1 コックピットの製作 [シルフィード 製作記]
先月16BitModels展示会で製作した、シルフィードの製作記をスタートしたいと思います。
16BitModels展示会は、ゲームを題材にした作品のみ集めた展示会で、今回は秋葉原のコトブキヤさんで、24名の精鋭モデラーの力作が展示されました。
公式HPはこちら
http://16bit.main.jp/
来年はファミコンがテーマとなっておりますので、興味のある方は是非遊びに来てください(^^)/
さて、ボクはシルフィードで参加させて頂きました。
1986年にNECの名機PC-8801で始まり、人気の高さからゲーム専用機へと移植されています。
当時のハードでは難しかったポリゴンによるグラフィックや音声合成など、初めてデモ画面を見た時の感動は、今でも忘れられません。
その感動を蘇らせたいと、今回は出撃前のドックの様子をジオラマで製作しました。
こちらの作品は、来月開催されるDORO☆OFF展示会にも展示したいと思いますので、製作記として連載してみたいと思います。
なんと、ポリゴンで描かれた機体が、PLUMさんからプラモデルとして発売されています。
現在、ノーマルタイプとランサータイプが発売されています。
ランサータイプは兵装が強化されたタイプで、エンディングにチラっと出てくるだけなのにキット化してくれたPLUMさん、わかってますね(^_^)v
こちらのキットは、ノーマルタイプのパーツも全て入っていますので、今回は想いの深いノーマルタイプとして製作する事にしました。
仮組みした状態です。
ゲームの機体が、ほぼ忠実に再現されています。
改めて、カッコイイですよね~
宇宙戦闘機であるため、ギアが無かったり、接続部分が細かったりと、重力に縛られないデザインに痺れます。
プロポーションとしてはいじる部分が無いので、電飾と細部のディテールアップ、そしてジオラマとしての臨場感を中心に製作してみようと思います。
まずはコックピットの製作から着手しました。
ハッチを開閉可能にしてみます。
A キットの元のパーツです。
外部の様子はモビルスーツみたいにカメラで映した映像がコックピット内に投影され、
透明なキャノピーはありません。
乗る時はハッチが開くみたいなので、ハッチの部分を切り離します。
B 通常はエッチングソーで切り離しますが、ハッチが複雑な流線型をしているので、
0.3ミリのドリルでたくさん穴を開け、デザインナイフで繋いでいく方法でカットします。
C 裏からも切り込みを入れ、切り離し完了です。
断面はヤスリで綺麗に処理します。
D これでハッチが別パーツとなりました。
本当は、中央の十字型の部分は動かず、ハッチが開いても残るらしいのですが、
そこまでの再現は無理なのであきらめています。
ハッチが設定と同じ開き方をする仕組みを作ります。
A ハッチは、一度前に移動してから上に開きます。
コックピット部分もくり貫き、金属線でガイドレールを作りました。
B プラ板に金属線を打ち込み、可動する部分が2箇所あるアームを取り付けました。
回転する軸そのものが移動する構造になります。
また、ひねれば簡単に外せますので、塗装や工作にも都合が良いです。
C 開ける時の様子です。
一度前にスライドします。
D ガルウィング的に、上に開く仕組みが出来ました。
ガイドは先に行くほど狭くなっているので、アームの角度が保持されます。
開いた状態のまま、固定しておくことも可能です。
パイロットを製作しました。
1/144のフィギュアを改造して、パイロットを製作しています。
デモムービーでは、人間なのかロボットなのか、よく判らない感じですけど、人型のスーツである事は間違いないです。
設定では、身体はがっちり固定され、幼児の食事風景みたいな姿勢で操縦するらしいです。
人がこの大きさですから、改めて、シルフィードってかなり大型戦闘機なんですね。
センサー部分にLEDを仕込みます。
A 中央のセンサーの真下に、小さなLEDを仕込みました。
これは機器組み込み用で、小さいですがチップLEDではありません。
センサーの光は弱く発光しているのが理想なので、光量の小さなLEDを使いました。
中央のセンサーの位置と合わせた位置に設置する事で、ハッチを閉めた状態の時に
光る位置関係になっています。
B レンズはキットにもパーツが用意されていますが、光を垂直に伝えたいので、タマタマ
手持ちにあったデコトラのパーツを流用しました。
ちょうど良い径のパーツがあってラッキーです。
C ハッチを閉めると、LEDの位置と重なって、光がセンサーから出てきます。
D 開けた時には光が丸見えになってしまうので、必要以外の部分は塗装で遮光してしま
います。
パイロットの両脇に、コンソールを付けます。
A 0.3ミリのプラ板を箱組みして、内部にオレンジ色のチップLEDを収めました。
画像の方眼マス目は、0.5センチですので、小さな工作です。
B 発光させると、0.3ミリのプラ板を透過して、コンソールが発光します。
C ファントムグレーで塗装しました。
光らせながら吹き付けて、完全に光が出てこなくなるまで吹き付けています。
D コックピットに取り付けた様子です。
後から虫ピンで小さな穴を開けて、小さな光点をつくってあげれば、コンソールの
完成です。
センサーは両脇にもありますので、こちらも光らせます。
A 1608タイプの赤色チップLED(1.6mm×0.8mm)を、直列に繋ぎました。
B 後部センサー位置に、やはりデコトラのパーツをハメ込んで、裏にLEDを取り付け
ました。
取り付けはエポキシ接着剤で、LEDをすっぽりと包んでしまっています。
この後、ブラックを吹き付けて遮光してしまい、光がセンサーからのみ出てくる様に
しています。
C LEDの種類が違うので、光量に差が出来ます。
抵抗の値を変えて、光の強さが同じになる様に調整しました。
D 発光させた状態です。
3つのセンサーが、綺麗に光ってくれました。
小さいのでLEDを仕込むのは大変ですが、それなりに効果が出てくれたと思います
コックピットの完成です。
コンソールに虫ピンで穴を開け、コックピットの完成です。
光ファイバーよりも小さな光点が必要な場合、このような虫ピンを使った方法が便利です。
そこまで苦労して電飾する必要があるのか?・・・あるんです!
