ガルウィング [デロリアン製作記]
今回はドアをカットして内装をスリ合わせ、ガルウィングの開閉化をします。
デロリアンと言えば、ドアがカモメの様に開くガルウイングですね。
キットでは開閉可能にはなっておりませんので、劇中同様に開閉出来るように改造してみます。
まずはドアのカットです。
0.1mmBMCタガネ、エッチングソー、0.3mmピンバイスを使って、左右のドアを切り出しました。
ピラーの部分はとても細いので、綺麗に切り出すにはある程度のスキルが要求されます。
実際にどんなところに気を付けて、どの様に道具を使って切り出すのか、YouTubeのライブで実演していますので、そちらをご覧になって下さった方が判り易いと思います。
久し振りのライブでしたので、ちょっとバランスがおかしいところはありますが、カットの方法を一通り実演しています。
「どろぼうひげのらいぶ」
https://youtu.be/ZoS23I33Yp4
始まりの15分は飛ばしてください。
カット作業自体は30分程度で終了します。
フロントウィンドウもカットします。
ドアが開きますので、フロントガラスは切り離す必要があります。
クリアーパーツは、ちょっとした力でヒビが入ったりキズが付いてしまいますので、慎重に切り離します。
やはりタガネで溝を彫って、エッチングソーで切り出す方法でカットしましたが、少しだけ欠けてしまいました。
ヤスリで均してコンパウンドで磨き、目立たなくリカバリーしましたけど、角度によって屈折がおかしく見えてしまいます。
これからカットする方は、十分に気を付けて作業して下さいね。
内装もドアに合わせてカットします。
多くのカーモデルがそうである様に、このキットも内装がバスタブ状になっていて、そこにボディーを被せる仕様になっています。
両脇の、ドアと一緒に開く部分を切り離しました。
ドアの内張り部分以外は、内装に接着しました。
内装に接着して、ボディーに収めた時に位置を固定するためのフックを取り付けました。
内装を固定する位置は、キットを組んだ時の固定位置より、ドアの内張りと合う位置を優先します。
キットの位置は0.5mm程違っていましたが、多少位置が動いても問題ない様に電飾部品をレイアウトしていたので大丈夫です。
ボディーとの位置関係は重要です。
何度取り外ししても確実に同じ位置に収まる様に、内装に付けたフックとボディーの受け部分を調整します。
内装の位置がしっかり固定されていないと、フロントガラスが上手く入らなかったり、ボディーが歪んでドアがピッタリ閉じなくなってしまうので、じっくり時間を掛けて確実な位置に調整します。
ドアが開いたときに見える部分を塞ぎます。
プラ板を貼って見える部分を塞ぎました。
ここは綺麗な平面を出しておきたい部分ですので、1mmのプラ板を貼り付けています。
ドアのロック部分を追加します。
ドアを閉めた時に、ドア側のフックがピンを咥えてロックされますが、実車でもピンが確認出来ますので追加します。
今回の工作では、同じ仕組みでドアをロックさせるわけではなく、あくまでデティールのひとつです。
ちょっと形状が違うのですが、虫ピンの頭を埋め込んで再現してみました。
ピンの下にある5mmにも満たないパーツがそれです。
内装とのスキマをプラ板で塞ぎます。
0.5mmのプラ板で、ボディーと内装のスキマを塞ぎました。
内装をハメる時、引っ掛けて破損させてしまう恐れがありますので、ちょっと厚めの0.5mmのプラ板を使用し、補強もガッツリ入れています。
工作としては、ボディーの断面にプラ板を貼って成型した方が楽なのですが、実車ではボデイーから少し奥に壁が付いている部分があるし、ドアとのスキマがタイトなので、わざわざプラ板をスリ合わせてボディーの内側に接着しています。
内装とのスキマが塞がりました。
ボディーとスキマが出来てしまっている部分があるので、後でパテで埋める必要があります。
ドアのロック部分など、実車に近い雰囲気にはなったと思います。
サイドステップには滑り止めのギャザーを彫りましたが、GMCのロゴはサスガに再現できませんでした。
続いて、ガルウィング化です。
まずはドアを開閉可能にするヒンジを製作します。
0.6mmのピアノ線を曲げて、可動軸を作りました。
単純に金属線を1本通せば良いのに、ドアの天井をいっぱいに使ってクランク状に曲げたピアノ線を使います。
その理由は後述しますね。
コレをドアの天井に固定します。
プラ板を使って、ピアノ線を挟むかたちで固定しています。
ヒンジは、出来るだけドアのエッジギリギリにして、開けた時にボディーに食い込む量を最小にします。
でも、なぜか開閉する部分の断面が直線ではなく、外側に向かって膨らんだ形状をしているので、どこにも干渉せずに開閉させるためには、大きなスキマが必要になってしまいます。
こんなに大きなスキマがあっては、美観が台無しですね。
そこでヒンジを受ける部分にスキマを作って、ヒンジ自体が逃げてくれる構造にします。
受け部分に2mmのスキマを作り、ヒンジが移動できる様にしました。
ドアがボディーと干渉しても、ヒンジが移動して逃げることが出来ますから、ピッタリと閉じる事もできるし、ちゃんと開ける事も出来る様になりました。
ただ、閉じた時に出来るスキマは、手動で閉じなくてはなりません。
このヘンテコな動作は、ダンパーを追加することで解決されますので、後述しますね。
その前に、どうしてヒンジを複雑なクランク状にしたのかですが、ごらんの様にヒンジを押して引っ込ませる事が出来るようにするためです。
爪楊枝の様に先の細いもので押せば、ドアを簡単に外すことが可能です。
まだドアの内装も作っていないし、ダンパーのメンテナンスなど、ドアを簡単に外せる様にしておくと、何かと都合が良いのです。
ドアを開けた時に状態を保持できるダンパーを追加します。
実車にもエアーダンパーが付いていて、ドアを開けたままでも落ちてきたりしません。
問題は小さいので、実物と同じ機能を持ったダンパーを、どうやって作るかです。
色々と悩んだ結果、図の様な構造で製作してみました。
真鍮パイプとピアノ線でシリンダーを作ります。
A 外径0.9mm 内径0.7mmの真鍮パイプです。
長さ1cmに切り出し、片側2mmをペンチで潰して平面を作り、0.6mmの
穴を開けました。
反対側はほんの少し潰して、ロッドがやっとスライドできる口径にしました。
B ロッドは0.6mmのピアノ線です。
真鍮や銅よりも硬くて変形したりしません。
片方を90度に曲げて回転軸にしました。
C ロッドやシリンダーを固定する受け部分です。
0.6mmの穴を開けた、1mmプラ板です。
接着面積を出来るだけ大きくしたいので、台形に切り出しました。
ロッドとシリンダーを軸受けに取り付けます。
ロッドは軸受けに差し込んでから先端を潰して、抜け落ちない様にしています。
シリンダーは軸受けにNo.004の虫ピンで固定しました。
反対側に瞬着を盛って固定しています。
これで稼動するダンパーが出来ました。
ドアにダンパーを取り付けます。
ダンパーは、ドアの開閉時に邪魔にならない様に、少々ナナメに取り付けました。
実車でもこの位置にダンパーがありますが、これでもオーバースケールです。
これ以上小さく作ると強度が不安になりますので、致し方ありません。
ガルウィングを開閉可能となりました。
ダンパーの真鍮線を潰しておいたおかげで、ドアの重さ程度なら余裕で支えてくれます。
ロッドとシリンダーは金属同士なので、簡単にはヘタれませんけど、何度も開閉していると保持力が低下してくる恐れがあります。
そんな時は、ドアを簡単に取り外して、シリンダーをまたちょっと潰せば復活できるワケです。
ダンパーは両方のドアに付けたので、どちらも開閉できる様になりました。
ダンパーを付けたことで、閉める時にドアの隙間を無くす方向に力が加わることになります。
ヒンジが移動するためにできてしまっていた隙間は、普通に開閉するだけで自然に塞がってしまう嬉しい効果もあるのでした。
次回も内装の工作が続くと思います。
模型としては、電飾の工作より重要な部分ですので、手を抜かないで工作したいと思います。
デロリアンと言えば、ドアがカモメの様に開くガルウイングですね。
キットでは開閉可能にはなっておりませんので、劇中同様に開閉出来るように改造してみます。
まずはドアのカットです。
0.1mmBMCタガネ、エッチングソー、0.3mmピンバイスを使って、左右のドアを切り出しました。
ピラーの部分はとても細いので、綺麗に切り出すにはある程度のスキルが要求されます。
実際にどんなところに気を付けて、どの様に道具を使って切り出すのか、YouTubeのライブで実演していますので、そちらをご覧になって下さった方が判り易いと思います。
久し振りのライブでしたので、ちょっとバランスがおかしいところはありますが、カットの方法を一通り実演しています。
「どろぼうひげのらいぶ」
https://youtu.be/ZoS23I33Yp4
始まりの15分は飛ばしてください。
カット作業自体は30分程度で終了します。
フロントウィンドウもカットします。
ドアが開きますので、フロントガラスは切り離す必要があります。
クリアーパーツは、ちょっとした力でヒビが入ったりキズが付いてしまいますので、慎重に切り離します。
やはりタガネで溝を彫って、エッチングソーで切り出す方法でカットしましたが、少しだけ欠けてしまいました。
ヤスリで均してコンパウンドで磨き、目立たなくリカバリーしましたけど、角度によって屈折がおかしく見えてしまいます。
これからカットする方は、十分に気を付けて作業して下さいね。
内装もドアに合わせてカットします。
多くのカーモデルがそうである様に、このキットも内装がバスタブ状になっていて、そこにボディーを被せる仕様になっています。
両脇の、ドアと一緒に開く部分を切り離しました。
ドアの内張り部分以外は、内装に接着しました。
内装に接着して、ボディーに収めた時に位置を固定するためのフックを取り付けました。
内装を固定する位置は、キットを組んだ時の固定位置より、ドアの内張りと合う位置を優先します。
キットの位置は0.5mm程違っていましたが、多少位置が動いても問題ない様に電飾部品をレイアウトしていたので大丈夫です。
ボディーとの位置関係は重要です。
何度取り外ししても確実に同じ位置に収まる様に、内装に付けたフックとボディーの受け部分を調整します。
内装の位置がしっかり固定されていないと、フロントガラスが上手く入らなかったり、ボディーが歪んでドアがピッタリ閉じなくなってしまうので、じっくり時間を掛けて確実な位置に調整します。
ドアが開いたときに見える部分を塞ぎます。
プラ板を貼って見える部分を塞ぎました。
ここは綺麗な平面を出しておきたい部分ですので、1mmのプラ板を貼り付けています。
ドアのロック部分を追加します。
ドアを閉めた時に、ドア側のフックがピンを咥えてロックされますが、実車でもピンが確認出来ますので追加します。
今回の工作では、同じ仕組みでドアをロックさせるわけではなく、あくまでデティールのひとつです。
ちょっと形状が違うのですが、虫ピンの頭を埋め込んで再現してみました。
ピンの下にある5mmにも満たないパーツがそれです。
内装とのスキマをプラ板で塞ぎます。
0.5mmのプラ板で、ボディーと内装のスキマを塞ぎました。
内装をハメる時、引っ掛けて破損させてしまう恐れがありますので、ちょっと厚めの0.5mmのプラ板を使用し、補強もガッツリ入れています。
工作としては、ボディーの断面にプラ板を貼って成型した方が楽なのですが、実車ではボデイーから少し奥に壁が付いている部分があるし、ドアとのスキマがタイトなので、わざわざプラ板をスリ合わせてボディーの内側に接着しています。
内装とのスキマが塞がりました。
ボディーとスキマが出来てしまっている部分があるので、後でパテで埋める必要があります。
ドアのロック部分など、実車に近い雰囲気にはなったと思います。
サイドステップには滑り止めのギャザーを彫りましたが、GMCのロゴはサスガに再現できませんでした。
続いて、ガルウィング化です。
まずはドアを開閉可能にするヒンジを製作します。
0.6mmのピアノ線を曲げて、可動軸を作りました。
単純に金属線を1本通せば良いのに、ドアの天井をいっぱいに使ってクランク状に曲げたピアノ線を使います。
その理由は後述しますね。
コレをドアの天井に固定します。
プラ板を使って、ピアノ線を挟むかたちで固定しています。
ヒンジは、出来るだけドアのエッジギリギリにして、開けた時にボディーに食い込む量を最小にします。
でも、なぜか開閉する部分の断面が直線ではなく、外側に向かって膨らんだ形状をしているので、どこにも干渉せずに開閉させるためには、大きなスキマが必要になってしまいます。
こんなに大きなスキマがあっては、美観が台無しですね。
そこでヒンジを受ける部分にスキマを作って、ヒンジ自体が逃げてくれる構造にします。
受け部分に2mmのスキマを作り、ヒンジが移動できる様にしました。
ドアがボディーと干渉しても、ヒンジが移動して逃げることが出来ますから、ピッタリと閉じる事もできるし、ちゃんと開ける事も出来る様になりました。
ただ、閉じた時に出来るスキマは、手動で閉じなくてはなりません。
このヘンテコな動作は、ダンパーを追加することで解決されますので、後述しますね。
その前に、どうしてヒンジを複雑なクランク状にしたのかですが、ごらんの様にヒンジを押して引っ込ませる事が出来るようにするためです。
爪楊枝の様に先の細いもので押せば、ドアを簡単に外すことが可能です。
まだドアの内装も作っていないし、ダンパーのメンテナンスなど、ドアを簡単に外せる様にしておくと、何かと都合が良いのです。
ドアを開けた時に状態を保持できるダンパーを追加します。
実車にもエアーダンパーが付いていて、ドアを開けたままでも落ちてきたりしません。
問題は小さいので、実物と同じ機能を持ったダンパーを、どうやって作るかです。
色々と悩んだ結果、図の様な構造で製作してみました。
真鍮パイプとピアノ線でシリンダーを作ります。
A 外径0.9mm 内径0.7mmの真鍮パイプです。
長さ1cmに切り出し、片側2mmをペンチで潰して平面を作り、0.6mmの
穴を開けました。
反対側はほんの少し潰して、ロッドがやっとスライドできる口径にしました。
B ロッドは0.6mmのピアノ線です。
真鍮や銅よりも硬くて変形したりしません。
片方を90度に曲げて回転軸にしました。
C ロッドやシリンダーを固定する受け部分です。
0.6mmの穴を開けた、1mmプラ板です。
接着面積を出来るだけ大きくしたいので、台形に切り出しました。
ロッドとシリンダーを軸受けに取り付けます。
ロッドは軸受けに差し込んでから先端を潰して、抜け落ちない様にしています。
シリンダーは軸受けにNo.004の虫ピンで固定しました。
反対側に瞬着を盛って固定しています。
これで稼動するダンパーが出来ました。
ドアにダンパーを取り付けます。
ダンパーは、ドアの開閉時に邪魔にならない様に、少々ナナメに取り付けました。
実車でもこの位置にダンパーがありますが、これでもオーバースケールです。
これ以上小さく作ると強度が不安になりますので、致し方ありません。
ガルウィングを開閉可能となりました。
ダンパーの真鍮線を潰しておいたおかげで、ドアの重さ程度なら余裕で支えてくれます。
ロッドとシリンダーは金属同士なので、簡単にはヘタれませんけど、何度も開閉していると保持力が低下してくる恐れがあります。
そんな時は、ドアを簡単に取り外して、シリンダーをまたちょっと潰せば復活できるワケです。
ダンパーは両方のドアに付けたので、どちらも開閉できる様になりました。
