SSブログ

差し替え可能な手 [ガンダム F91 製作記]

今回は手を差し替え可能にして、ビームサーベルとビームライフルを選択可能にする工作です。

キットの手は、手の平から分割されています。
パーツの構造.jpg
サーベルの持ち手と、ライフルの持ち手を取り替えられるので、どちらを持っても自然な握り方になるナイスな構造です。

この構造を利用して、どちらの手でも電飾可能にしてみます。
コネクタ.jpg
手の甲の中に、3ピンのソケットを付けました。
真ん中のピンだけ残して、ボールジョイントに固定するための補強にします。
配線はボールジョイントに開けた穴から引き出しました。
手首を動かしても、配線に影響が一番出ない位置になります。
親指も取り付け、コネクタ部分が出来ました。
このコネクタは、サーベルとライフル共通となります。

サーベルから電飾していきますよ^^
サーベルのピン.jpg
サーベルを持った指パーツをカットして、ピンコネクタを取り付けます。
ピンコネクタのハンダ付けした部分は盛り上がりますので、指バーツの受け部分(A)にくぼみを作って、ピッタリと接着する事で強度を上げます。
ピンは3ピンで、マイコン出力、GND(マイナス)、5Vという配置になっていますが、サーベルの場合は発光させるだけなので、5VとGNDだけ使っています。
配線はサーベルの柄の中を通り、3mmのグリーンLEDに繋がっています。
元々は砲弾型でしたが、ツバを削って円筒形に加工しています。

指のパーツを取り付けました。
ビーム取り付け.jpg
サーベルのビーム部分は、3mmの穴を開けてLEDを差し込んでいます。
出来るだけ根元まで差し込みたいところでしたが、このビーム部分は軟質樹脂で出来ていて穴が開け難く、ここまでしか差し込めませんでした。

発光させてみましたよ
ビーム発光.jpg
3mmLEDは光量が大きいので、ビームの先端まで光が届いてくれました。
ちょっとだけヤスって光を拡散させています。
サーベルを持った指を差すだけで発光する仕組みが出来ました。

次はビームライフルです。
ライフルにLED.jpg
A 先端にグリーンの1608チップLEDを取り付けました。
  出来るだけ強い光で発光して欲しいので、銃口からちょっぴり飛び出した位置
  に固定しています。
  このLEDの配線はマイコンからの信号ピンに繋ぎます。
B サイトも発光させてみました。
  こちらは5Vを繋いで、取り付けたら発光する様になっています。
サスガの極小PICでもライフルの中に収納することは無理でした^^
もしマイコンが入っていたなら、コネクタが2ピンで済んだのですがね~

指パーツを取り付けます。
ライフルにもピン.jpg
こちらも3ピンの端子を取り付け、サーベルと同じ方法で指を付けました。
ライフルピン完成.jpg
ちゃんと引き金を引いているような感じに仕上がってシメシメですが、3ピンの端子も何とか収まってよかったです。
試しに点灯させてみたら、LED直出しのおかげで充分な明るさです。
ライフルLED直出し.jpg

手の甲にある3ピンはライフルとサーベルで共通ですので、差し替えても電飾が楽しめます。
共通コネクタ.jpg

でも、ライフルを撃ちっぱなしでは変ですよね^^
普段は消えていて、時間が経つと撃つように、マイコンでコントロールしてみました。
マイコンは袖.jpg
マイコンを内蔵させる空間が無いので、腕のフレームの一部を削って無理矢理押し込みました。
保護抵抗は1/6W(ワット)の小型のタイプで330Ωを詰め込んでいます。
なんでこんな狭いところにマイコンを置くのか?胴体に置けば楽なのに!と思う方がおられるかも知れませんが、ここにマイコンを置くことで、配線が5VとGNDの2本に減らせます。
稼動する肘の中に配線を通すので、出来るだけ本数を減らして置きたかったワケです。
腕に配線.jpg
二重関節となる肘の、カバーになるパーツは裏側に隙間が大きくあるので、その中を通すことで可動と電飾を両立させています。
電飾したから動かすことが出来ないというのは、ちょっと残念ですよね。
出来るだけ可動と電飾を両立させる工作をしておくと、ポージングが自由になりますから、見た目は大きく違ってくると思います。

さて、これで差し替え可能で電飾とマイコン付きのウェポンが完成しました。
差し替え可能に.jpg
手軽で確実に差し替え可能にするには、それなりの面倒臭い工作が必要になりますが、展示会でオタオタしたくないし、故障やトラブルも少なくなりますから、苦労した分の見返りは大きいです。

実際の動作の様子は、製作記の最後に動画で上げてみますね。
次回は胸と電源供給の工作をご紹介させて頂きます^^

コメント(2) 

ビームシールドの電飾 [ガンダム F91 製作記]

