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回路 完成画像&動画 [HG オリジンZAKUII C6 製作記]

今回でZAKUの製作記は最終回です。
完成画像と動画も掲載しました。

サーボモーターで、上半身のリコイル動作を再現します。
動かすためのロッドは、もうベース内に引き込んでありますので、サーボモーターと接続します。
サーボモーター.jpg
サーボモーターは、秋月電子通商のGWSサーボ PICO/STD/F です。
トルクは0.7kg/10oz スピードは0.12sec/60deg このサイズにしては高性能です。
端子はフタバ基準です。
これをロッドの先端に合う高さになるように、プラ板で設置台を作り、ベースに固定しました。
動く角度としては10度くらいなので、マイコンで制御できる分解能で十分です。

全体の回路図です。
バズーカ発光&効果音回路.PNG
左のマイコン12F1822がメインマイコンです。
スイッチが押されたらバズーカを発光させ、DFPlayerのトラック1の発射音を再生する指令を出し、右のサブマイコンへ信号を送ります。
サブマイコンは、内蔵のタイマーでサーボーモーターに定位置で静止するパルス信号を送っていますが、メインマイコンから信号が来ると、サーボを10度動かすパルス信号を送り、バーニアを点灯させて、またサーボモーターを定位置に戻すパルス信号を送ります。
メインマイコンは、スイッチが押されていない間は、タイマーで秒数をカウントしており、1分経ってもスイッチが押されていない場合は自動的にバズーカを発射します。
その時だけは、モノアイをぐぽ~ん点灯させ、DFplayerのトラック2のぐぽ~ん音を再生してから、スイッチが押された時と同じバズーカ発射を行います。
もちろん、スイッチでの発射が優先で、発射後にキッカリ1分カウントを始めます。
バズーカが発砲してからリコイル動作があり、バーニアも反動を感じてから噴射しないといけません。
タイミングが微妙で調整に時間が掛かりましたが、違和感無く動く様に調整できたと思います。

ベース内の様子です。
ベース内部解説付き.jpg
メインマイコンとMP3Player、サーボ専用のサブマイコン、手動発射のトリガースイッチ、リコイル動作を作るサーボモーター、効果音を再生するスピーカーをレイアウトしています。
電源はUSBから5Vを取っています。
USB電源にしておくと、パソコンやモバイルバッテリーでも動作するので、電源として便利なんです。
巨大なスピーカーがドーンと鎮座していますが、この作品は効果音がすべてみたいなところがありますので、音質にはこだわりました。
バズーカの発射音は、元々ロケットランチャーの音でしたので、ちょっと軽かったのですが、イコライジングやコンプレッサーで音圧を上げたり、半日程かけて音色を調整しています。

さて、これで完成となりました。
長々と読んで頂き、ありがとうございました。
最後に完成画像と動画へのリンクを貼っておきます。

完成画像 まずは全体です。
全体1.jpg
ザクが空中でバズーカを構えているポーズで固定しました。
足は可動を残してありますので、少しはポーズを変えて遊べます。

ベースには、発射スイッチがあります。
スピーカーとスイッチ.jpg
スイッチを押せば、いつでもバズーカを発射できます。
スピーカーのカバーは、100均のミニスピーカーから外したものです。
見た目より大音量で鳴ります。

後ろからです。
後ろから1.jpg
この角度からでも、モノアイの光が見えます。

モノアイは、レールを付けました。
モノアイレール.jpg
ザクのモノアイはカメラであって欲しいので、内部を作り直しています。

サイトにはゲージが浮かび上がります。
サイトスコープ.jpg
サイトが光るのはヘンなのですが、光った方がカッコイイので光らせました。
サイトゲージが電飾で浮かび上がります。

バーニアは意味を持って発光します。
バーニア.jpg
バーニアも発光しますが、点灯するのは発射の反動を打ち消す時のみです。
おそらく自動的に作動する様に出来ているだろうと推測して付けました。

発砲の光は強力です。
発砲1.jpg
多分、昼間の明るいところで見たら大した事が無いかも知れませんが、部屋を暗くして発射すると結構な明るさです。
重低音の発射音でそう感じるだけかも知れませんが。

