SSブログ
デロリアン製作記 ブログトップ
- | 次の10件

ホバーボードと原子炉 [デロリアン製作記]

今回はホバーボードと、タイムマシン部分の原子炉電飾をご紹介します。

ホバーボードはキットに付属していませんので、スクラッチになります。
ただの板かと思ったら、結構複雑(特に裏側)で、たくさんのパーツを自作することになりました。
ホバーボード.jpg
(左上)1mmプラ板を切り出して、後ろ側をちょっと曲げてソリを作りました。
裏側の浮遊ユニットは円盤3枚の積層で済みますが、おそらくユニットを固定している板が複雑な形状で、しかもユニットに重なる部分があります。
ここは0.1mmのプラペーパーを切り出し、ユニットに押し当てながら爪楊枝の先で形を付けました。
(右上)塗装もポップな色彩で細かい塗り分けが必要です。
ボードはピンクで塗装して、ネットから拾った画像をラベル用紙に印刷して貼り付けます。
「MATTEL」マークが無い画像がありますので、注意が必要です。
(左下)完成しました。
足を固定する円台は2色のグリーンです。
シールを貼っているので、劣化しない様に半ツヤでトップコートしました。
(右下)裏側です。
3cmくらいしかありませんが、たくさんのパーツが必要でした。
磁石を仕込もうと思っていましたが、とても仕込めるサイズではありませんでした。

車内に置いてみました。
ホバーボード 車内.jpg
劇中の雰囲気アップの小物として、良い感じです。
このホバーボードは、物語の重要なアイテムですので、ぜひとも製作したいと思っていました。

さて、続いて原子炉の製作です。
キットの元パーツはこうなっていました。
原子炉 元パーツ.jpg
基部はジャバラの配管が一体成型されていて、PARTⅠで落雷を受けるアンテナを挿す部分まで成型されています。
原子炉は周りのフィンがただのブロックになっていますね。
カバーは細かいデティールまで再現されていて、これはこのまま使えそうです。
たった3パーツですが、当時のキットとしては頑張っていると思います。

基部を加工します。
原子炉 土台.jpg
微妙なテーパーまで再現されているので、パーツを加工して使いましょう。
ホースのデティールは立体感を出したいので削り取りました。
先端のアンテナ基部は切り取って、プラ版を追加しました。
黒い蒸気分離機が付くヘコミを追加しています。

キットの蒸気分離機は、削り取ってしまいました。
原子炉 削り取り.jpg
キットの元パーツにも蒸気分離機はモールドされていましたので残しておいたのですが、形も大きさも全然違いました。
しかも、実車では斜めハの字に角度が付いて設置されていますので、作り直すことにして削り取りました。
削り取った跡がバッチイのですが、どうせ見えなくなるので無視します。
プラパイプで作った2個の円筒は、原子炉電流コイルです。

蒸気分離機とエルボ配管を作ります。
原子炉 パイプ.jpg
蒸気分離機は台形の立方体で、取り付け用のアングルが付きます。
やたらと配管やチューブがここに集まるので、しっかり固定できる様に取り付け基部を作りました。
原子炉をぐるりと周ってエルボ配管へ繋がるジャバラホースはスプリングで再現しますので、エルボにスプリングを挿す段差を作っておきました。

蒸気分離機から排気口へと繋がる3本のホースも、スプリングを使います。
ジャバラっぽくて柔軟に曲がるので、ジャバラホースの再現に便利です。
原子炉 スプリング.jpg
エルボ配管へのジャバラホースもスプリングを使いますが、弾力で浮いてしまうので、0.08mmのポリウレタン線で引っ張り、ベースに引き寄せて固定しました。
エルボの取り付け基部は溶接されている表現を加えています。
たぶん、鋳造品だと思いますが、その方が雰囲気出るので(笑)

基部を張り付け、信号増幅器とジャイロスコープも工作しました。
原子炉 増幅器.jpg
原子炉基部を貼り付け、排気口へ繋がるスプリングをつなぎました。
モールド程度だったキットの状態より、かなり立体的になったと思います。
信号増幅器って、何の信号を何のために増幅しているのか全然わかりません。
見た目はモロ放熱器なので、0.3mmプラ板でそれらしく自作しました。
懐かしい形のトランジスタが2個乗っていますね。
となりのジャイロスコープはキットのまま塗装しただけです。
配線だけ追加しています。

いよいよ原子炉の電飾です。
原子炉 UVレジン.jpg
(左上)キットの原子炉の周りのフィンを削り取り、おゆまるで型を取りました。
意外と細かい凸凹があって、一度失敗しましたけど、二回目で上手く抜けました。
(右上)UVレジンを流してクリアーに複製しました。
表面張力で中心がくぼんだ形状になりますので、削って接着面を作りました。
同径のボールペンのキャップを輪切りにして側面を作ります。
中が空洞で上面がクリアーな原子炉が出来ました。
(左下)LEDは1608オレンジを2個、直列でつなぎます。
配線は0.08mmのポリウレタン線を使いました。
PICからの5Vで2個のLEDを点灯させます。
2Vでも発光するオレンジLEDだから出来る技ですね。
保護抵抗は150Ωと、ちょっと高めです。
全部で10個のLEDを同時点灯させるので、PICが扱える最大出力電流を超えない様に抑えています。
明るい方が良いだろうと抵抗値をテキトーに済ませると、消費電力が足りなくなって、光量にバラつきが出たり点灯しないLEDが出来てしまう場合があります。
(右下)対角線にLEDを円形に配置しました。
2個×5本で10個のLEDを配置しています。
発光部分は円周に近い場所ですが、LEDは出来るだけ中心に寄せて発光させる部分から遠くに配置しています。
こうする事でLEDの光が直接見えなくなり、拡散した光が出てくるので、5個しかないLEDでも全体が均一に光って見えるようになります。
LEDの位置が決まり点灯テストがクリアできたら、マイナス線は1本にまとめ、接着面を残してUVレジンで埋めてしまいます。
配線を固定して保護する目的もありますが、LEDの光が拡散する透明な空間を作る目的もあります。

回路図です。
原子炉.jpg
PIC12F1822のSOPパッケージを使います。
5本の出力すべてに2個直列でLEDをつなぎました。
RA3への外部からの信号で、動作を変化させる機能も付けましたので、すべてのピンを使い切っています。
回路としてはものすごくシンプルですが、プログラムの力で複雑な動作を可能に出来るのがマイコンの凄いところです。

マイコンは、原子炉本体に内蔵させます。
原子炉 マイコン.jpg
(左上)SOPの12F1822は1cm程度の超小型マイコンです。
保護抵抗150Ωとプルアップ抵抗4.7kΩもチップ抵抗を使いましたので、1.5cm程度の制御装置となりました。
動作確認が取れたら、円盤状のプラ版上にエポ着で固定してしまいます。
(右上)UVレジンの透明部分を、まずは白で塗装します。
0.08mmポリウレタン線で配線したので、マイコンを浮かせて塗装することが可能です。
この後MSグレーで塗装しますが、最初に白で塗装しておくと、光が内部でたくさん反射して拡散しやすくなります。
シルバーでも構いませんが、シルバーは塗膜が弱いので、後から塗膜を削って発光させる工作の場合は、あまりお勧めできません。
(左下)MSグレーで遮光塗装した後、エポ着でマイコンユニットを接着します。
側面のパイプを接着しても、余裕で収まる高さです。
配線はプラス、マイナス、制御信号線の3本が出てきます。
(右下)側面には放熱用と思われるフィンがたくさん付きます。
フィンの間隔や高さが同じで揃っていないとカッコ悪いですね。
そこで、0.3mmプラ板に細切りプラ版を3本貼り付け、スライスすることで同じ形状をたくさん作ります。
金太郎アメの要領ですね。