次回はビーム砲の製作をご紹介します。
現在、2つのブログランキングへ参加しています。
1日1回、応援のワンクリックをぜひお願いしますm(__)m
16BitModels展示会は、ゲームを題材にした作品のみ集めた展示会で、今回は秋葉原のコトブキヤさんで、24名の精鋭モデラーの力作が展示されました。
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来年はファミコンがテーマとなっておりますので、興味のある方は是非遊びに来てください(^^)/
さて、ボクはシルフィードで参加させて頂きました。
1986年にNECの名機PC-8801で始まり、人気の高さからゲーム専用機へと移植されています。
当時のハードでは難しかったポリゴンによるグラフィックや音声合成など、初めてデモ画面を見た時の感動は、今でも忘れられません。
その感動を蘇らせたいと、今回は出撃前のドックの様子をジオラマで製作しました。
こちらの作品は、来月開催されるDORO☆OFF展示会にも展示したいと思いますので、製作記として連載してみたいと思います。
なんと、ポリゴンで描かれた機体が、PLUMさんからプラモデルとして発売されています。
現在、ノーマルタイプとランサータイプが発売されています。
ランサータイプは兵装が強化されたタイプで、エンディングにチラっと出てくるだけなのにキット化してくれたPLUMさん、わかってますね(^_^)v
こちらのキットは、ノーマルタイプのパーツも全て入っていますので、今回は想いの深いノーマルタイプとして製作する事にしました。
仮組みした状態です。
ゲームの機体が、ほぼ忠実に再現されています。
改めて、カッコイイですよね~
宇宙戦闘機であるため、ギアが無かったり、接続部分が細かったりと、重力に縛られないデザインに痺れます。
プロポーションとしてはいじる部分が無いので、電飾と細部のディテールアップ、そしてジオラマとしての臨場感を中心に製作してみようと思います。
まずはコックピットの製作から着手しました。
ハッチを開閉可能にしてみます。
A キットの元のパーツです。
外部の様子はモビルスーツみたいにカメラで映した映像がコックピット内に投影され、
透明なキャノピーはありません。
乗る時はハッチが開くみたいなので、ハッチの部分を切り離します。
B 通常はエッチングソーで切り離しますが、ハッチが複雑な流線型をしているので、
0.3ミリのドリルでたくさん穴を開け、デザインナイフで繋いでいく方法でカットします。
C 裏からも切り込みを入れ、切り離し完了です。
断面はヤスリで綺麗に処理します。
D これでハッチが別パーツとなりました。
本当は、中央の十字型の部分は動かず、ハッチが開いても残るらしいのですが、
そこまでの再現は無理なのであきらめています。
ハッチが設定と同じ開き方をする仕組みを作ります。
A ハッチは、一度前に移動してから上に開きます。
コックピット部分もくり貫き、金属線でガイドレールを作りました。
B プラ板に金属線を打ち込み、可動する部分が2箇所あるアームを取り付けました。
回転する軸そのものが移動する構造になります。
また、ひねれば簡単に外せますので、塗装や工作にも都合が良いです。
C 開ける時の様子です。
一度前にスライドします。
D ガルウィング的に、上に開く仕組みが出来ました。
ガイドは先に行くほど狭くなっているので、アームの角度が保持されます。
開いた状態のまま、固定しておくことも可能です。
パイロットを製作しました。
1/144のフィギュアを改造して、パイロットを製作しています。
デモムービーでは、人間なのかロボットなのか、よく判らない感じですけど、人型のスーツである事は間違いないです。
設定では、身体はがっちり固定され、幼児の食事風景みたいな姿勢で操縦するらしいです。
人がこの大きさですから、改めて、シルフィードってかなり大型戦闘機なんですね。
センサー部分にLEDを仕込みます。
A 中央のセンサーの真下に、小さなLEDを仕込みました。
これは機器組み込み用で、小さいですがチップLEDではありません。
センサーの光は弱く発光しているのが理想なので、光量の小さなLEDを使いました。
中央のセンサーの位置と合わせた位置に設置する事で、ハッチを閉めた状態の時に
光る位置関係になっています。
B レンズはキットにもパーツが用意されていますが、光を垂直に伝えたいので、タマタマ
手持ちにあったデコトラのパーツを流用しました。
ちょうど良い径のパーツがあってラッキーです。
C ハッチを閉めると、LEDの位置と重なって、光がセンサーから出てきます。
D 開けた時には光が丸見えになってしまうので、必要以外の部分は塗装で遮光してしま
います。
パイロットの両脇に、コンソールを付けます。
