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メイン回路 [デロリアン製作記]

今回はメイン回路の製作と小物を取り付け、いよいよ完成です。
写真のタイムスタンプを見ると、去年の4月から製作していました。
途中でムック本が出るまで待ったり、エクシアやザクを作っていたので、正味9ヶ月くらい掛かったことになります。
模型誌の作例と違って、時間に追われる事も無く、自分のペースで製作出来ましたので、楽しかったです
また、デロリアンはいつか作ってみたいキットのひとつでしたので、こうして完成出来た事も嬉しいです。

さて、メイン回路ですが、思い通りに動かず苦労しました。
まず、ELワイヤーですが、スイッチが付いていた端子をGNDに落とせば点灯していたのに、いつの間にか点灯しなくなりました。
回路が壊れたのか、電源や操作にミスがあるのか、原因はわかりませんが、端子をGNDに落としたまま電源を入れると点灯します。
再現性はあるので、ELの電源をリレーでON/OFFさせる事にしました。
更に、ELを点灯させるとマイコンがリセットされる不具合が発生しました。
電圧不足なのか、ノイズの影響なのか、両方なのか、これも原因が判りません。
別のUSB電源を使えば安定するので、電源2個の仕様にするしか無いと思ったら、USBコネクタの元から分岐した電源なら大丈夫という、謎の現象が起こりました。
原因はハッキリしませんが、こう繋げば動くという事は判りましたので、それで進めます。
最終的に仕上がった回路図がこちら。
デロリアン メイン回路.PNG
普段はそれぞれのPICがLEDを制御していますが、メインPICから信号が送られるとタイムトラベル時の動作に切り替わります。
メインPICは、ベースのスイッチが押された信号を受けると、EFFECT音が再生されている前提でタイミングを計り、ヘッドライトを点灯させたり、ハザード信号を送ったり、他のPICにタイムトラベル信号を送ります。
つまり、スイッチが押されていない時は、他のPICに仕事を任せて休んでいますが、いざスイッチが押されたら様々なシーケンス動作をコントロールするワケです。
ELワイヤーの制御は、メインPICではなくEFFECTサウンド再生を担当しているPICが点灯させます。
デロリアン サウンド回路.PNG
RA2端子にトランジスタを介してリレーが繋がれ、ELワイヤーの電源をON/OFFします。
ELワイヤーの電源がベースのUSB電源へ直接つながるので、ベース内部で制御した方が都合が良いのです。
何とも変則的なつなぎ方ですが、こうしないとELワイヤーを安定して点灯させる事が出来ないので、仕方ありません。
新しいデバイスを使うと、何かしら不具合が起きるものです。

さて、ELワイヤーは専用の電源で接続されますので、デロリアン本体に電源コネクタを増設しなくてはなりません。
コネクタ追加.jpg
電源とスイッチ用のコネクタの他、ELワイヤー用の電源コネクタを増設しました。
もちろん、支柱にも電源ピンを追加して、支柱にセットすれば接続OKにしておきます。
コネクタ追加 支柱.jpg
ELワイヤーの電源はシャーシを通ってリアまで届き、車体上部と接続するピンへと続きます。
上下コネクタ オス.jpg
メイン回路の5V、GND、タイムトラベル信号の3ピンに加えて、ELワイヤー用の5V、GNDの2ピンが加わりました。
車体上部には、メインマイコン基板があり、このコネクタで接続されます。
上下コネクタ メス.jpg
車体上下が外せるようにしておくのは、何かトラブルがあっても分離できる様にしておくためです。

ベース内部にも、リレー制御回路が増設されました。
ベース内部.jpg
ELワイヤーの電源を制御するリレーが、EFFECTサウンド再生回路からコントロールされます。

ヘンテコな接続ですけど、これでやっとELワイヤーが点灯出来る様になりました。
回路完成.jpg
動作は安定していて、何度動かしてもしっかり再現されます。
ELワイヤーが単三電池2本で動いていたので、消費電力は350mA程度だろうと軽く考えていたことがマズかったみたいです。
2週間程悩み、回路図も7回書き直すハメになりましたが、これでやっと先に進めます。