ダンパーを付けたことで、閉める時にドアの隙間を無くす方向に力が加わることになります。
ヒンジが移動するためにできてしまっていた隙間は、普通に開閉するだけで自然に塞がってしまう嬉しい効果もあるのでした。
次回も内装の工作が続くと思います。
模型としては、電飾の工作より重要な部分ですので、手を抜かないで工作したいと思います。
2021-05-09 18:32
コメント(6)
ドアのライト [デロリアン製作記]
今回は、ドアにライトを仕込みます。
デロリアンはドアを開けると前(オレンジ)・下(オレンジ)・後(赤)にライトが点灯します。
カーテシライトは乗り降りする際に足元を照らすライトですし、ウエルカムライトでもなさそうです。
後ろだけ赤色ですので、ドアが開いていることを知らせる衝突防止灯としての役割が強いのかも知れません。
何だか判らなくても、点灯しているとカッコイイので、点灯させてみる事にしました。
ドアの下面に、色々と仕掛けを施します。
2.5mmの磁石を埋め込み、車体側のサイドステップにも磁石を埋めることで、ドアを固定できる様にします。
一応、ドアにはダンパーが付いているので、逆さまにしても簡単には開きませんが、LEDのスイッチを確実に押してくれる吸引力が欲しいために取り付けています。
その右隣りにある四角の穴が、下面のライトになります。
さらにその隣りのスリットは、LED点灯のスイッチになります。
ところで、本来開かないドアを開閉可能にしたため、ドアの内側はパーツ化されている内装部分だけでは、ドアの内側全部を再現し切れていません。
実車でも、金属が露出した面部分があり、そこにライトやドアのロック機構などが取り付けられています。
内張り以外の厚み部分を作ります。
ライトやドアのロック機構が収まる厚み部分を、プラ板で組み立てていきますが、ドアは複雑なカーブを持つ曲面なので、スリ合わせが難しいですね。
そんな曲線を切り出すには、現物に合わせてしまうのが手っ取り早いです。
プラ板を断面に当ててカーブを写し取れば、正確なカーブでピッタリ合わせることが出来ます。
それをカットして壁を作り、またその壁を写し取って内壁を切り出します。
内装パーツと重なる部分を出来るだけ小さくして、内壁を切り出しました。
後からエッジを丸めて成型するので、0.5mmのプラ板を使っています。
ここでは切り出しただけで、内部の回路が出来てから接着します。
LED用のBOXを作ります。
ライトLEDが収まるBOXを箱組みしました。
この中にLEDを閉じ込めてしまうことで、余計な部分に光りが漏れてしまわない様にします。
ちなみに、壁よりも0.6mm低くしてあり、後から0.5mmのプラ板でフタをする事で、完全に密閉してしまえる構造になっています。
さて、電源ですが、折角ドアを取り外し可能にしましたので、電池で独立した回路にしようと思います。
ドアの内張り内部にボタン電池を内蔵させ、ドアを開けた時だけ点灯させる計画です。
しかし、ドアは開いた時にONにならなければなりません。
一般的なスイッチは押すとONになるので、ドアの場合は押すとOFFになる逆の動作になります。
その様なスイッチがある事はあるのですが、どれもサイズが大き過ぎてドアの内部には収まりません。(NC接点のリードスイッチでも収まりませんでした)
電源に5Vが使えればPICで反転制御も可能となるので、開閉のヒンジから給電する方法も試してみましたが、不安定(チャタリング)すぎてPICが誤作動してしまうため、安定性の面で使えません。
結局、反転スイッチを自作して、ボタン電池による点灯という方法に落ち着きました。
シンプルイズベストですね。
LEDを取り付けます。
ライト部分を開口したら、内部をブラックで塗装して遮光し、1608(1.6×0.8mm)LEDを取り付けます。
底に0.3mmの穴を開けて配線を通し、LEDを90度に曲げて固定します。
スイッチに使えるパーツを取り出します。
とても弱い力でも接点が動くバネが必要になります。
しかも、接触不良が起きにくい素材が理想ですね。
そこで、いつも使っているマイクロスイッチを分解して、内部の接点を取り出しました。
「く」の字になっているのがその部品です。
接点部分を作ります。
「く」の字だったパーツを逆に折り曲げて、先端に押し付ける力が出るようにしました。
この先端には切り込みが入っていて、どちらか又は両方が必ず接触する構造になっており、ただの板よりも信頼性の高い接点が得られます。
受ける側は、銅板にポリウレタン線をハンダ付けした電極を用意しました。
ドアを閉じると、OFFになるスイッチが出来ました。
バネにはプラ板が挟み込まれ、ドアは磁石で引き付けられてプラ板のスイッチを押します。
するとバネが押されて接点が僅かに離れ、OFFになります。
ドアを開けると、バネが戻って接点が繋がりONになる、実に単純な仕組みです。
磁石の吸引力はプラ板越しでも強力なので、スイッチは確実にOFFにできますが、あまりバネを押し過ぎるとバネが戻る力が弱くなる恐れがあるため、動く範囲はほんの微量に調整します。
ちょっと触れただけでOFFになるくらいが理想ですね。
電池を収めるホルダーを作ります。
電池は、直径1.2cm、高さ2mmのCR1220を使用します。
銅板にハンダを流して接触効率を上げた接点を作り、プラ板に巻き付けて電池ホルダーを作りました。
プラ板に折り返しを付けて巻き付ける事で、外れてしまう事故を防止しています。
電池は横から差し込みますが、プラ板の弾力でほど良い力で接点を押し付ける高さに調整しています。
開閉のショックでも外れたりしないホールド力が必要な部分です。
LEDを配線します。
前と下部はオレンジ、後ろは赤のLEDを、全て並列で配線しました。
配線は電池の出し入れの邪魔にならない様に、遠回りさせている部分もあります。
保護抵抗の適正値は80Ωで15mAとなりますが、4.7kΩの抵抗(1/6W)を付けて光量をかなり抑えています。
実車同様に、昼間でも光っていることが判る明るさで十分なので、電池の寿命を延ばすために消費電力を極力低くしました。
1/24というスケールから見ても、実車と同じ程度の光量バランスになったと思います。
電飾をリアルに見せるには、スケールに合わせた明るさに配慮する事も重要だと思います。
内装パーツは磁石で取り外し出来ます。
内側の露出部分には、切り出しておいたプラ板を貼って角を丸め、繋ぎ目などはパテで塞いで成型します。
内装パーツに磁石を取り付け、取り外し可能にしておきました。
電池交換が簡単に出来る様にするためと、接点に異常があった時にメンテナンス出来るようにするためです。
内装のハンドルは抜きました。
キットではハンドルが一体成型されていますので、これでは手が入りません。
取っ手を削り取って、プラ板でハンドル部分を作りました。
ここには乗車した時にドアを引き寄せるバンドが付くので、後程追加したいと思います。
塗装して、発光させます。
発光部分には、#320で曇らせた0.2mmの透明プラ板を貼り付け、シルバーで塗装しました。
塗装してからクリアー部分の塗装を剥がして発光させます。
剥がす時は、発光させた状態で行うとやりやすいです。
内装も塗装してみました。
まだ気が早いのですが、仕上がりが見てみたくて塗装してみました。
ドア内側部分はNo.8シルバーで、内装はMr.Colorの306番です。
シルバー部分には、一応ヘアライン処理をしてみました。
内装にはアームレストにスイッチパネルを追加、エアーダクトのインテークを開口、ドアのロック機構を追加しています。
ドアの電飾完成です。
ドアを開けると点灯するライトが出来ました。
簡単に考えていたのですが、電源やスイッチをどの様な仕組みに落とし込むか、随分と悩みました。
内装は実車とは形状が違う部分が多くありますが、もうこんなもんで勘弁して!って感じです。
でもまぁ、とりあえずやりたい事は達成できたので、自分では満足しています。
これでやっと次に進めます。
デロリアンはドアを開けると前(オレンジ)・下(オレンジ)・後(赤)にライトが点灯します。
カーテシライトは乗り降りする際に足元を照らすライトですし、ウエルカムライトでもなさそうです。
後ろだけ赤色ですので、ドアが開いていることを知らせる衝突防止灯としての役割が強いのかも知れません。
何だか判らなくても、点灯しているとカッコイイので、点灯させてみる事にしました。
ドアの下面に、色々と仕掛けを施します。
2.5mmの磁石を埋め込み、車体側のサイドステップにも磁石を埋めることで、ドアを固定できる様にします。
一応、ドアにはダンパーが付いているので、逆さまにしても簡単には開きませんが、LEDのスイッチを確実に押してくれる吸引力が欲しいために取り付けています。
その右隣りにある四角の穴が、下面のライトになります。
さらにその隣りのスリットは、LED点灯のスイッチになります。
ところで、本来開かないドアを開閉可能にしたため、ドアの内側はパーツ化されている内装部分だけでは、ドアの内側全部を再現し切れていません。
実車でも、金属が露出した面部分があり、そこにライトやドアのロック機構などが取り付けられています。
内張り以外の厚み部分を作ります。
ライトやドアのロック機構が収まる厚み部分を、プラ板で組み立てていきますが、ドアは複雑なカーブを持つ曲面なので、スリ合わせが難しいですね。
そんな曲線を切り出すには、現物に合わせてしまうのが手っ取り早いです。
プラ板を断面に当ててカーブを写し取れば、正確なカーブでピッタリ合わせることが出来ます。
それをカットして壁を作り、またその壁を写し取って内壁を切り出します。
内装パーツと重なる部分を出来るだけ小さくして、内壁を切り出しました。
後からエッジを丸めて成型するので、0.5mmのプラ板を使っています。
ここでは切り出しただけで、内部の回路が出来てから接着します。
LED用のBOXを作ります。
ライトLEDが収まるBOXを箱組みしました。
この中にLEDを閉じ込めてしまうことで、余計な部分に光りが漏れてしまわない様にします。
ちなみに、壁よりも0.6mm低くしてあり、後から0.5mmのプラ板でフタをする事で、完全に密閉してしまえる構造になっています。
さて、電源ですが、折角ドアを取り外し可能にしましたので、電池で独立した回路にしようと思います。
ドアの内張り内部にボタン電池を内蔵させ、ドアを開けた時だけ点灯させる計画です。
しかし、ドアは開いた時にONにならなければなりません。
一般的なスイッチは押すとONになるので、ドアの場合は押すとOFFになる逆の動作になります。
その様なスイッチがある事はあるのですが、どれもサイズが大き過ぎてドアの内部には収まりません。(NC接点のリードスイッチでも収まりませんでした)
電源に5Vが使えればPICで反転制御も可能となるので、開閉のヒンジから給電する方法も試してみましたが、不安定(チャタリング)すぎてPICが誤作動してしまうため、安定性の面で使えません。
結局、反転スイッチを自作して、ボタン電池による点灯という方法に落ち着きました。
シンプルイズベストですね。
LEDを取り付けます。
ライト部分を開口したら、内部をブラックで塗装して遮光し、1608(1.6×0.8mm)LEDを取り付けます。
底に0.3mmの穴を開けて配線を通し、LEDを90度に曲げて固定します。
スイッチに使えるパーツを取り出します。
とても弱い力でも接点が動くバネが必要になります。
しかも、接触不良が起きにくい素材が理想ですね。
そこで、いつも使っているマイクロスイッチを分解して、内部の接点を取り出しました。
「く」の字になっているのがその部品です。
接点部分を作ります。
「く」の字だったパーツを逆に折り曲げて、先端に押し付ける力が出るようにしました。
この先端には切り込みが入っていて、どちらか又は両方が必ず接触する構造になっており、ただの板よりも信頼性の高い接点が得られます。
受ける側は、銅板にポリウレタン線をハンダ付けした電極を用意しました。
ドアを閉じると、OFFになるスイッチが出来ました。
バネにはプラ板が挟み込まれ、ドアは磁石で引き付けられてプラ板のスイッチを押します。
するとバネが押されて接点が僅かに離れ、OFFになります。
ドアを開けると、バネが戻って接点が繋がりONになる、実に単純な仕組みです。
磁石の吸引力はプラ板越しでも強力なので、スイッチは確実にOFFにできますが、あまりバネを押し過ぎるとバネが戻る力が弱くなる恐れがあるため、動く範囲はほんの微量に調整します。
ちょっと触れただけでOFFになるくらいが理想ですね。
電池を収めるホルダーを作ります。
電池は、直径1.2cm、高さ2mmのCR1220を使用します。
銅板にハンダを流して接触効率を上げた接点を作り、プラ板に巻き付けて電池ホルダーを作りました。
プラ板に折り返しを付けて巻き付ける事で、外れてしまう事故を防止しています。
電池は横から差し込みますが、プラ板の弾力でほど良い力で接点を押し付ける高さに調整しています。
開閉のショックでも外れたりしないホールド力が必要な部分です。
LEDを配線します。
前と下部はオレンジ、後ろは赤のLEDを、全て並列で配線しました。
配線は電池の出し入れの邪魔にならない様に、遠回りさせている部分もあります。
保護抵抗の適正値は80Ωで15mAとなりますが、4.7kΩの抵抗(1/6W)を付けて光量をかなり抑えています。
実車同様に、昼間でも光っていることが判る明るさで十分なので、電池の寿命を延ばすために消費電力を極力低くしました。
1/24というスケールから見ても、実車と同じ程度の光量バランスになったと思います。
電飾をリアルに見せるには、スケールに合わせた明るさに配慮する事も重要だと思います。
内装パーツは磁石で取り外し出来ます。
内側の露出部分には、切り出しておいたプラ板を貼って角を丸め、繋ぎ目などはパテで塞いで成型します。
内装パーツに磁石を取り付け、取り外し可能にしておきました。
電池交換が簡単に出来る様にするためと、接点に異常があった時にメンテナンス出来るようにするためです。
内装のハンドルは抜きました。
キットではハンドルが一体成型されていますので、これでは手が入りません。
取っ手を削り取って、プラ板でハンドル部分を作りました。
ここには乗車した時にドアを引き寄せるバンドが付くので、後程追加したいと思います。
塗装して、発光させます。
発光部分には、#320で曇らせた0.2mmの透明プラ板を貼り付け、シルバーで塗装しました。
塗装してからクリアー部分の塗装を剥がして発光させます。
剥がす時は、発光させた状態で行うとやりやすいです。
内装も塗装してみました。
まだ気が早いのですが、仕上がりが見てみたくて塗装してみました。
ドア内側部分はNo.8シルバーで、内装はMr.Colorの306番です。
シルバー部分には、一応ヘアライン処理をしてみました。
内装にはアームレストにスイッチパネルを追加、エアーダクトのインテークを開口、ドアのロック機構を追加しています。
ドアの電飾完成です。
ドアを開けると点灯するライトが出来ました。
簡単に考えていたのですが、電源やスイッチをどの様な仕組みに落とし込むか、随分と悩みました。
内装は実車とは形状が違う部分が多くありますが、もうこんなもんで勘弁して!って感じです。
でもまぁ、とりあえずやりたい事は達成できたので、自分では満足しています。
これでやっと次に進めます。
2021-05-18 21:21
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ドア周辺の内装 1 [デロリアン製作記]