さて、これまでの製作のポイントをまとめた動画をYouTubeにアップしています。

ツイッターではサイズの制約で公開できませんので、申し訳ございませんが、直接ご覧頂くしかありません。
2分33秒 BGM&効果音あり
よろしくお願いします!
最後まで製作記を読んで頂き、ありがとうございました。



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バーニア スイング機構 ベース [HG オリジンZAKUII C6 製作記]

今回はバーニアの点灯とスイング機構、更にベースの製作をご紹介します。

バーニアは、すでにアイスブルーのチップLEDを仕込んでありました。
後はPICへつないでプログラムすれば点灯できるのですが、PICはベースに置く事になるため、2個のバーニアを点灯させるには2本の配線を引き延ばさなくてならなくなります。
そこで、
バーニア.jpg
トランジスタを使った、スイッチング回路をランドセルに内蔵させました。
できるだけ小さく作るため、抵抗などが折りたたまれているので、ちょっと判りにくいですね。
ちょっと解説してみます。
興味の無い方は読み飛ばして頂いて結構です。

さて、トランジスタを使うと、PICから1本の信号線を引くだけで、2個のLEDを点灯させる事が出来ます。
バーニア回路.jpg
トランジスタという部品は、増幅する以外にスイッチとして使える機能もあり、普段は繋がっていないのに電圧が加わると繋がる(だから半分導通がある=半導体なんですね)スイッチとしての性質があります。
PICの出力だけではアイスブルーLEDを2個点灯させる力はありませんが、直接5Vに繋がったLEDなら点灯させる事が可能です。
このトランジスタスイッチを、PICがONにするわけです。
トランジスタによるスイッチは、高速にON/OFFを制御出来ますので、PICからPWM制御の信号が来ても、ちゃんと反応してくれます。

塗装しました。
塗装.jpg
カラーレシピです。
明るい緑 クレオス ザクグリーン4
暗い緑  クレオス フィールドグリーン
黒    ガイア  フラットブラック
関節メカ タミヤ  LP-61 メタリックグレー
武器類  クレオス ファントムグレー
ザクグリーン4は、一見簡単に調色出来そうな色ですが、作ってみると難しい色です。
ファントムグレーは、装甲の裏にも塗装しました。
トマホークは刃先を削って刃物っぽくしてありますが、一応ガイアのステンレスシルバーでキラリとさせています。
基本塗装後、クレオスのフラットブラックを5倍くらいに薄めて、エッジに軽く細吹きして陰影を付けました。
本当に、吹いてあるのか判らない程度に発色させています。
スミ入れはタミヤのエナメルフラットブラックで、あまりパキッと発色させない仕上がりにしました。
付属のシールを貼って、半ツヤでトップコートして完成です。
塗装終了.jpg
シールは、できるだけ余白を切り取ってから貼ると、段差が目立ちません。
でも、シールも薄くなっているし、テカリも少なくなっているし、随分進化しているんですね。
もうこれで完成でもいいやって感じなのですが、本番はこれからです。

配線をすべて結線しました。
全部結線.jpg
胸の奥の、わずかな空間で配線をまとめています。
配線は、
1.プラス  5V
2.マイナス 0V
3.モノアイ ぐぽ~ん信号線
4.バズーカ 制御線
5.バーニア 制御線
の5本が出てきます。
10kΩの抵抗が見えますが、これはモノアイを2段階の明るさで発光させるために必要なパーツです。
ここから先は、また電気的な話になりますので、興味のある方だけお読みください。

通常は5Vに直接LEDが繋がっていますが、10kΩと抵抗値が大きいのでモノアイは暗く点灯しています。
そこへ、PICからの信号が来ると、330Ωの小さい抵抗値の電流が入ってくるので、モノアイが明るく点灯するわけです。
ただ、PICの信号が無い時は0Vなので、10kΩから出てきた電流はPICの方へ流れていってしまい、モノアイが点灯しません。
なので、電気をいち方向にしか流さないダイオードというパーツ(1N4148)を使って、逆流するのを防いでいます。
ちなみに、LEDも発光ダイオードと言う通りダイオードの一種なので、プラスとマイナスを逆につなぐと光りませんね。
PICからPWM制御も可能なので、「ぐぽ~ん」の時のすぅ~っと消えていく光り方も再現できるわけです。

