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ノストロモ号 製作記 ブログトップ
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(1) 連載開始 [ノストロモ号 製作記]

【はじめに】
実はこのノストロモ号は、数年前に依頼を受けて制作したもので、現在手元にありません(ーー;)
でも、その時に依頼者へ進捗状況をレポートしていたので、制作内容がそっくり残っていました。
いつかブログで公開したいと思っていたのですが、Y-Wingの発売まで間がある今がチャンスというワケで、恥ずかしながら公開する事にしました(^_^;)
原本はワードで作成したので、画像や文章を変換しなくてはならず、ちと手間がかかりますが、少しずつ公開していこうと思います。(決して手抜きじゃないですよ)
よろしくお付き合い下さいm(__)m

ノストロモ号は船首部分のみで全長800フィート、単独で大気圏への突入脱出が可能。
残るほとんどの部分を占める製油プラントは全長1.5キロ、総重量2億トン。
積み荷は精製過程中の鉱石2千万トン。
乗員は航海の大部分をハイパー・スリープ・カプセルで長期睡眠をしてすごす。
脚本初稿段階での名称は「スナーク号」で、ルイス・キャロルによる、スネーク(蛇)とシャーク(鮫)との合成語。
惑星への離着陸シーンに使われた模型は全長4.2メートル。
上陸シーン用につくられた着陸脚は全高12メートルで、巨大感を出すために役者は子供を使った。
とにかく、メチャクチャにスケールのでかい船だって事です。

と、言う訳で2005.07末にキットを入手。キットもでかっ(・.・;)

このキットはハルシオン製で、もう20年以上前のプレミアものです。
しかも今回はソフビとプラの混合キットなので、色々と気を使いそうです。
ソフビの抜きは良好で、気泡も少なくモールドもカッチリしています。
ハルシオンってすごいな~と思っていたら、完璧な日本語を発見しました。

日本人が原型を作ったのかな?
代わりにプラの部分は型がヘタっているのか、モールドもダルくて、変形までしています。
アンテナ類は作り直しになりそうです。





まず、大まかにバリを切り取ります。
バリは意外と厚みがあって硬く、カッターの刃がすぐに切れなくなりますので、こまめに交換する事が大事ですね。
ついでに、スジが甘い部分が若干あったので、彫りなおしておきます。

変形がひどいパーツがありますので、修正します。
左の写真の様に、凹んでしまっているパーツがあります。
他にもゆがんでしまっているのもありました。





修正するには、まず沸騰したお湯にサッと浸します。
あんなに硬かったのに、フニャフニャになりますので、指で簡単に整形できます。
冷水に漬けると、またすぐ硬くなります。

ナベは家にある一番大きなものを使いましたが、剥離剤が付いているので使い終わったら洗っておかないといけません。
家族に見られると絶対に文句を言われるので、誰もいない時にこっそりやるのがコツです。(笑)


表面の剥離剤を落とします。過去に色々と試したのですが、ホームクレンザーが一番良いと思います。
これを使い古しのハブラシに付けて、ゴシゴシとこすり落とします。
水をはじかなくなるまでが目安ですが、1時間以上こすり続けるので、かなり疲れます。
これまた家族に見つかるとうるさいので、こっそりやるのが大事です。(爆)

水洗いした後、1日以上は乾燥させます。
気泡の中に水分が残っているとパテの食いつきが悪くなるからです。
第一回目のレポートはここまでです。次は改修したり、塗装前の下準備に入ります。

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(2) スジ彫り [ノストロモ号 製作記]

宇宙船の表面装甲は、何枚ものパネルを組み合わせてあるのが普通です。
このキットにもパネルラインがモールドされているのですが、彫りが甘くておそらく塗装で埋まってしまうでしょう。
実際、ネットで検索した作例でもパネルラインは全く見えなくなっています。
そこで、パネルラインを彫り直す事にしました。
現実感を出すには効果テキメンなのですが、恐ろしく手間と時間がかかります。
しかも、この後サフを吹きますのでヘタをすると埋まってしまい努力も水の泡になるかも知れません。
約30分悩んだ末、決行することにしました。