天井やピラー、フロントガラスの製作です。
ガルウイングを開閉可能にしたので、開けた時に見える内装部分も作らなければなりません。
まずは天井部分です。
天井にも発光するスイッチ等が取り付けられていますので、電飾のためのスペースも考えなくてはなりません。
ダンパーやドアのヒンジが納まる空間も必要ですので、キットの天井から2mmの厚さを付けて天井を張りました。
ダンパーやドアのヒンジの軸受けがピッタリ納まる様に壁を作り、ヘンテコなスキマが出来ない様に塞いでいます。
ドアの天井部分を切り離します。
ドアの天井部分を切り取り、周辺へ繋がる部分を成型しました。
前方部分はサンバイザーが付くので、開口部分より大きくなります。
中央部分は、ドアを開けた時に食い込む部分が必要なので、やはり開口部分より内側に張り出します。
後方も、ダンパーが納まる部分が必要なので、開口部分よりも内側になります。
つまり、ドアの開口部分よりもだいぶ狭くなります。
実車では、エッジにぐるりとゴムのパッキンが付くのですが、そこまで再現するのは見送りました。
追加しても、うそっぽくなる感じでしたので。
フロントガラスは、新規に作り直しました。
フロントガラスは、キットのクリアパーツから切り出しましたが、パーツに厚みがあり過ぎて、至る所でツジツマが合わなくなる事が判りました。
せっかく苦労して切り出したフロンとガラスでしたが、0.3mmのプラ板を使って、フロントガラスを自作しました。
フロントガラスは、取り外し可能にします。
せっかく作り直したので、どうせなら取り外し可能な構造にしておきます。
塗装や今後の工作の際に、取り外せると何かと都合が良いのです。
0.3mmプラ板の細切りを重ねて、フロンとガラスを差し込んで固定出来る様にしました。
ボンネット側にもツメを作って、ちょっと押し込めばパチンとハマって抜けなくなるフックを作っています。
フックは、ダッシュボードに干渉しない様に、出来るだけ低く製作しています。
これでいつでも簡単にフロントガラスを着脱できるようになりました。
天井に取り付けてみた様子です。
後ろのピラー部分もプラ板を貼って、ドアと天井への繋がりを再現しています。
ここには天井を電飾するための配線が通るので、間に空間を作っておきました。
ピラー部分を作ります。
フロントガラスを支えるピラーは、キットのままではかなり細く、実車でも内側に太いアームが付いて天井をしっかりと支えています。
ここは1mmのプラ板を削り出して頑丈な構造にします。
始めは実車と同じ太さで削り出したのですが、細過ぎて強度が不安です。
また、フロントガラスも微妙に湾曲しているので、ガラスをピラーに押さえつける力が欲しいのに、強度不足で曲がってしまいます。
仕方なく、本物よりもちょっとだけ太くして頑丈なピラーにしました。
太くしたといっても、ゴムパッキンの分太くしただけなので、シルエットは実車と同じです。
ピラーは、天井に取り付けました。
接合部分が最も壊れやすくなりますので、接着面積が小さい天井との接続部分を固定します。
この天井部分も、取り外せる様に工作しておかないと、電飾が仕込めません。
接着剤をたっぷり塗って、完全に硬化させてからエポパテを盛って、強度を出しています。
パテが硬化してからなだらかな曲線に削り出しました。
やっとドアの内側周辺が形になりました。
ドアが開くだけなら工作は終わっていましたが、実車のように内側周辺も再現しようとすると、物凄く大変な工作になります。
アチコチをピッタリ合う様にスリ合わせ、しかも分解できるようにしておかないと、塗装が面倒になります。
強度の確保や電飾のための空間など、余計な事まで考えながら自作しなくてはなりません。
ゴムパッキンはあきらめましたが、どうにかそれっぽく仕上がったと思います。
本当は楽しい電飾の部分から手を付けたいのですが、作業の手順としては、キットに無い部分から工作するのが基本です。
そうしないと、後から電飾したパーツが収まらなくなったり、配線を通す空間が無くなってしまうトラブルが起きてしまうからです。
内装の工作はまだ終わりではありませんが、とりあえず、今回の製作で最大の難所を越えられて、ホッとしています。
ガルウイングを開閉可能にしたので、開けた時に見える内装部分も作らなければなりません。
まずは天井部分です。
天井にも発光するスイッチ等が取り付けられていますので、電飾のためのスペースも考えなくてはなりません。
ダンパーやドアのヒンジが納まる空間も必要ですので、キットの天井から2mmの厚さを付けて天井を張りました。
ダンパーやドアのヒンジの軸受けがピッタリ納まる様に壁を作り、ヘンテコなスキマが出来ない様に塞いでいます。
ドアの天井部分を切り離します。
ドアの天井部分を切り取り、周辺へ繋がる部分を成型しました。
前方部分はサンバイザーが付くので、開口部分より大きくなります。
中央部分は、ドアを開けた時に食い込む部分が必要なので、やはり開口部分より内側に張り出します。
後方も、ダンパーが納まる部分が必要なので、開口部分よりも内側になります。
つまり、ドアの開口部分よりもだいぶ狭くなります。
実車では、エッジにぐるりとゴムのパッキンが付くのですが、そこまで再現するのは見送りました。
追加しても、うそっぽくなる感じでしたので。
フロントガラスは、新規に作り直しました。
フロントガラスは、キットのクリアパーツから切り出しましたが、パーツに厚みがあり過ぎて、至る所でツジツマが合わなくなる事が判りました。
せっかく苦労して切り出したフロンとガラスでしたが、0.3mmのプラ板を使って、フロントガラスを自作しました。
フロントガラスは、取り外し可能にします。
せっかく作り直したので、どうせなら取り外し可能な構造にしておきます。
塗装や今後の工作の際に、取り外せると何かと都合が良いのです。
0.3mmプラ板の細切りを重ねて、フロンとガラスを差し込んで固定出来る様にしました。
ボンネット側にもツメを作って、ちょっと押し込めばパチンとハマって抜けなくなるフックを作っています。
フックは、ダッシュボードに干渉しない様に、出来るだけ低く製作しています。
これでいつでも簡単にフロントガラスを着脱できるようになりました。
天井に取り付けてみた様子です。
後ろのピラー部分もプラ板を貼って、ドアと天井への繋がりを再現しています。
ここには天井を電飾するための配線が通るので、間に空間を作っておきました。
ピラー部分を作ります。
フロントガラスを支えるピラーは、キットのままではかなり細く、実車でも内側に太いアームが付いて天井をしっかりと支えています。
ここは1mmのプラ板を削り出して頑丈な構造にします。
始めは実車と同じ太さで削り出したのですが、細過ぎて強度が不安です。
また、フロントガラスも微妙に湾曲しているので、ガラスをピラーに押さえつける力が欲しいのに、強度不足で曲がってしまいます。
仕方なく、本物よりもちょっとだけ太くして頑丈なピラーにしました。
太くしたといっても、ゴムパッキンの分太くしただけなので、シルエットは実車と同じです。
ピラーは、天井に取り付けました。
接合部分が最も壊れやすくなりますので、接着面積が小さい天井との接続部分を固定します。
この天井部分も、取り外せる様に工作しておかないと、電飾が仕込めません。
接着剤をたっぷり塗って、完全に硬化させてからエポパテを盛って、強度を出しています。
パテが硬化してからなだらかな曲線に削り出しました。
やっとドアの内側周辺が形になりました。
ドアが開くだけなら工作は終わっていましたが、実車のように内側周辺も再現しようとすると、物凄く大変な工作になります。
アチコチをピッタリ合う様にスリ合わせ、しかも分解できるようにしておかないと、塗装が面倒になります。
強度の確保や電飾のための空間など、余計な事まで考えながら自作しなくてはなりません。
ゴムパッキンはあきらめましたが、どうにかそれっぽく仕上がったと思います。
本当は楽しい電飾の部分から手を付けたいのですが、作業の手順としては、キットに無い部分から工作するのが基本です。
そうしないと、後から電飾したパーツが収まらなくなったり、配線を通す空間が無くなってしまうトラブルが起きてしまうからです。
内装の工作はまだ終わりではありませんが、とりあえず、今回の製作で最大の難所を越えられて、ホッとしています。
2021-05-24 21:36
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ドア周辺の内装 2 [デロリアン製作記]
今回は、ドア周辺の内装の続きです。
ドアの天井部分には、内側が窪んだクッションがあります。
1mmプラ板をくり貫き、ナナメにテーパーをつけます。
底に、0.5mmのプラ板を貼り付けました。
エポパテでなだらかなくぼみに成型して完成です。
プラ板を削って窪ませると、底の厚みを均一にするのが難しいため、プラ板を貼り合わせる方法にしました。
ドアの窓ガラスを作ります。
ここもキットのガラスパーツを使わず、0.3mmの透明プラ板で自作します。
ドアは曲面になっていますので、カットしたプラ板をそのまま付けても浮いてしまう部分が出来ます。
そこで、円筒形の物に巻き付けてドライヤーで温め、湾曲させてからカットします。
これは失敗作で、左側の曲げが足りなくてフィットしなかった窓ガラスですが、この方法で窓枠にピッタリハマる窓ガラスを作りました。
窓枠を追加します。
デロリアンの窓には、内側にもうひとつ枠があり、そこだけ開閉できます。
外の空気を吸うためと言うより、ドアを開けずにチケットや小物を渡すためにある小窓って感じです。
この窓枠を追加したいのですが、塗装しただけでは立体感がなくなります。
枠を追加すれば一番リアルに仕上がりますけど、外側と内側に無いとヘンですし、1/24で切り出すのは大変です。
そこで、0.3mmプラ板を4枚重ねて、矢印部分だけを接着し、同じサイズで4個いっぺんに加工しました。
画像の様に、内側を抜いてから外側の枠を切り出せば、同じサイズ、同じアーチで切り出せるワケです。
4個の窓枠を切り出しました。
多少、太さが違う部分を調整すれば使えそうです。
これをマウスパッドの上で丸いぼうで押して、窓ガラスの湾曲に合わせて変形させてから取り付けます。
ブラックで両面を塗装してから、流し込み接着剤で慎重に貼り付けました。
裏側にも貼り付けてありますが、ピッタリ同じサイズなので1本に見えますね。
取り付けた様子です。
塗装ではないのでちゃんと凹凸があって、裏側から見ても違和感の無い窓枠が出来ました。
ちなみに、窓ガラスは塗装の事を考えて取り外し可能になっています。
Aピラーの押さえを改良しました。
ピラーの接続部分は、外側に開こうとする力が働くので、内側に押さえを追加して強度を上げました。
上からの力が掛かっても、ピラーが踏ん張ってくれる様になったので、ちょっぴり強度がアップしてくれました。
ここでガマンできず、内装を塗装しています。
ドアの内張りはファントムグレーです。
実車はブラックですが、そおのまま黒を塗るとオモチャっぽくなります。
スケール的なエフェクトとして、明度を上げた塗装をしています。
内装の床は、ガイアカラーのニュートラルグレー2です。
その他の部分はMr.Colorの306を塗装しました。
ダッシュボードのみ、これからいじりますので塗装していません。
シートも塗装しました。
シートは色味を変えて308で塗装して、エナメルのフラットブラックとフラットアースを混ぜた色でスミ入れしています。
つや消しを粗めに吹いてから、半ツヤでトップコートする事でレザー感を出したかったのですが、イマイチです。
デロリアンの内装の色は、生産ロットによって若干違っているのですが、ここはやはり映画のデロリアンに出来るだけ寄せた色で塗装してみました。
ドア周辺の加工が終了です。
ゴムパッキンを省略してしまいましたが、全体の雰囲気は良い感じになったと思います。
これにパッキンを付けていたら、スケール的にたぶんうるさいだけでマイナスイメージになったかも知れません。
ドア周辺の加工は、ガルウイング化した時点で難所になる予感がしていました。
色々と反省点はありますが、とリあえず形になってくれたので良かったです。
ドアの天井部分には、内側が窪んだクッションがあります。
1mmプラ板をくり貫き、ナナメにテーパーをつけます。
底に、0.5mmのプラ板を貼り付けました。
エポパテでなだらかなくぼみに成型して完成です。
プラ板を削って窪ませると、底の厚みを均一にするのが難しいため、プラ板を貼り合わせる方法にしました。
ドアの窓ガラスを作ります。
ここもキットのガラスパーツを使わず、0.3mmの透明プラ板で自作します。
ドアは曲面になっていますので、カットしたプラ板をそのまま付けても浮いてしまう部分が出来ます。
そこで、円筒形の物に巻き付けてドライヤーで温め、湾曲させてからカットします。
これは失敗作で、左側の曲げが足りなくてフィットしなかった窓ガラスですが、この方法で窓枠にピッタリハマる窓ガラスを作りました。
窓枠を追加します。
デロリアンの窓には、内側にもうひとつ枠があり、そこだけ開閉できます。
外の空気を吸うためと言うより、ドアを開けずにチケットや小物を渡すためにある小窓って感じです。
この窓枠を追加したいのですが、塗装しただけでは立体感がなくなります。
枠を追加すれば一番リアルに仕上がりますけど、外側と内側に無いとヘンですし、1/24で切り出すのは大変です。
そこで、0.3mmプラ板を4枚重ねて、矢印部分だけを接着し、同じサイズで4個いっぺんに加工しました。
画像の様に、内側を抜いてから外側の枠を切り出せば、同じサイズ、同じアーチで切り出せるワケです。
4個の窓枠を切り出しました。
多少、太さが違う部分を調整すれば使えそうです。
これをマウスパッドの上で丸いぼうで押して、窓ガラスの湾曲に合わせて変形させてから取り付けます。
ブラックで両面を塗装してから、流し込み接着剤で慎重に貼り付けました。
裏側にも貼り付けてありますが、ピッタリ同じサイズなので1本に見えますね。
取り付けた様子です。
塗装ではないのでちゃんと凹凸があって、裏側から見ても違和感の無い窓枠が出来ました。
ちなみに、窓ガラスは塗装の事を考えて取り外し可能になっています。
Aピラーの押さえを改良しました。
ピラーの接続部分は、外側に開こうとする力が働くので、内側に押さえを追加して強度を上げました。
上からの力が掛かっても、ピラーが踏ん張ってくれる様になったので、ちょっぴり強度がアップしてくれました。
ここでガマンできず、内装を塗装しています。
ドアの内張りはファントムグレーです。
実車はブラックですが、そおのまま黒を塗るとオモチャっぽくなります。
スケール的なエフェクトとして、明度を上げた塗装をしています。
内装の床は、ガイアカラーのニュートラルグレー2です。
その他の部分はMr.Colorの306を塗装しました。
ダッシュボードのみ、これからいじりますので塗装していません。
シートも塗装しました。
シートは色味を変えて308で塗装して、エナメルのフラットブラックとフラットアースを混ぜた色でスミ入れしています。
つや消しを粗めに吹いてから、半ツヤでトップコートする事でレザー感を出したかったのですが、イマイチです。
デロリアンの内装の色は、生産ロットによって若干違っているのですが、ここはやはり映画のデロリアンに出来るだけ寄せた色で塗装してみました。
ドア周辺の加工が終了です。
ゴムパッキンを省略してしまいましたが、全体の雰囲気は良い感じになったと思います。
これにパッキンを付けていたら、スケール的にたぶんうるさいだけでマイナスイメージになったかも知れません。