発光部分を作って仕上げです。
原子炉 電飾.jpg
(左上)フィンを側面に貼り付けました。
実車のフィンは5枚ありますが、スケール的に3枚が限界でした。
それでも、キットのブロックだけよりは立体的になったと思います。
(右上)MSグレーで塗装しました。
MSグレーは少量シルバーが入ったメタリックで、金属表現に向いています。
実車ではかなり退色しているので、最後にウエザリングを加える事になります。
キットではぐるりと一周フィンが付いていましたが、後から蒸気分離機の間には台形の箱が付いている事が判明しました。
この後ご案内する動画には、まだ箱が付いていません。
(左下)発光部分を作ります。
上面のスリットのうち、6割くらいが発光しますので、0.4mmタガネで塗膜を削って光が出てくる部分を作ります。
多少失敗しても、MSグレーは遮光性があるのでタッチアップで修正できます。
ここがキモですので、慎重に削ります。
(右下)仕上げにパイピングします。
フィンの下に、2本のチューブが這っていて、これまた蒸気分離機に繋がっています。
シルバーに塗装した耐熱配線(AWG32)を使いました。
フタもMSグレーで塗装して、キャップをイエローFS13538で塗装し、内側の半円をエナメルブラックで筆塗りしました。
最後につや消しでトップコートして、この後の汚し塗装の食いつきを良くしておきます。

取り付けて完成です。
原子炉 完成.jpg
ベースに接着して完成です。
シルバーでドライブラシしたり、エナメル茶で汚したりしています。
1円玉と比較して頂くと、大きさを把握して頂けると思います。
こんな小さなパーツをチマチマといじっていたワケです。

原子炉は、通常は明減していて、タイムトラベルを開始すると光が回りながら段々明るくなり、最大光量となります。
タイムトラベルが終了すると、回転が減速しながら消えていき、また明減状態に戻る様にプログラムしました。
ここまでの製作過程や動作の様子を2分程度にまとめて、YouTubeに公開しました。

実際の動作の様子を、ぜひご覧ください。

よろしくお願い致します。

コメント(2) 

リアメカの製作 [デロリアン製作記]

原子炉に引き続き、リアハッチ内のメカを製作しています。

まずはデロリアンの特徴とも言える、排気口周辺です。
排気口周辺.jpg
原子炉冷却通気口となっていますが、こんなにコンパクトに作れる技術があったら素晴らしいです。
キットのパーツでは左右貼り合わせになっていて、すぐ底の壁が見えてしまいますのでカットしました。
側面やフィンの断面を削って、薄く見せる加工をしてから組み立てて、合わせ目を消しました。
この部分のエッチングパーツが付いたキットも発売されていて、完成品も見たことがあるのですが、ごめんなさい。薄すぎてここだけ違和感を感じました。
手間はかかりますけど、ボクは敢えてプラパーツから製作しています。
せっかくプラから製作したので、表面をヤスリで荒らしてから塗装する事で、ステンレスの板を曲げて作った感じに仕上げています。
原子炉の後ろにトレーみたいなパーツが付いていますので、プラ板で自作しました。
せっかくエルボ配管に溶接痕を付けたのに、全く見えなくなりました(泣)
排気口の内部には、メッシュ付きの筒があります。
プラパイプにエッチングのメッシュを貼ったものを仕込みました。
劇中では、加速するときに排気口の中が光りますけど、LEDを仕込むなら、この筒を無くすか形状を変えなくてはなりません。
光れば楽しいのかも知れませんが、デティールを犠牲にするなら電飾はしない方が良いとういのがボクのポリシーです。
どうせ、これも覗かないと見えませんけどね。

ホースや配管を追加しました。
ホースなど.jpg
原子炉からバックパネルへ伸びる配管を加えました。
2mmプラ棒を曲げてエルボ配管を作り、メッシュホースを繋いだものです。
これはED-209を製作した時に購入していたメタルホースを使用しました。
蒸気分離器を繋ぐ均圧管は、中央のバンドだけ0.1mmプラペーパーを巻いて、キットのパーツをそのまま使っています。
全体をシルバーで塗装してからクリアーブルーを重ねて、メタリックな質感に仕上げています。

引き続き、左側のリアピラーメカの工作に移ります。
ここから出ている配線があるので、まずはここから作らないと配線が引けないのです。
左側完成まで.jpg
穴が開いた外板の下に配管が通っている粒子貯蔵タンク予熱器は、3層構造で製作しました。
キットのパーツを切り取って開口し、外板は準備してありました。
ぐにょぐにょ曲がった配管は、0.18mmのポリウレタン線です。
真鍮線では曲がった部分が綺麗に出来なかったので、柔らかいポリウレタン線を使いました。
取り付けベースに配管を浮かせるリブを付けて、配管には外板を浮かせるリブを付け、サンドして製作しました。
そんな面倒くさい工作をしたのに、完成したらほとんど見えない、悲しい結果はいつも通りです。
その隣に3個並んだキャニスターは、キットのパーツにちょっと切り欠きを入れただけです。
中央付近からメッシュホースが伸びているので追加しました。
その奥にある赤いメタリックなコンデンサーの様なパーツもキットのまま塗装しただけです。
配線は0.08mmのポリウレタン線を着色して追加していますが、実車ではもっと本数が多いです。
コンデンサーの間にあるエルボ配管はキットでは再現されていなかったので、2mmプラ棒を曲げて自作したエルボを取り付けています。
ここから配線が数本出てきます。

配線を追加しました。
配線も追加.jpg
コンデンサー間のエルボから出た配線は、車体を横切って助手席の後ろまで伸びています。
かなり太い電線なので、高電圧が流れるのでしょう。
他にも、冷却ポンプからバックパネルへ繋がる紫の帯が巻かれた配線なども追加しています。
配線の一部が見えているのに、どこにつながるのかわからない配線もありますが、調べていたらいつまでも完成しないので、見える部分だけ追加した配線もあります。

続いて、右側のリアピラーメカを工作します。
土台作り.jpg
こちらはキットのモールドがほとんど使えません。
削り取って、メカを設置する土台をプラ板で追加しました。

メカを自作していきます。
右側のメカ.jpg
シルバーの2つの箱(原子炉制御装置)は、キットのパーツです。
緑の冷却タンクもキットのパーツを使いました。
先端にパイプが付くので、ちょっとだけカットして0.3mmの穴を開けています。
塗装は中島コクピット色とエヴァグリーンを6:4で調色しましたが、写真毎に色が微妙に違うので難しい色ですね。
どう見てもオイルフィルターな2本のオートマフラーは、手持ちのエッチングにパンチングプレートみたいなパーツがあったので、4mm幅に切り出して精密ドライバーに巻いて筒状にして製作しました。
右下の画像にありますが、実は一度作ってはみたものの、大き過ぎたので作り直しています。
コンデンサはプラ棒にくぼみを付けてシルバー→クリアーブルーで塗装したものです。
これらのパーツはピラー内に収めるため、高さが非常にタイトです。

