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ルーフ電飾 [デロリアン製作記]

今回はルーフの小物類の製作と電飾です。

デロリアンの天井にも、よく判らないメカや光るスイッチ類がたくさん取り付けられています。
劇中でも光るスイッチが並んでいるのが確認できますが、ほかにどんな機器が付いているのか、イマイチ良くわかりません。
少ない資料から、アレンジを加えつつ製作しましたので、あまり参考にはならないかも知れませんのでご了承下さいね。

まずはルームランプです。
ルーフ小物 1.jpg
2mmプラ角棒を組み合わせて穴の開いたブロックを作り、削り出して形を作りました。
中央の穴にチップLEDを仕込みますが、ドアの開閉に連動させて光らせるつもりはありません。
タイムトラベル時に室内を明るく照らし出す効果として使いたいと計画しています。
本当に出来るかどうかは判りませんけどね。

端子台を自作します。
ルーフ小物 2.jpg
配線をネジで止めてまとめる端子台を自作しました。
0.3mmプラ板を、両面テープの上に並べて接着したものです。
大きい方でも5mm程度の大きさなので、くしゃみ厳禁です。

他の小物も自作します。
ルーフ小物 3.jpg
小さ過ぎて、流用できるジャンクパーツなどありませんので、自作するしかありません。
A レバーを引くと灯りが点く緊急照明みたいです。
  ライトのフチはポリウレタン線をドリルに巻いて作りました。
B 黒いBOX状の機器です。
  6個の丸いスイッチは、伸ばしランナーを輪切りにして接着してから削り揃え
  ています。
C 押しボタン付きの機器です。
  ボタンは虫ピンを刺したものです。

これらの機器をルーフに並べてみました。
ルーフ小物 4.jpg
全部並べると、ワリと良い密度で並ぶ感じです。
サンバイザーは0.5mmのプラ板を切り抜いただけです。
この後、少々浮いていた方がらしく見えるので、裏に0.5mmプラの小片を貼り付けています。

光るスイッチが並ぶパネルは、大小3機ありますが、ここは電飾を仕込みます。
ルーフ電飾 1.jpg
0.2mmの透明プラ板を、1mm幅で線を引いたメモ用紙の上にマスキングテープで固定します。
発光する面は大きい方で幅12mm、小さい方2機が7mmしか無く、ここに正確にボタンを並べるのはかなりの精度が必要になります。
ボタンが全部四角なら、切り込みを入れれば簡単ですが、丸いボタンも6個あるのでその方法が使えません。
等間隔の線を引いた上でボタンを並べて接着すれば、バランスを崩すこと無くレイアウトできるというワケです。
0.2mmの透明プラ板を小さく四角にカットしたボタン(塗料皿の中のゴミみたいなの)を、ひとつひとつ並べて接着していきました。

発光するパネルのパーツです。
ルーフ電飾 2.jpg
0.5mmのプラ板でナナメになった箱を作り、透明プラ板のパネルを接着します。
合わせ目などはきれいに成型しますが、底の接着面が平らになる様に成型するのが一番大事なところです。

チップLEDを取り付けます。
ルーフ電飾 3.jpg
電球色の1608(1.6mm×0.8mm)チップLEDを2個取り付けました。
ナナメのボックスに収まるギリギリ奥になる位置に取り付けています。
発光面はパネルの方に向けず、ナナメの壁に反射した光だけで照らす構造で、光点ばかりが明るくならない様にしています。
小さい箱の中で光りを均一にするのは難しく、配置を工夫した程度では抑えきれなかったので、LEDの前にプラ板を置いて光りをさえぎる工夫も加えています。
ルーフ電飾 4.jpg
この様に、LEDの前に0.5mmのプラ板小片を貼り付けて、LEDの光りが直接見えない様にしました。
ここまで手を尽くしても均一な面発光は出来ませんでしたが、何もしないよりは確実に良くなっているので、この状態でボックスを接着しました。
底の接着面を平らにするのが大事と書いたのは、ここで光り漏れしない接着面を作るためです。
2基の小さいパネルには、LEDを1個づつ取り付けました。

保護抵抗を繋ぎます。
ルーフ電飾 5.jpg
330Ωの1/6W抵抗を、並列(LED1個に対して抵抗1個)で繋ぎます。
ルーフの厚みを2mm取ったのは、この抵抗を収めるための高さだったりします。
回路は、最終的にプラスとマイナスの2本だけになって出てきますので、あとは5Vの電源をつなぐだけで全てのパネルが点灯します。
この様に、回路はユニット毎に出来るだけまとめてしまって、後は電源をつなぐだけにしておくと、経験上ですが高い確率でトラブルを回避できます。