ドア周辺の加工は、ガルウイング化した時点で難所になる予感がしていました。
色々と反省点はありますが、とリあえず形になってくれたので良かったです。
2021-05-29 08:55
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ルーフ電飾 [デロリアン製作記]
今回はルーフの小物類の製作と電飾です。
デロリアンの天井にも、よく判らないメカや光るスイッチ類がたくさん取り付けられています。
劇中でも光るスイッチが並んでいるのが確認できますが、ほかにどんな機器が付いているのか、イマイチ良くわかりません。
少ない資料から、アレンジを加えつつ製作しましたので、あまり参考にはならないかも知れませんのでご了承下さいね。
まずはルームランプです。
2mmプラ角棒を組み合わせて穴の開いたブロックを作り、削り出して形を作りました。
中央の穴にチップLEDを仕込みますが、ドアの開閉に連動させて光らせるつもりはありません。
タイムトラベル時に室内を明るく照らし出す効果として使いたいと計画しています。
本当に出来るかどうかは判りませんけどね。
端子台を自作します。
配線をネジで止めてまとめる端子台を自作しました。
0.3mmプラ板を、両面テープの上に並べて接着したものです。
大きい方でも5mm程度の大きさなので、くしゃみ厳禁です。
他の小物も自作します。
小さ過ぎて、流用できるジャンクパーツなどありませんので、自作するしかありません。
A レバーを引くと灯りが点く緊急照明みたいです。
ライトのフチはポリウレタン線をドリルに巻いて作りました。
B 黒いBOX状の機器です。
6個の丸いスイッチは、伸ばしランナーを輪切りにして接着してから削り揃え
ています。
C 押しボタン付きの機器です。
ボタンは虫ピンを刺したものです。
これらの機器をルーフに並べてみました。
全部並べると、ワリと良い密度で並ぶ感じです。
サンバイザーは0.5mmのプラ板を切り抜いただけです。
この後、少々浮いていた方がらしく見えるので、裏に0.5mmプラの小片を貼り付けています。
光るスイッチが並ぶパネルは、大小3機ありますが、ここは電飾を仕込みます。
0.2mmの透明プラ板を、1mm幅で線を引いたメモ用紙の上にマスキングテープで固定します。
発光する面は大きい方で幅12mm、小さい方2機が7mmしか無く、ここに正確にボタンを並べるのはかなりの精度が必要になります。
ボタンが全部四角なら、切り込みを入れれば簡単ですが、丸いボタンも6個あるのでその方法が使えません。
等間隔の線を引いた上でボタンを並べて接着すれば、バランスを崩すこと無くレイアウトできるというワケです。
0.2mmの透明プラ板を小さく四角にカットしたボタン(塗料皿の中のゴミみたいなの)を、ひとつひとつ並べて接着していきました。
発光するパネルのパーツです。
0.5mmのプラ板でナナメになった箱を作り、透明プラ板のパネルを接着します。
合わせ目などはきれいに成型しますが、底の接着面が平らになる様に成型するのが一番大事なところです。
チップLEDを取り付けます。
電球色の1608(1.6mm×0.8mm)チップLEDを2個取り付けました。
ナナメのボックスに収まるギリギリ奥になる位置に取り付けています。
発光面はパネルの方に向けず、ナナメの壁に反射した光だけで照らす構造で、光点ばかりが明るくならない様にしています。
小さい箱の中で光りを均一にするのは難しく、配置を工夫した程度では抑えきれなかったので、LEDの前にプラ板を置いて光りをさえぎる工夫も加えています。
この様に、LEDの前に0.5mmのプラ板小片を貼り付けて、LEDの光りが直接見えない様にしました。
ここまで手を尽くしても均一な面発光は出来ませんでしたが、何もしないよりは確実に良くなっているので、この状態でボックスを接着しました。
底の接着面を平らにするのが大事と書いたのは、ここで光り漏れしない接着面を作るためです。
2基の小さいパネルには、LEDを1個づつ取り付けました。
保護抵抗を繋ぎます。
330Ωの1/6W抵抗を、並列(LED1個に対して抵抗1個)で繋ぎます。
ルーフの厚みを2mm取ったのは、この抵抗を収めるための高さだったりします。
回路は、最終的にプラスとマイナスの2本だけになって出てきますので、あとは5Vの電源をつなぐだけで全てのパネルが点灯します。
この様に、回路はユニット毎に出来るだけまとめてしまって、後は電源をつなぐだけにしておくと、経験上ですが高い確率でトラブルを回避できます。
遮光します。
点灯させたままブラックを吹き付けて、光漏れを完全に無くします。
もし光漏れしている部分があったら、瞬着などで塞いで成型して、またブラックを吹きます。
画像は点灯している状態なのですが、光が全く漏れていません。
ルームランプの部分は、まだLEDを仕込んでいませんが、ココも遮光しておきました。
発光させます。
室内色で塗装して、パネルをシルバーで塗り分け、ボタン部分だけ塗装を剥がして発光させます。
ボクは#400の神ヤスリで少しずつ削って発光させました。
カッター等で一度に剥がそうとすると、余分な塗膜まで持っていかれますので、少しずつ剥がすのがコツです。
着色します。
ボタンは赤やオレンジに発光している部分もありますので、クリアー塗料で筆塗りして着色します。
多少はみ出してもリタッチできますから、しっかり発色させるまで塗り重ねます。
これで光るボタンパネルが出来ました。
ちょっぴり大変だったけど、幅12mmと7mm、高さ2mmのパネルが綺麗に光ってくれたので、良かったです。
ルームライトにもLEDを仕込んでおきます。
ルームライトには、出来るだけ明るく室内を照らして欲しいので、1608より一回り大きい白色LEDを使いました。
3mm砲弾型まで明るくありませんが、1608タイプより断然明るいです。
ナナメに仕切りを入れて取り付けて、インパネより室内を照らす方向に向けて取り付けました。
0.2mmの透明プラ板で作ったレンズでフタをします。
他の小物を塗装します。
機器はどれも小さいのですが、塗装してあげると何とかそれらしく見えます。
コレを取り付けて、配線を這わせます。
配線は0.18mmのポリウレタン線に着色したものを三つ編みにして這わせました。
ジャバラホースは0.5mmドリルにポリウレタン線を巻いたものです。
だいぶカラフルになりましたが、配線を加えることで密度感が増します。
車体に組んでみました。
ちなみに、まだ接着はしていませんので、分解も可能です。
1/24でボタンを光らせることが出来てよかったです。
ドアを開けた時に、とても目立ちますね。
抵抗を330Ωにしたので、あまりギラギラ発光せず、発熱も全くありませんので安心しました。
ただ、せっかく頑張って作った機器類がほとんど見えません。
もっと見える部分だと思って配線までしたのに、組んでみたら全然見えないという悲しい結果になりました。
まぁでも、作るのが楽しかったからいいや。
デロリアンの天井にも、よく判らないメカや光るスイッチ類がたくさん取り付けられています。
劇中でも光るスイッチが並んでいるのが確認できますが、ほかにどんな機器が付いているのか、イマイチ良くわかりません。
少ない資料から、アレンジを加えつつ製作しましたので、あまり参考にはならないかも知れませんのでご了承下さいね。
まずはルームランプです。
2mmプラ角棒を組み合わせて穴の開いたブロックを作り、削り出して形を作りました。
中央の穴にチップLEDを仕込みますが、ドアの開閉に連動させて光らせるつもりはありません。
タイムトラベル時に室内を明るく照らし出す効果として使いたいと計画しています。
本当に出来るかどうかは判りませんけどね。
端子台を自作します。
配線をネジで止めてまとめる端子台を自作しました。
0.3mmプラ板を、両面テープの上に並べて接着したものです。
大きい方でも5mm程度の大きさなので、くしゃみ厳禁です。
他の小物も自作します。
小さ過ぎて、流用できるジャンクパーツなどありませんので、自作するしかありません。
A レバーを引くと灯りが点く緊急照明みたいです。
ライトのフチはポリウレタン線をドリルに巻いて作りました。
B 黒いBOX状の機器です。
6個の丸いスイッチは、伸ばしランナーを輪切りにして接着してから削り揃え
ています。
C 押しボタン付きの機器です。
ボタンは虫ピンを刺したものです。
これらの機器をルーフに並べてみました。
全部並べると、ワリと良い密度で並ぶ感じです。
サンバイザーは0.5mmのプラ板を切り抜いただけです。
この後、少々浮いていた方がらしく見えるので、裏に0.5mmプラの小片を貼り付けています。
光るスイッチが並ぶパネルは、大小3機ありますが、ここは電飾を仕込みます。
0.2mmの透明プラ板を、1mm幅で線を引いたメモ用紙の上にマスキングテープで固定します。
発光する面は大きい方で幅12mm、小さい方2機が7mmしか無く、ここに正確にボタンを並べるのはかなりの精度が必要になります。
ボタンが全部四角なら、切り込みを入れれば簡単ですが、丸いボタンも6個あるのでその方法が使えません。
等間隔の線を引いた上でボタンを並べて接着すれば、バランスを崩すこと無くレイアウトできるというワケです。
0.2mmの透明プラ板を小さく四角にカットしたボタン(塗料皿の中のゴミみたいなの)を、ひとつひとつ並べて接着していきました。
発光するパネルのパーツです。
0.5mmのプラ板でナナメになった箱を作り、透明プラ板のパネルを接着します。
合わせ目などはきれいに成型しますが、底の接着面が平らになる様に成型するのが一番大事なところです。
チップLEDを取り付けます。
電球色の1608(1.6mm×0.8mm)チップLEDを2個取り付けました。
ナナメのボックスに収まるギリギリ奥になる位置に取り付けています。
発光面はパネルの方に向けず、ナナメの壁に反射した光だけで照らす構造で、光点ばかりが明るくならない様にしています。
小さい箱の中で光りを均一にするのは難しく、配置を工夫した程度では抑えきれなかったので、LEDの前にプラ板を置いて光りをさえぎる工夫も加えています。
この様に、LEDの前に0.5mmのプラ板小片を貼り付けて、LEDの光りが直接見えない様にしました。
ここまで手を尽くしても均一な面発光は出来ませんでしたが、何もしないよりは確実に良くなっているので、この状態でボックスを接着しました。
底の接着面を平らにするのが大事と書いたのは、ここで光り漏れしない接着面を作るためです。
2基の小さいパネルには、LEDを1個づつ取り付けました。
保護抵抗を繋ぎます。
330Ωの1/6W抵抗を、並列(LED1個に対して抵抗1個)で繋ぎます。
ルーフの厚みを2mm取ったのは、この抵抗を収めるための高さだったりします。
回路は、最終的にプラスとマイナスの2本だけになって出てきますので、あとは5Vの電源をつなぐだけで全てのパネルが点灯します。
この様に、回路はユニット毎に出来るだけまとめてしまって、後は電源をつなぐだけにしておくと、経験上ですが高い確率でトラブルを回避できます。
遮光します。
点灯させたままブラックを吹き付けて、光漏れを完全に無くします。
もし光漏れしている部分があったら、瞬着などで塞いで成型して、またブラックを吹きます。
画像は点灯している状態なのですが、光が全く漏れていません。
ルームランプの部分は、まだLEDを仕込んでいませんが、ココも遮光しておきました。
発光させます。
室内色で塗装して、パネルをシルバーで塗り分け、ボタン部分だけ塗装を剥がして発光させます。
ボクは#400の神ヤスリで少しずつ削って発光させました。
カッター等で一度に剥がそうとすると、余分な塗膜まで持っていかれますので、少しずつ剥がすのがコツです。
着色します。
ボタンは赤やオレンジに発光している部分もありますので、クリアー塗料で筆塗りして着色します。
多少はみ出してもリタッチできますから、しっかり発色させるまで塗り重ねます。
これで光るボタンパネルが出来ました。
ちょっぴり大変だったけど、幅12mmと7mm、高さ2mmのパネルが綺麗に光ってくれたので、良かったです。
ルームライトにもLEDを仕込んでおきます。
ルームライトには、出来るだけ明るく室内を照らして欲しいので、1608より一回り大きい白色LEDを使いました。
3mm砲弾型まで明るくありませんが、1608タイプより断然明るいです。
ナナメに仕切りを入れて取り付けて、インパネより室内を照らす方向に向けて取り付けました。
0.2mmの透明プラ板で作ったレンズでフタをします。
他の小物を塗装します。
機器はどれも小さいのですが、塗装してあげると何とかそれらしく見えます。
コレを取り付けて、配線を這わせます。
配線は0.18mmのポリウレタン線に着色したものを三つ編みにして這わせました。
ジャバラホースは0.5mmドリルにポリウレタン線を巻いたものです。
だいぶカラフルになりましたが、配線を加えることで密度感が増します。
車体に組んでみました。
ちなみに、まだ接着はしていませんので、分解も可能です。
1/24でボタンを光らせることが出来てよかったです。
ドアを開けた時に、とても目立ちますね。
抵抗を330Ωにしたので、あまりギラギラ発光せず、発熱も全くありませんので安心しました。
ただ、せっかく頑張って作った機器類がほとんど見えません。
もっと見える部分だと思って配線までしたのに、組んでみたら全然見えないという悲しい結果になりました。
まぁでも、作るのが楽しかったからいいや。
2021-06-01 22:25
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次元転移装置 [デロリアン製作記]
今回は、次元転移装置の製作です。
次元転移装置は、タイムトラベルの心臓部で、Y字型の光電管に光が流れ込んでおり、次元転移する時は眩く光り輝きます。
キットでもパーツ化されていますが、Y字のモールドが入っているだけですし、ちょっと小さく感じます。
また、取り付ける位置も実物よりも上にあり過ぎて、余程覗き込まないと見えないため、全部自作して取り付け位置も下に移動させる事にしました。
まずは、光が流れる光電管を作ります。
プラ板に5mmにカットした、1mmのプラ丸棒を貼り付けて、おゆまるで型を取ります。
LEDを配線します。
1608(1.6×0.8mm)電球色チップLEDにポリウレタン線をハンダ付けして、配線を横に向けておきます。
もっと小さな1005(1.0×0.5mm)タイプのLEDにすれば、更に小さく出来るのですが、やってみたら光が弱くてイマイチでしたので、1608タイプを使いました。
UVレジンで封入します。
おゆまるの型にチップLED2個を入れて、UVレジンで封入します。
5mmしか長さがないので、1.6mm2個で3.2mm使ってしまうため、LED同士を接触させない様に埋める位置の調整がシビアです。
型から外して成型します。
余分なバリを落として、表面に#400で細かいキズを付けました。
光を拡散させるのとLEDの位置をボカすのが目的でしたが、LED丸見えですね。
これと同じものを3本製作します。
次元転移装置は、キットのパーツを使わず自作します。
キットのBOXでは小さ過ぎるので、映像から採寸して1/24にスケールダウンしました。
縦12.5mm、横9.5mmと、電飾を仕込むにはキビシイ大きさです。
0.5mmのプラ板で箱組みして、窓があるフタを付けます。
ガラスは0.2mmの透明プラ板です。
真ん中に3mmの穴を開けて、裏から白色LEDを差し込める様にしました。
塗装して、組み立ての準備です。