配線しながら取り付けていきます。
右側の配線.jpg
コンデンサには、カール状に巻かれたオレンジの配線が付いています。
0.08mmのポリウレタン線を、0.5mmのドリルに10回巻いて、オレンジに塗装した配線を取り付けました。
端子版を中継した配線は、チップ集合抵抗にハンダ付けしたポリウレタン線を着色しています。
本当はもっと本数が多いのですが、模型的なビジュアルを優先して4本にしました。
これらの配線はジャバラホースから出てくるので、スプリングに紫色のプラペーパーを巻いたチューブを取り付けています。
中に金属線を入れて、微妙な曲がりを加えて、0.08mmのポリウレタン線で固定しています。
最後に冷却タンクを取り付けて、先端に0.3mm真鍮線で配管を付けました。
1円玉と比較して頂くと、メッチャ小さい工作をバカみたいに作っていたことがお判り頂けると思います。

【ブログを更新してから、リアのメカが完成したので、ここから追記しました。】

残りの配線を仕上げます。
残りの配線.jpg
冷却システム制御ユニットと、信号増幅器が、端子盤を介して細い配線で繋がっています。
ここもチップ抵抗にポリウレタン線をハンダ付けして着色したワイヤーを使います。
変な形に曲がっているのは、この下に排気口へと繋がる油圧ホースが通るからです。
反対側にも、冷却ポンプのところに端子盤と配線がありますので、同じパーツで配線を追加しました。
油圧ホースは、キットのパーツから接続部分だけを使って、メタル製のメッシュホースに置き換えています。
左右の油圧ホースを作りましたが、右側のホースは斜めに接続されるので、先端だけ0.9mmの銅線に置き換えています。
と、ここまで装置の名前で説明しても、イマイチわかりませんよね。
最後にどこにどんなパーツを流用したのか図解したいと思います。

いよいよ最後に、排気口に制御ホースを取り付けます。
排気口のホース.jpg
原子炉との間に、クネッと曲がったホースを追加しました。
耐熱ワイヤーを折り曲げた角を、UVレジンで太らせて着色したものです。
排気口の根元には、もう一本制御ホースがあるのですが、高さが足りなくて設置できませんでした。
まぁ、あんまり目立たないホースだから、いっか。

これで、リアのタイムマシン部分が出来ました。
いつもより解像度を上げて掲載しておきます。
タイムマシン完了 右から.jpg
ボディーの塗装があるので、まだ接着していません。
映画では何だかゴチャゴチャしてるなぁ程度にしか見ていなかったタイムマシン部分が、パーツ単位で判明していって面白いです。
タイムマシン完了 左から.jpg
イチイチ調べながら工作しているので、メッチャ時間が掛かりますけど、段々形になっていくのが楽しいですね。

さて、今までの説明では、どこにどんな配線材料を使ったのか、わかりにくいと思います。
全部を一覧できる様にまとめてみました。
使用した配線類.jpg
こちらも大きめの画像で公開しています(クリックで拡大します)。
A 耐熱ワイヤーAWG32 黒だけ使用しています。
B ラッピングワイヤー0.6mm 中に単芯の銅線が入っているので、形状が作れます
C HIQ精密スプリング1.3mm ジャバラホースの再現に使っています。
D HIQ PARTS メッシュワイヤー1mm 自在に曲がるメッシュワイヤーです。
E ポリウレタン線 0.18mm 着色して配線材にしています。形が自由に決まります。
F ポリウレタン線 0.16mm ちょっと細い配線に使いました。
G ポリウレタン線 0.08mm 極細の配線の表現に使用しています。
H MFH メタルホース1.5mm メッシュホースに使います。バリはナイフで消します。
I WAVE A-SPRING No.2.5 太目のジャバラホースに使用しました。
J 入手元不明スプリング 2mmくらいの太さのスプリングです。
            たぶん、ホームセンターで買ったと思います。

このような素材を使って、曲げたり着色したり、ハンダ付けしたりして再現していきました。
スケールに合った太さが大事なので、細かい作業が必要になる場合が多かったのですが、映像を少しずつ再現していく作業は楽しかったです。

まだまだ製作記は続きますので、よろしくい願いします。

コメント(2) 

塗装と灯火類の取り付け [デロリアン製作記]

ちょっとザク作っていましたが、デロリアンの製作に戻ります。

2022.04.20 読み返していたら、ボディーの塗装作業を記事にしていない事に気付きましたので追記しておきます。

塗装する前に、内装を組み込んで仮組みしてみたら、なんとドアが閉まりません。
ドア閉まらない.jpg
ダッシュボードのエアコン接続の穴に入っていく配線が、ドアの内張に干渉してしまったみたいです。
ここは仕方なく内張側を削って当たらない様にしました。

ドアの隙間も開き過ぎているので、目立つ部分をパテ埋めしています。
パテ埋めと補強.jpg
また、ピラー両側の細い部分が、やはりポッキリ逝ってしまったので、0.3mmの穴を開けて、金属線で補強しておきました。

ボディーの塗装ですが、デロリアンは表面に細かいヘアライン処理がされていますので、ペーパーでキズを付けて再現してみたいと思います。
ヘアライン.jpg
サフを吹いてから、フロントとリアのウレタン部分をマスキングして、#320のスポンジやすりで前後方向に細かい傷を付けていきます。
そのあと#600のスポンジやすりで表面を整える方法でヘアラインを作りました。
削ったカスが残っていると汚くなるので、水を含ませたティッシュでふき取っています。
水でふき取り.jpg

まずはガイアのステンレスシルバーを吹きました。
ステンレスシルバー.jpg
本当にジュラルミンの様な金属感が出ましたが、デロリアンはこんなにギラギラしていません。
つや消しクリアーを少しずつ吹き付けて、ツヤをコントロールしました。
ツヤ調整.jpg
今度はしっくりと落ち着いて、デロリアンらしい輝きになりました。
フロントやリヤ、サイドモールを塗り分けています。
更に、ほんの少し、クリアーイエローを重ねてみました。
イエロー追加.jpg
更に鈍い輝きとなり、ステンレスっぽい重さが出てきました。
仮組してみます。
組んでみた1.jpg
塗装することで、やっとデロリアンらしくなってきました。
ーーー ここまで追記部分です ーーー

灯火類を電飾しました。

テール LED.jpg
テールランプやヘッドライト、ウインカーなどの灯火類は、LEDの工作まで終了していましたが、ボディーを塗装するまでオアズケしていました。
「灯火類の電飾」過去記事はこちら
https://dorobou.blog.ss-blog.jp/2021-05-04
テールランプは、ストップランプとウインカーを分離して、プラ板で仕切りを作り、赤と黄色の光が干渉しない様に工作していました。
また、LEDの配置を工夫して、面全体が発光する様に仕込んでいます。

