ダッシュボード 後編 [デロリアン製作記]
新年、あけましておめでとうございます!
昨年は拙いブログを見て頂き、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
さて、新春一発目はダッシュボードの製作・後編、そして内装の完成まで記事にします。
ダッシュボードの上には、良くわからないメカがたくさん置いてありますが、全部自作しなくてはなりません。
色々な資料や映像で形状は判っているのですが、問題はサイズです。
1/24と言う事は、24cmのモノが1cmになるわけで、12cmのものは5mmで作らなくてはなりません。
しかも、デティールをキッチリ出すためには、パテではなくプラ板で作るしかありません。
メーターパネルの上に2つある、信号増幅器は、横にスリットが4つあって、中はがらんどうです。
ドリルで開けた穴をつないでスリットを作ってからギリギリでカットして製作しています。
上面のスリットは、マイナスドライバーでギューッと押して段差を作りました。
他の面はプラ板で製作して、中が空洞のスリット付きの箱が何とか出来ました。
ブレーカーのような端子が付く接触器もプラ板で自作しています。
プラ板を積層して作れば楽なのに、わざわざ箱組みして中を空洞にしている理由は後程ご説明します。
小物を塗装します。
A 箱組みした信号増幅器です。
ガイアカラーのニュートラルグレー5で塗装して、シルバーでドライブラシ
しています。
B 接触器はブラウンで塗装しました。
側面の一部はゴールドです。
C ラジオの上に載っている基板です。
放熱器は0.1mmタガネでスジボリしました。
D カセットデッキ付きラジオです。
カセットが入る部分は0.1mmプラペーパーを貼っています。
E コンパスは、透明ランナーから削り出したドームを付けました。
実物は中に黒い球が入っているのですが、黒くしちゃうと何だか判らなく
なってしまうので、敢えて透明にしています。
F 前回ご紹介した目覚まし時計です。
キットのパーツにちょっと手を加えただけですが、良い出来ですね。
小物は、配線するときに取り付けるとして、次にセンターコンソールの工作です。
キットでは、センターコンソールに実車同様の小物ケース等がモールドされていますので、削り取ってツライチにしました。
センターコンソールに装着される小物を製作します。
ここもプラ板メインで自作するしかありません。
タイムサーキットのスイッチ部分は、透明なカマボコ型のドームに3枚の円盤が入っています。
これをどうやって自作するか試行錯誤しましたが、基部に切り込みを入れて、ブリスターケースから切り出した透明板を差し込んで透明なドームを作っています。
こうしないと、弾力で綺麗なドーム状になりません。
中の円盤は手持ちのエッチングパーツから流用して、1mmプラ棒に通しています。
後ろの金色の箱には、トランスやコンデンサらしい部品が入っていて、網目のフタが付いています。
網目はエッチングパーツから切り出して使いましたが、ちょっとオーバーサイズですね。
前に端子台みたいな部品が付いていますが、これはチップの集合抵抗を張り付けました。
そして、タイムサーキットスイッチには、オンになると緑に発光するランプがありますので、1mmの穴を開けて先端を丸めた光ファイバーを刺し、内部にグリーンLEDを仕込みました。
ただ、スケール的にあまり強く発光させたくないので、4.7kΩの抵抗を2本直列にして9.4kΩを作ってつないでいます。
1/6wサイズの10kΩ抵抗を持っていなかったんです。
センターコンソールの小物が完成です。
1円玉と比較して頂けるとわかりますけど、とにかく小さいので、デティールのどこを捨てるかで悩みます。
全部完コピできれば理想なのですがねー
ダッシュボードの機器を取り付けつつ、配線していきます。
例として、ブラウン色の接触器への配線作業をご紹介します。
配線材料として、0.18mmのポリウレタン線を使いました。
ラッカー系の塗料で着色して使用しますが、何度も塗り重ねないと発色しませんので、手間と時間が掛かります。
片方に結び目を作って、ネジの頭に見せることにしましたので、結び目から先が90度に曲がっています。
それを端子に差し込んで、内部をエポ着で埋めて固定しました。
先程、なぜ中を空洞にしたのか、その理由がコレです。
端子に配線がネジ止めされている感じを出したかったので、わざわざプラ版で箱組みしたわけです。
ダッシュボードへ接着して、しっかり乾燥させて動かなくなったら、配線を曲げて各方向に分けていきます。