遮光します。
ルーフ電飾 6.jpg
点灯させたままブラックを吹き付けて、光漏れを完全に無くします。
もし光漏れしている部分があったら、瞬着などで塞いで成型して、またブラックを吹きます。
画像は点灯している状態なのですが、光が全く漏れていません。
ルームランプの部分は、まだLEDを仕込んでいませんが、ココも遮光しておきました。

発光させます。
ルーフ電飾 7.jpg
室内色で塗装して、パネルをシルバーで塗り分け、ボタン部分だけ塗装を剥がして発光させます。
ボクは#400の神ヤスリで少しずつ削って発光させました。
カッター等で一度に剥がそうとすると、余分な塗膜まで持っていかれますので、少しずつ剥がすのがコツです。

着色します。
ルーフ電飾 8.jpg
ボタンは赤やオレンジに発光している部分もありますので、クリアー塗料で筆塗りして着色します。
多少はみ出してもリタッチできますから、しっかり発色させるまで塗り重ねます。
これで光るボタンパネルが出来ました。
ちょっぴり大変だったけど、幅12mmと7mm、高さ2mmのパネルが綺麗に光ってくれたので、良かったです。

ルームライトにもLEDを仕込んでおきます。
ルーフ電飾 9.jpg
ルームライトには、出来るだけ明るく室内を照らして欲しいので、1608より一回り大きい白色LEDを使いました。
3mm砲弾型まで明るくありませんが、1608タイプより断然明るいです。
ナナメに仕切りを入れて取り付けて、インパネより室内を照らす方向に向けて取り付けました。
0.2mmの透明プラ板で作ったレンズでフタをします。

他の小物を塗装します。
ルーフ小物 5.jpg
機器はどれも小さいのですが、塗装してあげると何とかそれらしく見えます。
コレを取り付けて、配線を這わせます。
ルーフ完成.jpg
配線は0.18mmのポリウレタン線に着色したものを三つ編みにして這わせました。
ジャバラホースは0.5mmドリルにポリウレタン線を巻いたものです。
だいぶカラフルになりましたが、配線を加えることで密度感が増します。

車体に組んでみました。
ちなみに、まだ接着はしていませんので、分解も可能です。
天井 1.jpg
1/24でボタンを光らせることが出来てよかったです。
天井 2.jpg
ドアを開けた時に、とても目立ちますね。
抵抗を330Ωにしたので、あまりギラギラ発光せず、発熱も全くありませんので安心しました。
ただ、せっかく頑張って作った機器類がほとんど見えません。
もっと見える部分だと思って配線までしたのに、組んでみたら全然見えないという悲しい結果になりました。
まぁでも、作るのが楽しかったからいいや。


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次元転移装置 [デロリアン製作記]

今回は、次元転移装置の製作です。

次元転移装置は、タイムトラベルの心臓部で、Y字型の光電管に光が流れ込んでおり、次元転移する時は眩く光り輝きます。
PDVD_086.JPG
キットでもパーツ化されていますが、Y字のモールドが入っているだけですし、ちょっと小さく感じます。
また、取り付ける位置も実物よりも上にあり過ぎて、余程覗き込まないと見えないため、全部自作して取り付け位置も下に移動させる事にしました。

まずは、光が流れる光電管を作ります。
次元変換装置 1.jpg
プラ板に5mmにカットした、1mmのプラ丸棒を貼り付けて、おゆまるで型を取ります。

LEDを配線します。
次元変換装置 2.jpg
1608(1.6×0.8mm)電球色チップLEDにポリウレタン線をハンダ付けして、配線を横に向けておきます。
もっと小さな1005(1.0×0.5mm)タイプのLEDにすれば、更に小さく出来るのですが、やってみたら光が弱くてイマイチでしたので、1608タイプを使いました。

UVレジンで封入します。
次元変換装置 3.jpg
おゆまるの型にチップLED2個を入れて、UVレジンで封入します。
5mmしか長さがないので、1.6mm2個で3.2mm使ってしまうため、LED同士を接触させない様に埋める位置の調整がシビアです。

型から外して成型します。
次元変換装置 4.jpg
余分なバリを落として、表面に#400で細かいキズを付けました。
光を拡散させるのとLEDの位置をボカすのが目的でしたが、LED丸見えですね。
これと同じものを3本製作します。