回路は、このようになります。
灯火類電飾回路.PNG
全てのLEDは光度を調整する抵抗を介して5Vに直結しています。
ヘッドライトは、片側1個だけ点灯させるつもりでしたが、2個ずつ(計4個)点灯させることにしました。
一番明るく光って欲しいので、抵抗値を220Ωにしています。
点灯はPICからコントロールしますので、マイナスに繋がれば4灯全部が点灯する回路になっています。
ウインカーは、フロントとリア、リアサイドにありますが、右なら右側のウインカー全部が同時に点滅しなくてはなりません。
こちらはハンドルを切ると切った方向が点灯する様にPICへプログラムしてありますので、左右別々にコントロール線をまとめてあります。
リアサイドウインカーだけオレンジにしたので、光量を揃えるために1kΩと大きめの抵抗を入れています。
テールランプは、常時点灯にするのでGND(マイナス)に接続されています。
ブレーキをかけた時ほどの明るさは無いので、こちらも1kΩの抵抗で光量を落としてあります。
この様に、灯火類の電飾は光れば良い訳ではありません。
1/24というスケールに合った光量にしないとリアリティーが無くなってしまいます。
ヘッドライトとウインカーが同じ光量でピカピカ光ったら変ですよね。

テール部分の抵抗は、バンパーの裏に集中させました。
テール 抵抗.jpg
内部の空間を出来るだけ確保するために、薄くコンパクトに工作しています。
抵抗は5Vを真ん中につないで、左右対称に配置しました。
こうしておくと、つなぐ時にわかりやすいし、トラブルが起きても原因が掴みやすいです。
プラス・マイナス・右ウインカー・左ウインカーの4本の配線が出てきます。

発光させた様子です。
テール 発光.jpg
ストップランプより、ウインカーの方が若干明るいです。
右側のウインカーは点灯していませんが、赤い光はウインカー部分に漏れていません。
サイドのウインカーとの光量バランスもバッチリです。

続いて、フロント部分です。
ヘッドライトにLEDを仕込みます。
ヘッド LED.jpg
ヘッドライトのリフレクター部分は、ガンダムメッキシルバーを塗りました。
本物みたいなメッキ感が出てくれるので、電飾しない場合でもオススメですね。
LEDは電球色の方が当時のライトっぽくなるのですが、ここはイメージで1608の白色にしました。

レンズは遮光が必要です。
ヘッド マスキング.jpg
レンズがレンズカバーと一体なので、そのまま取り付けたらメッチャ広く点灯してしまいます。
発光面と裏側をマスキングして、ブラックで遮光してから、ガイアのステンレスシルバーでメッキ調に仕上げました。
実はココの形状は実車とは全然違いますが、もしかしたらこの形状のデロリアンも実在していたかも知れません。
ボクは面倒臭いので、キットのまま組んでしまいました。

抵抗はボンネットの裏に取り付けました。
ヘッド 抵抗.jpg
フロント部分には、飛行形態に変形するモーターや制御回路がありますので、ボンネットとの僅かなスキマに抵抗をまとめました。
こちらも5Vから左右対称に抵抗を配置しています。
プラス・ヘッドライト・右ウインカー・左ウインカーの4本の配線が出てきます。

ヘッドライトは、この様になりました。
ヘッド 点灯.jpg
上が点灯していない時です。
ダサイメッキ調にした事で、当時のレトロな雰囲気に仕上がったと思います。
下は点灯したところですが、抵抗値を落として強力な光にしたおかげで、かなりの明るさです。
リフレクターのおかげでレンズ全体が発光して、しかもライト部分だけが綺麗に分離して光るため、リアルなヘッドライトになってくれました。

最後に、フロントのDMCマークも塗装しました。
DMCマーク.jpg
ここはシルバーだと思っていたら、白なんですね。
まずは周辺をマスキングして、#400ペーパーで黒の塗装を落とします。
それから綿棒にホワイトを染み込ませてコロコロ転がし、少しずつ色を乗せていきました。
ホワイトは真っ白では周辺から浮くので、グレーが少し入ったMSグレーを使っています。
自然な違和感の無い白文字になったと思います。

コメント(2) 

フラックス・バンドの電飾 [デロリアン製作記]

今回はフラックス・バンドの電飾です。

タイムトラベルの時に青く発光する、バンパーやハッチにある帯状の部分は、フラックス・バンドという時間航行の場を作り出す装置らしいです。
ぜひ発光させたい部分ですが、帯状に均一な光を作るのは難しいです。
LEDを並べても光の強い部分が出来てしまうので、劇中の様な雰囲気が出せません。
そこで、ELワイヤーという発光デバイスを使ってみます。
ELワイヤー.jpg
ELワイヤーは、チューブ状の発光体に高い電圧を掛けて発光させる仕組みで、1.4mmの自在に曲げる事が出来るチューブ自体が先端まで均一に発光します。
今回購入したのは、乾電池2本の3Vをトランスで昇圧し、120~150Vもの高電圧を発生させるものでした。
これなら理想的な発光になりそうですが、
・LEDに比べると光が暗い
・寿命が短い(2000時間で光量が4割落ちる)
・高電圧を扱うので触れたら危険
・紫外線に弱い
といった欠点があります。
特に、寿命が短いのは致命的で、今回の様に後から交換できない工作の場合は、ある程度楽しんだらオシマイになります。
それを覚悟してでも、均一な発光の魅力には勝てませんでした。

電池のままでは車体に納まりませんので、インバータ回路だけ取り出しました。
EL回路取出し.jpg
高電圧を発生させるトランスと、電源/点滅モード切替スイッチ、電源ランプLEDが付いています。
基板自体は2×3cm程度なので、これなら車体に組み込めそうです。
スイッチとLEDは取り外してしまい、出来るだけコンパクトにしました。
これをPICで制御できるのか、テストしてみます。
PICで制御テスト.jpg
3端子レギュレーターTA48033で5Vから3.3Vを作り、電源を与えています。
スイッチは、押すとマイナスに繋がるだけの仕組みなので、PICでマイナスに落としてあげるだけでOKでした。
ただ、スイッチは押す度に「点灯」「低速点滅」「高速点滅」「消灯」と動作が切り替わるため、点灯状態から消灯させるには、3回スイッチングさせなくてはなりません。
しかも、回路はアナログなので応答速度が遅く、200msくらいの間隔を置いてスイッチングしないと反応してくれません。
とりあえず点灯と消灯は出来ますし、回路を改造するのはトラブルの元になりそうなので、回路はいじらずにこのまま使用する事にしました。