ココからは、小物を仕上げていきます。
まずはドアミラーです。
ドアミラー.jpg
ドアに接着ガイドが全く無いので、強度が心配になります。
0.6mmの穴を開けて、ミラー側に真鍮線を打ってしっかり固定できる様にしました。
ミラーは携帯電話に貼って使う、ミラーシールを切り抜いて貼り付けています。
一応、本物の鏡なので、ちゃんと景色も映ります。

ワイパーですが、これは作り直しました。
ワイパー.jpg
キットのワイパーでは、イマイチ精度が足りないと感じていましたので、ここはエッチングのワイパーに替えるつもりでした。
ところが、市販のエッチングでは小さくて、デロリアンには装着できません。
仕方なく、しぶしぶプラ材で自作したワイパーを取り付けています。
ちなみに、実車のフロントガラスは下側が黒く帯状に塗装されていますので、裏から塗装しました。

ベースには、ミラーを取り付けました。
ミラー取り付け.jpg
下に鏡がある事で、車体の下面を覗き込まなくても楽しめる様になります。
ホバーモードの時、威力を発揮してくれるでしょう。

ドアにストラップを付けました。
ドアストラップ.jpg
ドアを閉める時、ノブまで手が届かないので、このストラップをつかんでドアを閉めます。
プラペーパーの細切りへ、0.28mmの真鍮線を丸めたリングを通してぶら下げました。
ノブにはゆるく巻いてあるので、ドアを開けると重力で垂れ下がります。

ドアの隙間をパテで埋めました。
ドアの隙間.jpg
あれだけ仮組したのに、内装や回路が入ったらボディーが前後に変形して、ドアにスキマが出来ました。
どうしても気になるので、パテで埋めて成型しましたが、部分的に塗りなおしているので、少々違和感が残ります。
これはスキマが開いてしまっているよりは良いだろうと、妥協するしかありませんね。

ホバーボードを展示するアダプタを作りました。
ホバーボード.jpg
ホバーボードもせっかく作ったので、一緒に展示したいです。
透明プラ板に磁石を付け、ベースのミラー裏に仕込んだ磁石で固定出来る様にしました。
ベース セット状態.jpg
ホバーボードを、浮いている感じで置く事ができるし、鏡に映った裏側も楽しめます。
磁石は3か所に設置しました。

地上走行状態でも電源を供給できるケーブルを付けました。
ベース EXTケーブル.jpg
高い支柱に取り付けられた状態でしか電飾を楽しめないのは、ちょっと困ります。
ベースから必要な配線を引き出せるEXTコネクタ端子を付けました。
ベース ソケット.jpg
車体の接続コネクタに接続できるピン配列に変換されますので、動かせる範囲は狭いのですが、支柱に縛られずに、好きな場所で展示出来る様になりました。
タイムトラベル中.jpg

これでデロリアンは完成となります。
完成画像や動画は、別記事で公開させて頂きます。
長い間ご覧頂き、ありがとうございました!


コメント(4) 

コメント 4

はねまる

完成おめでとうございます!!
圧倒的な完成度と機能的な設計、カッコよさにしびれます!
制作過程も追えて楽しかったです。制作お疲れ様でございました!
by はねまる (2022-04-24 20:17) 

6jiro

完成おめでとうございます!
動画も最高でした!!!
素晴らしい出来ですね。細部のこだわりも電飾による映画のシーンのような表現と見ていて飽きません!
これを1/24でやっちゃうんですからね・・・・
ホントどろぼうひげさん、もう怖いですwww
by 6jiro (2022-04-24 21:21) 

どろぼうひげ

はねまるさん、ありがとうございます^^
デロリアンは、いつか作ってみたいと思っていたキットでしたので、こうして完成することが出来て嬉しいです(^^)o
長い間、応援ありがとうございました!

by どろぼうひげ (2022-04-25 19:28) 

どろぼうひげ

6jiroさん、こんばんは!
ありがとうございます^^
1/24はやはりキツイですね
再現できなかった部分がたくさんありましたが、あきらめる部分があったから完成出来たのかも知れません
そしてやはり、効果音は重要だなーと感じました^^
ただ光るだけなのに、それなりに見えてくれるので(*^^*)

by どろぼうひげ (2022-04-25 19:31) 

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