ダッシュボードの裏側など、見えない部分まで伸ばしたらエポ着で固定して、余分な配線をカットします。
最後に、曲げた事で塗装がはがれてしまった部分がありますので、筆でリタッチして完了です。
メッチャ面倒臭い作業となりますが、スケール感を損なわない太さで、形を自由に固定出来る材料となるとポリウレタン線が最適だったので、我慢して作業するしかありませんでした。
おかげで、かなり実車の雰囲気が出せたと思います。
一部には0.08mmの配線も使っています。
ラジオの上の回路から伸びている2本の線は、周りの配線より明らかに細いです。
そんな場所には0.08mmのポリウレタン線を着色して使いましたが、悲しいことに細すぎて見えません。
自己満足の世界ですね。
スピードメーターの裏は、コネクタで繋がっています。
デジタル・スピードメーターのみ、配線がコネクタで繋がれています。
ここはプラ材より、パテで造形した方が綺麗に作れそうなので、エポパテを使いました。
マスキングテープの上で作ると、硬化した後でも綺麗に外せるので、配線を埋めて造形しています。
配線が半分終了したところです。
ラジオやコンパス、目覚まし時計などが乗って、だいぶ雰囲気が出てきました。
これらの機器は、フロントガラスに干渉しない高さに抑えて取り付ける必要があります。
やはりカラフルな配線が付くと、グッとマシンらしさが出てきますね。
配線は大変ですけど、これだけ効果が出てくれるなら頑張るしかありません。
残りの配線も頑張ります。
ダッシュボードからは、センターコンソールの運転席側と、助手席のドア側にジャバラの配管が通っています。
これは真鍮線に極細の真鍮線を巻き付けて自作したジャバラホースを着色して使いました。
コンソールボックスの上には、端子台で中継された配線が走っています。
ここはチップ集合抵抗(1つのチップに抵抗が4個並列に入っている素子)へ、本当にハンダ付けしたものを使用しました。
線の数が全然足りていませんが、サイズ的に4本が限界です。
それと、機器を接着してから配線を曲げるから塗装がはがれるのではないかと思い、あらかじめ配線を曲げてから着色して使用してみましたが、やっぱりリタッチは必要でした。
それと、配線は時々固定してあげないと不安定になる部分がありますので、その場合は穴を開けて0.08mmのポリウレタン線で縛っている部分もあります。
接着剤ではすぐに外れてしまうので、見えない事を逆に利用して縛って固定しました。
ちなみに、実車では所々をインシュロックでまとめてあるのですが、流石にそこまで再現することはあきらめました。
色々な材料で試してはみましたが、汚くなるだけで、どうも再現性が良くなかったです。
これでダッシュボードからの配線が終了です。
設定時間表示器から伸びている配線や、ダッシュボードから後ろへと伸びていく配線などが加わり、またまた実車へと近づいてくれたような気がします。
配線はポリウレタン線でも実物より太いので、実車よりかなり本数を減らして雰囲気を優先させています。
実は、設定時間表示器の横幅は、センターコンソールに被さるかたちで横からネジ止めされているのですが、配線が通る幅が狭くなる事が予想されたので、コンソールの内側に納まるサイズに変更しています。
表示器は1/22スケールになって、おかげで電飾が大変になりましたが、完成した時の全体のイメージからすると、配線をたくさん通した方がリアリティーが増すはずと考え、スケールダウンしています。
その他の配線も這わせていきます。
ドアとの隙間や助手席の間の配線も製作しました。
ちょっと太いコードもあって、バックパネルへと繋がっているのですが、そこは0.54mmの耐熱電子ワイヤー(AWG32)を使用しました。
ただ、この線は多芯で形が固定できないので、取り回しにちょっと苦労するので、アチコチ固定する必要があります。
さて、これで内装が完成しました。
バックパネルも仮に付けてみた様子です。
実車のゴチャゴチャ感が再現出来ているのか、ちょっと不安ですけど、ボクの力ではこれで精いっぱいです。
完成したら、天井が付いてほとんど見えなくなってしまうのが悲しいです。
何とか2021年のうちに内装が完成出来て良かったです。
こんな調子でゆっくりした製作ですが、今年も昨年同様、よろしくお願いいたします。
昨年は拙いブログを見て頂き、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
さて、新春一発目はダッシュボードの製作・後編、そして内装の完成まで記事にします。
