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6 ベースの製作 [シルフィード 製作記]

ベースを製作して完成です!

シルフィード単品でもカッコイイのですが、やはりドックの情景を製作して、よりゲームの世界を表現してみたいと思います。
ドックはかなり広いのですが、全て作ると巨大なジオラマになてしまいますので、シルフィードが係留されている部分と、出撃の時に下へ移動するエレベーター部分のみ製作してみます。
B4のプラ板を組み合わせて、壁を作りました。
ベース外枠.jpg
2ミリ厚のプラ板をそのまま使って床と壁を作りました。
シルフィードは係留アームにぶら下がった形で宙に浮いています。
アームは真鍮パイプでガッチリ支えられますが、壁への固定もしっかりしておかないと、ちょっとした振動でブルブルと震えてしまってカッチョ悪いです。
ジャンクパーツを補強に使って、壁との2点で支える構造にしました。
更に、壁にも金属のL型アングルを使って補強を加え、壁自体のゆがみも極力出ない様に強化しています。

シルフィードが格納状態の時、床となるプレートを製作しました。
プラットホーム.jpg
映像を参考に、プラ板でプレートを自作しています。
サークルカッターで円を切り出し、スジ彫りやプラパーツでデコレーションしました。

んで、このプレートの上のみ人工重力があるらしく、作業員が立っていたりするワケですが、赤く光る誘導棒を振っていたりするんです。
でも、1/144サイズのフィギュアの、誘導棒だけを発光させるなんて、光ファイバーでも無理です。
そこで、レーザーを使って光らせてみようと思います。
レーザーで.jpg
A MSフィギュアの誘導棒を持っているクルーを使います。
  棒を上に高く上げているので、レーザーを上手く当てれば棒だけを発光出来そう
  ですね。
B ずっと昔、秋月電子で500円で買ったレーザーです。
  乾電池2本で3Vを繋ぐだけで、レーザーポインターが完成しちゃいます。
  出力は1mWと弱いものですが、絶対に目に入る角度で使用してはいけません。
  今回使用する際にも、どんな角度で見ても、レーザー光が見えない様に配置を
  工夫しています。
C レーザーは小さいのですが、ジオラマに組み込むとなると大き過ぎます。
  プレートに立てて埋め込んでスペースを最小にし、ミラーで角度を変えて使います。
  3ミリ角程のミラーなんて、既製品ではありませんので、100均の鏡を割りました。
  破片の中から、使えそうなサイズのものを拾います(^_^;)
D ミラー片を45度にセットすれば、レーザーは90度角度を変えて、横から出てきます。
  レーザー自体は非常に細い光ですので、1ミリ径の穴を開けた壁から照射
  するようにしました。
  ジャンクパーツで完全にレーザーを覆ってしまい、万一固定が外れてもレーザー光
  が出てこない構造にします。

フィギュアをレーザー光の位置に固定すれば、誘導棒のみ発光できます。
レーザーで2.jpg
A ボックスの中では、上に照射されたレーザーが、ミラーで90度角度を変え、横の1ミリ
  径の穴から照射されます。
  穴は見えない様にひさしを付けました。
B フィギュアの誘導棒の高さに合わせてありますので、後はフィギュアの位置を動かして
  誘導棒にレーザーを当てるだけです。
  光が左手に半分、右手に半分当たる位置に固定する事で、両手の誘導棒が光ります
C レーザー光は、余程汚れた空気中でなければ見えません。
  拡散せずに直進するので、遠く離れていても光が弱くならないのが利点です。
  フィギュアだけ見ると、どうして光っているのか、マジックみたいな電飾となりました。

