リモコン化 [デロリアン製作記]
デロリアンの走行/飛行形態の切替を、リモコン化しました。
※この記事は、市販品の改造になります。 実施される場合は、自己責任でお願いします。
車体下にスイッチを取り付け、走行/飛行形態の切替を可能にしましたが、見えない場所なので、どうも押しにくいです。
そこで、リモコン操作を可能にしてみました。
リモコン回路は、手っ取り早く100均のリモコンライトを流用しちゃいます。
電源ONで白色LEDが点灯し、赤・緑・青のLEDとその中間色をボタン一発で切り替えられて、しかも自動変化モードもあるので、ナカナカ楽しめるイルミネーションです。
今回はスイッチ1個をONにするだけで良いので、白色LEDを光らせる部分だけを使います。
実は今月のModelGraphix誌に掲載して頂いたED-209も、この回路を使ってリモコン化しています。
受信機を分解して、回路を取り出しました。
8本足のICがマイコンで、赤外線で受信した信号を判別して白色LEDやフルカラーLEDを制御しているのが判ります。
基板のパターンを見ると、マイコンのA(2番端子)が「H」(5V)になると、白色LEDが点灯するようです。
でも、点灯したままでは、ずっと「H」のままですので、困りますね。
元の消えた状態に戻ってくれないと、スイッチがずっとONのままです。
このイルミネーションライトは、白色LEDが点灯してから乳白色のドームを押す度に色が変わって、5回押すと全てのLEDが消えて、最初の状態に戻ります。
マイコンの上に押しボタンスイッチがありますが、これを5回押せば同じ動作になりますね。
スイッチが押された事を検知しているのがB(4番端子)なので、この端子を5回、0Vにすればスイッチを5回押した事と同じになります。
仕組みは判りましたが、2番端子が5Vになった事を瞬時に検知して、4番端子を正確なタイミングで5回ON/OFFするには、PICマイコンにお任せするしかありません。
この様な回路になります。
リモコンのONボタンが押され、受信機の2番端子が5V(正確には4.4Vでした)になった事を、RA1端子で検知したら、RA2端子を5Vから0Vにして、デロリアンの変形スイッチを押したのと同じ事にして変形動作をスタートさせます。
次にRA0端子を5回ON/OFFして、4番端子へボタンを5回押した様に見せかけ、ライトをリセットしてまた待機状態に戻せば良いですね。
つまり、PICでライトを上手く騙してしまうわけです。
プログラムはこの様になります。
初期設定部分は省略しています(このままでは動きません)
1~8 基本設定をしています
9 RA3の他、RA1を入力に設定します(右から0123・・と反対向)
11 受信機のボタンを押されていない状態「H」にしておきます
12 手動変形スイッチをOFF「H」にしておきます
15 ここから29行まで永久ループです
16 リモコンのONボタンが押され、白色LEDを点灯させようとすると、
2番端子がHになり、PICのRA1端子も1になります
17 RA2を0にして、変形のスイッチを押された状態にして作動させます
18 相手のPICが0を検出する時間100ms待ちます
19 スイッチをOFFに戻します
21 モーターが起動するとき電圧が不安定になるので、ちょっと待ちます
22~27 RA0を30ms間隔で5回ON/OFFして、受信機に5回ボタンが
押されたと思わせてリセットします
29 またRA1が1になるのを待ち続けます
この様に、手動で操作することを、PICで正確に行っているだけですね。
受信機の配線パターンを読んだと書きましたが、裏からライトで照らすと判り易いです。
裏側からもよく見ると、黄色の線で繋がっているのがわかるので、どの端子にどんな信号が行っているのか判別することができました。
んで、このままでは基板が大きくて収まらないため、どこでカットするかも検討します。
この様にカットしました。
赤外線の受光部は、膨らんでいる方を上にして、右から5V,GND、出力となっています。
出力はD1と書いてある部分のパターンに繋がっていましたので、配線で繋げば受光部を好きな場所へ引き回せますね。
スペース確保のため、タイヤボックスをカットしました
ボンネットとのスキマに潜り込ませるので、タイヤボックスをカットして受信機の収納スペースを作ります。
ここは余程覗き込まないと見えない部分なので、美観を損なう事は無いでしょう。
リモコン受信機を取り付けました。