自家製のケガキ針を使って、元のモールドに添って慎重にケガいていきます。
ソフビなので簡単に彫れますが、その分行き過ぎて失敗する可能性も高いです。
ある程度失敗する事は覚悟して、はみ出したところはプラ板を貼って隠す事にしました。

右の写真がケガキ後のものです。
写真ではイマイチなのですが、上の加工前との違いがわかるでしょうか?
これ以上作業すると、慣れてきて失敗が多くなってきますし、手が疲れて力が入らなくなってしまいます。
これをすべての面に施すのですが、かなり時間がかかると思います。
コツコツと地道にやっていくしかありません。

パネルラインを彫り進んでいるうちに、前に彫った部分が浅くなっている事に気が付きました。
ソフビはやわらかいので、自然に戻っているみたいです。
このままだと、せっかく彫ったラインが無くなってしまうので、エッチングのこを使って再度彫りなおしました。
とはいえ、なんだか本当に彫れているのか不安になってきたので、確かめてみる事にしました。
まず、ホワイト・サーフェイサー(以後サフ)を吹いて、ソフビをコーティングします。
一度に吹くとせっかくのスジが埋まってしまうので、薄く何度も重ねてある程度の塗膜をつくります。
サフは2000番を使いたかったのですが、手持ちがなかったので1000番をつかってみました。
次に、エナメル系のフラットブラックを溶剤で薄めてから隙間に流し込みます。
スミ入れというより、戦車などで汚れを表現する時に使う、ウォッシングという技法に近いです。
本番では、フラットブラックの他にジャーマングレーやウッドブラウンなどを更にスミ入れしてより現実感を出すのですが、今回はテストなのでブラックのみで行ってみました。
完全に乾いてから、溶剤を含ませた綿棒でふき取りますが、わざと汚れた綿棒を使い続けて、表面の汚れを表現してみました。

パネルラインも出てますし、モールドもカチッと浮き出てきました。
ソフビにエナメルを使うとベタベタ感がいつまでも残ってしまうのですが、最初にサフでコーティングしたのでかなり少ないです。
使い古された感じが出て良いのですが、プロップではもう少しトーンが暗いです。
暗いといっても黒ではなく青に近い感じですので、本番ではグレーに塗装してからスミ入れになります。
テストの結果には満足なので、筋彫りを進めていく事にしました。
前にも説明しましたが、スジ彫りを長くやっていると慣れてきて適当になってきます。
一日で2時間程度にしてじっくり行うしかありません。
時間と手間は相当かかりますが、確実に効果が出ますので頑張ってやり遂げたいと思います。

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(3) サフ吹き [ノストロモ号 製作記]

スジ彫りが終了しました。
約2週間、ひたすら彫り続けてました。
実は、途中でイヤになって手を抜いたところがたくさんあります。(^_^;)
一番見ごたえのある部分は何度も彫りなおしたので、大丈夫だとは思いますがちょっと心残りです。
いつまでもかかっていると完成しませんし、何より製作意欲が無くなってしまうと大変なので、とりあえずひと段落としました。

さて次は、着陸状態にするので重さで変形しないように、内部に補強を入れました。
ソフビの怪獣とか人型のモデルですと、中に石膏やレジンを流し込むのですが、このモデルの場合は半分まで石膏を流したら重くなってしまいますし、補強という点ではあまり意味がありません。
そこで、余ったランナーでつっかい棒をする事で補強としました。
瞬間接着剤で柱状に補強を固定してみましたが、かなりしっかり補強できているみたいです。
50℃とかの熱が加わればどうなるかわかりませんが、その時は他の部分もダメージを受けるでしょう。
調子にのって、変形が残って凹んでいる部分にも補強を入れて平面を出したりしました。

合わせの状態を再度確認後、サフを吹きました。
いまさらですけど、普通はここでソフビ用の専用サフを使うべきなのですが、Mr.ホワイトサーフェイサー1000番を使っています。
色々な作例で専用のサフの使用を薦めていますが、ボクは今までこのサフを使ってしくじった事がありません。
塗膜もしっかり定着しますので、指で掻いた程度では剥がれません。
なお、スジ彫りで間違って付けてしまったキズを消したいので、あえて1500番ではなく1000番を使っています。

この後は、細部のディテールアップです。
と、いうのも後部エンジン部分がちょっと物足りない感じがしたからです。
実物もそうなっているのかと、DVDを何度も見ましたが、なるほど。さっぱり見えません(^_^;)
きっと製作者も困ってとりあえず形にだけしたのではないでしょうか?