ベースの壁にメカを貼り付けて、宇宙船のドックを再現してみます。
カベメカ貼り付け.jpg
A 壁にジャンクパーツをガンガン貼り付けて、一面メカで覆われた壁を作ります。
  主にAFV関係のジャンクを使って埋め尽くしました。
  あんもさんに聞いたら、すぐに元のパーツの名前がスラスラ出てきてしまったので、
  わかる人が見ればバレバレなんですけど、雰囲気重視ということでお許しを(^_^;)
  係留アームは横に移動して、それから下に移動し、吊り下げられて発進!となり
  ますので、移動するガイドを配線を隠すモールで自作しています。
B プレートの前に空間を作り、プレート自体が別のユニットである事を表現しています。
  空間にもメカを貼り付けましたが、パイプがあるとソレらしいと思い、ランナーを利用
  してパイピングしています。
  角がまるいランナーを使う事で、配管らしくなりましたし、途中のゲートも支えとして
  利用しています。
C メカを貼り付け終わった様子です。
  縦に揃っている部分と、横に揃っている部分を意識しています。
  ただ闇雲に貼り付けるよりも、メカニック感が増します。
D 下降していく部分には、天井を作ってメカを貼り付けました。
  強度として心配の種が増えますが、これによってシルフィードの動線がイメージ
  しやすくなります。
  下に降りていくガイドには、100均のプラレールの線路をまんま使いました。

係留アームをデコレーションします。
係留アーム.jpg
A 係留アームは、船外に出てから更に下へ折れ曲がり、係留フックが外れて発進します。
  なので、直線ではなく、折れ曲がる部分が無くてはなりません。
  真鍮パイプは直線なのに、曲がる部分を持ったアームに見える様にデコレーション
  してみました。
  ロッドの部分も、映像では角棒なので、プラ板を貼って四角に変えています。
B シリンダーや油圧チューブなどを付け、いかにも動きそうなアームにデッチあげます。
  更に、マニュアルで動かす場合もあるだろうと、手動操作卓を追加してみました。
C フックの部分に、映像ではグリーンのライトが光っていましたので、チップLEDを付けて
  みました。
  発進時には赤に光りますが、今回は待機状態ですので、グリーンのみです。
D 発光させてみたら、明る過ぎてシルフィードまで緑色になりました。
  これはもっと光を弱くしなくちゃイケませんぞよ

ほぼディテールが出来ましたので、塗装します。
プレート塗装.jpg
プレートは、円形部分を濃いグレーにしました。
ゲームの映像でも濃かったのですが、それよりも濃くして、周りも大袈裟に汚しています。
これによって、白いシルフィードの機体をクッキリと見せる効果があります。
プレートのエッジには、エッチングの手すりを付けました。
なんとなく付けてみたのですが、スケール感が出てくれてシメシメです。

壁のメカも塗装しました。
カベメカも塗装.jpg
壁は、缶スプレーで、一気にブラックに塗装してしまい、そこからFS36495を吹き付けてグレーにしました。
ブラックがヘコんだ部分に残って、立体感が出てくれます。
FS36495は、あまり発色させずに吹いて、全体を暗いグレーで仕上げました。
シルフィードの白い機体が・・(以下同文)
奥になる部分や、高さのある下の部分は、更に暗くして巨大な空間らしく仕上げています。

スミ入れして、汚しを加えます。
スミ入れと汚し.jpg
スミ入れはエナメルで、こげ茶色を作って流しました。
綺麗にふき取らない部分を作って、汚れを表現しています。
メカなのに、メタリック系を一切使わず、塗りワケもせず一色で仕上げ、あくまで背景としての役割に徹して頂きました。
そのぶん、白いシルフィードの機体が・・・(以下同文)