ELワイヤーは、バンパーとリア部分に分けて発光させます。
また、必要な長さにカットする必要もあるので、ELワイヤーを切断しなくてはなりません。
EL配線つなぎ.jpg
【左上】ELワイヤーは、表面の透明なパイプの中に、白い発光する線と細い2本の線が入っています。
中の配線をキズ付けない様に被覆を剥がすのは、かなり難しいと思います。
もし、中の線と細い線が接触してしまったら、たぶん火花が飛ぶでしょう。
ご自分で加工される際には、十分に注意してくださいね。
【右上】白い発光線と0.26mmのラッピングワイヤーをハンダ付けしました。
高電圧なので、ポリウレタン線では不安だったため、ちょっと太い配線材料を使いました。
【左下】先程剥いた透明なチューブをハンダ部分にかぶせて絶縁します。
細い2本の線をまとめて1本にして、こちらもラッピングワイヤーをハンダ付けしました。
【右下】熱収縮チューブをかぶせて、固定・絶縁します。
くれぐれもハンダ部分をむき出しで使用しないでください。
感電どころか、ヘタすると火災の原因になる可能性があります。
また、切断した断面も高電圧の線が露出した状態ですので、触れると感電します。
最後に、テスターで2本の線に導通が無いか確認します。

出来たELワイヤーを、回路の出力端子(黄色矢印)に並列でつないでみました。
パラ接続.jpg
ちゃんと2本が発光できました。
これでバンパーとリアの2か所を点灯させることができます。

バンパー部分から製作しましょう。
おゆまるで型を取って、ELワイヤーを埋めながらUVレジンで複製しました。
UVレジンで複製.jpg
UVレジンは手で押さえながらサッと硬化させる事が出来るので、作業性が良いです。
UVを照射しているとき、青く発光しているので、ヤバイと思いながらも「ちょっとくらいなら大丈夫だろう」と作業を続けた結果・・・
EL死亡.jpg
殆ど発光しなくなってしまいました。
照射している時間はそんなに長くありませんでしたが、ELには致命傷だったみたいです。

これでは使い物になりませんので、エポキシ接着剤で複製することにしました。
ホルダー追加.jpg
エポキシ接着剤は、硬化に時間がかかるので、ELを埋めてクリップで押さえながら少しずつ流しては硬化させるしかありません。
バンパーを複製するだけで2日掛かりましたが、仕上がりはご覧の通り、大変満足のいく光になりました。
成型して気泡を埋め、バンドを車体に固定するホルダーを追加しました。

塗装します。
バンパー塗装.jpg
バンパーの前面と、裏面をマスキングして、ブラックで遮光塗装してからシルバーを塗装しました。
裏面からも光を出して、車体をブルーに照らしてくれる効果を狙っています。
前面にエッチングのメッシュを貼り付け、車体へと引き込む部分にはアルミテープを巻いて遮光しました。

車体に取り付けます。
バンパー配線引き込み.jpg
配線を通す穴を開けて、内部へと引き込んでいます。
大きな穴が開いてしまいますが、ここにはボックスが付くので隠れます。

フラックス・バンドが繋がるボックスを塗装しました。
フラックス・ボックス塗装.jpg
配線を追加したりバンド部分をカットしたり、車体にぴったり密着する様にスリ合わせをしてから塗装しています。

これでやっと思い描いた発光を実現できました。
バンパー発光状態.jpg
均一な棒状の光で、車体も照らされ、青白い柔らかい光です。
写真では綺麗な面発光に見えますが、実際はELワイヤーがハッキリ見える光り方です。
光量が低いので、目の大きいメッシュを使った効果も大きいと思います。

とりあえず、これで工法が確立できたので、次はリア部分のフレックス・バンドも発光させてみましょう。
やり方はバンパーと同じですが、今度は形状が複雑なので、手間が倍増します。
リアのフラバン複製.jpg
【左上】やはりおゆまるで型を取り、ELワイヤーを埋めながらエポキシ接着剤を少しずつ流していきます。
ELワイヤーは1.4mmですが、バンドは1mm厚なので裏に盛り上がった感じで仕上がります。
僅かでもワイヤーが浮いてしまうと車体に収まらなくなり、作り直しになります。
かといって、あまり押し付けると今度は型が変形して、やはり車体に収まらなくなります。
何度も何度も失敗して、やっと片側だけ出来ました。
【右上】反対側もおゆまるで型取りします。
複雑なカーブで、車体にピッタリ追従した形状なので、わずかな狂いも許されません。
【左下】反対側もエポキシ接着剤で複製します。
タキオンパルス発生器が付く部分はスキマが出来ない様に間を開けて複製しています。
【右下】成型して、車体に取り付けるホルダーを追加しました。
ホルダーには、0.6mmの真鍮線を埋めて、車体にしっかり固定できる様にしています。
出来るだけ薄く複製しているので、型から取り出すときに折れてしまったり、気泡が出来てしまった部分は、型をカットしてもう一度ハメ込んで修復します。
タキオンパルス発生器が付く部分は、アルミテープを巻いて遮光して、パーツの中を通過させました。
先端まで均一に光るELワイヤーだから出来る技ですね。

バンドの表面にエッチングのメッシュを貼ります。
フレバンエッチング.jpg
バンドの表面には、ハセガワのモデリングメッシュ43を貼りました。
実車ではもっと穴が少ないパンチングメタルが使われていますが、ELの光量が少ないので目の大きなメッシュを使いました。
しかもこれ、丸穴ではなく6角形のメッシュなのですが、他に適当なエッチングが見付からなかったので、止む無く使用しています。
貼り付ける面は#240で荒らして光の拡散を狙ったのですが、エッチングを瞬着で貼った際に透明になってしまいました。
リアフレバン取り付け前.jpg
塗装した状態です。
こちらも裏に光が漏れる様にマスキングしているので、一部が裏まで見えていますね。
取り付けは、車体に出来るだけ密着する様に真鍮線で固定します。
リアフレバン取り付け.jpg
車体に開けた穴にホルダーの真鍮線を差し込んで固定します。
固定しておかないと動いてしまって折れたりドアが開かなくなったりしちゃいます。

インバータには、レギュレーターを乗せました。
インバータ.jpg
3端子レギュレータTA48033で、5Vから3.3Vを作りますが、ちょうどスイッチを取り外した空間が空いていたので、そこに電源回路を組み込んでしまいました。
これで「この回路は3.3Vだ」と意識しないで工作をすすめる事ができます。

さて、これでやっとフレックス・バンドの発光が実現できました。
時間と手間が掛かりましたけど、発光した姿をみると苦労も吹き飛びます。
タイムマシン部分を乗せて悦に浸ります。
フラックス・バンド完成.jpg
フラックス・バンド出来た2.jpg
最後になりましたが、この製作の途中である3月16日23:36に福島県沖でM7クラスの地震がありました。
被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

コメント(4) 

内装の組み込み [デロリアン製作記]

ボディーに配線を這わせ、内装を組み込みました。

デロリアンのボディー表面には、フロントのフラックス・バンドへとホイールアーチを通る配線が取り付けられています。
キットにもモールドされていたのですが、実車に近く立体的に作り直そうと思ったので、モールドは削り取ってありました。
配線は、リアのタイムマシンメカから、ドアの下で一度メッシュホースを通ってフロントまで続きます。
配線を固定する位置を決めるためにも、まずはメッシュホースを固定するところから製作します。
メッシュホースは、以前にも使ったMFH(モデルファクトリーヒロ)のメタルメッシュホース1.5mmを使います。
前後2か所を紫色のバンドで固定されていますが、このサイズでしっかり固定出来るバンドを自作しなくてはなりません。
ボディー配線 抑え.jpg
耐熱ワイヤーAWG32の被覆を途中まで剥いて、ハンダを流します。
被覆部分をエッチングペンチで軽く潰して平たくします。
潰し過ぎると曲げた時に破れてしまうので、力加減を調整します。
ドリル等に巻いて、アーチ型にして完成です。
車体に0.6mmの穴を開けて、メタルホースを締め付けて固定しました。
ボディー配線 メッシュ.jpg
実は、これでもオーバーサイズですが、バンドで固定されている雰囲気は出せたと思うので、この方法で進めようと思います。
メタルホースの両端は、1.2mmの穴を開口してあります。

