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気嚢の試作と支柱 [タイガーモス号 製作記]

気嚢部分の形状を検討するため、一度試作品を作ってみました。
ベースに固定するための支柱も製作しています。

タイガーモス号は気嚢(きのう)にガスをためて浮力を作る飛行船です(^^♪
特徴的ともいえる気嚢部分を製作するため、まずは断面図を描きました。
断面図.jpg
側面図と上面図から寸法を割り出し、気嚢の断面図を7箇所分用意しました(^^♪
この気嚢部分は劇中でも形がコロコロ変わり、丸く膨らんでいたり、下がすぼまっていたりします。
どんな形が一番タイガーモスらしいのか、図面ではサッパリわかりません(^_^;)
3D-CADを使えばイメージしやすいのかも知れませんが、そんなの使った事無いし、データ化する時間がもったいないし、実際に作ってみた方が一番検討しやすいと思ったので、一度試作してみることにしました(^^♪
全体が丸いものや、下が細くなった電球型、縦長になったもの等、いくつかバリエーションを作ってみました。
電池をどこに収納するか、それに支柱やスイッチ、電子回路を収めるスペースも検討しておかなくてはならないので、やはり一度試作してみるのが一番の近道だと思います(^_^;)

電池は後部に納めるのがよさそうです。
後部に電池.jpg
気嚢は前後2つに分け、前部分を取り外し可能に製作して、船室内部の様子を楽しめる様にします(^^♪
当初の予定では、気嚢全体が取り外せる構造にしようと思っていたのですが、後部には甲板から見張り台へのハシゴがありますし、4連プロペラも尾翼に繋がっているので分離できないのです(-_-;)
後部が固定なら、そこに電池を収めた方が良いですね(^^♪
単体でも照明は点いたままにしたいので、電池は内蔵させたいのですが、この後の予定では9V電池が理想的です。
でも、意外と内部のスペースが無くて、どうやら電池はこんな場所に収めるしか無さそうです(+_+)
この下に船室があるので、出来れば視界の邪魔をして欲しく無いのですが、こうするしかありませんでした。

前部分も試作して、形状を検討します。
形状の検討.jpg
A 下がしぼんだ電球型に作ってみた部分です。
  気球らしくて良いかと思ったら、船体に取り付けてみると非常に不自然に見えました。
B ゆるやかに膨らんで行くカーブにしてみた部分です。
  気球らしさもあるし、自然なふくらみ方は浮力が均等に掛かっている感じでナイスですね。
  今回はこのカーブで製作してみようと思います(^^♪
C もっとパンパンに膨らんでいるようにしてみた部分です。
  これはやり過ぎで、飛行船みたいになっちゃいそうですね。
D 一番前の部分はプラ板を集めれば何とかなると思っていたのですが、実際にはカーブが
  急で難しそうです。
  もう一枚、先端用にプラ板を追加する必要がありそうです。

こうして実際に立体化すると、図面ではわからないイメージがとてもよく判ります(^_^;)
気嚢の形状も、わずかなカーブの違いで印象がだいぶ変わる事がわかりました。
改良点や構造的な工夫も検討できるので、やはり一度試作してみて良かったと思います(^^♪
材料は無駄になりましたけど、作ってみたら「あれ?」なんて事になるよりずっとマシです(^_^*)←良くある

分割部分は、マグネットで固定されます。
マグネット強すぎ.jpg
前後に分割された合わせ目には、電池の他にスイッチなども設置する予定です。
そのための空間を確保するには、どれくらいの穴が欲しいのかも把握できました(^_^;)
取り外し可能にするために磁石で固定しますが、画像の様に直接付けてしまうと、磁力が強すぎて外す時に強い力が必要になる事も判明しました。
合わせ目をピッタリ閉じたいので、磁石は上下2箇所に必要ですが、これならプラ板の後ろに磁石を接着しておけば充分みたいです(^_^*)

試作品を船体に乗せてみた様子です。
大きさのバランス.jpg
気嚢の最大横幅や全体の大きさのバランスは良さそうです(^^♪
ただ、強度確保のためにフレーム的な構造に出来ないので、上がだいぶ重くなりました。
これに尾翼やトサカが付くと、更に重くなりそうですが、気嚢の形状はしっかり出したいので仕方ありませんね(^_^;)

