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ドアのライト [デロリアン製作記]

今回は、ドアにライトを仕込みます。

デロリアンはドアを開けると前(オレンジ)・下(オレンジ)・後(赤)にライトが点灯します。
カーテシライトは乗り降りする際に足元を照らすライトですし、ウエルカムライトでもなさそうです。
後ろだけ赤色ですので、ドアが開いていることを知らせる衝突防止灯としての役割が強いのかも知れません。
何だか判らなくても、点灯しているとカッコイイので、点灯させてみる事にしました。

ドアの下面に、色々と仕掛けを施します。
ドア 磁石.jpg
2.5mmの磁石を埋め込み、車体側のサイドステップにも磁石を埋めることで、ドアを固定できる様にします。
一応、ドアにはダンパーが付いているので、逆さまにしても簡単には開きませんが、LEDのスイッチを確実に押してくれる吸引力が欲しいために取り付けています。
その右隣りにある四角の穴が、下面のライトになります。
さらにその隣りのスリットは、LED点灯のスイッチになります。
ところで、本来開かないドアを開閉可能にしたため、ドアの内側はパーツ化されている内装部分だけでは、ドアの内側全部を再現し切れていません。
実車でも、金属が露出した面部分があり、そこにライトやドアのロック機構などが取り付けられています。

内張り以外の厚み部分を作ります。
ドア 切り取り.jpg
ライトやドアのロック機構が収まる厚み部分を、プラ板で組み立てていきますが、ドアは複雑なカーブを持つ曲面なので、スリ合わせが難しいですね。
そんな曲線を切り出すには、現物に合わせてしまうのが手っ取り早いです。
プラ板を断面に当ててカーブを写し取れば、正確なカーブでピッタリ合わせることが出来ます。

それをカットして壁を作り、またその壁を写し取って内壁を切り出します。
ドア カバー.jpg
内装パーツと重なる部分を出来るだけ小さくして、内壁を切り出しました。
後からエッジを丸めて成型するので、0.5mmのプラ板を使っています。
ここでは切り出しただけで、内部の回路が出来てから接着します。

LED用のBOXを作ります。
ドア LED用BOX.jpg
ライトLEDが収まるBOXを箱組みしました。
この中にLEDを閉じ込めてしまうことで、余計な部分に光りが漏れてしまわない様にします。
ちなみに、壁よりも0.6mm低くしてあり、後から0.5mmのプラ板でフタをする事で、完全に密閉してしまえる構造になっています。

さて、電源ですが、折角ドアを取り外し可能にしましたので、電池で独立した回路にしようと思います。
ドアの内張り内部にボタン電池を内蔵させ、ドアを開けた時だけ点灯させる計画です。
しかし、ドアは開いた時にONにならなければなりません。
一般的なスイッチは押すとONになるので、ドアの場合は押すとOFFになる逆の動作になります。
その様なスイッチがある事はあるのですが、どれもサイズが大き過ぎてドアの内部には収まりません。(NC接点のリードスイッチでも収まりませんでした)
電源に5Vが使えればPICで反転制御も可能となるので、開閉のヒンジから給電する方法も試してみましたが、不安定(チャタリング)すぎてPICが誤作動してしまうため、安定性の面で使えません。
結局、反転スイッチを自作して、ボタン電池による点灯という方法に落ち着きました。
シンプルイズベストですね。

LEDを取り付けます。
ドア LED取り付け.jpg
ライト部分を開口したら、内部をブラックで塗装して遮光し、1608(1.6×0.8mm)LEDを取り付けます。
底に0.3mmの穴を開けて配線を通し、LEDを90度に曲げて固定します。

スイッチに使えるパーツを取り出します。
ドア 接点.jpg
とても弱い力でも接点が動くバネが必要になります。
しかも、接触不良が起きにくい素材が理想ですね。
そこで、いつも使っているマイクロスイッチを分解して、内部の接点を取り出しました。
「く」の字になっているのがその部品です。