ダッシュボードの上には、良くわからないメカがたくさん置いてありますが、全部自作しなくてはなりません。
色々な資料や映像で形状は判っているのですが、問題はサイズです。
1/24と言う事は、24cmのモノが1cmになるわけで、12cmのものは5mmで作らなくてはなりません。
しかも、デティールをキッチリ出すためには、パテではなくプラ板で作るしかありません。
メーターパネルの上に2つある、信号増幅器は、横にスリットが4つあって、中はがらんどうです。
ドリルで開けた穴をつないでスリットを作ってからギリギリでカットして製作しています。
上面のスリットは、マイナスドライバーでギューッと押して段差を作りました。
他の面はプラ板で製作して、中が空洞のスリット付きの箱が何とか出来ました。
ブレーカーのような端子が付く接触器もプラ板で自作しています。
プラ板を積層して作れば楽なのに、わざわざ箱組みして中を空洞にしている理由は後程ご説明します。
小物を塗装します。
A 箱組みした信号増幅器です。
ガイアカラーのニュートラルグレー5で塗装して、シルバーでドライブラシ
しています。
B 接触器はブラウンで塗装しました。
側面の一部はゴールドです。
C ラジオの上に載っている基板です。
放熱器は0.1mmタガネでスジボリしました。
D カセットデッキ付きラジオです。
カセットが入る部分は0.1mmプラペーパーを貼っています。
E コンパスは、透明ランナーから削り出したドームを付けました。
実物は中に黒い球が入っているのですが、黒くしちゃうと何だか判らなく
なってしまうので、敢えて透明にしています。
F 前回ご紹介した目覚まし時計です。
キットのパーツにちょっと手を加えただけですが、良い出来ですね。
小物は、配線するときに取り付けるとして、次にセンターコンソールの工作です。
キットでは、センターコンソールに実車同様の小物ケース等がモールドされていますので、削り取ってツライチにしました。
センターコンソールに装着される小物を製作します。
ここもプラ板メインで自作するしかありません。
タイムサーキットのスイッチ部分は、透明なカマボコ型のドームに3枚の円盤が入っています。
これをどうやって自作するか試行錯誤しましたが、基部に切り込みを入れて、ブリスターケースから切り出した透明板を差し込んで透明なドームを作っています。
こうしないと、弾力で綺麗なドーム状になりません。
中の円盤は手持ちのエッチングパーツから流用して、1mmプラ棒に通しています。
後ろの金色の箱には、トランスやコンデンサらしい部品が入っていて、網目のフタが付いています。
網目はエッチングパーツから切り出して使いましたが、ちょっとオーバーサイズですね。
前に端子台みたいな部品が付いていますが、これはチップの集合抵抗を張り付けました。
そして、タイムサーキットスイッチには、オンになると緑に発光するランプがありますので、1mmの穴を開けて先端を丸めた光ファイバーを刺し、内部にグリーンLEDを仕込みました。
ただ、スケール的にあまり強く発光させたくないので、4.7kΩの抵抗を2本直列にして9.4kΩを作ってつないでいます。
1/6wサイズの10kΩ抵抗を持っていなかったんです。
センターコンソールの小物が完成です。
1円玉と比較して頂けるとわかりますけど、とにかく小さいので、デティールのどこを捨てるかで悩みます。
全部完コピできれば理想なのですがねー
ダッシュボードの機器を取り付けつつ、配線していきます。
例として、ブラウン色の接触器への配線作業をご紹介します。
配線材料として、0.18mmのポリウレタン線を使いました。
ラッカー系の塗料で着色して使用しますが、何度も塗り重ねないと発色しませんので、手間と時間が掛かります。
片方に結び目を作って、ネジの頭に見せることにしましたので、結び目から先が90度に曲がっています。
それを端子に差し込んで、内部をエポ着で埋めて固定しました。
先程、なぜ中を空洞にしたのか、その理由がコレです。
端子に配線がネジ止めされている感じを出したかったので、わざわざプラ版で箱組みしたわけです。
ダッシュボードへ接着して、しっかり乾燥させて動かなくなったら、配線を曲げて各方向に分けていきます。
ダッシュボードの裏側など、見えない部分まで伸ばしたらエポ着で固定して、余分な配線をカットします。
最後に、曲げた事で塗装がはがれてしまった部分がありますので、筆でリタッチして完了です。