BOXは一度全体をブラックで塗装して、遮光を完璧にしてからニュートラルグレーで塗装しました。
底だけファントムグレーで塗装しています。
窓のフチはゴムのパッキンが入っていますので、ブラックで筆塗りしました。
内部には、2mmのプラ丸棒で電極が付く端子を3個取り付けて、0.8mmの穴を開けてあります。
この穴からLEDの配線を裏へ逃がします。
LEDを取り付けました。
中央の3mmの穴に、削って平らにした白色LEDを差込み、先端に1608電球色LED1個を取り付けます。
Y字に配置した端子から光電管を渡して、エポキシ接着剤で固定しました。
5mmの光電管がギリギリのサイズですが、何とか収まりました。
裏側は中央のLEDのおしりをエポパテで埋め、ブラックで遮光しました。
光電管からは2個のLEDのプラスとマイナスで4本づつ配線が引き出されています。
回路図です。
今回は、出来るだけ小さくしたかったので、SOPパッケージのPICを使います。
しかも、ちょっとクセのあるPIC16F676(=PIC16F630)を採用しました。
I/O端子は通常8本ありますが、こちらはRA6本、RC6本で、RA3は入力専用という変わったPICです。
レジスタも変わっていて、普通のCONFIGでは動かないジャジャ馬です。
その代わり、I/Oが12本なので、1822(5本)では足りないけど、1827(16本)では多すぎる、今回の様な場合にバッチリ合います。
RC0~5を光電管に、RA0を中央の電球色に、RA1を裏の白色LEDに割り当てました。
保護抵抗は4.7kΩと値を大きくして、通常時の光量を抑えて自然な発光にしています。
中央裏の白色LEDだけは明るく発光して欲しいので、330Ωの抵抗を使いました。
RA3は、次元転移モードになった時、他のPICから信号を受ける端子です。
この信号で次元転移モードのデモ発光へ移行する様にプログラミングしました。
実際に製作した回路です。
保護抵抗もチップを使ったので、かなりコンパクトです。
回路図を見て頂くと判りますが、LEDのマイナスは全て繋がっていますので、全部マイナスとしてまとめてしまえば残りの配線は8本で済みます。
それでも、結構グチャグチャになってしまいました。
回路はまとめられて、電源のプラスとマイナス、それに次元転移モードの信号を受ける配線の3本が出てきます。
動作確認後、エポキシ接着剤で固めてしまって、不用意に触ってしまってもダメージを受けない様に封印しました。
この回路は、背面パネルの裏側に付いています。
背面パネルに付くリアのメカモールドの空間を利用して、うまく潜り込ませています。
あまり内部に空間がありませんので、ちょっとしたスキマも活用しなくてはなりません。
完成した次元転移装置です。
表から見ると、裏のゴチャゴチャは全く見えません。
光電管の付く端子には、黄色のコードを付け、赤いキャップをエポパテで追加しました。
ガラスの表面とカバー上部には赤いレタリングも追加しています。
何しろ小さいので、デティールが実物に及ばないところはご容赦下さい。
動作の様子は、YouTubeに上げていますので、動画でご覧頂くのが一番かと思います。
完成したらあまり目立たないかも知れませんが、とりあえず出来上がってよかったです。
次は俗称「クリスマスツリー」と呼ばれるインジケーターですね。
この記事の最初に貼った画像の、緑・黄・赤のバーインジケータの部分です。
これまたミクロな製作になりそうで、どこまで再現出来るか不安ですけど、何とか頑張ってみたいと思っています。
よろしくお付き合い下さい。
次元転移装置は、タイムトラベルの心臓部で、Y字型の光電管に光が流れ込んでおり、次元転移する時は眩く光り輝きます。
キットでもパーツ化されていますが、Y字のモールドが入っているだけですし、ちょっと小さく感じます。
また、取り付ける位置も実物よりも上にあり過ぎて、余程覗き込まないと見えないため、全部自作して取り付け位置も下に移動させる事にしました。
まずは、光が流れる光電管を作ります。
プラ板に5mmにカットした、1mmのプラ丸棒を貼り付けて、おゆまるで型を取ります。
LEDを配線します。
1608(1.6×0.8mm)電球色チップLEDにポリウレタン線をハンダ付けして、配線を横に向けておきます。
もっと小さな1005(1.0×0.5mm)タイプのLEDにすれば、更に小さく出来るのですが、やってみたら光が弱くてイマイチでしたので、1608タイプを使いました。
UVレジンで封入します。
おゆまるの型にチップLED2個を入れて、UVレジンで封入します。
5mmしか長さがないので、1.6mm2個で3.2mm使ってしまうため、LED同士を接触させない様に埋める位置の調整がシビアです。
型から外して成型します。
余分なバリを落として、表面に#400で細かいキズを付けました。
光を拡散させるのとLEDの位置をボカすのが目的でしたが、LED丸見えですね。
これと同じものを3本製作します。
次元転移装置は、キットのパーツを使わず自作します。
キットのBOXでは小さ過ぎるので、映像から採寸して1/24にスケールダウンしました。
縦12.5mm、横9.5mmと、電飾を仕込むにはキビシイ大きさです。
0.5mmのプラ板で箱組みして、窓があるフタを付けます。
ガラスは0.2mmの透明プラ板です。
真ん中に3mmの穴を開けて、裏から白色LEDを差し込める様にしました。
塗装して、組み立ての準備です。
BOXは一度全体をブラックで塗装して、遮光を完璧にしてからニュートラルグレーで塗装しました。
底だけファントムグレーで塗装しています。
窓のフチはゴムのパッキンが入っていますので、ブラックで筆塗りしました。
内部には、2mmのプラ丸棒で電極が付く端子を3個取り付けて、0.8mmの穴を開けてあります。
この穴からLEDの配線を裏へ逃がします。
LEDを取り付けました。
中央の3mmの穴に、削って平らにした白色LEDを差込み、先端に1608電球色LED1個を取り付けます。
Y字に配置した端子から光電管を渡して、エポキシ接着剤で固定しました。
5mmの光電管がギリギリのサイズですが、何とか収まりました。
裏側は中央のLEDのおしりをエポパテで埋め、ブラックで遮光しました。
光電管からは2個のLEDのプラスとマイナスで4本づつ配線が引き出されています。
回路図です。
今回は、出来るだけ小さくしたかったので、SOPパッケージのPICを使います。
しかも、ちょっとクセのあるPIC16F676(=PIC16F630)を採用しました。
I/O端子は通常8本ありますが、こちらはRA6本、RC6本で、RA3は入力専用という変わったPICです。
レジスタも変わっていて、普通のCONFIGでは動かないジャジャ馬です。
その代わり、I/Oが12本なので、1822(5本)では足りないけど、1827(16本)では多すぎる、今回の様な場合にバッチリ合います。
RC0~5を光電管に、RA0を中央の電球色に、RA1を裏の白色LEDに割り当てました。
保護抵抗は4.7kΩと値を大きくして、通常時の光量を抑えて自然な発光にしています。
中央裏の白色LEDだけは明るく発光して欲しいので、330Ωの抵抗を使いました。
RA3は、次元転移モードになった時、他のPICから信号を受ける端子です。
この信号で次元転移モードのデモ発光へ移行する様にプログラミングしました。
実際に製作した回路です。
保護抵抗もチップを使ったので、かなりコンパクトです。
回路図を見て頂くと判りますが、LEDのマイナスは全て繋がっていますので、全部マイナスとしてまとめてしまえば残りの配線は8本で済みます。
それでも、結構グチャグチャになってしまいました。
回路はまとめられて、電源のプラスとマイナス、それに次元転移モードの信号を受ける配線の3本が出てきます。
動作確認後、エポキシ接着剤で固めてしまって、不用意に触ってしまってもダメージを受けない様に封印しました。
この回路は、背面パネルの裏側に付いています。
背面パネルに付くリアのメカモールドの空間を利用して、うまく潜り込ませています。
あまり内部に空間がありませんので、ちょっとしたスキマも活用しなくてはなりません。
完成した次元転移装置です。
表から見ると、裏のゴチャゴチャは全く見えません。
光電管の付く端子には、黄色のコードを付け、赤いキャップをエポパテで追加しました。
ガラスの表面とカバー上部には赤いレタリングも追加しています。
何しろ小さいので、デティールが実物に及ばないところはご容赦下さい。
動作の様子は、YouTubeに上げていますので、動画でご覧頂くのが一番かと思います。
完成したらあまり目立たないかも知れませんが、とりあえず出来上がってよかったです。
次は俗称「クリスマスツリー」と呼ばれるインジケーターですね。
この記事の最初に貼った画像の、緑・黄・赤のバーインジケータの部分です。
これまたミクロな製作になりそうで、どこまで再現出来るか不安ですけど、何とか頑張ってみたいと思っています。
よろしくお付き合い下さい。
2021-06-07 22:39
コメント(14)
Xmas Tree 製作編 [デロリアン製作記]
久し振りの更新です^^
運転席の後ろにある、フィールド・コンテインメント・システム表示器(長いし何の事かわからんので、以後は通称のクリスマスツリーで)を製作しました。
実物を同じスケールで製作すると、かなり小さく作らなければなりません。
当初は光ファイバーを並べて植えて再現しようと思っていたのですが、大量のLEDを遮光してひとつひとつ繋いだら、かなり巨大なスペースが必要になります。
車内にはそんな余裕はありませんので、LEDを直接並べる事にしました。
実物よりLEDの数を減らして、8個×6列(48個)にしましたが、それでもオーバーサイズです。
これ以上小さくするとハンダ付け出来ないので、悔しいけど妥協しました。
横10mm、縦15mmの透明プラ板に、格子状の升目を彫り、1005(1mm×0.5mm)のチップLEDを貼り付けていきます。
通常使っているのが1608(1.6mm×0.8mm)なので、それの約半分の大きさの極小LEDです。
LEDの端子には、予めハンダを乗せておいて、エポキシ接着剤をチョイ付けして並べていきました。
下から緑4段、黄色3段、赤1段で並べています。
配線は横をプラス、縦をマイナスにしたマトリクス配線です。
全部点灯させるなら、いっぺんに配線すれば済みますが、今回は劇中の様に縦に上下する動きを加えたいので、こんな面倒臭い配線をしています。
0.08mmのポリウレタン線の被覆を溶かした、極細の銅線を使います。
お互いがショートしない様に、プラスの線は下に迂回して這わせ、マイナスの線は空中を渡らせてハンダ付けしていきます。
1列出来たら、ボタン電池で点灯テストをして、ショートしていないかテスターで導通をチェックします。
細かくて見えないので、ほぼ勘でハンダ付けしていますので、48個のハンダ付けに3日掛かりました。
完成した発光部分です。
すみません。ハンダ付けが完了した写真を撮り忘れました。
再度点灯テストを行ったら1箇所ミスがありましたので修正し、配線も縦横まとめてからエポキシ接着剤で固めてしまいます。
ちょっと触れたら断線してしまう様なデリケートな回路ですので、樹脂で固めてしまいました。
1円玉に乗ってしまうサイズですが、ちゃんと48個のLEDが並んでいます。
コレを、マイコンでダイナミック制御します。
マイコンはPIC16F648Aと、「電飾しましょっ!2 PIC編」でご紹介したSOPタイプがあるチップです。
だいぶ古いPICなのですが、SOPパッケージがあって、足のピッチが広くてハンダ付けしやすく、I/Oの数がたくさんあるPICとなると、選択の幅は狭くなります。
それでも、アルディーノやラズパイを使うよりコンパクトで低コストで済みますから、模型にはPICで十分なんですよね(性能的にはだいぶ劣ります)
PICの出力をプラスに使って、マイナスはTD62083という入力があるとマイナスに繋いでくれるシンク・ドレインICを使います。
PICの端子で直接マイナス制御すると、最大8個のLEDの消費電力を食らって壊れてしまうため、このICでマイナスへ繋いでもらいます。
ダイナミック点灯ってなーに?という方もおられるかも知れませんので、簡単にご説明します。
回路は、LEDを格子状に繋ぎます。
PICからA~Hのプラスの出力と、マイナスに1~6のスイッチが付いていると思ってください。
A~Hに、00111111と出力すると、AとBは0V、C~Hには5Vが出てきます。
この出力は横1列全部のLEDに出力されていますが、1のスイッチだけONにすると、1の列だけが光りますね。
では次に、
1のスイッチを切って、00000111と出力して、
今度は2のスイッチをON、また2のスイッチを切って、
011111111と出力して、今度は3のスイッチをON、
また3を切って・・・と続けていけば、
それぞれ好きな高さの点灯状態を作れるわけです。
これが高速で切り替わっていくので、人間の眼には同時に光っているように見えますが、実際にはどこか1列が光っていて、他は消えている瞬間が続いています。
この回路の良いところは、少ない配線数でたくさんのLEDを制御出来るところで、数字をデジタルで表示している(デロリアンで言えばタイムサーキットの設定するところ)機器にたくさん使われています。
デメリットは、高速で点灯/消灯を繰り返しているので、ちらつきが発生する点です。
今回は、どこかの列を点灯させたら、4ms点灯したまま待ってから次の列の点灯をさせています。
そうしないと、点灯したと思ったら一瞬で消えてしまうので、明るさが極端に暗くなってしまうからです。
んで、表示の高さをランダムに上下させる処理が入ると、その計算の分移動スピードに違いが出て、表示させておく時間が微妙にズレます。
それがチラつきとなって出てしまうのです。
高さの増減をランダムに変化させている部分は、500msの割り込み処理を使って、一定のタイミングで行う様にしましたが、それでもチラつきを完全に治すことは出来ず、タイミングを微調整して最もチラつかないパラメーターを設定しています。
この様に、ダイナミック点灯はチラつきの調整がちょっと面倒です。
よくTVでデジタル数字がチラチラ波うって映る時がありますが、それはダイナミック点灯の切替がカメラのシャッターと干渉しているからです。
でも、ダイナミック点灯を使えば、好きな文字を表示させたり、駅のホームにある案内板の様に流れる文字を表示させたり出来るわけです。
ダイナミック点灯は、実はとても身近な技術だったりします。
今回は表示部分を製作しましたが、まだ取り付けは出来ません。
パネルを取り付けたい場所が平面ではないため、バックパネルを加工する必要がありますが、一番の問題は制御回路を取り付けるスペースが無いためです。
空いているスペースはあるのですが、内装とボディーを接着しないと出来ないスペースなので、回路をエンジンルームの裏に置く事にしました。
組み立て順序の都合から、回路の設置場所が移動した感じですね。
電飾モデラーには、よくあることです(^_^;)
ほかにも、ELワイヤーの点灯回路も追加したいので、もっと空間が必要になりました。
そこで、思い切って電池駆動をあきらめました。
電池を取り去り、ホルダーの接点やDCコンバータ回路を取り去りました。
これで空間は確保できましたが、手に持ってブンドドする夢は消えてしまいました。
やはり1/24ではあきらめなくてはならない部分が出てきますね。
さて、クリスマスツリーの動作の様子は、動画で見て頂いた方が伝わると思いますので、YouTubeへ動画としてアップしました。
ぜひご覧下さい!