平面が目立ちますので、そこへプラ板の切れ端やジャンクパーツ、伸ばしランナーなどの凸凹を加えてあげます。
ちなみに以前製作したスター・デストロイヤーでは、この作業が3ヶ月続きました(――;)。
しかも先日の地震でデストロイ状態です(泣)
地道な作業ですが、センス良くレイアウトすれば、それなりに密度感が出てエンジンらしくなるから不思議です。

次に、Mr.ColorのFS36495にキャラクターブルーを数滴混ぜ、約3倍に薄めます。
モールドが埋まらない様に、数回重ね塗りしながらエアブラシで塗装しました。
一見、サフ状態と見分けが付かないのですが、後ろの未塗装のパーツと比較するとよくわかります。
明るい部分は白に近く、暗い部分はほんのり青っぽいグレーになり、ベースカラーとしては、一応思った通りに彩色できました。
とりあえず、機首部分とエンジン部分は、パテ埋めの関係上早く接着したいので塗装してみました。
次はこのパーツの接着とパテ埋めです。

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(4) 接着 [ノストロモ号 製作記]

今回は船首とエンジンのパーツを接着します。
この2つのパーツはパテ埋めが必要なので、全体をグレーで塗装する前にパテ埋めまで済ませておかなくてはならない都合があるからです。
まず、接合面にわざと金属ヤスリを使って接着面をケバ立たせながら昨日の塗装を落とします。
エンジン上部のパーツとの隙間が出来ない位置で接着できるように、上部のパーツをビニールテープを伸ばしながら巻いて密着させます。
その状態で船首パーツの面が合うように接着していきます。

接着には瞬間接着剤を使い、ノズルを使用して隙間に流し込んでいきます。
ソフビと瞬間接着剤の相性はメチャ良くて、一度くっついたらもう外れません。
試しにコーヒーの入ったマグカップをのせてみましたが、ビクともしませんでした。

どうしても接着面に隙間が開いてしまいますのでパテ埋めが必要ですが、ラッカーパテはソフビが溶けてしまいますので使用できません。
ポリエステルパテや粘土のエポキシパテは、固くなりすぎてヒビが入りそうです。
そこで、エポキシ系の接着剤をパテ代わりに使用します。
これですと、ある程度柔軟性もありますし、ソフビの食い付きも良いです。
A.B二つの薬品を混ぜたものを、竹串を使って接合面にすり込んで行きます。

硬化時間は10分と書いてありましたが、実際は1時間程度必要でした。
硬化後、はみ出した接着剤をヤスリや彫刻刀で削り取ります。
ヤスリはソフビがケバ立たない様に水を付けながら削ります。
削った部分はソフビ地が出てしまいましたので、皿に取ったサフを筆塗りして保護しておきます。
これで他のパーツと一緒に塗装できる準備が出来ました。
次は、ある程度パーツを接着してグレーの下地塗装を施します。

合わせ目の塗料とサフを金属ヤスリで削って落とすと共に、ワザとケバ立たせて接着強度を高めておき、合いを確かめながら一気に接着して行きます。
かなりガッチリ接着してしまうので、少しでもズレてしまうと修正できなくなってしまいます。
しかも、あっという間にくっついてしまうので、モタモタしている暇もありません。
時間との戦いというか、恐ろしい接着工程でした(――;)
なお、この後の塗装工程のため、全部のパーツは接着しません。
次に、どうしても出来てしまう隙間に、瞬間接着剤を流し込んで埋めてしまいます。
一度では埋め切れない隙間もありますので、2~3回繰り返して完全に埋めます。
1時間程乾燥させると、接着剤の溶剤分が無くなって、ヒケが出ますので、再度流し込んで整形します。

全体を胴体と同じグレーで塗装した後、更にグレーを加えた濃い目のグレーでパネルの塗り分けをします。
テープで90度のマスキングを作り、エアブラシで軽く吹いていきます。
四角にキッチリ塗り分けるとウソっぽくなるので角のラインだけを強調する方法で表現します。