係留フック周辺のアップです。
係留アームの塗装.jpg
暗くて汚れているドックのイメージですね。

このままでは、下降していく発進口がイメージしにくい気がしたので、誘導灯を追加する事にしました。
アプローチライト.jpg
A 1ミリプラ板で仕切りが付いた箱を作りました。
  下降するガイドの両脇に付けるので、左右2本あります。
B 表面は0.3ミリのプラ板に、ジャンクパーツを貼り付け、一部にマスキングテープを
  貼ります。
  テープの位置は、仕切りと同じ間隔にしてあります。
C ブラックで遮光の塗装をして、グレーを重ね、マステを剥がせば、そこだけ発光する
  アプローチライトが完成です。
D 仕切り内部には、5ミリの赤色LEDが入っています。
  タマタマ5ミリの赤色LEDが余っていて、どう使おうか悩んでいたのですが、ちょうど
  よい使い道が見付かって良かったです(^_^;)
  配線はベースのプレートの中に集め、上から下に順番に点灯するプログラムを組ん
  だPICマイコンに接続しました。

ついに完成です!
完成.jpg
これでやっとシルフィードが完成しました。
正直、古くてあまり知られていないマイナーなゲームだと思っていたのですが、ツイッターや展示会では大変好評を頂きました。
ロストプラネットバージョンも発売されるみたいですので、作ってみてはいかがでしょうか?
完成画像は、いつもの様に、別記事としてアップさせて頂きます。

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コメント(8) 

コメント 8

ぴろんちょ

こんな風にレーザー光線の使い方があるなんて、、、目から胸ビレですねぇ〜
ピカピカとキレイそうなので、実物を見てみたいものです。
by ぴろんちょ (2016-09-23 22:14) 

とめぞー

実物を見たときにどうやって誘導灯を光らせてるんだろう?
と思ったのですが、レーザーなんてマジックを使っていたんですね
すごいアイデアです!
by とめぞー (2016-09-24 11:20) 

tezno

誘導灯の話はCharさんが、これどやっているか解りますか?
ってクイズ形式で質問してきたんで、
かなり悩んで楽しい謎解きになりました。
常日頃レーザーポインターなんかにつかえるのではと
思って購入だけはしておいたんですが、
こんなちっこいフィギュアのしかも誘導灯だけのために
使用するなんて、、、
目から角膜です。ぽろり。  こわっ。
僕ならどや!ここに使ってるぞ!!見て見て!!
だけどこのさりげなさは勉強になります~
実際何分間も二人であーだこーだ
話が盛り上がりました。
僕も危なくない配慮をしたうえで、
どこかに使ってみたいと思います
by tezno (2016-09-25 09:22) 

どろぼうひげ

ぴろんちょ さん、こんにちは(^^♪
胸ビレ落ちましたか(^_^;)
今回も工夫を凝らした電飾を、たくさん組み込んでみましたので、DORO☆OFF展示会で是非実物をご覧下さいね(^^)/
by どろぼうひげ (2016-09-25 11:51) 

どろぼうひげ

とめぞー さん、こんにちは(^^♪
レーザーを使った電飾のアイディアは以前からあったのですが、今回やっと実現する事ができました。
ちょっと面白いものが出来たのではないかと思います
by どろぼうひげ (2016-09-25 11:59) 

どろぼうひげ

tezno さん、こんにちは(^^♪
角膜ペリペリ~♪ですね!
普段電飾してる方から見たら、不思議な光だったと思います
確かに、誘導棒を光らせるためだけに、レーザーを使っちゃうというワンパクさ。
盛り上がってくれて嬉しいです
何か使えるところがあったら、是非!
by どろぼうひげ (2016-09-25 12:04) 

たかぞう

こんにちは。
たかぞうです。

実物見た時、気付きませんでした。
今、自分が撮った写真を見てびっくりしてます。
こんなところまで、光らせるんですね~[ほっとした顔]
もう神記事です。

ドロオフ会もうすぐですね。
楽しみです。
by たかぞう (2016-09-30 12:36) 

どろぼうひげ

たかぞう さん、こんばんは(^^♪
多くの方は、気付かなかったと思います(^_^;)
塗装も、改造も、さりげなくて気付かれないのが、モデラー的には成功なのかな?
だったら嬉しいなー
DORO☆OFF展示会も、もうすぐですね
準備にアタフタしています(>_<)
by どろぼうひげ (2016-10-01 00:02) 

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