpg
コンデンサー間のエルボから出た配線は、車体を横切って助手席の後ろまで伸びています。
かなり太い電線なので、高電圧が流れるのでしょう。
他にも、冷却ポンプからバックパネルへ繋がる紫の帯が巻かれた配線なども追加しています。
配線の一部が見えているのに、どこにつながるのかわからない配線もありますが、調べていたらいつまでも完成しないので、見える部分だけ追加した配線もあります。

続いて、右側のリアピラーメカを工作します。
土台作り.jpg
こちらはキットのモールドがほとんど使えません。
削り取って、メカを設置する土台をプラ板で追加しました。

メカを自作していきます。
右側のメカ.jpg
シルバーの2つの箱(原子炉制御装置)は、キットのパーツです。
緑の冷却タンクもキットのパーツを使いました。
先端にパイプが付くので、ちょっとだけカットして0.3mmの穴を開けています。
塗装は中島コクピット色とエヴァグリーンを6:4で調色しましたが、写真毎に色が微妙に違うので難しい色ですね。
どう見てもオイルフィルターな2本のオートマフラーは、手持ちのエッチングにパンチングプレートみたいなパーツがあったので、4mm幅に切り出して精密ドライバーに巻いて筒状にして製作しました。
右下の画像にありますが、実は一度作ってはみたものの、大き過ぎたので作り直しています。
コンデンサはプラ棒にくぼみを付けてシルバー→クリアーブルーで塗装したものです。
これらのパーツはピラー内に収めるため、高さが非常にタイトです。

配線しながら取り付けていきます。
右側の配線.jpg
コンデンサには、カール状に巻かれたオレンジの配線が付いています。
0.08mmのポリウレタン線を、0.5mmのドリルに10回巻いて、オレンジに塗装した配線を取り付けました。
端子版を中継した配線は、チップ集合抵抗にハンダ付けしたポリウレタン線を着色しています。
本当はもっと本数が多いのですが、模型的なビジュアルを優先して4本にしました。
これらの配線はジャバラホースから出てくるので、スプリングに紫色のプラペーパーを巻いたチューブを取り付けています。
中に金属線を入れて、微妙な曲がりを加えて、0.08mmのポリウレタン線で固定しています。
最後に冷却タンクを取り付けて、先端に0.3mm真鍮線で配管を付けました。
1円玉と比較して頂くと、メッチャ小さい工作をバカみたいに作っていたことがお判り頂けると思います。

【ブログを更新してから、リアのメカが完成したので、ここから追記しました。】

残りの配線を仕上げます。
残りの配線.jpg
冷却システム制御ユニットと、信号増幅器が、端子盤を介して細い配線で繋がっています。
ここもチップ抵抗にポリウレタン線をハンダ付けして着色したワイヤーを使います。
変な形に曲がっているのは、この下に排気口へと繋がる油圧ホースが通るからです。
反対側にも、冷却ポンプのところに端子盤と配線がありますので、同じパーツで配線を追加しました。
油圧ホースは、キットのパーツから接続部分だけを使って、メタル製のメッシュホースに置き換えています。
左右の油圧ホースを作りましたが、右側のホースは斜めに接続されるので、先端だけ0.9mmの銅線に置き換えています。
と、ここまで装置の名前で説明しても、イマイチわかりませんよね。
最後にどこにどんなパーツを流用したのか図解したいと思います。

いよいよ最後に、排気口に制御ホースを取り付けます。
排気口のホース.jpg
原子炉との間に、クネッと曲がったホースを追加しました。
耐熱ワイヤーを折り曲げた角を、UVレジンで太らせて着色したものです。
排気口の根元には、もう一本制御ホースがあるのですが、高さが足りなくて設置できませんでした。
まぁ、あんまり目立たないホースだから、いっか。

これで、リアのタイムマシン部分が出来ました。
いつもより解像度を上げて掲載しておきます。
タイムマシン完了 右から.jpg
ボディーの塗装があるので、まだ接着していません。
映画では何だかゴチャゴチャしてるなぁ程度にしか見ていなかったタイムマシン部分が、パーツ単位で判明していって面白いです。
タイムマシン完了 左から.jpg
イチイチ調べながら工作しているので、メッチャ時間が掛かりますけど、段々形になっていくのが楽しいですね。

さて、今までの説明では、どこにどんな配線材料を使ったのか、わかりにくいと思います。
全部を一覧できる様にまとめてみました。
使用した配線類.jpg
こちらも大きめの画像で公開しています(クリックで拡大します)。
A 耐熱ワイヤーAWG32 黒だけ使用しています。
B ラッピングワイヤー0.6mm 中に単芯の銅線が入っているので、形状が作れます
C HIQ精密スプリング1.3mm ジャバラホースの再現に使っています。
D HIQ PARTS メッシュワイヤー1mm 自在に曲がるメッシュワイヤーです。
E ポリウレタン線 0.18mm 着色して配線材にしています。形が自由に決まります。
F ポリウレタン線 0.16mm ちょっと細い配線に使いました。
G ポリウレタン線 0.08mm 極細の配線の表現に使用しています。
H MFH メタルホース1.5mm メッシュホースに使います。バリはナイフで消します。
I WAVE A-SPRING No.2.5 太目のジャバラホースに使用しました。
J 入手元不明スプリング 2mmくらいの太さのスプリングです。
            たぶん、ホームセンターで買ったと思います。

このような素材を使って、曲げたり着色したり、ハンダ付けしたりして再現していきました。
スケールに合った太さが大事なので、細かい作業が必要になる場合が多かったのですが、映像を少しずつ再現していく作業は楽しかったです。

まだまだ製作記は続きますので、よろしくい願いします。

コメント(2) 

コメント 2

6jiro

凄い作業量ですね!!
塗装とディテイールが合わさってもう実車のようです(@@;
原子炉冷却通気口の薄々攻撃と塗装がきまっていますね。
配線も各部で太さがっ違うこだわりも素晴らしいです!
最後の写真手間がかかったとは思いますが、とてもありがたいです。
保存させていただきました^^

by 6jiro (2022-01-18 15:48) 

どろぼうひげ

6jiroさん、ありがとうございます^^
実車に近づくようにいじり倒すのは楽しいです
上手く行かなかったところもありますけど(^^;)
最後の写真も追記して良かったです
これから作る方に、参考になってもらえたら嬉しいです(^^)o

by どろぼうひげ (2022-01-20 23:40) 

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