さて、腰をスイングさせる機構を製作します。
腰の可動化.jpg
おなかのパーツに、コの字に曲げたステンレス線を金属パイプに通し、三角プラ棒で挟んでガッチリ接着しています。
コの字のステンレス線は、腰のパーツに開けた2つの穴に差し込んで固定します。
差し込んだ先端は、サイドアーマーを外せば見える位置に来るので、接着剤で固定できます。
普通の軸と受けの組み合わせでは、強度と取り付け作業が面倒になります。
頑丈で、あとから簡単に固定できる可動軸を作るために、こんな構造になりました。

これで、上半身が前後にスイング可能になりました。
スイング範囲.jpg
スイングする範囲はそんなに大きくなくても構いませんので、このくらいの動作範囲になります。

これを動かすには、単純な上下の動きなので、トルクが大きく、瞬間的に動き、コントロールが簡単なサーボモーターを使います。
でも、ザクの身体の中には到底納まりそうもありませんので、ベースに置く事にします。
ロッドの製作.jpg
ベースから、ザクを支える支柱を通してロッドを上下させるワケです。
ステンレス線の先にプラ丸棒を挿して、上半身を押したり引いたり出来る仕組みを作りました。
ただ、支柱の中には5本の配線が通るので、ロッドの動きで配線の被覆が剥がれてショートしてしまう恐れがあります。
そこで、支柱の中にもう1本パイプを通し、その中でロッドを上下させる構造にしました。
配線の通り道.jpg
配線は、中のパイプとの隙間を通してベースまで引き延ばします。
支柱は股間の幅の関係で、3mmの真鍮パイプになりましたが、上半身の早い動きでもブレない様に、出来るだけ短くしました。

ベースは100均のケースを使用しました。
ベースの製作.jpg
透明なフタ付きのケースで、深さがあるのでサーボモーターやスピーカーが余裕で収まります。
上げ底分を1mmプラ板を貼って平らにしましたが、スピーカーの穴や、スイッチの穴、支柱を固定する穴の他、USBから電源を供給するコネクタの穴も開けています。
ケースは逆さまにして使用しますが、フタが付いていたため左右にスキマが出来ます。
このスキマからスピーカーの反響音が出てきて、バスレフの様な機能を果たしてくれるため、バズーカの発射音が迫力の重低音で鳴り響きます。

スピーカーも、100均のものを使いました。
スピーカー交換.jpg
USBから電源を取るアンプ内蔵のスピーカーです。
100均なのに300円ですけど、1個150円でアンプ付きですから破格の安さです。
しかも、このスピーカーがとても良い音で鳴ってくれて、秋葉で同価格で購入したスピーカーより段違いに音が良く、低音もバッチリ再現されるので驚きました。
内蔵のアンプを通すと低音がカットされるので、DFPlayerから直接ドライブさせています。

次回は完成した様子をお伝えできると思います。
よろしくお付き合い下さい。


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動力パイプ 後ハメ バズーカ [HG オリジンZAKUII C6 製作記]

今回は動力パイプの換装と後ハメ加工、それとバズーカの工作をご紹介します。

動力パイプは、キットのパーツでは分割線がナナメになっている部分があって、とても違和感があります。
手間は掛かりますけど、コトブキヤのアフターパーツを使って、シャキーンと変えましょう。
モビルパイプ.jpg
コトブキヤさんから出ているモビルパイプを使います。
一番サイズが小さい「A」は頭部の動力パイプに、「B」を腰と足に使います。
頭部だけで片側10個使いますし、腰にも片側9個、足も片側10個を使いますので、モビルパイプ1袋では足りませんね。
このパーツを使うと、一番面倒なのがゲート処理です。
パイプ ゲート処理.jpg
そこで、爪楊枝に挿して、ゲートのカット、成型、塗装まで行ってしまうと楽チンです。
なにしろ、全部で52個のゲート処理をしなくてはなりませんので、効率的に作業しちゃいましょう。