今回はビームシールドの電飾の様子をご紹介します^^

ビームシールドはグリーンの透明パーツが付属していて、シールドを出していない時は取り外す仕様になっています。
ビームを発生させる装置らしきダクトがパーツ化されていますので、ここにチップLEDを仕込みます。
LEDの分削る.jpg
ダクトの裏にLEDを収めるへこみを彫りました。
表面になる部分は残して、光が横方向にしか出ない様にしています。
裏側からは光が出ちゃいますけど、肉厚がそんなに無いので仕方ありませんね^^

六角形なので、LEDは6個取り付けます。
LEDの配置.jpg
LEDは外側に向けて配線は裏側へと逃がしました。
シールドパーツの断面から光を入れて、シールド全体を光らせる作戦です。
LEDはエポキシ接着剤でガッチリ固定しました。
今回はスペースの都合でチップLEDを使いましたが、実はチップLEDは光の照射角度が120度くらいあるものが多いです。
普通の砲弾型LEDは30度、あっても60度~80度と、光が直線的に出てくるので、今回の様に光が広がって欲しい場合は、チップLEDを使った方が効果的な場合があります。
例えば、部屋の照明とか、街灯とかですが、逆にサーチライトとか、エンジン噴射などは照射角が狭い方が効果的ですね。
場面に合ったLEDをチョイスするのも、電飾を効果的に見せる工夫の一つです。

シールドを開口して、光を入れる断面を作ります。
シールド開口.jpg
元のパーツ状態は、パーツをしっかり保持するために、ほぼ塞がっています。
光が出てくるダクトに断面を作るため、ピッタリハメ込める様にカットしました。
断面といっても1mmくらいしか厚みが無いので、出来るだけ多くの光を取り込めるように、パーツの形状にピッタリと合わせます。

裏に抵抗を付けて、配線をまとめます。
抵抗.jpg
保護抵抗はLED1個に対し、1本必要です。
今回は電源電圧が5Vなので、3Vが必要な白色LEDは1個しかドライブできません。
なので、5Vを均等に配分する並列つなぎで配線します。
回路図のように、5Vからタコ足のように並べていく繋ぎ方で、全部のLEDに5Vが行き渡ります。
これに対し直列つなぎという方法もあって、それぞれ向き・不向きがあります。
直列つなぎについては、また別の機会に解説しますね。
保護抵抗330Ω(オーム)ですが、今回はスペースが小さいので、チップ抵抗を使いました。
鬼の様に細かいハンダ付けですので、要求される工作スキルは高いです^^
自信のない方は、配線だけ引き伸ばして、腕の中で抵抗をハンダ付けしてもよろしいかと思います。
ただ、こんな狭い場所で、なんでわざわざハンダ付けしているかというと、最終的に5Vとマイナスの2本だけにしたかったからです。
シールドはシリンダーで出し入れできたり、角度を変える事ができるので、出てくる配線は出来るだけ少なくしないとかっちょ悪いんですよね。
どうせ裏側なので、そんなに見えないから、たくさんの配線が見えても仕方無いと言う選択も、ボクは全然OKだと思います。
んで、チップ抵抗はハンダ付け部分が小さいので、外れやすいです。
発光テストが済んだら、すぐにエポキシ接着剤で固めてしまいます。

シールドを取り付けてみます。
はめ込み.jpg
LEDの光がシールドパーツの断面に来る位置で固定します。
光らせてみると、思ったより端まで光が届いてくれて満足でした。
光ったところ.jpg
暗いところで見れば、こんな感じで光ってくれます^^
パーツそのままで何も加工していないのですが、シールドの端から光が出てきて、輪郭まで光ってくれていますね。

更に、マイコンで明減させました。
マイコン.jpg
これはPIC(ピック)という、自分でプログラムを作って書き込むことで、あとは電源を繋ぐだけでプログラム通りにLEDを制御してくれるマイコンです。
今回は特別に小さなマイコンを使いました。
これにフワッと点いてフワッと消えるプログラムを書き込んで、袖に内蔵しています。
シールドの配線を苦労して2本にまとめたのも、このマイコン制御をしたかったからでした。
えー、また宣伝になって恐縮ですが、PICマイコンの使い方をまとめた書籍「電飾しましょっ!2 PIC編」がございます(^_^*)
そこに載っているプログラムで、LEDをフワフワ明減させることが可能になります。
ただ、模型製作とは掛け離れた技術となり、読んですぐ出来るような甘いものではありません。
揚げ足を取るようで申し訳ありませんが、習得するにはそれ相当の覚悟が必要だということだけは言わせてください。
もっと簡単にPICが使えれば、光の表現に強力なアイテムになるのですがねぇ(-_-)
とはいえ、無理にPICを使わなくても、シールドが光るだけでも充分にカッコイイと思います。

次回は交換可能な腕の製作をご紹介させて頂きます。

コメント(7) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。