受信機の基板やパーツが薄いので助かりました。
何とかボンネットとのスキマに収まっています。
元々付いていたLEDは、点灯しちゃっても困るので、白色もフルカラーも取り外してしまいました。
コントロールするPICは、受信機の裏側に取り付けました(すみません、写真を撮り忘れました)
なお、基板をカットした時、電圧安定用のコンデンサを外してしまったので、0.1μFのセラミックコンデンサ(水色の頭が見えています)をここに追加しています。
赤外線の受光部は、5V、GND、出力の3本の線で引き出して、シャーシの下部に取り付けました。
ここなら目立たないのですが、本当は外観を変える工作はしたくなかったです。
でも、受信感度を良くするにはこの場所が最適ですので、シブシブ取り付けました。
おかげで、3mくらい離れたところからでも、変形をコントロール出来るようになりました。
このセンサーは、ナカナカ感度が良いようです。
動作の様子は、YouTubeにアップしました。
送信機も、いかにも「リモコンです」な形なので、出来ればPART1でドクが操作していたプロポの形にしたいですね。
とりあえず上手く操作できるようにはなったので、あとでじっくり製作したいと思います。
これでシャーシ部分の工作は全て終了しました。
一応、イメージしていた改造は全て達成することが出来ました。
次はいよいよボディーの工作に着手したいと思います。
よろしくお付き合い下さいね。
※この記事は、市販品の改造になります。 実施される場合は、自己責任でお願いします。
車体下にスイッチを取り付け、走行/飛行形態の切替を可能にしましたが、見えない場所なので、どうも押しにくいです。
そこで、リモコン操作を可能にしてみました。
リモコン回路は、手っ取り早く100均のリモコンライトを流用しちゃいます。
電源ONで白色LEDが点灯し、赤・緑・青のLEDとその中間色をボタン一発で切り替えられて、しかも自動変化モードもあるので、ナカナカ楽しめるイルミネーションです。
今回はスイッチ1個をONにするだけで良いので、白色LEDを光らせる部分だけを使います。
実は今月のModelGraphix誌に掲載して頂いたED-209も、この回路を使ってリモコン化しています。
受信機を分解して、回路を取り出しました。
8本足のICがマイコンで、赤外線で受信した信号を判別して白色LEDやフルカラーLEDを制御しているのが判ります。
基板のパターンを見ると、マイコンのA(2番端子)が「H」(5V)になると、白色LEDが点灯するようです。
でも、点灯したままでは、ずっと「H」のままですので、困りますね。
元の消えた状態に戻ってくれないと、スイッチがずっとONのままです。
このイルミネーションライトは、白色LEDが点灯してから乳白色のドームを押す度に色が変わって、5回押すと全てのLEDが消えて、最初の状態に戻ります。
マイコンの上に押しボタンスイッチがありますが、これを5回押せば同じ動作になりますね。
スイッチが押された事を検知しているのがB(4番端子)なので、この端子を5回、0Vにすればスイッチを5回押した事と同じになります。
仕組みは判りましたが、2番端子が5Vになった事を瞬時に検知して、4番端子を正確なタイミングで5回ON/OFFするには、PICマイコンにお任せするしかありません。
この様な回路になります。
リモコンのONボタンが押され、受信機の2番端子が5V(正確には4.4Vでした)になった事を、RA1端子で検知したら、RA2端子を5Vから0Vにして、デロリアンの変形スイッチを押したのと同じ事にして変形動作をスタートさせます。
次にRA0端子を5回ON/OFFして、4番端子へボタンを5回押した様に見せかけ、ライトをリセットしてまた待機状態に戻せば良いですね。
つまり、PICでライトを上手く騙してしまうわけです。
プログラムはこの様になります。
初期設定部分は省略しています(このままでは動きません)