はやくタイムトラベルがしたいです。
運転席の後ろにある、フィールド・コンテインメント・システム表示器(長いし何の事かわからんので、以後は通称のクリスマスツリーで)を製作しました。
実物を同じスケールで製作すると、かなり小さく作らなければなりません。
当初は光ファイバーを並べて植えて再現しようと思っていたのですが、大量のLEDを遮光してひとつひとつ繋いだら、かなり巨大なスペースが必要になります。
車内にはそんな余裕はありませんので、LEDを直接並べる事にしました。
実物よりLEDの数を減らして、8個×6列(48個)にしましたが、それでもオーバーサイズです。
これ以上小さくするとハンダ付け出来ないので、悔しいけど妥協しました。
横10mm、縦15mmの透明プラ板に、格子状の升目を彫り、1005(1mm×0.5mm)のチップLEDを貼り付けていきます。
通常使っているのが1608(1.6mm×0.8mm)なので、それの約半分の大きさの極小LEDです。
LEDの端子には、予めハンダを乗せておいて、エポキシ接着剤をチョイ付けして並べていきました。
下から緑4段、黄色3段、赤1段で並べています。
配線は横をプラス、縦をマイナスにしたマトリクス配線です。
全部点灯させるなら、いっぺんに配線すれば済みますが、今回は劇中の様に縦に上下する動きを加えたいので、こんな面倒臭い配線をしています。
0.08mmのポリウレタン線の被覆を溶かした、極細の銅線を使います。
お互いがショートしない様に、プラスの線は下に迂回して這わせ、マイナスの線は空中を渡らせてハンダ付けしていきます。
1列出来たら、ボタン電池で点灯テストをして、ショートしていないかテスターで導通をチェックします。
細かくて見えないので、ほぼ勘でハンダ付けしていますので、48個のハンダ付けに3日掛かりました。
完成した発光部分です。
すみません。ハンダ付けが完了した写真を撮り忘れました。
再度点灯テストを行ったら1箇所ミスがありましたので修正し、配線も縦横まとめてからエポキシ接着剤で固めてしまいます。
ちょっと触れたら断線してしまう様なデリケートな回路ですので、樹脂で固めてしまいました。
1円玉に乗ってしまうサイズですが、ちゃんと48個のLEDが並んでいます。
コレを、マイコンでダイナミック制御します。
マイコンはPIC16F648Aと、「電飾しましょっ!2 PIC編」でご紹介したSOPタイプがあるチップです。
だいぶ古いPICなのですが、SOPパッケージがあって、足のピッチが広くてハンダ付けしやすく、I/Oの数がたくさんあるPICとなると、選択の幅は狭くなります。
それでも、アルディーノやラズパイを使うよりコンパクトで低コストで済みますから、模型にはPICで十分なんですよね(性能的にはだいぶ劣ります)
PICの出力をプラスに使って、マイナスはTD62083という入力があるとマイナスに繋いでくれるシンク・ドレインICを使います。
PICの端子で直接マイナス制御すると、最大8個のLEDの消費電力を食らって壊れてしまうため、このICでマイナスへ繋いでもらいます。
ダイナミック点灯ってなーに?という方もおられるかも知れませんので、簡単にご説明します。
回路は、LEDを格子状に繋ぎます。
PICからA~Hのプラスの出力と、マイナスに1~6のスイッチが付いていると思ってください。
A~Hに、00111111と出力すると、AとBは0V、C~Hには5Vが出てきます。
この出力は横1列全部のLEDに出力されていますが、1のスイッチだけONにすると、1の列だけが光りますね。
では次に、
1のスイッチを切って、00000111と出力して、
今度は2のスイッチをON、また2のスイッチを切って、
011111111と出力して、今度は3のスイッチをON、
また3を切って・・・と続けていけば、
それぞれ好きな高さの点灯状態を作れるわけです。
これが高速で切り替わっていくので、人間の眼には同時に光っているように見えますが、実際にはどこか1列が光っていて、他は消えている瞬間が続いています。
この回路の良いところは、少ない配線数でたくさんのLEDを制御出来るところで、数字をデジタルで表示している(デロリアンで言えばタイムサーキットの設定するところ)機器にたくさん使われています。
デメリットは、高速で点灯/消灯を繰り返しているので、ちらつきが発生する点です。
今回は、どこかの列を点灯させたら、4ms点灯したまま待ってから次の列の点灯をさせています。
そうしないと、点灯したと思ったら一瞬で消えてしまうので、明るさが極端に暗くなってしまうからです。
んで、表示の高さをランダムに上下させる処理が入ると、その計算の分移動スピードに違いが出て、表示させておく時間が微妙にズレます。
それがチラつきとなって出てしまうのです。
高さの増減をランダムに変化させている部分は、500msの割り込み処理を使って、一定のタイミングで行う様にしましたが、それでもチラつきを完全に治すことは出来ず、タイミングを微調整して最もチラつかないパラメーターを設定しています。
この様に、ダイナミック点灯はチラつきの調整がちょっと面倒です。
よくTVでデジタル数字がチラチラ波うって映る時がありますが、それはダイナミック点灯の切替がカメラのシャッターと干渉しているからです。
でも、ダイナミック点灯を使えば、好きな文字を表示させたり、駅のホームにある案内板の様に流れる文字を表示させたり出来るわけです。
ダイナミック点灯は、実はとても身近な技術だったりします。
今回は表示部分を製作しましたが、まだ取り付けは出来ません。
パネルを取り付けたい場所が平面ではないため、バックパネルを加工する必要がありますが、一番の問題は制御回路を取り付けるスペースが無いためです。
空いているスペースはあるのですが、内装とボディーを接着しないと出来ないスペースなので、回路をエンジンルームの裏に置く事にしました。
組み立て順序の都合から、回路の設置場所が移動した感じですね。
電飾モデラーには、よくあることです(^_^;)
ほかにも、ELワイヤーの点灯回路も追加したいので、もっと空間が必要になりました。
そこで、思い切って電池駆動をあきらめました。
電池を取り去り、ホルダーの接点やDCコンバータ回路を取り去りました。
これで空間は確保できましたが、手に持ってブンドドする夢は消えてしまいました。
やはり1/24ではあきらめなくてはならない部分が出てきますね。
さて、クリスマスツリーの動作の様子は、動画で見て頂いた方が伝わると思いますので、YouTubeへ動画としてアップしました。
ぜひご覧下さい!
はやくタイムトラベルがしたいです。
2021-09-18 19:48
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Xmas Tree 完成編 [デロリアン製作記]
だいぶ間が開いてしまいました。
Xmas Treeの完成編です。
Xmas Treeですが、発光パネルや制御回路を組み付けるためには、インテリアのバックパネルをハッチのパネルに接着しなければなりません。
でも、キットのハッチパネルは、頑張ってはいますがデティールがアレな部分があるので、先にそちらを加工します。
キットのハッチパネルです。
ここにタイムマシンのメカがてんこ盛りになります。
キットのままでも再現度は高いと思いますが、やはりいじりたくなりますよね。
アチコチ手を入れてみました。
A 粒子貯蔵タンク予熱器
スリットが入ったカバーが付きますが、立体感が足りないので、一度切り離して
スリットを開口しました。
パネルに穴が開いてしまったので、プラ板で塞いでパテで埋めています。
B 熱交換器通気口
パイプは浮いていて欲しいので、左右共々削り取りました。
C 冷却ポンプ
円筒形の筒になっているパーツですので、円筒型に削り出してモールドを
付け直しています。
D 冷却システム制御ユニット
BOXの上には放熱器の様なフィンが乗っていますので、プラ板で自作したパーツ
に置き換えました。
ちなみに、フィンは本当は4枚づつあります。
E 熱交換機
ここにはオレンジの筒が付きますが、キットでは四角の箱が付いていました。
削り取って、プラパイプに半円プラ棒を巻いた自作パーツに置き換えます。
F 次元転移装置の排気ダクト
オレンジ枠付きの透明チューブが付きます。
クリアーランナーの丸い部分を切り出し、マスキングテープの細切りを巻きました
オレンジで塗装することで縞模様を再現します。
塗装して、バックパネルと接着しました。
キットのままより、ちょっぴりマシになったと思います。
どうせこの部分はメカやチューブに埋もれてしまって、ほとんど見えなくなりますから、こんな感じでOKにしました。
続いて内装側のバックパネルです。
キットのパーツでは全く足りていないので、自作していきます。
A プラパイプをライターで炙って曲げたエルボ配管、針金に真鍮線を巻き付けて
自作したジャバラホース
B とても役に立つとは思えないサイズの消火ボトルも自作しました
C トリン社製送風機はプラ板からの削り出しにエッチングのメッシュを付けました。
Xmas Treeパネルは、遮光して発光部分に穴を開けます。
光らせた状態でブラックを吹き付け、完全に遮光しました。
配線はエポ着で固めてあります。
そこへシルバーを吹き付けてから、格子模様の中央に0.4mmのドリルで穴を開けていきます。
LEDは格子模様の中央に取り付けてあるので、LEDの光は穴から直接出てきます。
穴は、あまり深く開けるとLEDまで貫通してしまうので、光が出てくれば十分な深さに
抑えています。
パネルや、そのほかの小物を取り付けて、バックパネルの完成です。
左端の原子炉温度調節ユニットは簡単な形状なので助かりますが、パルス制御モジュールやタイムサーキット・ウォームアップ継電器は2個対だし細かい配線が付いているので、作るのが大変でした。
1円玉と比較してみると、小ささがお判り頂けると思います。
ここもシートを付けちゃうと、ほとんど見えなくなる部分ですが、元々細かい物を作るのが好きなので、わかっていても作りたくなります。
Xmas Treeの制御回路は、マイコンPIC16F648とシンクドライバTD62083を使いますが、小型のSOPパッケージ版を使って省スペース化します。
保護抵抗もチップLEDを使って、少しでも横幅を抑えたいので空中に浮かせてハンダ付けしました。
動作確認が出来たら、回路はプラ板の上固定して、多少触ってもハンダ付けした部分が外れてしまわないように、エポ着でガッチリ保護しておきます。
これだけ小さく製作しても、他の回路の関係で設置スペースがありませんので、縦に固定しました。
Xmax Treeは次元転移装置と同時に動きますので、電源の+-と制御線を共通にして3本にまとめています。
やっと次元転移装置とXmas Treeが完成です。
Xmas Treeは、通常は最大3段までランダムに増減していますが、タイムトラベル信号が来るとゲージがランダムに増加していき、やがて全点灯になります。
劇中では、MAX状態でも赤い部分がわずかに増減しているみたいなので、たまに増減する様にプログラムしました。
実際の動作の様子は、動画で見て頂きたいと思います。
このブログでは制限がショボくて貼れないため、いつものYouTubeのリンクを貼って置きます。
よろしくお願いします。
Xmas Treeの完成編です。
Xmas Treeですが、発光パネルや制御回路を組み付けるためには、インテリアのバックパネルをハッチのパネルに接着しなければなりません。
でも、キットのハッチパネルは、頑張ってはいますがデティールがアレな部分があるので、先にそちらを加工します。
キットのハッチパネルです。
ここにタイムマシンのメカがてんこ盛りになります。
キットのままでも再現度は高いと思いますが、やはりいじりたくなりますよね。
アチコチ手を入れてみました。
A 粒子貯蔵タンク予熱器
スリットが入ったカバーが付きますが、立体感が足りないので、一度切り離して
スリットを開口しました。
パネルに穴が開いてしまったので、プラ板で塞いでパテで埋めています。
B 熱交換器通気口
パイプは浮いていて欲しいので、左右共々削り取りました。
C 冷却ポンプ
円筒形の筒になっているパーツですので、円筒型に削り出してモールドを
付け直しています。
D 冷却システム制御ユニット
BOXの上には放熱器の様なフィンが乗っていますので、プラ板で自作したパーツ
に置き換えました。
ちなみに、フィンは本当は4枚づつあります。
E 熱交換機
ここにはオレンジの筒が付きますが、キットでは四角の箱が付いていました。
削り取って、プラパイプに半円プラ棒を巻いた自作パーツに置き換えます。
F 次元転移装置の排気ダクト
オレンジ枠付きの透明チューブが付きます。
クリアーランナーの丸い部分を切り出し、マスキングテープの細切りを巻きました
オレンジで塗装することで縞模様を再現します。
塗装して、バックパネルと接着しました。
キットのままより、ちょっぴりマシになったと思います。
どうせこの部分はメカやチューブに埋もれてしまって、ほとんど見えなくなりますから、こんな感じでOKにしました。
続いて内装側のバックパネルです。
キットのパーツでは全く足りていないので、自作していきます。
A プラパイプをライターで炙って曲げたエルボ配管、針金に真鍮線を巻き付けて
自作したジャバラホース
B とても役に立つとは思えないサイズの消火ボトルも自作しました
C トリン社製送風機はプラ板からの削り出しにエッチングのメッシュを付けました。
Xmas Treeパネルは、遮光して発光部分に穴を開けます。
光らせた状態でブラックを吹き付け、完全に遮光しました。
配線はエポ着で固めてあります。
そこへシルバーを吹き付けてから、格子模様の中央に0.4mmのドリルで穴を開けていきます。
LEDは格子模様の中央に取り付けてあるので、LEDの光は穴から直接出てきます。
穴は、あまり深く開けるとLEDまで貫通してしまうので、光が出てくれば十分な深さに
抑えています。
パネルや、そのほかの小物を取り付けて、バックパネルの完成です。
左端の原子炉温度調節ユニットは簡単な形状なので助かりますが、パルス制御モジュールやタイムサーキット・ウォームアップ継電器は2個対だし細かい配線が付いているので、作るのが大変でした。
1円玉と比較してみると、小ささがお判り頂けると思います。
ここもシートを付けちゃうと、ほとんど見えなくなる部分ですが、元々細かい物を作るのが好きなので、わかっていても作りたくなります。
Xmas Treeの制御回路は、マイコンPIC16F648とシンクドライバTD62083を使いますが、小型のSOPパッケージ版を使って省スペース化します。
保護抵抗もチップLEDを使って、少しでも横幅を抑えたいので空中に浮かせてハンダ付けしました。
動作確認が出来たら、回路はプラ板の上固定して、多少触ってもハンダ付けした部分が外れてしまわないように、エポ着でガッチリ保護しておきます。
これだけ小さく製作しても、他の回路の関係で設置スペースがありませんので、縦に固定しました。
Xmax Treeは次元転移装置と同時に動きますので、電源の+-と制御線を共通にして3本にまとめています。
やっと次元転移装置とXmas Treeが完成です。
Xmas Treeは、通常は最大3段までランダムに増減していますが、タイムトラベル信号が来るとゲージがランダムに増加していき、やがて全点灯になります。
劇中では、MAX状態でも赤い部分がわずかに増減しているみたいなので、たまに増減する様にプログラムしました。
実際の動作の様子は、動画で見て頂きたいと思います。
このブログでは制限がショボくて貼れないため、いつものYouTubeのリンクを貼って置きます。
よろしくお願いします。
2021-12-06 22:36
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ダッシュボード 前編 [デロリアン製作記]
ダッシュボードの電飾が必要なパーツを製作しました。
ダッシュボードには、様々な機器が点灯しています。
小さくて、どこまで再現出来るのか不安ですが、劇中で点灯しているなら光らせてみたいですよね。
キットのダッシュボードです。
当時のキットであることを考えると、かなり頑張っていると思います。
でも、機器に立体感が無いし、配線類もモールドされているだけなので、ここは作り直して、出来るだけ劇中に近付けたいです。
まずは時間をセットするタイムサーキット表示部です。
厚さ2mmの透明塩ビ板を切り出し、一番上の赤い目的時間は、裏から穴を開けて赤色チップLEDを断面に向けてセットして、UVレジンで封入します。
緑の現在時刻、黄色の最終時刻は塩ビ板の後ろの断面に取り付けました。