パネルラインが浮き出て、ぐっと現実感が出てきました。
もう少し細かくパネルラインを塗り分けると巨大感が出るのですが、プロップと同じ程度に留めました。
ついでにパネルラインの他、エッジや角にもシャドー吹きをして立体感を出しています。
次はブラックでシャドー吹きや高さの表現をします。

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(5) 塗り分け・ウェイト [ノストロモ号 製作記]

今回はシャドー吹きで立体感や汚れを加えます。
その前に、エンジン・ダクト部分がグレーになっている事が判明しましたので塗装します。
DVDでは暗くて確認できなかったのですが、実際に撮影に使われた模型(と言っても4.2mありますが)ではダクトと船首の先が黒くなっています。
当初は塗装しない予定だったのですが、こうやって事実を知ってしまうとやらないワケにはいきません。
プロップでは黒らしいのですが、船体が白なのでハッキリしすぎてしまうため現実感がイマイチになりそうです。
ミディアムブルーとニュートラルグレー、それにフラットブラックを様子を見ながら追加していき、グレーを調合して3倍に薄めます。
塗装する部分を残してマスキングします。
境目はそんなにシビアではないので紙テープを使い、他の部分はティッシュで覆います。
船首部分は割りと目に付く部分ですので、ちゃんとマスキングテープを使ってきっちりとマスキングします。
調合したグレーを吹きつけ、マスキングを外します。
大抵、少しははみ出すのですが、今回は平面が多いせいか、きれいに塗装できました。
次はシャドー吹きです。
ミディアムグレーにジャーマングレーを1:1で混ぜ、2倍に薄めます。いつもは3倍なのに今回2倍にしたのは粒状感を出したかったからですが、結果はそんなに効果がありませんでした。(^_^;)
シャドーだけでなく、汚れも加えておきます。この後、ブラックで汚れを加えるのですがいきなりブラックだけで表現しようとしてもコントラストの差が大きいので浮いてしまうのを防ぐためです。

進行方向に向けて縦方向を重点に汚して行きます。
シャドーを加える際、意識的に下になる面には強めに吹いて影をつくり、高さを表現しました。
この後のブラックの汚しでも同様に塗装するつもりなので、そんなにキツくはしませんでしたが、現時点ではいい感じが出ています。
次は、今回のベースにブラックでシャドーと汚しを上乗せします。

と、ここでトラブル発生です。
「ホテル」的に言えば、ねえさん、事件ですって感じです。(^_^;)
そろそろ他のパーツも塗装しないとな~なんて設計図を眺めていたら、なんと!機首にウェイトを入れろって書いてあるじゃないですか!?
もう機首と胴体は接着済みで、しかも、強力に接着してしまったので、もう絶対にはがせません。
一部を切断してまた接着するというのも、細かいモールドが埋まってしまう恐れがあるため、怖くてできません。
こりゃマズイと、輪ゴムで仮組みしてバランスを確認してみました。
現状では、足が付く部分でちょうどバランスする感じです。
試しに、エンジンノズルに付くパーツをランナーごと後ろに乗せてみましたが、完全にアウトです。
このままだと、完成後は後ろに傾いてしまいます。
考えた末、胴体上部のドッキングベイの部分はまだ未接着なので、この部分にオモリを入れる事にしました。
どの位の重量が必要なのか、道具箱にあったボルトやワッシャを乗せてみると、約80gあれば前が重くなるようです。
両脇のエンジンパーツもまだ未接着なので、胴体との合わせ目に穴を開ければ何かしら仕込む事が出来ますが、強度の面で穴を開けたくはありません。
とりあえず今日は他のパーツを進めようという事で、バランスも見たい事ですし、足を組んでみました。
が、しかし。恐ろしく合いが悪いです(――;)

押しピンの跡もしっかりあり、パーティングラインの処理だけで1時間かかりました。
他のパーツもよく見ると悲惨な状況です。ハルシオン、恐るべし
でも、形はよく検証されています。他のパーツも同様でプロップに限りなく近いので安心しました。
塗装はスミ入れ2歩手前まで出来た事ですし、お休みして他のパーツの製作に入ろうと思います。
あ、その前にウェイトの検証をしなきゃですね。(^^ゞ