接点部分を作ります。
ドア 接点2.jpg
「く」の字だったパーツを逆に折り曲げて、先端に押し付ける力が出るようにしました。
この先端には切り込みが入っていて、どちらか又は両方が必ず接触する構造になっており、ただの板よりも信頼性の高い接点が得られます。
受ける側は、銅板にポリウレタン線をハンダ付けした電極を用意しました。

ドアを閉じると、OFFになるスイッチが出来ました。
ドア 接点3.jpg
バネにはプラ板が挟み込まれ、ドアは磁石で引き付けられてプラ板のスイッチを押します。
するとバネが押されて接点が僅かに離れ、OFFになります。
ドアを開けると、バネが戻って接点が繋がりONになる、実に単純な仕組みです。
磁石の吸引力はプラ板越しでも強力なので、スイッチは確実にOFFにできますが、あまりバネを押し過ぎるとバネが戻る力が弱くなる恐れがあるため、動く範囲はほんの微量に調整します。
ちょっと触れただけでOFFになるくらいが理想ですね。

電池を収めるホルダーを作ります。
ドア 電池1.jpg
電池は、直径1.2cm、高さ2mmのCR1220を使用します。
銅板にハンダを流して接触効率を上げた接点を作り、プラ板に巻き付けて電池ホルダーを作りました。
プラ板に折り返しを付けて巻き付ける事で、外れてしまう事故を防止しています。
電池は横から差し込みますが、プラ板の弾力でほど良い力で接点を押し付ける高さに調整しています。
開閉のショックでも外れたりしないホールド力が必要な部分です。

LEDを配線します。
ドア 配線.jpg
前と下部はオレンジ、後ろは赤のLEDを、全て並列で配線しました。
配線は電池の出し入れの邪魔にならない様に、遠回りさせている部分もあります。
保護抵抗の適正値は80Ωで15mAとなりますが、4.7kΩの抵抗(1/6W)を付けて光量をかなり抑えています。
実車同様に、昼間でも光っていることが判る明るさで十分なので、電池の寿命を延ばすために消費電力を極力低くしました。
1/24というスケールから見ても、実車と同じ程度の光量バランスになったと思います。
電飾をリアルに見せるには、スケールに合わせた明るさに配慮する事も重要だと思います。

内装パーツは磁石で取り外し出来ます。
ドア 磁石2.jpg
内側の露出部分には、切り出しておいたプラ板を貼って角を丸め、繋ぎ目などはパテで塞いで成型します。
内装パーツに磁石を取り付け、取り外し可能にしておきました。
電池交換が簡単に出来る様にするためと、接点に異常があった時にメンテナンス出来るようにするためです。

内装のハンドルは抜きました。
ドア 取手.jpg
キットではハンドルが一体成型されていますので、これでは手が入りません。
取っ手を削り取って、プラ板でハンドル部分を作りました。
ここには乗車した時にドアを引き寄せるバンドが付くので、後程追加したいと思います。

塗装して、発光させます。
ドア 塗装はがし.jpg
発光部分には、#320で曇らせた0.2mmの透明プラ板を貼り付け、シルバーで塗装しました。
塗装してからクリアー部分の塗装を剥がして発光させます。
剥がす時は、発光させた状態で行うとやりやすいです。

内装も塗装してみました。
ドア 塗装終.jpg
まだ気が早いのですが、仕上がりが見てみたくて塗装してみました。
ドア内側部分はNo.8シルバーで、内装はMr.Colorの306番です。
シルバー部分には、一応ヘアライン処理をしてみました。
内装にはアームレストにスイッチパネルを追加、エアーダクトのインテークを開口、ドアのロック機構を追加しています。

ドアの電飾完成です。
ドア 完成 1.jpg
ドアを開けると点灯するライトが出来ました。
簡単に考えていたのですが、電源やスイッチをどの様な仕組みに落とし込むか、随分と悩みました。
ドア 完成 2.jpg
内装は実車とは形状が違う部分が多くありますが、もうこんなもんで勘弁して!って感じです。
でもまぁ、とりあえずやりたい事は達成できたので、自分では満足しています。
これでやっと次に進めます。

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