お互いに発光色が干渉しないようにアルミテープで包んで、プラ板のケースに段差を付けて接着します。
発光させながらブラックで塗装して、完全に遮光しました。
表示部のみマスキングして、シルバーで塗装します。
0.1mmのタガネで塗装を剥がし、デジタル数値を光らせるワケですが、あまりに小さ過ぎて数字になりません。
「定規を当てれば」とか、「ガイドを作れば」とか言えるレベルではなく、なんとなく数字に見えるかな?程度に仕上げるので精一杯でした。
これ以上やっても崩れるだけなので、ある程度で見切りを付けています。
テンキーも追加しました。
時間をセットするテンキーも、セットするボタン3個が発光しますので、プラ板で組んだパネルに電球色LEDを仕込んで、塗装してからキートップの塗装を剥がす事で発光させています。
表示部には、赤く塗装したマステの小辺を貼って、ダイモテープらしく見せています。
キットのモールドは削り取りました。
ダッシュボードの上にある機器は、すべて作り直すつもりなので、モールドは全て削り落としました。
表示部の後ろ側はパンチングプレートなので、エッチングパーツを付けています。
フロントウインドーの吹き出し口も、ついでに開口しています。
さて、ここでウインカーにギミックを仕込みたいと思います。
ハンドルを切ると、切った方向のウインカーが点滅するカラクリを仕込みます。
回路はPIC12F1822マイコンを使って、スイッチ入力で点滅を制御するものです。
ウインカーLEDは片側でもたくさんあるので、PICの出力では不足するため、トランジスタでスイッチングします。
また、他のPICから信号が来たら、ハザード点滅するようにプログラムしました。
ガルウイングのドアとはいえ、ハンドル操作がやりにくくなる事が予想されるので、ウインカーが光る機会が無くなる可能性があります。
実際にハザードを使う機会は無いかも知れませんが、とりあえずそんな使い方が出来る様に予防策をこうじておきました。
回路はダッシュボードの内部に収めるので、チップトランジスタを使って出来るだけ小さく製作しました。
指の上にチョコンと乗ってしまうサイズです。
スイッチと回路を取り付けます。
ハンドルの軸はアルミ棒を使い、0.6mmの穴を貫通させて金属線を通し、プラ板でサンドした「リブ」を追加しました(画像右下)
マイクロスイッチを左右に取り付け、綿棒の軸を輪切りにした軸受けで、適度な硬さで回転させます。
ハンドルを左右に切ると、リブがスイッチをONにするので、それをPICが検知する仕組みです。
ハンドルも回転防止しておきます。
ハンドルが空回りしてしまっては台無しですから、金属線を通してアルミの軸に固定出来るようにしました。
このようにたくさん穴を開けて金属線を通すので、柔らかいアルミ棒を使ったワケです。
ハンドルにもスイッチがありますが、キットのモールドが違っていたのでパテ埋めしてプラチップに置き換えています。
流石にここは光りませんが(笑)
メーターパネルを発光させます。
デロリアンのメーターパネル照明は、透過式ではなくカバー上から照らすダウンライト式です。
カバーの肉厚が薄くてLEDを仕込めないため、0.5mmのプラ板でエッジを太らせました。
角はエポパテでなだらかなカーブを作っています。
そうして作った0.5mmの空間に、1005(1.0mm×0.5mm)の白色チップLEDを取り付けています。
LEDはメーターパネルの方を向けてあり、デカールを貼ってから透明プラ板でカバーを付ければ、光が拡散してくれるだろうという作戦です。
ちなみに、光ファイバーも試してみましたが、全然明るくなりませんでした。
プルトニウム表示メーターも電飾します。
ここは元々コンソールボックスだったところに、無理矢理ネジ込んだ感じです。
キットのメーターモールド(3mm径)を活かして、まずはくりぬきました。
そこへ、2mm厚の透明塩ビ板を丸と四角に成型して裏からはめ込む計画です。
四角のメーターは、一部だけ透明なのでマスキングしておきました。
電飾の準備が出来ましたので、塗装します。
ブラックで遮光の塗装をしてから、Mr.Color306で塗装しました。
黒い部分はガイアニュートラルグレー5で、単色のブラックよりリアルな黒になります。
コンソールボックスのフタは、ノッチのモールドが欲しかったので、0.5mmのプラ板で自作しました。
プルトニウム表示メーターを電飾します。
2mm厚の透明塩ビ板をはめ込むと、裏に1mm飛び出しますので、その側面に電球色LEDを取り付けています。
光は塩ビ板の中で拡散して、断面に当たって更に拡散するので、メーター全体を照らしてくれます。
デカールはのり面ではなく、印刷面をマークセッターで貼り付けました。
デカールが乾燥したら、エポパテで包んでしまい、ブラックで遮光します。
エポパテの黄色も反射してくるので、ちょうど良い発光色になります。
このメーターはそんなに明るく光って欲しくないので、4.7kΩの保護抵抗を使い、光量を抑えています。
側面はパンチングメタルになっているので、ここもエッチングを切り出して塞ぎましたが、ここは目立つので目の細かいメッシュを使っています。
プルトニウムメーターの発光状態です。
2mmの奥行があるので、ななめから見るとちょっと違和感がありますが、メーターの目盛りまで判別できる理想的な発光になりました。
画像でみるとハッキリ見えますけど、1円玉と比べるとわかる通り、3mmしかありませんので、実際の効果はイマイチかも知れません。
このデカールは、リニューアルされて格段に良くなりました。
ボクのキットはずっと昔に買って積んでいたので、上のデカールでしたが、フォロワーさんから最近のキットのデカールが違うことを教えて頂き、デカール欲しさにもうひとつキットを買いました。
パーツ請求では、以前のデカールが届く可能性があるし、予備パーツも欲しいと思っていたのでちょうどよかったです。
リニューアルされたメーターパネルのデカールを使ってみました。
メーターパネルの上に、デジタル表示のスピードメーターもありますので、これも自作します。
またもや2mm厚の透明塩ビ板を前面にしてプラ板で箱組みしました。
内部に赤色LEDをUVレジンで埋めて前面を発光させます。
ここもそんなに明るく発光させると不自然になりますので、2kΩの抵抗で光量を抑えました。
ブラックで遮光してホワイトで仕上げ、ダイモテープ部分を塗り分けます。
デジタル部分は0.4mmのタガネでキズを付けて発光させます。
タイムサーキット表示部より大きくて楽なハズですが、ナメていました。位置決めは難しかったです。
ダッシュボードの内部は、かなりの高密度になりました。
欲張って、色々と詰め込み過ぎです。
配線は出来るだけまとめてあり、電源のプラスとマイナス、ウインカーの左右、ハザード信号、メーター類のマイナスと、5本になります。
まとめておかないと、後から配線するとき混乱しますので、覚えてるうちにまとめておく事は重要です。
ダッシュボードの電飾機器が完成しました。
まだまだ小物や配線がいっぱいありますので、当分終われそうもありません。
ここからが面白いところなんですけどね。
そんな小物のひとつ、目覚まし時計は出来ています。
キットのパーツが良く出来ているので、ちょっとサイズオーバーですがそのまま使いました。
ベルの部分は0.1mmタガネで溝を彫りました。エッチングソーでもイケると思います。
0.2mmの真鍮線を曲げて取っ手を作り、先をペンチで潰して、伸ばしランナーで留めネジを付けました。
ガイアのパールカッパーで塗装、文字盤はブルーゴールド、細部を塗り分けて、エナメルブラックで汚しを加え、半ツヤトップコートです。
文字盤はUVレジンで透明カバーに見立てました。
PART1でスタートする10時4分になっているところがニクイですね。
だいぶ長文になってしまいました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
ダッシュボードには、様々な機器が点灯しています。
小さくて、どこまで再現出来るのか不安ですが、劇中で点灯しているなら光らせてみたいですよね。
キットのダッシュボードです。
当時のキットであることを考えると、かなり頑張っていると思います。
でも、機器に立体感が無いし、配線類もモールドされているだけなので、ここは作り直して、出来るだけ劇中に近付けたいです。
まずは時間をセットするタイムサーキット表示部です。
厚さ2mmの透明塩ビ板を切り出し、一番上の赤い目的時間は、裏から穴を開けて赤色チップLEDを断面に向けてセットして、UVレジンで封入します。
緑の現在時刻、黄色の最終時刻は塩ビ板の後ろの断面に取り付けました。
お互いに発光色が干渉しないようにアルミテープで包んで、プラ板のケースに段差を付けて接着します。
発光させながらブラックで塗装して、完全に遮光しました。
表示部のみマスキングして、シルバーで塗装します。
0.1mmのタガネで塗装を剥がし、デジタル数値を光らせるワケですが、あまりに小さ過ぎて数字になりません。
「定規を当てれば」とか、「ガイドを作れば」とか言えるレベルではなく、なんとなく数字に見えるかな?程度に仕上げるので精一杯でした。
これ以上やっても崩れるだけなので、ある程度で見切りを付けています。
テンキーも追加しました。
時間をセットするテンキーも、セットするボタン3個が発光しますので、プラ板で組んだパネルに電球色LEDを仕込んで、塗装してからキートップの塗装を剥がす事で発光させています。
表示部には、赤く塗装したマステの小辺を貼って、ダイモテープらしく見せています。
キットのモールドは削り取りました。
ダッシュボードの上にある機器は、すべて作り直すつもりなので、モールドは全て削り落としました。
表示部の後ろ側はパンチングプレートなので、エッチングパーツを付けています。
フロントウインドーの吹き出し口も、ついでに開口しています。
さて、ここでウインカーにギミックを仕込みたいと思います。
ハンドルを切ると、切った方向のウインカーが点滅するカラクリを仕込みます。
回路はPIC12F1822マイコンを使って、スイッチ入力で点滅を制御するものです。
ウインカーLEDは片側でもたくさんあるので、PICの出力では不足するため、トランジスタでスイッチングします。
また、他のPICから信号が来たら、ハザード点滅するようにプログラムしました。
ガルウイングのドアとはいえ、ハンドル操作がやりにくくなる事が予想されるので、ウインカーが光る機会が無くなる可能性があります。
実際にハザードを使う機会は無いかも知れませんが、とりあえずそんな使い方が出来る様に予防策をこうじておきました。
回路はダッシュボードの内部に収めるので、チップトランジスタを使って出来るだけ小さく製作しました。
指の上にチョコンと乗ってしまうサイズです。
スイッチと回路を取り付けます。
ハンドルの軸はアルミ棒を使い、0.6mmの穴を貫通させて金属線を通し、プラ板でサンドした「リブ」を追加しました(画像右下)
マイクロスイッチを左右に取り付け、綿棒の軸を輪切りにした軸受けで、適度な硬さで回転させます。
ハンドルを左右に切ると、リブがスイッチをONにするので、それをPICが検知する仕組みです。
ハンドルも回転防止しておきます。
ハンドルが空回りしてしまっては台無しですから、金属線を通してアルミの軸に固定出来るようにしました。
このようにたくさん穴を開けて金属線を通すので、柔らかいアルミ棒を使ったワケです。
ハンドルにもスイッチがありますが、キットのモールドが違っていたのでパテ埋めしてプラチップに置き換えています。
流石にここは光りませんが(笑)
メーターパネルを発光させます。
デロリアンのメーターパネル照明は、透過式ではなくカバー上から照らすダウンライト式です。
カバーの肉厚が薄くてLEDを仕込めないため、0.5mmのプラ板でエッジを太らせました。
角はエポパテでなだらかなカーブを作っています。
そうして作った0.5mmの空間に、1005(1.0mm×0.5mm)の白色チップLEDを取り付けています。
LEDはメーターパネルの方を向けてあり、デカールを貼ってから透明プラ板でカバーを付ければ、光が拡散してくれるだろうという作戦です。
ちなみに、光ファイバーも試してみましたが、全然明るくなりませんでした。
プルトニウム表示メーターも電飾します。
ここは元々コンソールボックスだったところに、無理矢理ネジ込んだ感じです。
キットのメーターモールド(3mm径)を活かして、まずはくりぬきました。
そこへ、2mm厚の透明塩ビ板を丸と四角に成型して裏からはめ込む計画です。
四角のメーターは、一部だけ透明なのでマスキングしておきました。
電飾の準備が出来ましたので、塗装します。
ブラックで遮光の塗装をしてから、Mr.Color306で塗装しました。
黒い部分はガイアニュートラルグレー5で、単色のブラックよりリアルな黒になります。
コンソールボックスのフタは、ノッチのモールドが欲しかったので、0.5mmのプラ板で自作しました。
プルトニウム表示メーターを電飾します。
2mm厚の透明塩ビ板をはめ込むと、裏に1mm飛び出しますので、その側面に電球色LEDを取り付けています。
光は塩ビ板の中で拡散して、断面に当たって更に拡散するので、メーター全体を照らしてくれます。
デカールはのり面ではなく、印刷面をマークセッターで貼り付けました。
デカールが乾燥したら、エポパテで包んでしまい、ブラックで遮光します。
エポパテの黄色も反射してくるので、ちょうど良い発光色になります。
このメーターはそんなに明るく光って欲しくないので、4.7kΩの保護抵抗を使い、光量を抑えています。
側面はパンチングメタルになっているので、ここもエッチングを切り出して塞ぎましたが、ここは目立つので目の細かいメッシュを使っています。
プルトニウムメーターの発光状態です。
2mmの奥行があるので、ななめから見るとちょっと違和感がありますが、メーターの目盛りまで判別できる理想的な発光になりました。
画像でみるとハッキリ見えますけど、1円玉と比べるとわかる通り、3mmしかありませんので、実際の効果はイマイチかも知れません。
このデカールは、リニューアルされて格段に良くなりました。
ボクのキットはずっと昔に買って積んでいたので、上のデカールでしたが、フォロワーさんから最近のキットのデカールが違うことを教えて頂き、デカール欲しさにもうひとつキットを買いました。
パーツ請求では、以前のデカールが届く可能性があるし、予備パーツも欲しいと思っていたのでちょうどよかったです。
リニューアルされたメーターパネルのデカールを使ってみました。
メーターパネルの上に、デジタル表示のスピードメーターもありますので、これも自作します。
またもや2mm厚の透明塩ビ板を前面にしてプラ板で箱組みしました。
内部に赤色LEDをUVレジンで埋めて前面を発光させます。
ここもそんなに明るく発光させると不自然になりますので、2kΩの抵抗で光量を抑えました。
ブラックで遮光してホワイトで仕上げ、ダイモテープ部分を塗り分けます。
デジタル部分は0.4mmのタガネでキズを付けて発光させます。
タイムサーキット表示部より大きくて楽なハズですが、ナメていました。位置決めは難しかったです。
ダッシュボードの内部は、かなりの高密度になりました。
欲張って、色々と詰め込み過ぎです。
配線は出来るだけまとめてあり、電源のプラスとマイナス、ウインカーの左右、ハザード信号、メーター類のマイナスと、5本になります。
まとめておかないと、後から配線するとき混乱しますので、覚えてるうちにまとめておく事は重要です。
ダッシュボードの電飾機器が完成しました。
まだまだ小物や配線がいっぱいありますので、当分終われそうもありません。
ここからが面白いところなんですけどね。
そんな小物のひとつ、目覚まし時計は出来ています。
キットのパーツが良く出来ているので、ちょっとサイズオーバーですがそのまま使いました。
ベルの部分は0.1mmタガネで溝を彫りました。エッチングソーでもイケると思います。
0.2mmの真鍮線を曲げて取っ手を作り、先をペンチで潰して、伸ばしランナーで留めネジを付けました。
ガイアのパールカッパーで塗装、文字盤はブルーゴールド、細部を塗り分けて、エナメルブラックで汚しを加え、半ツヤトップコートです。
文字盤はUVレジンで透明カバーに見立てました。
PART1でスタートする10時4分になっているところがニクイですね。
だいぶ長文になってしまいました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
2021-12-21 21:37
コメント(2)
ダッシュボード 後編 [デロリアン製作記]
新年、あけましておめでとうございます!