A 0.3ミリのプラ板を箱組みして、内部にオレンジ色のチップLEDを収めました。
画像の方眼マス目は、0.5センチですので、小さな工作です。
B 発光させると、0.3ミリのプラ板を透過して、コンソールが発光します。
C ファントムグレーで塗装しました。
光らせながら吹き付けて、完全に光が出てこなくなるまで吹き付けています。
D コックピットに取り付けた様子です。
後から虫ピンで小さな穴を開けて、小さな光点をつくってあげれば、コンソールの
完成です。
センサーは両脇にもありますので、こちらも光らせます。
A 1608タイプの赤色チップLED(1.6mm×0.8mm)を、直列に繋ぎました。
B 後部センサー位置に、やはりデコトラのパーツをハメ込んで、裏にLEDを取り付け
ました。
取り付けはエポキシ接着剤で、LEDをすっぽりと包んでしまっています。
この後、ブラックを吹き付けて遮光してしまい、光がセンサーからのみ出てくる様に
しています。
C LEDの種類が違うので、光量に差が出来ます。
抵抗の値を変えて、光の強さが同じになる様に調整しました。
D 発光させた状態です。
3つのセンサーが、綺麗に光ってくれました。
小さいのでLEDを仕込むのは大変ですが、それなりに効果が出てくれたと思います
コックピットの完成です。
コンソールに虫ピンで穴を開け、コックピットの完成です。
光ファイバーよりも小さな光点が必要な場合、このような虫ピンを使った方法が便利です。
そこまで苦労して電飾する必要があるのか?・・・あるんです!
次回はビーム砲の製作をご紹介します。
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2016-09-13 12:15
コメント(10)
待ってましたシルフィード!
実物は秋葉原で拝見させていただきました
ランサータイプを買ったのに、ノーマルで組んだんですねw
薄い尾翼にどうやって電飾を埋め込んだかが気になります
by とめぞー (2016-09-13 12:37)
とめぞー さん、こんばんは(^^♪
展示会ではありがとうございました!
ランサータイプの方が、安かったんですよね(^_^*)
航行灯の仕込みも後程ご紹介させていただきますね
by どろぼうひげ (2016-09-13 20:34)
こんばんは。
たかぞうです。
実物を見てから製作記を読むと、一味違いますね。
こーなっていたんですね。
本当にすごいです。
最近、電飾するようになって、凄さがヤバいです。
次の製作記も楽しみです。
できるだけ細か~くお願いいたします。
by たかぞう (2016-09-13 21:03)
うーん、すごいなぁ。。。
元のゲームは知らないのですが(すみません
by ぴあにしも (2016-09-14 22:14)
たかぞう さん、こんばんは(^^♪
実物を見て頂いていると、構造も判りやすいかと思います。
組み立てちゃうと、もう内部はお見せできないですからねー
どうなんでしょうか。出来るだけ詳しく書いているつもりなのですが、自分だけでは説明が足りているのかよく判りません。
何か判りにくいところがあったら、ご指摘下さいね(^^)/
by どろぼうひげ (2016-09-14 22:26)
ぴあにしもさん、こんばんは(^^♪
ありがとうございます
このゲームは、知る人ぞ知る名作で、ファンの方からすれば立体化されただけでも感涙しちゃうシロモノなんですよ
ボクも当時の感動を思い出しながら製作しました(^^♪
by どろぼうひげ (2016-09-14 22:31)
狂喜乱舞のどろぼうひげさんのシルフィード。製作記を待ち望んでおりました!!
もちろん88SR版でどハマりしていた世代です。秋葉原で拝見した時から、自分の目指すモデリングの目標というべき作品。コクピットだけでもこれだけの工作量だったんですね。凄い!
by せんざき (2016-09-15 00:26)
せんざき さん、こんばんは(^^♪
そんなにも楽しみにして頂いて、メッチャ嬉しいです!
気合をいれて製作記を書かせていただきますよー
このゲームの人気は相当高いらしく、たくさんの方々に評価頂きました
正直、ちょっと驚いています(^_^;)
by どろぼうひげ (2016-09-15 19:23)
あら、ヤダ!!
先日書いたコメント、
途中でちょん切れてしまっていたんですね。
PCの調子が悪かったのかな・・・(汗)
今ごろになって気がつきました。
変なふうになってしまってごめんなさい~(>_<)
by ぴあにしも (2016-09-19 19:58)
ぴあにしもさん、こんばんは(^^♪
そうだったんですか?
全然気付かなかった・・・(^_^;)
ちっとも変じゃなかったので、大丈夫ですよー(^^)/
by どろぼうひげ (2016-09-19 21:16)