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(6) フォローとアンテナ [ノストロモ号 製作記]

前回のレポートでウェイトを入れ忘れるというポカミスをしてしまいましたが、無事フォローできました。
今日、荷物を封印するときに使用している鉛玉をゲットしてきました。
秤ではかってみたら、22ケで70gありました。
1ケで約3.2gですね。
試験的に仮組してみた本体の前上に乗せてみましたが、ちょうど良い重さで重心が決まります。

当たり前の事なんですが、70gは適切なウェイトなんだなって感心してしまいました。
鉛がちゃんと接着できるのか瞬間接着剤で鉛同士を付けてみたら、ソフビに負けないほどしっかりと接着できました。これなら、中で外れてしまう事もないでしょう。
念のため、ニッパで凹みをつけて接着剤の食いつきが良くなるように加工しておきます。
ドッキングベイが付くはずの部分に穴を開け、瞬間接着剤をたっぷり塗った鉛を入れ、前を下にして振ります。
2~3秒程カラカラと音がしていますが、中で接着してすぐ音がしなくなります。
22ケ全て入れた後、穴から瞬間接着剤を大量にたらして回します。
しばらくしてから強目に振ってみましたが、完全に接着できた様子です。

さて、明日まで乾燥して置きたいので、今日は先端部のアンテナ類を製作しました。
プロップでは複雑なメカが付いているのですが、キットではさすがに省略されていますので、ジャンクパーツでデティールアップをしました。

自分で言うのもナンですが、結構良く出来たので調子に乗って塗装後にスミ入れまでしちゃいました。

次は、エンジンノズル周りのパネルの製作になります。
本体はすでにブラックによるシャドーや汚しが行える状態なのですが、パーツが全てそろってからブラックを塗装し、汚し具合を統一したいからです。
今回はエンジンパネルや前足格納蓋、前部アンテナといったプラ部品の加工です。がしかし。さすが20年前のキット。成型が悪いです。
ヒケやバリは仕方ないとしても、パーツの表面に堂々と押し出しピンの丸い跡があったりします。
まずはそれをエポパテで埋めて成型しなおしです。

成型後、グレーFS36495で塗装し、船体と同様にグレーを重ねていき、同じレベルの下地をつくります。
ここで前足のカバーは接着してしまいました。
ほとんどのパーツが揃いましたが、アンテナやエンジンに付いているシリンダー等の、まだ細かいパーツが残っています。
まずは船首に付く特徴的な巨大アンテナです。

キットのディテールが甘く、初めは作り直すつもりでいたのですが、プラ板や延ばしランナーでディテールアップすれば結構イケそうです。
埋もれた成型パターンを目立てヤスリで引き立て、自作したパーツを貼り付けていきます。
ベースを塗装(面倒臭いので筆塗りで(^_^;))後、エナメル塗料でスミ入れしていきます。
ジャーマングレーでメリハリを付け、ふき取り後にブラックで汚れと陰影を付けます。
仕上げに薄く溶いたフラットアースを重ねる事で落ち着きが出ます。
白ベースのSF物は大抵この3色のスミ入れでOKですね。
次回はブラックの吹き付けまでいきたいな~と思います。

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(7) ウォッシング [ノストロモ号 製作記]

今回はブラックのシャドー吹きと汚し吹きです。
奥まった部分、エッジ部分を吹いて影をつくり、立体感を強調します。
更にあちこちをランダムに吹いて汚れを表現していきます。
他の方々の作例では汚しが控えめなのですが、DVDのイメージからするともっともっと汚れているとおもいます。
何十年も宇宙空間を漂い、鉱石精製プラントまで何往復も大気圏突入を繰り返した宇宙船ですから、相当汚れているハズです。
自分なりにそう決め付けてハデに汚しを加えました。
ちなみに最終的に接着してから全体を調整する意味で再度シャドー吹きをするつもりです。
下側に軽く吹いて影を付け、巨大感も加えています。