頭部の動力パイプは、スプリングに通して、中に芯を入れます。
動力パイプ 3.jpg
WAVEのA-SPRING NO-1.5 がピッタリのサイズでした。
黒いスプリングが好みの場合は、1.5mm径のものを探してください。
中に0.8mm糸ハンダ(100均のヤツ)を入れておいて、スプリングの弾力でボヨヨンになってしまうのを防ぎましたが、糸ハンダでは柔らかすぎてボヨヨンになります。
ボクは接着してしまったので修正できず失敗でしたが、これから工作される方は、針金を入れる事をお勧めします。

工作の前後を比較してみましょう。
ビフォーアフター.jpg
左が換装前。
形は自然ですが、分割線がナナメでメカらしくありません。
右が換装後。
形はボヨヨンになってしまいましたが、カッチリしてスプリングがチラ見えして、メカニックになりました。

腰のスプリングも換装しましょう。
パイプ 1.jpg
今度は失敗しない様に1.2mmの真鍮線を芯に入れて、ランドセルとお腹に繋がる様に曲げておきます。
WAVEのA-SPRING NO-2に通しました。このスプリングは外径2mmです。
パイプ 2.jpg
モビルパイプを塗装して装着すると、こんな感じです。
曲がりがキツくて、パイプ間が空きすぎてしまう部分は、パイプをナナメにカットしてチラ見え部分が自然になるように調節しています。
これを、エポキシ接着剤で固定しますが、接着は塗装が終わってからが良いですね。
パイプ 3.jpg
とても時間と手間が掛かる動力パイプの換装ですけど、やはりやった方がメカニック感が全然違ってきます。
ちなみに、足の動力パイプはスプリングだけで芯が入っていません。
可動するので、ここはボヨヨンの方が都合が良いのです。

前後貼り合わせで、横に合わせ目が出来てしまうふくらはぎは、後ハメ加工を行います。
これもネットでは定番工作で、たくさんのサイトで紹介されています。
今はネットで何でも調べられるので便利ですねー。
足後ハメ 1.jpg
左が加工後、右は加工前の状態です。
後ハメ加工を行うには、赤丸部分のダボを削り取ります。
中央のふたつ並んだダボは受けになるので、上半分だけカットします。
黄色の丸は、裏からプラ板を当てて裏打ちしている部分です。
キットでは、動力パイプは穴に挟むだけでブラブラして安定しないのですが、スプリングに換装するのでちゃんと差し込める様に、2mmの穴を開けたプラ板でフタをしています。
それと、スラスターのモールドが浅くてイマイチと感じたので、モールドごと開口しちゃいました。
穴をふさぐために、ここも0.5mmプラ板で裏打ちしています。
足後ハメ 2.jpg
組み合わせると、こんな感じになります。
太ももは前後貼り合わせてもパネルラインとして収まりますが、スネはやはり合わせ目を消したいですよね。
スネ部分に納まるフレームも、後ハメのために一部を削る必要があります。
足後ハメ 3.jpg
赤く色が付いた部分を削り取る事で、ヒザ側から差し込める様になります。
ただ、接着部分が前後のダボだけになりますので、最後にハメ込む時には接着剤をしっかり塗りましょう。

ふくらはぎの合わせ目を消しました。
合わせ目消し 1.jpg
接着剤ムニュ法で成型しました。
今の時期はエアコンを暖房で使っているので、吹き出し口の前に置くと1日で完全硬化します。
30℃以上にはならないので、安心して乾燥できますね。
スラスターは噴射口らしく見えなかったので、さらに大きく開口してn兄さんのシイタケディテールを埋めてメカニック感を出してみました。

腕とショルダーも合わせ目を消します。
合わせ目消し 2.jpg
腕もネットで定番の方法が公開されていますが、今回はバズーカの発射で振動が腕にも強く伝わるため、保持力が落ちる工作はしたくありません。
関節はマスキングで塗り分け出来そうなので、腕は後ハメ加工をしないで接着してしまいました。
バズーカの配線は、腕を通さず肩から引き込むつもりです。
ショルダーアーマーも接着剤ムニュ法で合わせ目を消しました。
中央のスパイクのスジボリは彫り直しになります。
ついでにスパイクの根元をスジボリして生えている感を出し、先端も削って尖らせました。