試作品のおかげでかなりイメージが固まりましたので、いよいよ本番の製作です(^^♪
本番の製作.jpg
後部の気嚢部分から製作しました。
採寸するために試作品もバラして活用しています(^^)/
今度は本番なので、垂直水平もキッチリ出して製作しています。
磁石もプラ板の裏に付けたり、プロペラのカーブも付けて、試作での反省点も活かして製作しています(^_^;)

気嚢の前半部分を製作する前に、支柱を製作しておきます(^^♪
支柱はしっかりとホールドできる金属を使用し、電源の供給も出来なくてはなりませんのじゃ
支柱とスイッチ.jpg
A ホームセンターで購入した、幅9.5ミリ、厚さ1.5ミリの金属プレートです。
  3ミリの穴がたくさん開いていますので、これを利用して固定出来るようにしてみます。
B マイクロスイッチを取り付けました。
  支柱を差し込むとこのスイッチが切り替わり、電池から外部電源に変わります。
  いつもはDCジャックで実現していたハイブリッド接続ですが、今回はジャックを取り付け
  られるスペースがありませんので、自動的に切り替わる装置も自作する必要がありまし
  た(+_+)
  スイッチはビスで固定し、センサー部分もカットして曲げ、スムーズにスイッチング出来る
  様にしています。
C 支柱の板が差し込まれる部分は、ピッタリのサイズにカットしたプラ板を用意しました。
  これがゆるいとグラグラ動いてしまうので、ガッチリとホールドされる必要があります。
  全重量がここに集中しますので、出来るだけ接着面積が大きくなる様に加工しています。
D 差し込み溝に接着するフタです。
  スイッチのための溝の他、金属プレートの穴がピッタリ来る位置に3ミリの穴を開けまし
  た。
  気嚢の前半部分をハメ込むと、この穴にプラ棒が刺さって、支柱を固定する構造にします。

電池の収納位置を検討している際、本当は縦して収めた方がスペースを消費しないで済んだのですが、この支柱とスイッチ類を作るスペースが必要だったので、泣く泣く横置きにしました(-_-;)

更に、この支柱には電源の供給も兼ねてもらいます(^_^*)
電源コネクタ.jpg
A 支柱の金属プレートに電源のためのオスのコネクタを取り付けました。
  A1 金属ではコネクタを接着しても強度が不安だったので、プラ板を取り付けてそこに
     コネクタを接着しました。
     プラ板はプレートの穴を利用してネジ止めで固定しています。
  A2 オスのコネクタです。
     プラ板に瞬着で固定しただけで頑丈に固定できましたが、念のためにプラ板で支え
     も追加しました。
B 船体側にはメスのコネクタを接着しました。
  こちらは支えを付けるとハンダ付けがやりにくくなるので、横にプラ角棒を接着して補強
  しています。
C スイッチは反対側の奥に付けた方がスペースにゆとりが出来るのですが、理由があって
  わざわざ片側に集中させています(^_^*)
  画像の位置まで支柱が入ると、先にスイッチが切り替わります。
  電池から外部電源に切り替わってから、コネクタが刺さって外部電源が供給されるワケ
  ですね(^^♪
  取り外す時も、コネクタが外れて外部電源が切れてからスイッチが切り替わり、内部の
  電池になりますから、絶対にショートしない構造になります(^^)/
D 完全に支柱が刺さるとコネクタも密着します。
  まだ配線もしていませんけど、今のうちに製作しておかないと取り外す部分が作れませ
  ん(^_^;)

気嚢部分は、まだ半分。しかもフレームしか出来ていませんが、試作品を作って検討したおかげで迷いがありません(^^♪
遠回りだったけど、一番の近道だったと思っています(^^)/

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コメント(10) 

コメント 10

SOL

フルスクラッチ&電飾の場合はある程度構造設計、製作手順も考慮しないといけませんが、それが難しいですよね♪

でもこういう試行錯誤もまた模型製作の楽しさの1つかもしれませんね♪
by SOL (2013-04-05 00:23) 

コクイ

おはよう御座います・・ご無沙汰しております・・(~_~;)

過去記事から拝見しましたが、フルスクラッチでの取り組み方には毎度の事ながら頭が下がりますね~凄い作品がまた世に出てきそうです!!