次に、フラックス・バンドへの配線を製作します。
ボディー配線 取り付け.jpg
配線は太くて黒い配線と、色とりどりの細い複数の配線が一緒に配線されています。
まずは太い配線ですが、0.7mmのラッピングワイヤーを使って通り道を決めました。
この線は中に銅線が入っているので、形がしっかり決まります。
通り道に留めバンドを付ける位置をマーキングしておき、0.6mmの穴を2個づつ開けておきます。
細い配線は、0.18mmのポリウレタン線を着色したものです。
これをまとめながら這わせて、留めバンドで固定していきます。
実は、細い線はインシュロックタイ(結束バンド)で細かくまとめられているのですが、サイズ的に表現することが無理なので省略しています。
最後に、つや消しクリアーを塗って、表面を保護しておきます。

これで配線も完成しました。
この配線は、デロリアンを表現する記号みたいなものですので、キットのモールドでは満足できませんでした。
仕上がりはイマイチかも知れませんが、やりたかった事が出来て満足です。
ボディー配線完成 全体.jpg
フロントはフラックス・バンドへ無理矢理方向を変えて接続されている感じを再現しました。
ボディー配線完成 前.jpg
リアはハッチメカの奥から配線が伸びていくメカニカルなイメージです。
ボディー配線完成 後.jpg

それから、フロントのELワイヤーの配線は、ボディーの中を通して固定しました。
フラバン配線.jpg
ホイールアーチを避ける様に、ボディーの内側を這わせて固定しています。
表面の配線を固定する留めバンドの穴を開ける都合から、作業の順序が今になりました。

さて、これで外装がほぼ仕上がりましたので、内装を組み込んでいきます。
まずはルーフ部分です。
ルーフ取り付け.jpg
ルーフ部分を取り付け、配線はリアピラーの中を通して後部へと逃がしています。
仮組の時はピッタリだったのに、アチコチ干渉して調整が必要でした。

次に内装を組み込もうと思ったのですが、なんと目覚まし時計がありません。
どうやら、先日の地震で落下した際に、どこか別の次元に飛ばされたみたいで、いくら探しても見つけられませんでした。
仕方無く、もう一つのキットから、目覚まし時計のパーツを拝借して作り直しです。
時計作り直し.jpg
元々良く出来たパーツで、ちゃんと落雷があった10時4分になっています。
どうせ作り直すので、今度は文字盤にUVレジンをしっかり盛って、ガラスを表現しました。

フロントガラスをはめ込みます。
フロントガラス.jpg
フロントガラスも歪みがあってピッタリとハマらなくなっていました。
どうせ汚れや傷も付いてしまっていたので、作り直しました。
ガラスはツメにハメ込む様にして固定されています。
こうすると接着剤を使わなくて済むので、汚れやはみ出しを気にしなくて済みます。

いよいよ内装を組み込みました。
内装組み立て 前.jpg
内装組み立て 後ろ.jpg
やはり歪んでしまっているらしく、ドアの締まりが悪くなりました。
これは現物合わせで調整する必要がありそうです。
ともあれ、やっと内装が組み込まれて、デロリアンの姿が見えてきました。
フロントガラスを新調したおかげで、内装も良く見えます。
内装組み立て ダッシュボード.jpg
ちなみに、ルームミラーは無いようです。
シリーズすべて見直しましたが、取り外されているみたいですね。

メインコントロール回路やベースなど、まだまだ完成出来ませんが、静岡HSには展示したいと思っています。
よろしくお付き合い下さい。

コメント(0) 

効果音とベース [デロリアン製作記]

メインのマイコン回路を作ろうと思いますが、効果音は付けたいです。
効果音に合わせて電飾を点灯させるため、まずは効果音作りから入ります。
効果音は、電飾と連動する音に細かく分けて割り振っていきます。
サウンド編集.jpg
ボクはCyberLink AudioDirector 11を使って、効果音をトラック単位に分け、鳴り始める時間を把握しておきます。
どの音が何秒後から鳴るのか判るので、微調整で何度も試す方法より少ない手間でプログラムが出来ます。
もちろん、スピーカーやアンプの特性にあわせた調整や、ベースに仕込んでからの鳴りの調整も出来ますので、サウンド編集ソフトは1本持っていた方が良いですね。

サウンドは、BGMと効果音を組み合わせます。
デロリアン サウンド回路.PNG
MP3プレーヤーDFPlayer mini を2個使って、SDカードに収めたMP3サウンドをPICで制御します。
PICとDFPlayerは2本の信号線でシリアル通信を行い、かなり自由にコントロールが可能です。
DFPlayerの詳しい使い方は、以前記事にしておりますので、こちらをどうぞ
https://dorobou.blog.ss-blog.jp/2019-12-29
今回はBGM用とタイムトラベル時の効果音用に分けています。
普段は映画のサントラがずっと鳴っていますが、タイムトラベル再現モードになったら、BGMの音量を絞り、効果音が再生されて、タイムトラベルが終わったらBGMの音量を戻します。
映画のシーンみたいに、バックにテーマ曲が流れている感じにしたいのです。
2つのDFPlayerからの音声出力は、33kΩの抵抗でミックスされてアンプへ出力されます。
パッシブミキサーという、とても簡単な合成方法ですが、ミキサー回路を組むほどでもない合成に便利な方法です。

組み立てた回路です。
サウンド回路.jpg
BGMを担当しているPICが、スイッチの入力を検知して効果音を担当しているPICに指令を出し、更にデロリアンのメインPICにもスイッチが押された事を知らせます。
BGM担当PICのプログラムを簡単にですがご紹介しておきますね。
BGM プログラム.jpg
初期設定部分は省略しています。
まずAで、DFPlayerをコントロールする関数を宣言しています。
この関数に引数をセットして呼び出すだけで、DFPlayerをコントロールできます。
コマンド表.jpg
このコマンド表の水色部分の、左から4番目と、7番目の値をセットして呼び出します。
例えば再生(PLAY)したいなら、DFP(0x0D,0x00); と書きます。
B でシリアル通信の設定をしています。
C DFPlayerが立ち上がるのを待ちます。
  どうもDFPlayerはロットによって立ち上がり時間に差があるみたいなのですが、
  とりあえず2秒にしておけば大丈夫だと思います。
  DFP()でコマンドを送った後も100msの待ち時間が必要になる場合があります。
D ベースのボタンが押されたら、効果音担当PICやメインPICに信号を送ります。
E BGMのDFPlayerにボリューム命令を送って、音量を下げます。
F タイムトラベルイベントが終わるまで待ちます。
G 音量をもとに戻します。