吸気口と思われるダクトは、よく見るとフレームの色が微妙に違っていますので塗り分けました。
このあとのスミ入れで最終的な汚しを加えますが、ミディアムグレーでベース塗装が出来ていますので、ジャーマングレーでのスミ入れはしないでいきなりブラックでスミ入れを行いました。
乾燥後、パネルラインをのこしてふき取りますが、縦方向にふき取ることで雨だれの汚れを表現してみました。
まだ茶色系をスミ入れしていませんし、最終的にツヤ消しでトップコートするので、もうちょっと明るくなりますが仕上げ具合はどうでしょうか?
まだこのドッキングベイのパーツしか出来ていませんが、大きめの写真を掲載しておきますのでご意見をお聞かせ下さい。
 
 
 
 
次はブラックスミ入れの続きです。
両脇に付くエンジンをスミ入れしました。
通常のモデルですと、エナメル塗料を流し込んで一晩乾燥させ、翌日にふき取りで完了となる作業なのですが、このキットでか過ぎです。片方のエンジンにスミ入れするだけで1時間程かかってしまいました。
スジ彫りに時間をかけたので、パネルラインがくっきり浮き出てメカらしさは出たのですが、一生懸命塗り分けたパネルはわからなくなってしまいました。_| ̄|○
これを一晩乾燥させて翌日にふき取りを行います。エナメル塗料は乾燥が遅いので、完全に定着するまで待つのがコツです。
とはいえ、ただ待っているのも時間の無駄なので他のパーツに手を加える事にします。

エンジンノズルを支えるシリンダーのパーツを切り出しました。
良く見ると押し出しピンの跡やパーティングラインが当たり前のようにあります。(^_^;)
文句を言っても仕方がないので、押し出しピンの跡にエポキシパテをのせて埋めてしまいます。
また手が空いた時に成型するとして、このまま硬化させておきます。
さて、一晩完全に乾燥させた後、ふき取りをします。
パネルラインを残し、縦方向にふき取る事で雨だれを表現して行きます。
時にはエナメル塗料を付け足して雨スジを書き足します。

こうやって見ると、ふき取りといってもほとんど塗装に近い作業ですね。
あまりハデに雨跡を付けると巨大感が無くなるので、控えめにしました。
前回、粒状感を出したくて吹いたグレーが今になって効いてきて、退色感や金属感が出てきました。(シメシメ)

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(8) スミ入れと調整 [ノストロモ号 製作記]

今回は胴体パーツのスミ入れからです。
他のパーツと同様にスミ入れしていきますが、上側にはブラックとジャーマングレーを3:7に混合したエナメル塗料でスミ入れしてみました。
上側を明るい感じに持って行きたかったのですが、じぇんじぇん効果が出ていません(+_+)
パネルラインはちゃんと出ているようなので、まあ良しとして一晩乾燥時間を置きます。
ところで、両脇のエンジンと胴体の後ろにある3つのノズルには、まだスミ入れしていません。
エナメル塗料は食いつきが悪いので、手で持っただけで落ちていってしまうので、持てる部分を残しておく事でスミ入れした部分に触れないように工夫しています。
本体のスミ入れが終わってからトップコートをしますが、この部分はその後に手を加える予定です。
補助エンジン?大気圏用?のエンジンは昨日スミ入れして置きましたので完全に乾燥していました。
ふき取り後、フラットアース(明るい茶色)を更にスミ入れしました。
ほんの少し茶色が入る事でリアル感に差が出ているのですが、上の写真でわかるでしょうか?

さて、胴体が乾燥するまで前のレポートでも中途半端に手を付けていたシリンダーのパーツを製作します。
プラパーツなので簡単に考えていたのですが、とんでもなく手の掛かるパーツでした。
バリや押し出しピン跡、オマケにモールドが流れてしまってメカらしさは微塵もありません。
仕方が無いので削ったり彫りなおしたりして本来の姿にしてあげました。
時間がもったいないので、隙間をパテの代わりに瞬間接着剤で埋めています。
ついでに他のプラパーツにもスミ入れを行い、細かいアンテナ以外は部品が揃いました。
次は胴体パーツのふき取りと、全体の色調の調整です。
エンジン部分と同様に雨だれを表現しつつ、ふき取りました。