次元転移装置は、キットのパーツを使わず自作します。
次元変換装置 5.jpg
キットのBOXでは小さ過ぎるので、映像から採寸して1/24にスケールダウンしました。
縦12.5mm、横9.5mmと、電飾を仕込むにはキビシイ大きさです。
0.5mmのプラ板で箱組みして、窓があるフタを付けます。
ガラスは0.2mmの透明プラ板です。
真ん中に3mmの穴を開けて、裏から白色LEDを差し込める様にしました。

塗装して、組み立ての準備です。
次元変換装置 6.jpg
BOXは一度全体をブラックで塗装して、遮光を完璧にしてからニュートラルグレーで塗装しました。
底だけファントムグレーで塗装しています。
窓のフチはゴムのパッキンが入っていますので、ブラックで筆塗りしました。
内部には、2mmのプラ丸棒で電極が付く端子を3個取り付けて、0.8mmの穴を開けてあります。
この穴からLEDの配線を裏へ逃がします。

LEDを取り付けました。
次元変換装置 7.jpg
中央の3mmの穴に、削って平らにした白色LEDを差込み、先端に1608電球色LED1個を取り付けます。
Y字に配置した端子から光電管を渡して、エポキシ接着剤で固定しました。
5mmの光電管がギリギリのサイズですが、何とか収まりました。
次元変換装置 8.jpg
裏側は中央のLEDのおしりをエポパテで埋め、ブラックで遮光しました。
光電管からは2個のLEDのプラスとマイナスで4本づつ配線が引き出されています。

回路図です。
次元変換装置 回路図.jpg
今回は、出来るだけ小さくしたかったので、SOPパッケージのPICを使います。
しかも、ちょっとクセのあるPIC16F676(=PIC16F630)を採用しました。
I/O端子は通常8本ありますが、こちらはRA6本、RC6本で、RA3は入力専用という変わったPICです。
レジスタも変わっていて、普通のCONFIGでは動かないジャジャ馬です。
その代わり、I/Oが12本なので、1822(5本)では足りないけど、1827(16本)では多すぎる、今回の様な場合にバッチリ合います。
RC0~5を光電管に、RA0を中央の電球色に、RA1を裏の白色LEDに割り当てました。
保護抵抗は4.7kΩと値を大きくして、通常時の光量を抑えて自然な発光にしています。
中央裏の白色LEDだけは明るく発光して欲しいので、330Ωの抵抗を使いました。
RA3は、次元転移モードになった時、他のPICから信号を受ける端子です。
この信号で次元転移モードのデモ発光へ移行する様にプログラミングしました。

実際に製作した回路です。
次元変換装置 9.jpg
保護抵抗もチップを使ったので、かなりコンパクトです。
回路図を見て頂くと判りますが、LEDのマイナスは全て繋がっていますので、全部マイナスとしてまとめてしまえば残りの配線は8本で済みます。
それでも、結構グチャグチャになってしまいました。
回路はまとめられて、電源のプラスとマイナス、それに次元転移モードの信号を受ける配線の3本が出てきます。
動作確認後、エポキシ接着剤で固めてしまって、不用意に触ってしまってもダメージを受けない様に封印しました。

この回路は、背面パネルの裏側に付いています。
次元変換装置 A.jpg
背面パネルに付くリアのメカモールドの空間を利用して、うまく潜り込ませています。
あまり内部に空間がありませんので、ちょっとしたスキマも活用しなくてはなりません。

完成した次元転移装置です。
次元変換装置 B.jpg
表から見ると、裏のゴチャゴチャは全く見えません。
光電管の付く端子には、黄色のコードを付け、赤いキャップをエポパテで追加しました。
ガラスの表面とカバー上部には赤いレタリングも追加しています。
何しろ小さいので、デティールが実物に及ばないところはご容赦下さい。

動作の様子は、YouTubeに上げていますので、動画でご覧頂くのが一番かと思います。

完成したらあまり目立たないかも知れませんが、とりあえず出来上がってよかったです。

次は俗称「クリスマスツリー」と呼ばれるインジケーターですね。
この記事の最初に貼った画像の、緑・黄・赤のバーインジケータの部分です。
これまたミクロな製作になりそうで、どこまで再現出来るか不安ですけど、何とか頑張ってみたいと思っています。
よろしくお付き合い下さい。

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