続いて、バズーカの工作です。
まずはサイトスコープですが、ここは電飾してみようと思います。
実際には光るはずが無いと思いますが、光った方がカッコイイですよね。
ターレット型取り.jpg
まず、おゆまるを使って、スコープの対物レンズ側を型取りします。
他のレンズパーツを使っても、隙間が出来たりピッタリ収まらなかったりするので、透明化しちゃった方が確実です。
型取り出来たらレンズ部分に穴を開けて開口してしまいます。
対眼レンズ側は穴が開いているだけなので、スコープはただの筒になります。
ターレット UV.jpg
スコープをファントムグレーで塗装してから型に戻して、対眼側からUVレジンを垂らして硬化させます。
UVレジンは厚くしなくても十分に強度が出ますから、薄く仕上げて透明度を優先します。
気泡には気を付けましょう。
ターレット 透明化.jpg
型から外すと、レンズ部分だけ透明化したパーツの出来上がりです。

ただ発光するだけでは面白く無いので、サイトゲージを追加してみました。
サイトゲージ.jpg
ピンクLEDを仕込んだだけでは明るすぎるので、減光と全体を均一に発光させるため、初めは0.3mmのプラ板を入れたのですが、どうせならゲージを浮かび上がらせようと思い立ち、紙に印刷したゲージを入れてみました。
紙だけど、光も弱くなったし、均一に拡散してくれたので、結果オーライです。
対眼レンズ側は、顔がピンクに照らされるのはカッコ悪いと思いましたので、プラ板で塞いでしまいました。
配線はスコープのアームに開けた0.8mmの穴を通して引き出しています。

バズーカにLEDを仕込みます。
バズーカ 配線.jpg
砲口は5mmのLEDがギリ収まらないので、3mmの黄色LEDを仕込みます。
普通に穴を開けてLEDを差し込んだだけですが、高光度のLEDなのでとても明るいです。
出来るだけ明るくしたかったので、保護抵抗を330Ωから220Ωに替えています。
サイトは常時点灯で、砲口はPICからの信号で発光させます。
マイナスは共通にして配線の本数を減らしたので、バズーカからは3本の線が出てきます。
サイトからの配線は、そのままでは取り付け部分に干渉してしまいますので、受け側の一部に切り込みを入れて配線を逃がしています。
サイト可動.jpg
この加工のおかげで、点灯させながら可動させることも可能になりました。

サイトゲージが浮かび上がるスコープが出来ました。
ターゲットスコープ 完成.jpg
発砲の光はかなり強力です。
バズーカLED.jpg
このくらい強力に発光してくれないと、迫力が出ませんからね。

次回はランドセルと腰の可動をご紹介したいと思います。
よろしくお付き合いください。

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モノアイとバーニアの発光 [HG オリジンZAKUII C6 製作記]

HGUCのオリジン版ZAKUⅡ/C-6 の製作記を開始します^^
パッケージ.jpg
実はもう完成しておりまして、ツイッターでは製作の途中も公開していました。
ブログで製作記を書く予定は無かったので、あまり写真を撮っていません。
ツイッターの内容とだいぶ重なる部分があると思いますけど、記録みたいなニュアンスでよろしくお願いします。

早速パチ組みしてみました。
パチ組み.jpg
普通にゲート処理して組んだだけで、この仕上がりは凄いですね。
バランスも可動域も十分に満足できるレベルで、いじる部分など見付からないライター泣かせの仕様です。
なぜザクを作ろうと思ったのかといいますと、毎年3月9日がザクの日という事で、ツイッターにたくさんのザクがアップされるので、ボクもツイートしたいからという不純な動機です。
素組でこの完成度となると、ただ普通に電飾しただけでは見てもらえないでしょうね。

このキットには、多くの武器が付属していますが、オリジンではたくさんのザクがバズーカを構えて出撃している様子が印象的でしたので、今回はバズーカを装備することにしました。
バズーカに決定.jpg
対艦ライフルやマシンガンも魅力的なのですが、オリジンをモチーフにするならバズーカが一番しっくりきます。
今回はこれに動きも付けて、ちょっと面白い作品にしてみましょう。