昨年は拙いブログを見て頂き、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
さて、新春一発目はダッシュボードの製作・後編、そして内装の完成まで記事にします。
ダッシュボードの上には、良くわからないメカがたくさん置いてありますが、全部自作しなくてはなりません。
色々な資料や映像で形状は判っているのですが、問題はサイズです。
1/24と言う事は、24cmのモノが1cmになるわけで、12cmのものは5mmで作らなくてはなりません。
しかも、デティールをキッチリ出すためには、パテではなくプラ板で作るしかありません。
メーターパネルの上に2つある、信号増幅器は、横にスリットが4つあって、中はがらんどうです。
ドリルで開けた穴をつないでスリットを作ってからギリギリでカットして製作しています。
上面のスリットは、マイナスドライバーでギューッと押して段差を作りました。
他の面はプラ板で製作して、中が空洞のスリット付きの箱が何とか出来ました。
ブレーカーのような端子が付く接触器もプラ板で自作しています。
プラ板を積層して作れば楽なのに、わざわざ箱組みして中を空洞にしている理由は後程ご説明します。
小物を塗装します。
A 箱組みした信号増幅器です。
ガイアカラーのニュートラルグレー5で塗装して、シルバーでドライブラシ
しています。
B 接触器はブラウンで塗装しました。
側面の一部はゴールドです。
C ラジオの上に載っている基板です。
放熱器は0.1mmタガネでスジボリしました。
D カセットデッキ付きラジオです。
カセットが入る部分は0.1mmプラペーパーを貼っています。
E コンパスは、透明ランナーから削り出したドームを付けました。
実物は中に黒い球が入っているのですが、黒くしちゃうと何だか判らなく
なってしまうので、敢えて透明にしています。
F 前回ご紹介した目覚まし時計です。
キットのパーツにちょっと手を加えただけですが、良い出来ですね。
小物は、配線するときに取り付けるとして、次にセンターコンソールの工作です。
キットでは、センターコンソールに実車同様の小物ケース等がモールドされていますので、削り取ってツライチにしました。
センターコンソールに装着される小物を製作します。
ここもプラ板メインで自作するしかありません。
タイムサーキットのスイッチ部分は、透明なカマボコ型のドームに3枚の円盤が入っています。
これをどうやって自作するか試行錯誤しましたが、基部に切り込みを入れて、ブリスターケースから切り出した透明板を差し込んで透明なドームを作っています。
こうしないと、弾力で綺麗なドーム状になりません。
中の円盤は手持ちのエッチングパーツから流用して、1mmプラ棒に通しています。
後ろの金色の箱には、トランスやコンデンサらしい部品が入っていて、網目のフタが付いています。
網目はエッチングパーツから切り出して使いましたが、ちょっとオーバーサイズですね。
前に端子台みたいな部品が付いていますが、これはチップの集合抵抗を張り付けました。
そして、タイムサーキットスイッチには、オンになると緑に発光するランプがありますので、1mmの穴を開けて先端を丸めた光ファイバーを刺し、内部にグリーンLEDを仕込みました。
ただ、スケール的にあまり強く発光させたくないので、4.7kΩの抵抗を2本直列にして9.4kΩを作ってつないでいます。
1/6wサイズの10kΩ抵抗を持っていなかったんです。
センターコンソールの小物が完成です。
1円玉と比較して頂けるとわかりますけど、とにかく小さいので、デティールのどこを捨てるかで悩みます。
全部完コピできれば理想なのですがねー
ダッシュボードの機器を取り付けつつ、配線していきます。
例として、ブラウン色の接触器への配線作業をご紹介します。
配線材料として、0.18mmのポリウレタン線を使いました。
ラッカー系の塗料で着色して使用しますが、何度も塗り重ねないと発色しませんので、手間と時間が掛かります。
片方に結び目を作って、ネジの頭に見せることにしましたので、結び目から先が90度に曲がっています。
それを端子に差し込んで、内部をエポ着で埋めて固定しました。
先程、なぜ中を空洞にしたのか、その理由がコレです。
端子に配線がネジ止めされている感じを出したかったので、わざわざプラ版で箱組みしたわけです。
ダッシュボードへ接着して、しっかり乾燥させて動かなくなったら、配線を曲げて各方向に分けていきます。
ダッシュボードの裏側など、見えない部分まで伸ばしたらエポ着で固定して、余分な配線をカットします。
最後に、曲げた事で塗装がはがれてしまった部分がありますので、筆でリタッチして完了です。
メッチャ面倒臭い作業となりますが、スケール感を損なわない太さで、形を自由に固定出来る材料となるとポリウレタン線が最適だったので、我慢して作業するしかありませんでした。
おかげで、かなり実車の雰囲気が出せたと思います。
一部には0.08mmの配線も使っています。
ラジオの上の回路から伸びている2本の線は、周りの配線より明らかに細いです。
そんな場所には0.08mmのポリウレタン線を着色して使いましたが、悲しいことに細すぎて見えません。
自己満足の世界ですね。
スピードメーターの裏は、コネクタで繋がっています。
デジタル・スピードメーターのみ、配線がコネクタで繋がれています。
ここはプラ材より、パテで造形した方が綺麗に作れそうなので、エポパテを使いました。
マスキングテープの上で作ると、硬化した後でも綺麗に外せるので、配線を埋めて造形しています。
配線が半分終了したところです。
ラジオやコンパス、目覚まし時計などが乗って、だいぶ雰囲気が出てきました。
これらの機器は、フロントガラスに干渉しない高さに抑えて取り付ける必要があります。
やはりカラフルな配線が付くと、グッとマシンらしさが出てきますね。
配線は大変ですけど、これだけ効果が出てくれるなら頑張るしかありません。
残りの配線も頑張ります。
ダッシュボードからは、センターコンソールの運転席側と、助手席のドア側にジャバラの配管が通っています。
これは真鍮線に極細の真鍮線を巻き付けて自作したジャバラホースを着色して使いました。
コンソールボックスの上には、端子台で中継された配線が走っています。
ここはチップ集合抵抗(1つのチップに抵抗が4個並列に入っている素子)へ、本当にハンダ付けしたものを使用しました。
線の数が全然足りていませんが、サイズ的に4本が限界です。
それと、機器を接着してから配線を曲げるから塗装がはがれるのではないかと思い、あらかじめ配線を曲げてから着色して使用してみましたが、やっぱりリタッチは必要でした。
それと、配線は時々固定してあげないと不安定になる部分がありますので、その場合は穴を開けて0.08mmのポリウレタン線で縛っている部分もあります。
接着剤ではすぐに外れてしまうので、見えない事を逆に利用して縛って固定しました。
ちなみに、実車では所々をインシュロックでまとめてあるのですが、流石にそこまで再現することはあきらめました。
色々な材料で試してはみましたが、汚くなるだけで、どうも再現性が良くなかったです。
これでダッシュボードからの配線が終了です。
設定時間表示器から伸びている配線や、ダッシュボードから後ろへと伸びていく配線などが加わり、またまた実車へと近づいてくれたような気がします。
配線はポリウレタン線でも実物より太いので、実車よりかなり本数を減らして雰囲気を優先させています。
実は、設定時間表示器の横幅は、センターコンソールに被さるかたちで横からネジ止めされているのですが、配線が通る幅が狭くなる事が予想されたので、コンソールの内側に納まるサイズに変更しています。
表示器は1/22スケールになって、おかげで電飾が大変になりましたが、完成した時の全体のイメージからすると、配線をたくさん通した方がリアリティーが増すはずと考え、スケールダウンしています。
その他の配線も這わせていきます。
ドアとの隙間や助手席の間の配線も製作しました。
ちょっと太いコードもあって、バックパネルへと繋がっているのですが、そこは0.54mmの耐熱電子ワイヤー(AWG32)を使用しました。
ただ、この線は多芯で形が固定できないので、取り回しにちょっと苦労するので、アチコチ固定する必要があります。
さて、これで内装が完成しました。
バックパネルも仮に付けてみた様子です。
実車のゴチャゴチャ感が再現出来ているのか、ちょっと不安ですけど、ボクの力ではこれで精いっぱいです。
完成したら、天井が付いてほとんど見えなくなってしまうのが悲しいです。
何とか2021年のうちに内装が完成出来て良かったです。
こんな調子でゆっくりした製作ですが、今年も昨年同様、よろしくお願いいたします。
昨年は拙いブログを見て頂き、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
さて、新春一発目はダッシュボードの製作・後編、そして内装の完成まで記事にします。
ダッシュボードの上には、良くわからないメカがたくさん置いてありますが、全部自作しなくてはなりません。
色々な資料や映像で形状は判っているのですが、問題はサイズです。
1/24と言う事は、24cmのモノが1cmになるわけで、12cmのものは5mmで作らなくてはなりません。
しかも、デティールをキッチリ出すためには、パテではなくプラ板で作るしかありません。
メーターパネルの上に2つある、信号増幅器は、横にスリットが4つあって、中はがらんどうです。
ドリルで開けた穴をつないでスリットを作ってからギリギリでカットして製作しています。
上面のスリットは、マイナスドライバーでギューッと押して段差を作りました。
他の面はプラ板で製作して、中が空洞のスリット付きの箱が何とか出来ました。
ブレーカーのような端子が付く接触器もプラ板で自作しています。
プラ板を積層して作れば楽なのに、わざわざ箱組みして中を空洞にしている理由は後程ご説明します。
小物を塗装します。
A 箱組みした信号増幅器です。
ガイアカラーのニュートラルグレー5で塗装して、シルバーでドライブラシ
しています。
B 接触器はブラウンで塗装しました。
側面の一部はゴールドです。
C ラジオの上に載っている基板です。
放熱器は0.1mmタガネでスジボリしました。
D カセットデッキ付きラジオです。
カセットが入る部分は0.1mmプラペーパーを貼っています。
E コンパスは、透明ランナーから削り出したドームを付けました。
実物は中に黒い球が入っているのですが、黒くしちゃうと何だか判らなく
なってしまうので、敢えて透明にしています。
F 前回ご紹介した目覚まし時計です。
キットのパーツにちょっと手を加えただけですが、良い出来ですね。
小物は、配線するときに取り付けるとして、次にセンターコンソールの工作です。
キットでは、センターコンソールに実車同様の小物ケース等がモールドされていますので、削り取ってツライチにしました。
センターコンソールに装着される小物を製作します。
ここもプラ板メインで自作するしかありません。
タイムサーキットのスイッチ部分は、透明なカマボコ型のドームに3枚の円盤が入っています。
これをどうやって自作するか試行錯誤しましたが、基部に切り込みを入れて、ブリスターケースから切り出した透明板を差し込んで透明なドームを作っています。
こうしないと、弾力で綺麗なドーム状になりません。
中の円盤は手持ちのエッチングパーツから流用して、1mmプラ棒に通しています。
後ろの金色の箱には、トランスやコンデンサらしい部品が入っていて、網目のフタが付いています。
網目はエッチングパーツから切り出して使いましたが、ちょっとオーバーサイズですね。
前に端子台みたいな部品が付いていますが、これはチップの集合抵抗を張り付けました。
そして、タイムサーキットスイッチには、オンになると緑に発光するランプがありますので、1mmの穴を開けて先端を丸めた光ファイバーを刺し、内部にグリーンLEDを仕込みました。
ただ、スケール的にあまり強く発光させたくないので、4.7kΩの抵抗を2本直列にして9.4kΩを作ってつないでいます。
1/6wサイズの10kΩ抵抗を持っていなかったんです。
センターコンソールの小物が完成です。
1円玉と比較して頂けるとわかりますけど、とにかく小さいので、デティールのどこを捨てるかで悩みます。
全部完コピできれば理想なのですがねー
ダッシュボードの機器を取り付けつつ、配線していきます。
例として、ブラウン色の接触器への配線作業をご紹介します。
配線材料として、0.18mmのポリウレタン線を使いました。
ラッカー系の塗料で着色して使用しますが、何度も塗り重ねないと発色しませんので、手間と時間が掛かります。
片方に結び目を作って、ネジの頭に見せることにしましたので、結び目から先が90度に曲がっています。
それを端子に差し込んで、内部をエポ着で埋めて固定しました。
先程、なぜ中を空洞にしたのか、その理由がコレです。
端子に配線がネジ止めされている感じを出したかったので、わざわざプラ版で箱組みしたわけです。
ダッシュボードへ接着して、しっかり乾燥させて動かなくなったら、配線を曲げて各方向に分けていきます。
ダッシュボードの裏側など、見えない部分まで伸ばしたらエポ着で固定して、余分な配線をカットします。
最後に、曲げた事で塗装がはがれてしまった部分がありますので、筆でリタッチして完了です。
メッチャ面倒臭い作業となりますが、スケール感を損なわない太さで、形を自由に固定出来る材料となるとポリウレタン線が最適だったので、我慢して作業するしかありませんでした。
おかげで、かなり実車の雰囲気が出せたと思います。
一部には0.08mmの配線も使っています。
ラジオの上の回路から伸びている2本の線は、周りの配線より明らかに細いです。
そんな場所には0.08mmのポリウレタン線を着色して使いましたが、悲しいことに細すぎて見えません。
自己満足の世界ですね。
スピードメーターの裏は、コネクタで繋がっています。
デジタル・スピードメーターのみ、配線がコネクタで繋がれています。
ここはプラ材より、パテで造形した方が綺麗に作れそうなので、エポパテを使いました。
マスキングテープの上で作ると、硬化した後でも綺麗に外せるので、配線を埋めて造形しています。
配線が半分終了したところです。
ラジオやコンパス、目覚まし時計などが乗って、だいぶ雰囲気が出てきました。
これらの機器は、フロントガラスに干渉しない高さに抑えて取り付ける必要があります。
やはりカラフルな配線が付くと、グッとマシンらしさが出てきますね。
配線は大変ですけど、これだけ効果が出てくれるなら頑張るしかありません。
残りの配線も頑張ります。
ダッシュボードからは、センターコンソールの運転席側と、助手席のドア側にジャバラの配管が通っています。
これは真鍮線に極細の真鍮線を巻き付けて自作したジャバラホースを着色して使いました。
コンソールボックスの上には、端子台で中継された配線が走っています。
ここはチップ集合抵抗(1つのチップに抵抗が4個並列に入っている素子)へ、本当にハンダ付けしたものを使用しました。
線の数が全然足りていませんが、サイズ的に4本が限界です。
それと、機器を接着してから配線を曲げるから塗装がはがれるのではないかと思い、あらかじめ配線を曲げてから着色して使用してみましたが、やっぱりリタッチは必要でした。
それと、配線は時々固定してあげないと不安定になる部分がありますので、その場合は穴を開けて0.08mmのポリウレタン線で縛っている部分もあります。
接着剤ではすぐに外れてしまうので、見えない事を逆に利用して縛って固定しました。
ちなみに、実車では所々をインシュロックでまとめてあるのですが、流石にそこまで再現することはあきらめました。
色々な材料で試してはみましたが、汚くなるだけで、どうも再現性が良くなかったです。
これでダッシュボードからの配線が終了です。
設定時間表示器から伸びている配線や、ダッシュボードから後ろへと伸びていく配線などが加わり、またまた実車へと近づいてくれたような気がします。
配線はポリウレタン線でも実物より太いので、実車よりかなり本数を減らして雰囲気を優先させています。
実は、設定時間表示器の横幅は、センターコンソールに被さるかたちで横からネジ止めされているのですが、配線が通る幅が狭くなる事が予想されたので、コンソールの内側に納まるサイズに変更しています。
表示器は1/22スケールになって、おかげで電飾が大変になりましたが、完成した時の全体のイメージからすると、配線をたくさん通した方がリアリティーが増すはずと考え、スケールダウンしています。
その他の配線も這わせていきます。
ドアとの隙間や助手席の間の配線も製作しました。
ちょっと太いコードもあって、バックパネルへと繋がっているのですが、そこは0.54mmの耐熱電子ワイヤー(AWG32)を使用しました。
ただ、この線は多芯で形が固定できないので、取り回しにちょっと苦労するので、アチコチ固定する必要があります。
さて、これで内装が完成しました。
バックパネルも仮に付けてみた様子です。
実車のゴチャゴチャ感が再現出来ているのか、ちょっと不安ですけど、ボクの力ではこれで精いっぱいです。
完成したら、天井が付いてほとんど見えなくなってしまうのが悲しいです。
何とか2021年のうちに内装が完成出来て良かったです。
こんな調子でゆっくりした製作ですが、今年も昨年同様、よろしくお願いいたします。
2021-12-31 23:32
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