メッチャ面倒臭い作業となりますが、スケール感を損なわない太さで、形を自由に固定出来る材料となるとポリウレタン線が最適だったので、我慢して作業するしかありませんでした。
おかげで、かなり実車の雰囲気が出せたと思います。
一部には0.08mmの配線も使っています。
ラジオの上の回路から伸びている2本の線は、周りの配線より明らかに細いです。
そんな場所には0.08mmのポリウレタン線を着色して使いましたが、悲しいことに細すぎて見えません。
自己満足の世界ですね。
スピードメーターの裏は、コネクタで繋がっています。
デジタル・スピードメーターのみ、配線がコネクタで繋がれています。
ここはプラ材より、パテで造形した方が綺麗に作れそうなので、エポパテを使いました。
マスキングテープの上で作ると、硬化した後でも綺麗に外せるので、配線を埋めて造形しています。
配線が半分終了したところです。
ラジオやコンパス、目覚まし時計などが乗って、だいぶ雰囲気が出てきました。
これらの機器は、フロントガラスに干渉しない高さに抑えて取り付ける必要があります。
やはりカラフルな配線が付くと、グッとマシンらしさが出てきますね。
配線は大変ですけど、これだけ効果が出てくれるなら頑張るしかありません。
残りの配線も頑張ります。
ダッシュボードからは、センターコンソールの運転席側と、助手席のドア側にジャバラの配管が通っています。
これは真鍮線に極細の真鍮線を巻き付けて自作したジャバラホースを着色して使いました。
コンソールボックスの上には、端子台で中継された配線が走っています。
ここはチップ集合抵抗(1つのチップに抵抗が4個並列に入っている素子)へ、本当にハンダ付けしたものを使用しました。
線の数が全然足りていませんが、サイズ的に4本が限界です。
それと、機器を接着してから配線を曲げるから塗装がはがれるのではないかと思い、あらかじめ配線を曲げてから着色して使用してみましたが、やっぱりリタッチは必要でした。
それと、配線は時々固定してあげないと不安定になる部分がありますので、その場合は穴を開けて0.08mmのポリウレタン線で縛っている部分もあります。
接着剤ではすぐに外れてしまうので、見えない事を逆に利用して縛って固定しました。
ちなみに、実車では所々をインシュロックでまとめてあるのですが、流石にそこまで再現することはあきらめました。
色々な材料で試してはみましたが、汚くなるだけで、どうも再現性が良くなかったです。
これでダッシュボードからの配線が終了です。
設定時間表示器から伸びている配線や、ダッシュボードから後ろへと伸びていく配線などが加わり、またまた実車へと近づいてくれたような気がします。
配線はポリウレタン線でも実物より太いので、実車よりかなり本数を減らして雰囲気を優先させています。
実は、設定時間表示器の横幅は、センターコンソールに被さるかたちで横からネジ止めされているのですが、配線が通る幅が狭くなる事が予想されたので、コンソールの内側に納まるサイズに変更しています。
表示器は1/22スケールになって、おかげで電飾が大変になりましたが、完成した時の全体のイメージからすると、配線をたくさん通した方がリアリティーが増すはずと考え、スケールダウンしています。
その他の配線も這わせていきます。
ドアとの隙間や助手席の間の配線も製作しました。
ちょっと太いコードもあって、バックパネルへと繋がっているのですが、そこは0.54mmの耐熱電子ワイヤー(AWG32)を使用しました。
ただ、この線は多芯で形が固定できないので、取り回しにちょっと苦労するので、アチコチ固定する必要があります。
さて、これで内装が完成しました。
バックパネルも仮に付けてみた様子です。
実車のゴチャゴチャ感が再現出来ているのか、ちょっと不安ですけど、ボクの力ではこれで精いっぱいです。
完成したら、天井が付いてほとんど見えなくなってしまうのが悲しいです。
何とか2021年のうちに内装が完成出来て良かったです。
こんな調子でゆっくりした製作ですが、今年も昨年同様、よろしくお願いいたします。
2021-12-31 23:32
コメント(2)
あけましておめでとうございます。
1/24スケールとは思えない精巧さに感嘆しています。
素晴らしい!
by Ganpon (2022-01-05 09:36)
Ganponさん、あけましておめでとうございます^^
ありがとうございます^^
だいぶ省略してしまった部分がありますが、実車の雰囲気を再現したくて頑張りました^^
おかげで、内装だけで随分と時間がかかってしまいました(-_-;)
by どろぼうひげ (2022-01-09 15:07)