さて、サウンドはアンプで音量を上げるわけですが、会場によっては音が低すぎる場合があります。
やはり周辺に合わせてボリューム調整が出来る方が便利ですよね。
そこで、100均のUSBスピーカーに付いていたアンプを流用しようとしました。
USBスピーカーのアンプ.jpg
ところが、再生させてみると低音はスカスカ、音も薄くてイイマイチです。
BGMはBack to the Futureのオーケストラサウンドなので、迫力が欲しいです。
そこで、アンプを自作しました。
TA7368.jpg
TA7368Pを使った簡単なアンプですけど、比較にならない程、音質が改善されました。
ただ、USBスピーカーのスピーカー自体はかなり高性能です。
300円なので1個150円だとしても、秋葉で同額で買ったスピーカーよりメッチャ良い音で鳴りますので、スピーカーだけは採用です。

これでサウンド関係の目処が立ちました。
サウンド完成.jpg
BGMと効果音を同時に流したいとか、音質が気に入らないなどと言わなければ、すぐに完成していました。
全然プラモ製作とは関係ない話で恐縮です。

デロリアンは、リモコンをやめました。
ホバーモードの切り替えを、ダイソーのリモコンライトを使って遠隔操作可能にしていましたが、そもそもリモコン化する意味があるのか?と疑問に感じてしまいました。
そのために回路は複雑化して、パーツを増やし電力を食うわけです。
別に、ベースのスイッチを押せば変形するだけで十分だろうと思い、取り外してしまいました。
ホバーリモコンやめた.jpg
車体のスイッチは有効なので、そのスイッチを配線で引き延ばして、ベースのスイッチで操作できる様にします。
シンプルイズベストです。

タイムトラベルの開始もベースのスイッチで起動させます。
信号はベースのBGM担当PICからメインPICに伝えます
上下接続端子.jpg
メインPICには電源とタイムトラベル信号が伝われば良いので、接続コネクタは3ピンです。
とてもシンプルな構成になりました。

ベースとの接続部分は、4ピンになります。
車体接続端子.jpg
電源の5VとGNDの他、タイムトラベル信号とホバーモード切替信号の計4ピンです。
支柱にセットすれば接続される様にレイアウトしました。

ベースには、スイッチとサウンド再生回路が収まります。
100均のフタ付きケースを逆さまにして、底に1mmプラ板を貼って平面にしました。
ベース 底にプラ板.jpg
支柱はネジ留めでガッチリ支えてもらいます。
スイッチ用の穴、スピーカー用の穴、背面に電源供給用のUSB Type-C端子を付けました。
このケースは元々フタが付いていたので、前面と背面にスキマが出来ます。
そこから音が漏れて、バスレフとしても効果があります。

スイッチを2個取り付けます。
ベース 操作スイッチ.jpg
プッシュスイッチをプラ板の支えに固定して取り付けました。
塗装後に、PCで印刷したラベルを貼り付けてレタリングしています。
デロリアンの操作は、たった2個のスイッチで操作する事になります。
あとはマイコンがやってくれるわけですね。

100均のミラーを用意しました。
ベース ミラーシール.jpg
ベースの上面には、100均で見付けた、ミラー型タイルシールを貼ろうと思います。
6角形で未来的ですし、飛行状態で車体下の電飾も良く見える様になります。

完成するとこんな感じです。
ベース 完成予想図.jpg
これからベース内部にサウンド回路を仕込みますので、ミラータイルはまだ貼っていません。
表面の保護シートも剥がしていません。
もうちょっとカッコ良く作りたかったのですが、機能としては十分ですかね。
とりあえずベースが形になったので、これでやっとメインPICの製作に移れます。

コメント(0) 

メイン回路 [デロリアン製作記]

今回はメイン回路の製作と小物を取り付け、いよいよ完成です。
写真のタイムスタンプを見ると、去年の4月から製作していました。
途中でムック本が出るまで待ったり、エクシアやザクを作っていたので、正味9ヶ月くらい掛かったことになります。
模型誌の作例と違って、時間に追われる事も無く、自分のペースで製作出来ましたので、楽しかったです
また、デロリアンはいつか作ってみたいキットのひとつでしたので、こうして完成出来た事も嬉しいです。

さて、メイン回路ですが、思い通りに動かず苦労しました。
まず、ELワイヤーですが、スイッチが付いていた端子をGNDに落とせば点灯していたのに、いつの間にか点灯しなくなりました。
回路が壊れたのか、電源や操作にミスがあるのか、原因はわかりませんが、端子をGNDに落としたまま電源を入れると点灯します。
再現性はあるので、ELの電源をリレーでON/OFFさせる事にしました。
更に、ELを点灯させるとマイコンがリセットされる不具合が発生しました。
電圧不足なのか、ノイズの影響なのか、両方なのか、これも原因が判りません。
別のUSB電源を使えば安定するので、電源2個の仕様にするしか無いと思ったら、USBコネクタの元から分岐した電源なら大丈夫という、謎の現象が起こりました。
原因はハッキリしませんが、こう繋げば動くという事は判りましたので、それで進めます。
最終的に仕上がった回路図がこちら。
デロリアン メイン回路.PNG
普段はそれぞれのPICがLEDを制御していますが、メインPICから信号が送られるとタイムトラベル時の動作に切り替わります。
メインPICは、ベースのスイッチが押された信号を受けると、EFFECT音が再生されている前提でタイミングを計り、ヘッドライトを点灯させたり、ハザード信号を送ったり、他のPICにタイムトラベル信号を送ります。
つまり、スイッチが押されていない時は、他のPICに仕事を任せて休んでいますが、いざスイッチが押されたら様々なシーケンス動作をコントロールするワケです。
ELワイヤーの制御は、メインPICではなくEFFECTサウンド再生を担当しているPICが点灯させます。
デロリアン サウンド回路.PNG
RA2端子にトランジスタを介してリレーが繋がれ、ELワイヤーの電源をON/OFFします。
ELワイヤーの電源がベースのUSB電源へ直接つながるので、ベース内部で制御した方が都合が良いのです。
何とも変則的なつなぎ方ですが、こうしないとELワイヤーを安定して点灯させる事が出来ないので、仕方ありません。
新しいデバイスを使うと、何かしら不具合が起きるものです。

さて、ELワイヤーは専用の電源で接続されますので、デロリアン本体に電源コネクタを増設しなくてはなりません。
コネクタ追加.jpg
電源とスイッチ用のコネクタの他、ELワイヤー用の電源コネクタを増設しました。
もちろん、支柱にも電源ピンを追加して、支柱にセットすれば接続OKにしておきます。
コネクタ追加 支柱.jpg
ELワイヤーの電源はシャーシを通ってリアまで届き、車体上部と接続するピンへと続きます。
上下コネクタ オス.jpg
メイン回路の5V、GND、タイムトラベル信号の3ピンに加えて、ELワイヤー用の5V、GNDの2ピンが加わりました。
車体上部には、メインマイコン基板があり、このコネクタで接続されます。
上下コネクタ メス.jpg
車体上下が外せるようにしておくのは、何かトラブルがあっても分離できる様にしておくためです。