まずはモノアイの電飾です。
モノアイ 元キット.jpg
キットのモノアイ部分は、黒いプリン型が可動する構造です。
普通ならココに穴を開けてLEDを埋めればOKなのですが、モノアイはカメラであって欲しいので、ちょっと改修します。
モノアイ LED.jpg
プリンを取り払い、ピンクのチップLEDを取り付けて、配線はダボの周りを迂回して首の裏から引き出しました。
ダボにはエッチングのはしごやプラ板を追加して、レールのデティールを追加しています。
カメラはちょうど良い径のパイプが見付からなかったので、綿棒の軸を切り出したパイプを使いました。
ひさしの上下部分にもプラ板を貼って、本来のザクのモノアイを再現しています。
モノアイ 塗装.jpg
塗装しました。
LEDを発光させた状態でブラックを吹き付け、光が完全に見えなくなるまで吹き付けています。
カメラの根元にはスキマがあるので、光漏れしている部分にはUVレジンを盛りながら完全に遮光します。
カメラのレンズ部分はマスキングして、タミヤのLP61メタリックグレーを吹いています。
シルバーでキラリ感を出して、レンズ部分にはUVレジンを盛り上げ、横から見てもモノアイの発光が見える様にしています。
機体色はクレオスのザクグリーン4にしました。
この色は簡単に調色出来そうな色なのですが、やってみると難しい色です。
遮光で使ったブラックが、ほんの僅か残る程度にシャドーを入れました。
エナメルのフラットブラックでスミ入れして、半ツヤでトップコートで完成です。
モノアイ 発光.jpg
モノアイがただ光るだけでも、十分にカッコ良くなりますね。

シールドはくりぬいて、構造体を追加しました。
シールド 開口.jpg
どうせ完成したらほとんど見えなくなるシールドの裏ですけど、こういうトコロに手が入っているのを見ると、全体まで手が入っている様に見えるのではないか?というあさましい動機で加工しました。
くり貫いてフレームを再現し、バズーカの予備弾倉を固定するフックを動かすロッドを追加しています。
まぁ、どうせ気付いてもらえないとは思いますけど。

ショルダーアーマーは、後ハメ加工をしました。
後ハメ加工.jpg
ココは前後貼り合わせなので、合わせ目が出来ます。
どうやって合わせ目を消しているんだろう?と思って、ネットで検索したらどうやら定番工作みたいで、たくさんのサイトで紹介されていました。
左がキットのままで、穴が二つ開いたパーツの一部を切り取って、あとからハメ込むようにするらしいです。
カットする位置は、出来るだけ見えない上の部分が良さそうですね。

次に、バーニアも電飾します。
バーニア LED.jpg
バーニアのノズルは、中心に2mmの穴を開け、アイスブルーのチップLEDを置きます。
UVレジンを盛り上げながら硬化させて、ドーム型にしました。
裏から爪楊枝等で押すと、ポロリと外れますので、ヤスリで曇らせて光が拡散するように加工してから元に戻します。
こうする事で、LEDだけ明るく光らずにバーニアの噴射口いっぱいで光る様になります。
それと、ランドセルの上の穴は、モールドがイマイチだったので開口し、コトブキヤのマイナスモールドに置き換えました。
今回は後ろも注目ポイントとなる予定なので、ちゃんと手を入れておきます。
これで、バーニアも点灯可能になりました。
バーニア 発光.jpg
バーニアもザクでは電飾ポイントとして定番ですね。
簡単な加工でカッコよくなるなら、やらないわけにはいきませんね。

次回は、その他の改修部分をご紹介します。
よろしくお願いします!

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リアメカの製作 [デロリアン製作記]