ふき取りに強弱をつけて立体感も出るようにしてみました。
これで主要パーツのスミ入れがほぼ完了しましたので、フラットアースにて軽くスミ入れを追加した後、更にサンディブラウンをカル~ク吹きつけて置きます。
サビと砂埃の表現なのですが、あまり極端にすると巨大感がなくなるので程々にしておきます。
ちなみにこの処理、X-Wing等の小さい機体には有効で、リアル感がグッと増します。
次に、全体に水性のツヤ消しクリアを吹いてトップコートします。
エナメル塗料は食いつきが悪いので、手で持つ度に落ちていくので保護するのが主な目的ですが、一段明るさが増しますし、全体の色調が整って統一感も出ます。
次に、細かい部分に手を加えていきます。
トップコートする前はティッシュの上に置いたりして気を使っていたのですが、角の部分等は塗装が落ちてしまっている部分がありますので筆塗りでリタッチして置きます。
また、シャドーの甘い部分(パイプの裏など)に再度ブラックを吹きつけ、全体としての光と影を調整しました。
更に各種のエンジンの噴射口にはメタルブラックをドライブラシしてメリハリを付けました。
これで全体の調整がほぼ完了しました。
下地に何層もグレーを重ねた事で、単にブラックでスミ入れしただけでは得られない、使い込まれた感じがうまく表現できたと思いますがどうでしょうか?
次回は手に持つために残したエンジンノズルのスミ入れと、出来れば組み立てまでいきたいと思います。

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(9) 大地に立つ [ノストロモ号 製作記]

今回はエンジンノズルのスミ入れと各パーツの接着です。
エンジンノズルにもスジ彫りをやり直してあるので、スミ入れを行う事でキッチリとラインが出てきました。
ベースのグレー、シャドーのブラック、茶色系まで吹きつけ済みなので、スミ入れのみで違和感なく彩色できました。
メインエンジンは三基あるので全てスミ入れをして、エンジンノズルを制御するためと思われるシリンダーを取り付けます。
可動部分と思われる部分はシルバーとグレーを2:1に混色したものを塗装してあります。(シルバーのみだとおもちゃっぽいので)
ブラックで節目に軽くシャドーを加えてから取り付けますが、長さが合っていないため基部をカットして調整してあります。
次はいよいよ各パーツの接着です。
まずは両脇のエンジンと胴体パーツのみを接着します。
各パーツの接着部分には、立体感と巨大感を表現するために、合わせ目にブラックでシャドーを吹きたいので、上部ドッキングベイのパーツまで接着してしまうと邪魔になってしまうからです。
接着面をヤスリでケバ立たせ、塗装を落としてから瞬間接着剤で一気に接着して約1時間程乾燥させます。
乾燥後、隙間に瞬間接着剤を流し込み、隙間を埋めて再度1時間程の乾燥時間を置いて足を取り付けました。これでやっと自立できます。
合わせ目にシャドーを吹き、上部ドッキングベイのパーツや補助エンジンを取り付け、合わせ目に同様のシャドー吹きを行います。
まだエンジン周りのパネルの取り付けが残っていますが、これで全体が見えてきました。
各パーツを別々に塗装していましたので、色調が揃うか心配でしたが、こうして組み上げてみたら大丈夫の様です。
次はエンジンノズルと合わせ目にトップコートをした後、エンジンパネルを取り付けます。
おそらく大気圏内での姿勢制御用だと思われるので、雨だれ表現は控えめにしておきシャドーを吹き直してなじませておきます。
パネルが付いた事で、苦労して製作したシリンダーは見えなくなってしまいました(泣)が、DVDで観たプロップにまた一歩近付きました。(喜)
続いてアンテナ類の加工に入ろうとしたのですが、どう見ても設計図とプロップのアンテナ形状や取り付け位置が違います。とりあえず成型はしたのですが、もう少し検証する必要がありそうです。
さて、そろそろベースの製作も始めなければなりませんが、かなり大きなモデルなので、ベースは50cm×40cm程になりそうです。置き場所は大丈夫でしょうか?(^_^;)
LV426の地表を表現するには大きい程良いのですが、あまり巨大にしても置き場所に困ってしまうので、ギリギリ小さくして45cm×35cmとしました。1cm厚の塩化ビニルをベースとして切り出し、両面テープで木製の板を仮付けして置きます。
後ほど取り外してニス仕上げを施そうと企んでいます。
次に、レイアウトを塩ビ版に写してどんな地形にするか検討します。