ベース内部にも、リレー制御回路が増設されました。
ベース内部.jpg
ELワイヤーの電源を制御するリレーが、EFFECTサウンド再生回路からコントロールされます。

ヘンテコな接続ですけど、これでやっとELワイヤーが点灯出来る様になりました。
回路完成.jpg
動作は安定していて、何度動かしてもしっかり再現されます。
ELワイヤーが単三電池2本で動いていたので、消費電力は350mA程度だろうと軽く考えていたことがマズかったみたいです。
2週間程悩み、回路図も7回書き直すハメになりましたが、これでやっと先に進めます。

ココからは、小物を仕上げていきます。
まずはドアミラーです。
ドアミラー.jpg
ドアに接着ガイドが全く無いので、強度が心配になります。
0.6mmの穴を開けて、ミラー側に真鍮線を打ってしっかり固定できる様にしました。
ミラーは携帯電話に貼って使う、ミラーシールを切り抜いて貼り付けています。
一応、本物の鏡なので、ちゃんと景色も映ります。

ワイパーですが、これは作り直しました。
ワイパー.jpg
キットのワイパーでは、イマイチ精度が足りないと感じていましたので、ここはエッチングのワイパーに替えるつもりでした。
ところが、市販のエッチングでは小さくて、デロリアンには装着できません。
仕方なく、しぶしぶプラ材で自作したワイパーを取り付けています。
ちなみに、実車のフロントガラスは下側が黒く帯状に塗装されていますので、裏から塗装しました。

ベースには、ミラーを取り付けました。
ミラー取り付け.jpg
下に鏡がある事で、車体の下面を覗き込まなくても楽しめる様になります。
ホバーモードの時、威力を発揮してくれるでしょう。

ドアにストラップを付けました。
ドアストラップ.jpg
ドアを閉める時、ノブまで手が届かないので、このストラップをつかんでドアを閉めます。
プラペーパーの細切りへ、0.28mmの真鍮線を丸めたリングを通してぶら下げました。
ノブにはゆるく巻いてあるので、ドアを開けると重力で垂れ下がります。

ドアの隙間をパテで埋めました。
ドアの隙間.jpg
あれだけ仮組したのに、内装や回路が入ったらボディーが前後に変形して、ドアにスキマが出来ました。
どうしても気になるので、パテで埋めて成型しましたが、部分的に塗りなおしているので、少々違和感が残ります。
これはスキマが開いてしまっているよりは良いだろうと、妥協するしかありませんね。

ホバーボードを展示するアダプタを作りました。
ホバーボード.jpg
ホバーボードもせっかく作ったので、一緒に展示したいです。
透明プラ板に磁石を付け、ベースのミラー裏に仕込んだ磁石で固定出来る様にしました。
ベース セット状態.jpg
ホバーボードを、浮いている感じで置く事ができるし、鏡に映った裏側も楽しめます。
磁石は3か所に設置しました。

地上走行状態でも電源を供給できるケーブルを付けました。
ベース EXTケーブル.jpg
高い支柱に取り付けられた状態でしか電飾を楽しめないのは、ちょっと困ります。
ベースから必要な配線を引き出せるEXTコネクタ端子を付けました。
ベース ソケット.jpg
車体の接続コネクタに接続できるピン配列に変換されますので、動かせる範囲は狭いのですが、支柱に縛られずに、好きな場所で展示出来る様になりました。
タイムトラベル中.jpg

これでデロリアンは完成となります。
完成画像や動画は、別記事で公開させて頂きます。
長い間ご覧頂き、ありがとうございました!


コメント(4) 

デロリアン完成画像&動画 [デロリアン製作記]

デロリアンの完成画像と動画です。

まずは電飾無しの状態で、前から。
電飾なし 前から.jpg
アオシマの1/24 デロリアン、ずっと積んでいたのですが、こうして完成させる事が出来て嬉しいです。

電飾なし 後ろから.jpg
キットのアウトラインはいじっていません。
エッチング版でもなく、キットの持つポテンシャルはとても高いと思います。

電飾なし ドアオープン.jpg
ドアを切り離して、ガルウイング化しました。
ダンパーや内装も再現しています。
カーテシライトは、ドアの内張に仕込んだボタン電池CR1220で点灯させています。

電飾あり 内装 左.jpg
内装も実車の資料を基に、出来るだけ再現しました。
電飾はスケールに合った明るさに調節しています。

電飾あり 内装 右.jpg
室内には配線がたくさん通っています。
全て再現するのは不可能でしたが、出来るだけ似た雰囲気になるようにレイアウトしました。

電飾あり 内装 あおり.jpg
ドアを開閉可能にしたので、内装はほとんどスクラッチになりました。
窓ガラスパーツは使えなくなったので、透明プラ板で置き換えています。

エンジン 上から.jpg
後部のタイムマシン部分は見せ所のひとつです。
ココを再現したくて製作した様なものですので、たっぷり時間を掛けて製作しています。

エンジン 左から.jpg
1/24スケールでは再現出来なかった部分もありますが、様々な素材をつかって再現していく工作は楽しかったです。

エンジン 右から.jpg
電飾あり 後ろ.jpg
キットのパーツは大きな排気ダクト以外は使えず、ほとんど自作です。
実物のような汚し塗装を加えて製作しました。

電飾なし フラックスバンド 前.jpg
次元フィールドを発生させるフラックス・バンドには、ELワイヤーを通して発光させ、エッチングのメッシュを貼って再現しました。

電飾なし フラックスバンド 後ろ.jpg
発光させるために、フラックスバンドを透明樹脂を使って複製しています。

ベース セット状態.jpg
ベースはBGMと効果音を再現するMP3プレーヤーを2台内蔵させ、PICマイコンで制御しています。
デロリアンは金属のアームで空中にガッチリと保持されます。
ミラーでデロリアンの下側も楽しむ事が可能なベースです。

ホバーボード.jpg
ホバーボードも自作しています。
裏側もキッチリつくりましたので、ミラーに磁石で固定できるスタンドを作りました。

ベース スイッチ.jpg
ベースには、TIME TRAVEL と HOVER CONVERSION のスイッチがあり、タイムトラベルのシーケンススタートと、ホバーモードの切り替えを操作可能です。

ベース コネクタ.jpg
取り付け部分は6本のコネクタがありますが、磁石とガイドにより、セットするだけで接続されます。

ホバーモード下から.jpg
ホバーモードは、モーターライズで車輪が下を向くアクションが楽しめます。
ホイールも回転発光させるため、透明樹脂で複製しています。

ベース EXTケーブル.jpg
ベースには、支柱にセットしなくても電源や信号が接続できるケーブル端子を付けました。
地上走行状態でも電飾やタイムトラベルが楽しめます。
ただし、地上走行時は、ホバーモードだけは無効になります。
タイムトラベル中.jpg
以上、簡単にですが、デロリアンのご紹介でした。
更に詳しく製作内容を知りたい方は、製作記の方をご覧ください。
楽しんで頂ければ幸いです。

また、電飾やタイムトラベルの様子は、動画にしてYouTubeに公開しています。
こちらも併せてお楽しみ頂きたいと思います。


長い間、ご覧いただきありがとうございました。

コメント(8) 
- | 次の10件 デロリアン製作記 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。