原子炉に引き続き、リアハッチ内のメカを製作しています。

まずはデロリアンの特徴とも言える、排気口周辺です。
排気口周辺.jpg
原子炉冷却通気口となっていますが、こんなにコンパクトに作れる技術があったら素晴らしいです。
キットのパーツでは左右貼り合わせになっていて、すぐ底の壁が見えてしまいますのでカットしました。
側面やフィンの断面を削って、薄く見せる加工をしてから組み立てて、合わせ目を消しました。
この部分のエッチングパーツが付いたキットも発売されていて、完成品も見たことがあるのですが、ごめんなさい。薄すぎてここだけ違和感を感じました。
手間はかかりますけど、ボクは敢えてプラパーツから製作しています。
せっかくプラから製作したので、表面をヤスリで荒らしてから塗装する事で、ステンレスの板を曲げて作った感じに仕上げています。
原子炉の後ろにトレーみたいなパーツが付いていますので、プラ板で自作しました。
せっかくエルボ配管に溶接痕を付けたのに、全く見えなくなりました(泣)
排気口の内部には、メッシュ付きの筒があります。
プラパイプにエッチングのメッシュを貼ったものを仕込みました。
劇中では、加速するときに排気口の中が光りますけど、LEDを仕込むなら、この筒を無くすか形状を変えなくてはなりません。
光れば楽しいのかも知れませんが、デティールを犠牲にするなら電飾はしない方が良いとういのがボクのポリシーです。
どうせ、これも覗かないと見えませんけどね。

ホースや配管を追加しました。
ホースなど.jpg
原子炉からバックパネルへ伸びる配管を加えました。
2mmプラ棒を曲げてエルボ配管を作り、メッシュホースを繋いだものです。
これはED-209を製作した時に購入していたメタルホースを使用しました。
蒸気分離器を繋ぐ均圧管は、中央のバンドだけ0.1mmプラペーパーを巻いて、キットのパーツをそのまま使っています。
全体をシルバーで塗装してからクリアーブルーを重ねて、メタリックな質感に仕上げています。

引き続き、左側のリアピラーメカの工作に移ります。
ここから出ている配線があるので、まずはここから作らないと配線が引けないのです。
左側完成まで.jpg
穴が開いた外板の下に配管が通っている粒子貯蔵タンク予熱器は、3層構造で製作しました。
キットのパーツを切り取って開口し、外板は準備してありました。
ぐにょぐにょ曲がった配管は、0.18mmのポリウレタン線です。
真鍮線では曲がった部分が綺麗に出来なかったので、柔らかいポリウレタン線を使いました。
取り付けベースに配管を浮かせるリブを付けて、配管には外板を浮かせるリブを付け、サンドして製作しました。
そんな面倒くさい工作をしたのに、完成したらほとんど見えない、悲しい結果はいつも通りです。
その隣に3個並んだキャニスターは、キットのパーツにちょっと切り欠きを入れただけです。
中央付近からメッシュホースが伸びているので追加しました。
その奥にある赤いメタリックなコンデンサーの様なパーツもキットのまま塗装しただけです。
配線は0.08mmのポリウレタン線を着色して追加していますが、実車ではもっと本数が多いです。
コンデンサーの間にあるエルボ配管はキットでは再現されていなかったので、2mmプラ棒を曲げて自作したエルボを取り付けています。
ここから配線が数本出てきます。

配線を追加しました。
配線も追加.jpg
コンデンサー間のエルボから出た配線は、車体を横切って助手席の後ろまで伸びています。
かなり太い電線なので、高電圧が流れるのでしょう。
他にも、冷却ポンプからバックパネルへ繋がる紫の帯が巻かれた配線なども追加しています。
配線の一部が見えているのに、どこにつながるのかわからない配線もありますが、調べていたらいつまでも完成しないので、見える部分だけ追加した配線もあります。

続いて、右側のリアピラーメカを工作します。
土台作り.jpg
こちらはキットのモールドがほとんど使えません。
削り取って、メカを設置する土台をプラ板で追加しました。

メカを自作していきます。
右側のメカ.jpg
シルバーの2つの箱(原子炉制御装置)は、キットのパーツです。
緑の冷却タンクもキットのパーツを使いました。
先端にパイプが付くので、ちょっとだけカットして0.3mmの穴を開けています。
塗装は中島コクピット色とエヴァグリーンを6:4で調色しましたが、写真毎に色が微妙に違うので難しい色ですね。
どう見てもオイルフィルターな2本のオートマフラーは、手持ちのエッチングにパンチングプレートみたいなパーツがあったので、4mm幅に切り出して精密ドライバーに巻いて筒状にして製作しました。
右下の画像にありますが、実は一度作ってはみたものの、大き過ぎたので作り直しています。
コンデンサはプラ棒にくぼみを付けてシルバー→クリアーブルーで塗装したものです。
これらのパーツはピラー内に収めるため、高さが非常にタイトです。