右手前には山を作ってネームプレートをハメ込み、左奥にも山を作って荒れ果てた地表を強調するレイアウトとしました。
岩山は紙粘土で造型するつもりなので、塩ビ版にステンレスビスを打ち込み、ステンレス針金で骨となる形を作ってみました。
ところで、劇中でLV426の大気組成をアッシュが説明していますが、窒素・炭酸ガス・メタンです。
つまり、水がありませんので地表はゴロゴロした岩だらけになるはずで、実際の映像でも岩ばっかりです。
紙粘土だけで岩石を表現するのは難しいと思うので、何か別のアプローチが必要かも知れません。

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(10) ベース [ノストロモ号 製作記]

前回、塩ビの板をベースにしたのは何と言っても丈夫だからなのですが、どうも重すぎます。
この後、紙粘土で岩石を造型するのですが、山の中身を発砲スチロールにして軽量化しても予想される総重量は7Kgにもなってしまいます。
しかも、硬過ぎて粘土固定用のビスを打つのも一苦労ですし、専用の接着剤も必要です。
悩んだ末、塩ビ版をあきらめて別の素材を使う事にしました。
当初、木板にするつもりでホームセンターに行ったのですが、木枠付きのホワイトボードを見つけました。
これなら鉄板なので強度的にも大丈夫そうです。
サイズの良い物が無くて60cm×40cm(木枠含む)になりますが、これを使って製作してみようと思います。
塩ビの時と同様にレイアウトをスケッチして写します。岩山の配置も同じ様に右手前にプレート、左奥は岩山としました。

ところで、地表の状態ですが、ALIEN2になったら様子が全く違っています。
ノストロモ号が着陸したのが57年前とはいえ、開拓が始まったのはわずか20年前のはずです。劇中では雨まで降っていますので大気改質後に侵食が猛烈に進んだのでしょうか?
今回はノストロモ号が着陸した時を作りますので、岩がゴロゴロの地表になります。
ALIEN2のLV426の方が作って面白そうですけどね。(^_^;)
さて、まずは粘土の固定用に等間隔にステンレスのビスを打ち込んでいきます。
ステンレスは高価ですが、サビませんので後からサビが滲んでくる事がありません。(以前鉄の針金を使って失敗しました)

なお、足が付くであろう位置は平面にしたいので粘土を少ししか盛りませんから、そのような箇所にビスは不要となります。
ベースの裏は隙間が空いてしまうのでいくら鉄板といえ、たるみが出ない様に木製の棒を接着して裏打ちしておきます。
次は打ち込んだステンレス・ビスを芯にして、紙粘土をランダムに盛り付けて行きます。
紙粘土だけで岩石らしさを表現するのは無理かと思っていましたが、実物の石を押し付ける事でうまく表現できました。

岩山のところは、中に発砲スチロールや手持ちの箱などを入れて内部に空間を作り、軽量化しておきます。
木枠の部分はワザとはみ出させておいて、後から垂直に削り取る予定で、映画のシーンを切り取った様な効果を狙っています。
ちなみに、岩山はもう少し高くしようと思ったのですが、その分重くなってしまいますし、本体が隠れてしまうのでこの程度で止めました。
これを風通しの良い日陰で乾燥させますが、大きいのでベッドの下に隠して置きました(^_^)
さて、ベースの乾燥を待つ間、アンテナ類を製作します。
特徴的な船首部分のアンテナは、やはり設計図と違っていたので可能な限り同じ雰囲気になるように加工しました。
モールドが潰れている部分もあるので、プラ板や延ばしランナーでメカを追加してディテールアップもしています。
本体と同様に塗装後、スミ入れしてトップコートを施し、以前製作したパラボラ型アンテナ類と合わせて取り付けます。
次回は残りのアンテナ類を取り付け、いよいよノストロモ号が完成する予定です。


 
 
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