遅くなりましたが630万アクセス企画の当選者の方々おめでとう御座います!引きが強いお方の顔ぶれにニヤッとしてしまいました・・^^

春めいてきましたが、頑張って下さいね~~!
by コクイ (2013-04-05 08:21) 

ジキル7777

電池でタイガーモス号の大きさがやっと理解出来ましたが、
こんなにも小さな作品だったんですね。
スゴ過ぎる・・・。
アイデア、技術、情熱に脱帽します。
頑張ってくださいね!!
by ジキル7777 (2013-04-05 08:57) 

batora

そうきましたか!
気嚢の支えからどう形成するのか凄く興味津々
それを参考に、自分もスクラッチできるように勉強したいです

毎回凄くて、先輩の作業部屋にお邪魔したくなっちゃいます


by batora (2013-04-05 12:53) 

どろぼうひげ

SOL さん、こんばんは(^^♪
せっかく作った模型ですから、強度やディスプレイの方法もしっかり検討しておかないといけません(^_^;)
更に電飾を組み込むとなると、ちゃんと計画しておかないと後でエライ目に会います(+_+)←会ってばっかし
でも、それは塗装の順番や後ハメ加工みたいなものですので、それはそれで楽しめますけどね(^_^*)

by どろぼうひげ (2013-04-05 20:43) 

どろぼうひげ

コクイ さん、こんばんは(^^♪
こちらこそ、すっかりご無沙汰しちゃってすみません(^_^*)
フルスクラッチでは全てのパーツが手作りですから、手間と時間はキット製作の比ではありませんね(^_^;)
その代わり、全てが自分の思うままに作れますから、作っている満足感は最高です(^^♪
おかげさまで630万アクセスを達成できました(^^)/
公平な抽選なのに、予想に近い結果が出てビックリしています(^_^;)
頑張りまーす(^^♪

by どろぼうひげ (2013-04-05 20:47) 

どろぼうひげ

ジキル7777 さん、こんばんは(^^♪
Nゲージフィギュアのサイズに合わせて図面を引きましたので、1/150と言っても良いかも知れません(^_^*)
21×27×10と、かなり小さいですよ(^_^;)
持ち運びも考慮したためですが、小さいものがちゃんと作ってあると感動があると思うんですよ(^^)/
ボクも小さいものを作るのが大好きなので、楽しんで製作したいと思います(^^♪

by どろぼうひげ (2013-04-05 20:53) 

どろぼうひげ

batora さん、こんばんは(^^♪
前半は取り外しまで考慮しなくてはならないので、ちょっと面倒ですね(+_+)
スクラッチは、頭で考えた通りに行かない事が多いです(^_^;)
製作方法からじっくり考えていかないと苦労しそうです(+_+)
コキタナイ部屋ですけど、よかったら遊びに来て下さい(^^♪

by どろぼうひげ (2013-04-05 20:59) 

ピコ

電池が大きい・・・という印象^^;
相変わらずどろぼうひげさんの作品はスケールの誤差が生じるなぁ。

フルスクラッチ電飾作品なので色々と工夫込みでの工作、尚且つ細かい部分までの再現、流石だなぁと毎度のことながら思います!
by ピコ (2013-04-06 06:51) 

どろぼうひげ

ピコ さん、こんばんは(^^♪
そういえば、作品の大きさ比較の画像ってまだありませんでしたね(^_^*)
電池を見て頂くと、大体の大きさが判っていただけると思いますが、約1/150換算で全長21センチしかありません(^_^;)
おかげで電装関係の仕込みに苦労していますが、小さいのに光っていたりするとワクワクしてくると思うんですよね(^^♪
ボク自身も作っていて楽しいです(^^)/

by どろぼうひげ (2013-04-07 19:45) 

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