配線しながら取り付けていきます。
右側の配線.jpg
コンデンサには、カール状に巻かれたオレンジの配線が付いています。
0.08mmのポリウレタン線を、0.5mmのドリルに10回巻いて、オレンジに塗装した配線を取り付けました。
端子版を中継した配線は、チップ集合抵抗にハンダ付けしたポリウレタン線を着色しています。
本当はもっと本数が多いのですが、模型的なビジュアルを優先して4本にしました。
これらの配線はジャバラホースから出てくるので、スプリングに紫色のプラペーパーを巻いたチューブを取り付けています。
中に金属線を入れて、微妙な曲がりを加えて、0.08mmのポリウレタン線で固定しています。
最後に冷却タンクを取り付けて、先端に0.3mm真鍮線で配管を付けました。
1円玉と比較して頂くと、メッチャ小さい工作をバカみたいに作っていたことがお判り頂けると思います。

【ブログを更新してから、リアのメカが完成したので、ここから追記しました。】

残りの配線を仕上げます。
残りの配線.jpg
冷却システム制御ユニットと、信号増幅器が、端子盤を介して細い配線で繋がっています。
ここもチップ抵抗にポリウレタン線をハンダ付けして着色したワイヤーを使います。
変な形に曲がっているのは、この下に排気口へと繋がる油圧ホースが通るからです。
反対側にも、冷却ポンプのところに端子盤と配線がありますので、同じパーツで配線を追加しました。
油圧ホースは、キットのパーツから接続部分だけを使って、メタル製のメッシュホースに置き換えています。
左右の油圧ホースを作りましたが、右側のホースは斜めに接続されるので、先端だけ0.9mmの銅線に置き換えています。
と、ここまで装置の名前で説明しても、イマイチわかりませんよね。
最後にどこにどんなパーツを流用したのか図解したいと思います。

いよいよ最後に、排気口に制御ホースを取り付けます。
排気口のホース.jpg
原子炉との間に、クネッと曲がったホースを追加しました。
耐熱ワイヤーを折り曲げた角を、UVレジンで太らせて着色したものです。
排気口の根元には、もう一本制御ホースがあるのですが、高さが足りなくて設置できませんでした。
まぁ、あんまり目立たないホースだから、いっか。

これで、リアのタイムマシン部分が出来ました。
いつもより解像度を上げて掲載しておきます。
タイムマシン完了 右から.jpg
ボディーの塗装があるので、まだ接着していません。
映画では何だかゴチャゴチャしてるなぁ程度にしか見ていなかったタイムマシン部分が、パーツ単位で判明していって面白いです。
タイムマシン完了 左から.jpg
イチイチ調べながら工作しているので、メッチャ時間が掛かりますけど、段々形になっていくのが楽しいですね。

さて、今までの説明では、どこにどんな配線材料を使ったのか、わかりにくいと思います。
全部を一覧できる様にまとめてみました。
使用した配線類.jpg
こちらも大きめの画像で公開しています(クリックで拡大します)。
A 耐熱ワイヤーAWG32 黒だけ使用しています。
B ラッピングワイヤー0.6mm 中に単芯の銅線が入っているので、形状が作れます
C HIQ精密スプリング1.3mm ジャバラホースの再現に使っています。
D HIQ PARTS メッシュワイヤー1mm 自在に曲がるメッシュワイヤーです。
E ポリウレタン線 0.18mm 着色して配線材にしています。形が自由に決まります。
F ポリウレタン線 0.16mm ちょっと細い配線に使いました。
G ポリウレタン線 0.08mm 極細の配線の表現に使用しています。
H MFH メタルホース1.5mm メッシュホースに使います。バリはナイフで消します。
I WAVE A-SPRING No.2.5 太目のジャバラホースに使用しました。
J 入手元不明スプリング 2mmくらいの太さのスプリングです。
            たぶん、ホームセンターで買ったと思います。

このような素材を使って、曲げたり着色したり、ハンダ付けしたりして再現していきました。
スケールに合った太さが大事なので、細かい作業が必要になる場合が多かったのですが、映像を少しずつ再現していく作業は楽しかったです。

まだまだ製作記は続きますので、よろしくい願いします。

コメント(2) 

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