#include//#include "stdlib.h" //rand関数を使う時は有効にする #define _XTAL_FREQ 8000000 //delay関数を使う時は有効にする void main(void) { OSCCON = 0b01110010; //内部クロック8MHz 4MHzは0b01101010 ANSELA = 0b00000000; // アナログは使用しない(すべてデジタルI/Oに割当てる) TRISA = 0b00001010; // RA3は入力専用。RA1を入力に設定する PORTA = 0; // 出力ピンの初期化(全てLOWにする) RA0=1; //ボタンを5回押すピン プルアップしておく RA2=1; //変形SWへの信号 1:OFF 0:ON int i; while(1){ if(RA1==1){ //リモコン入力待ち RA2=0; //変形SW ON __delay_ms(100); //相手のPIC受信待ち RA2=1; //変形SW OFF __delay_ms(3000); //モーター起動電流安定待ち for(i=0;i<5;i++){ //リモコンOFF ボタン5回押す RA0=0; __delay_ms(30); RA0=1; __delay_ms(30); } //end of for i } } //End of while } //End of main
1~8 基本設定をしています
9 RA3の他、RA1を入力に設定します(右から0123・・と反対向)
11 受信機のボタンを押されていない状態「H」にしておきます
12 手動変形スイッチをOFF「H」にしておきます
15 ここから29行まで永久ループです
16 リモコンのONボタンが押され、白色LEDを点灯させようとすると、
2番端子がHになり、PICのRA1端子も1になります
17 RA2を0にして、変形のスイッチを押された状態にして作動させます
18 相手のPICが0を検出する時間100ms待ちます
19 スイッチをOFFに戻します
21 モーターが起動するとき電圧が不安定になるので、ちょっと待ちます
22~27 RA0を30ms間隔で5回ON/OFFして、受信機に5回ボタンが
押されたと思わせてリセットします
29 またRA1が1になるのを待ち続けます
この様に、手動で操作することを、PICで正確に行っているだけですね。
受信機の配線パターンを読んだと書きましたが、裏からライトで照らすと判り易いです。
裏側からもよく見ると、黄色の線で繋がっているのがわかるので、どの端子にどんな信号が行っているのか判別することができました。
んで、このままでは基板が大きくて収まらないため、どこでカットするかも検討します。
この様にカットしました。
赤外線の受光部は、膨らんでいる方を上にして、右から5V,GND、出力となっています。
出力はD1と書いてある部分のパターンに繋がっていましたので、配線で繋げば受光部を好きな場所へ引き回せますね。
スペース確保のため、タイヤボックスをカットしました
ボンネットとのスキマに潜り込ませるので、タイヤボックスをカットして受信機の収納スペースを作ります。
ここは余程覗き込まないと見えない部分なので、美観を損なう事は無いでしょう。
リモコン受信機を取り付けました。
受信機の基板やパーツが薄いので助かりました。
何とかボンネットとのスキマに収まっています。
元々付いていたLEDは、点灯しちゃっても困るので、白色もフルカラーも取り外してしまいました。
コントロールするPICは、受信機の裏側に取り付けました(すみません、写真を撮り忘れました)
なお、基板をカットした時、電圧安定用のコンデンサを外してしまったので、0.1μFのセラミックコンデンサ(水色の頭が見えています)をここに追加しています。
赤外線の受光部は、5V、GND、出力の3本の線で引き出して、シャーシの下部に取り付けました。
ここなら目立たないのですが、本当は外観を変える工作はしたくなかったです。
でも、受信感度を良くするにはこの場所が最適ですので、シブシブ取り付けました。
おかげで、3mくらい離れたところからでも、変形をコントロール出来るようになりました。
このセンサーは、ナカナカ感度が良いようです。
動作の様子は、YouTubeにアップしました。
送信機も、いかにも「リモコンです」な形なので、出来ればPART1でドクが操作していたプロポの形にしたいですね。
とりあえず上手く操作できるようにはなったので、あとでじっくり製作したいと思います。
これでシャーシ部分の工作は全て終了しました。
一応、イメージしていた改造は全て達成することが出来ました。
次はいよいよボディーの工作に着手したいと思います。
よろしくお付き合い下さいね。
2021-04-26 22:03
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